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同性愛・多様なセクシュアリティ-人権と共生を学ぶ授業-

2012年09月10日 | 読書日記など
『同性愛・多様なセクシュアリティ-人権と共生を学ぶ授業-』
   “人間と性”教育研究所・編/子どもの未来社2002年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「落合恵子さん(作家)
ひとつの扉がいま、開かれようとしている。
あまりにも長い間、閉ざされてきた扉が。
ひとつの言葉がいま、語られようとしている。
沈黙を強いられてきた深い言葉が。
「開く」は「拓く」であり、この扉は人権へ、
個人の尊厳へと通じている。」



帯には……。下「」引用。

「どこの学校にもいる
セクシュアルマイノリティの子供たち。
当事者の視点から「人権と共生の教育」に
新たな一歩を刻む!」

トランスジェンダーときわもの。下「」引用。

「八○年代後半から九○年代後半にかけて、日本では「ゲイブーム」が世間を席巻しました。各種女性週刊誌やテレビドラマではゲイが盛んに取り上げられ、もてはやされました。また、「ニューハーフ」「ヤオナベ」という言葉でトランスジェンダーの人々がテレビに登場し、「社会的認知」を受けることとなりました。
 しかし、これらの「社会的認知」が性的マイノリティに対する社会の「許容」や「やさしさ」の表われなどでは決してなく、むしろマジョリティからの「キワモノ見たさ」にすぎず、強制異性愛社会が自らを問い直すような時代の流れではなかったことは、くしくも同時期(一九九一年)にOCCUR(アカー/動くゲイとレズビアンの会が起こした東京での「府中青年の家裁判」によって証明されました。強制異性愛社会は、自らを揺るがし、自らを問い合わせ同性愛物を許容しようとは決していなかったのです。」

本書は……。下「」引用。

「本書は、同性愛についての学習を中心にしたもので、多様なセクシュアリティを学ぶ性教育実践の現時点における到達点にすぎません。」

ゲイはカッコ悪いという高校一年生。少年は雑誌で考えをかえたという……。
政治家や御用学者でカッコいい人は知りませんが……。
ゲイでカッコいい人はいっぱいいますよ。

ゲイと自殺……。下「」引用。

「【投稿6】の投稿者は、ゲイ雑誌の中高年野用の投稿欄をとおして「全国の方からたくさんの励ましの手紙が届」いてゲイに対する考えが変わりましたが、それ以前は、「ゲイであることですごく悩み」、「自殺まで考えたくらい」だと書いています。もし、この投稿者がゲイ雑誌にら出会ってなかったら、どうなっていたでしょう。
 米国では、ゲイの青少年は他の青少年に比べて二倍から三倍多く自殺を試みることが、一九八九年に米国厚生省によって報告されています(注1)。また、一九九五年のカナダ自殺予防学会では、二二・七歳までの同性愛者の男性は、異性愛者の男性よりも自殺企図の割合が一三・九倍も高いという調査結果が報告されているといいます(注2)。さらに、日本でも、同性愛や両性愛の男性のうち、それらを隠そうとすることからくるストレスで精神的健康を害し、自殺を考えたことがある人が六割余りもいることが、報告されています(注3)。-略-」

固定化……。下「」引用。

「また、前述の「オカマの○○ちゃん」についても、同性愛者の職業イメージとして、接客業、夜間の仕事、飲食関係、芸能関係などを、世間のも当事者たちも、知らずに固定化してもちやすくはないだろうかと危惧します。
 それでも、そうした世界にいた男性が、昼間に(女性)美容師として仕事をもつようになったり、ショーパブのなかには“いわゆるオカマ”の人たちと女性ダンサーが、まったく違和感なくショーを展開していく状況があったりして、そのなぜか二極分化している“オカマVS一般人”という境界線は、多少は柔軟性をもってきているように思います。これは同性愛者たちを中心としたグループが日々、マスコミに抗議行動を起こした結果ともいえます。しかし、まだまだ“道は険し”であることに変わりはありません。」

ヘテロセクシュアル、【差別用語】オカマ。下「」引用。

「さらに、彼らを“オカマ”という差別語でひとくくりにし、ヘテロセシュアル(異性愛)の人と区別しようとしています。」

性は変えられない? 下「」引用。

「貝類や多くの魚類では、成長にしたがって自然に性別が転換する例が見られます。それまで精子を産生した個体が、卵を養生するようになるのです。その逆もあります。例えば、クマノミ(珊瑚礁にすむ魚類の一種)は、イソギンチャクにオス・メスのカップルで共生していて、メスが死ぬとオスはメスに性転換し、新しいオスをパートナーに迎えます。
 また、人工的にも幼魚に性ホルモンを与えることで、性転換を起こさせることができます。メダカを使った性転換は小・中学生の実験でも可能です。
 さらに、多くのカメやヘビなどの虫類では、発生時の温度によって性別が決まることがわかっています。遺伝子ではなく、環境で性別が決定するという事実の発見は、非常に興味深いものです。
 これらのことが起こるのは、生物個体はもともとどちらにでもなれる能力「性的両能性」をもっているためです。」

「世界各国の動き」も書かれてあります。
--民主主義のあるところには、差別はないでしょうね……。

【磯野鱧男の感想】
「異性愛」という言葉にひっかかります。「異性」なら全員が恋愛対象になるというわけではないでしょうに……。「同性愛」ではないので、主張してもらわないと理解できないところが多々あります。「同性愛」はないかもしれないが、「人類愛」で、同性愛の人を大切に思えるとボクは思う……。「恋愛」ばかりが「愛」じゃないと思う……。

民主主義は自由・平等・博愛という。その博愛がない世の中だとボクは強く思う……。






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