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これが結論!日本人と原発 小学館101新書 128

2012年05月25日 | 読書日記など
『これが結論!日本人と原発 小学館101新書 128』
   竹田恒泰・著/小学館2012年

「原発はなぜ日本にふさわしくないのか」(2011年刊)の改題,大幅に加筆し再編集。
保守の人の脱原発ですね……。

原発はなぜ日本にふさわしくないのか



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「福島原発の大事故から1年、放射性物質はいまもなお漏れ続け、汚染された国土は回復の目処すら立たない。原発は現在、全54基中3基が運転中だが、稼働率わずか5.6%でも電力不足は起こっていない。そんな状況にもかかわらず、原発再稼働に向けた動きが顕在化しつつある。国家にとってエネルギー問題は理想論では語れない重要なテーマだ。地熱、風力、太陽光など再生可能エネルギーで代替できないのは確かだが、ガス・コンバインドサイクルという発電という原発より効率的、現実的な発電がある、と著者は説く。日本に原発は必要か--この一冊で日本人の原発問題は決着する!」

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無用の長物「はじめに」より。下「」引用。

「-略-それだけで、原発の危険性や、放射能の影響などの議論を全くせずとも、原発が無用の長物であることが完全に理解できるはずです。巻頭にしてははいささか難解に思うかもしれませんが、とにかく集中して読み切ってください。-略-」

夏のりきれる……。下「」引用。

「我が国には十分なバックアップ用の火力発電施設があるため、計算上、原発が1基も動いていなくても、既存の火力発電と水力発電で夏の最大電力を乗り切ることができる。」

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停電テロが心配されていますね。殺人まで犯したあの無計画停電のように……。

「コンバインドサイクルで電力問題は一気に解決」

短い工期。下「」引用。

「原発は計画から竣工まで20年から30年はかかるのに対し、コンバインドサイクルなら、2年から3年という短い工期で完成する。
 工期があまりに短いことに驚く人もいることだろう。だが、飛行機のエンジンのようなものを据え付けて繋ぐだけと思えば納得がいくのではないか。東日本大震災の直後、タイ政府はガスタービン発電施設2基24万4000kWを無償貸与すると発表し、平成23年5月20日に川崎港に到着した。そして、8月に稼働している。ガスタービン・コンバインドサイクルでも、3年見ておけば十分である。-略-」

保守の思想にそぐわない原発。下「」引用。

「原発は日本の国柄に合わず、保守の思想にそぐわないだけでなく、国民を愚弄し、大自然を冒瀆し、皇統を脅かし、皇恩を踏みにじり、皇室を蔑ろにするものであると私は思う。」

福島原発、「冷温停止」していない。

「原発廃止で日本は外交カードを手に入れる」

「全ての原発を止めても停電は起きない」

ラッキー論文の訳者。下「」引用。

「私は、平成24年1月23日から2月3日にかけて、保守系の人が参加しているあるメーリングリスト上で、ラッキー氏の『放射能を怖がるな!』の訳者であり分量ある解説も書いている茂木弘道と討論をする機会を得た。この討論は計20通超で、字数にすると3万字を上回る分量となった。その中で私は茂木氏にいくつか疑問をぶつけたところ、驚くべき次の三つのことが判明した。
1. 茂木氏は反対意見(ホルミシスを否定する意見)の文献を読んでいなかった。
2. 茂木氏は世界の放射線医学会で、低線量被曝の影響について、どのような学説が提示されていて、どのような動向で議論が推移しているか、全く知らなかった。
3. 茂木氏がホルミシスを肯定する根拠は、特定の疫学調査の結果のみに基づいていた。
 茂木氏が個人レベルで語るならともかく、著作を通じて被災者の行動に影響を与える可能性のある主張をするなら、最低限、所論を踏まえた上で責任ある意見を述べるべきだ。ことは人命に直接影響する可能性がある。被災者が茂木氏の言うことを信じて避難せずに将来命を落とした場合、茂木氏は一体どのように責任を取れるのだろうか。-略-」

「全ての国民は天皇の赤子ではないか」 下「」引用。

「日本は、奴隷を使っていた彼の国とは違う。一君万民の我が国において、日本人は、全く等しく天皇の赤子であり、大御宝である。
 読者は、原子力発電所を維持するためなら、同胞を騙し、危険性を伝えずに作業をさせ、彼らが後年癌に苦しんでも知らぬふりができるだろうか。社会的弱者が危険な仕事をして命を落としていく事実を見逃すとしたら、日本人の風上にも置けない。弱者を最終的に救うのは社会全体であり、同胞が支えるものである。-略-」

大和の宗教。下「」引用。

「実は、大和の宗教も、伊勢の宗教も、出雲の宗教も、もともと別のものだったと思われる。しかし『古事記』『日本書紀」を編纂する際には、ばらばらだったかもしれない日本各地の宗教が、見事に調和した一つの物語にパッケージされ、一つの宗教になった。
 この手法はあまりにも鮮やかだ。世界標準では、神の正統性を互いに主張しながら、血で血を洗う大戦争が始まる。そして長きにわたる禍根を残す。しかし神道は、当時の日本列島にあったありとあらゆる信仰や宗教が一つにまとまり、結実したものである。現代人は、まさか神道がもとはばらばらの宗教だったとは思っていない。古来日本人は、かくのごとく和をもって人々を繋ぐ、究極の力を持っていた。日本は「和」の国なのだ。それが大震災でクローズアップされた。-略-」

もくじ

「原子力ムラ」などには“和”はなく、ああいうのは「不和雷同」ですね。








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