磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原子力の社会学 アトミュケーションのすすめ

2008年06月09日 | 読書日記など
『原子力の社会学 アトミュケーションのすすめ』
   飯高季雄・著/日刊工業新聞社1989年

いつものことのことを強く感じた本です。この本も被害者を見つめることはしません。原爆も原発もこの点は推進派の人たちの共通点と思ってしまうほど、見つめません……。



エネルギーは不可欠という。下「」引用。

「エネルギー問題はとりもなおさず、国の生存にかかわる問題でもある。生きているかぎり、わたしたちはエネルギーを必要とする。省エネルギーをはじめとするエネルギーの効率かをすすめるにせよ、わたしたちはエネルギーなしでは、社会も経済も、個人の生活もなりたっていかない。」

だからといって、原発の危険性を無視することはできないとボクは思う。下「」引用。


エネルギー不可欠という考えから、造語したという。下「」引用。
「そんな考えが、原子力の英語名「アトム」と「コミュニケーション」の合成語である「アトミュケーション」という言葉を生んだ。本書でも触れているように「アトミュケーション」とは、原子力が社会に受け入れられるにあたっての、原子力問題を通しての、さまざまな発想に基づく新しいコミュニケーションの提案である。」

チェルノブイリ以後のことを書く。下「」引用。

「全国的とも言える一挙に表面化した反原子力運動。その運動を大々的に報道するマスコミ。一見、資本の論理を全面に、なりふりかまず突きすすむ電力会社の暴挙であるかのような錯覚に陥る。」

推進はテレビコマーシャルでながせるが、反対派はそれもできないのにですか?

そして、一番の民放のスポンサーは電力会社というのにですか?

ラッキー教授は、多くの学者と異質なことを述べる。下「」引用。

「ラッキー教授によると、低レベル放射線被ばくの効果は、1.がんや白血病の発病を抑制し、2.細菌感染症に対する抵抗力を増し、3.老化を抑制し寿命を延ばす--というもの。「ある程度の放射線被ばくは、むしろ、生命体にとって有益」とす、いわゆる「放射線ホルミシス(活性化現象)」はここにきて各国の研究者から発表されてきているが、ここではこれ以上言及しない。まだ、議論の途中だし、その結論には時間がかかろう。」

放射線は少しでも受けない方がいいという学者の方が増えているような気がします……。
ですが、やはり健康診断は受けた方がいいようですが……。

検索してみまと、原発推進派だけでなく、温泉などの人たちも歓迎していますね。

でも、温泉と原発は同じにはできないとボクは思います……。

誤解はつきものといっても、専門家の著者がこれでは困ったものですね。下「」引用。

「だが、コミュニケーションの専門家からいわせると「誤解するのが当たり前」「聞き間違えるのは当然」となる。別の言葉でいうと「人間であるがゆえの宿命」。むしろ「まともな人間であることの証明」となる。」

「ケタ違いに少ない原子力の廃棄物量」という比較すべきではない論理を展開している。

少なくとも危険なものは危険である……。

高木仁三郎さんは、きちんと説明されていたと思います。

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