『週刊朝日 2011-11-4』
河畠大四・編/朝日新聞出版2011年
特集名 職業別 食いつなぐためのサバイバル術
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/cf/e63b1c4519b4691f37d2d382a9c8064b.jpg)
「児玉誉士夫の名も出てきた「GHQ文書」 世田谷・ラジウム騒動」 下「」引用。
「東京都世田谷区の民家で発見された放射性物質「ラジウム226」。「福島」を超える放射線量は衝撃を与えた。いったい誰が、何の目的で持ち込んだのか。古い瓶に貼られた「日本夜光」のラベル・それは先の大戦の残像であった。背後には占領期のGHQと“政界フィクサー”の影が浮かぶ。-略-
渡されたラジウムの瓶は種類や大きさも異なる。「もしかしたら、戦時中、海外で略奪された物ではないか」。彼らは急きょ、GHQ民間財産管理局に調査を依頼した。後日作成されたリポートによると、経緯は次の通りだった。
日本の無条件降伏から5日後、1945年8月20日、日本海軍の多田武雄次官が児玉氏にある申し出を行った。当時、海軍は児玉氏への支払い250万円が滞っていた。それをラジウムの現物支給で埋めたいという。
〈多田は(ラジウムの入った)箱を内払いとして児玉に渡した。それで海軍が負う250万円を完全にカバーできたとは思わないという。多田の知る限り、その中に略奪資産は含まれていない(1949年1月22日、GHQ報告書)
〈多田は児玉に渡したラジウムの量や価格は知らない。だが重量から見て極めて高い価値があったのは間違いないという。引き渡しの日時は1945年8月20日で、その時の記録も残っていない〉(1950年5月16日」、同報告書)
全国民が一丸となり戦った戦争は無条件降伏で終わった。皆が茫然自失となった時、一部の者は資産の山分けに走った。そして、児玉氏の取り分の一部が、日本夜光のラジウムだったのだ。
日本夜光は1920年代、藤木顕文氏という人物が京都で設立した会社だ。-略-」
戦争と夜光塗料。下「」引用。
「軍と夜光塗料と言ってもピンとこないかもしれない。だが戦時中、これは戦況を左右する重要物資だった。
レーダーが発達する前、航空機や艦船の隠密行動は夜間が常だった。その計器はラジウム夜光塗料が塗られ、その光を頼りに兵士は戦った。日本夜光は大手の一つで順調に業績を伸ばしていった。」
「「福島」放射能で照らされた「闇」」 下「」引用。
「重要なのは当時、ラジウムを隠匿したのは児玉氏だけではなかったことだ。
GHQ文書によると、空襲を恐れた日本夜光の幹部は、東京都内の地中などにラジウムを埋めた。そして、終戦後、それを売却し、生活費を得ようとしていた。今も国内にラジウムが眠っている可能性がある。
ラジウムの夜光塗料は一晩中、変わらず淡い光を出すという。同じく福島原発事故で広がる放射能は、占領の闇を照らし出したと言える。」
index
「東電はごまかしている! 「津波前から原発は制御不能だった」の決定的証拠」広瀬隆、田中三彦。下「」引用。
「広瀬 今回のように長時間地震の揺れに襲われて起こった原発事故では、配管破断をまず疑うべきなのに、東京電力は津波による電源喪失が原因と結論づけた。そんな中で田中さんは事故直後から、津波の前に地震で配管が壊れた可能性を指摘していました。
田中 東電のデータを解析すると、配管破断の可能性が排除できない。最初に水素爆発を起こした1号機の圧力容器は、水位が急激に低下し、圧力も落ちた(運転時は70気圧が約8気圧に)。また、圧力容器の外側にある格納容器の圧力は設計上の限界値の2倍近くまで上がった。いずれも地震で圧力容器につながる配管のどこかが破損して、そのために起こった現象と考えられる。いや、配管だけでなく、いわゆるマークI型格納容器のドーナツ型をした「圧力抑制室」もやられていると見ています。」
何度も曲げると折れやすくなる。
index
ストレステストはインチキ。下「」引用。
「田中 ストレステストに実効性があるはずがない。日本にある54基の原発は合法的に「安全」ということで建てられているのに、ストレステストは「これで大丈夫か?」というチェックをするという。それは「法律に穴があるから、欠陥を探せ」というのと同じ。しかも、これをみんなメーカーに頼む。問題あり、という結果が出るわけがない。ストレステストは地震破壊に目隠しをして、「安全だから大丈夫」という結論を与えるセレモニーになる。」
index
「性の介助を体験しながら考えた 障害者の「性」と向き合えぬニッポン 月経はどう対処、性欲はどうやって処理?」 下「」引用。
「もし手足が思うように動かなかったら、どやってセックスしますか? 理解し合えれば幸せです。では、独り身なら風俗を利用しますか、それとも諦めますか? 当たり前だが、障害者だって性欲はある。では、それをどう処理しているのか。体験取材を通じて、当事者の思いと向き合ってみた--。-略-」
index
INDEX
INDEX
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/08/1cfa632ebdf2fe1f4d00ffb2123476f7.jpg)
![エンタメ@BlogRanking](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/82/10459564eb8bf00cc912545b0fc6b3e0.jpg)
河畠大四・編/朝日新聞出版2011年
特集名 職業別 食いつなぐためのサバイバル術
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/cf/e63b1c4519b4691f37d2d382a9c8064b.jpg)
「児玉誉士夫の名も出てきた「GHQ文書」 世田谷・ラジウム騒動」 下「」引用。
「東京都世田谷区の民家で発見された放射性物質「ラジウム226」。「福島」を超える放射線量は衝撃を与えた。いったい誰が、何の目的で持ち込んだのか。古い瓶に貼られた「日本夜光」のラベル・それは先の大戦の残像であった。背後には占領期のGHQと“政界フィクサー”の影が浮かぶ。-略-
渡されたラジウムの瓶は種類や大きさも異なる。「もしかしたら、戦時中、海外で略奪された物ではないか」。彼らは急きょ、GHQ民間財産管理局に調査を依頼した。後日作成されたリポートによると、経緯は次の通りだった。
日本の無条件降伏から5日後、1945年8月20日、日本海軍の多田武雄次官が児玉氏にある申し出を行った。当時、海軍は児玉氏への支払い250万円が滞っていた。それをラジウムの現物支給で埋めたいという。
〈多田は(ラジウムの入った)箱を内払いとして児玉に渡した。それで海軍が負う250万円を完全にカバーできたとは思わないという。多田の知る限り、その中に略奪資産は含まれていない(1949年1月22日、GHQ報告書)
〈多田は児玉に渡したラジウムの量や価格は知らない。だが重量から見て極めて高い価値があったのは間違いないという。引き渡しの日時は1945年8月20日で、その時の記録も残っていない〉(1950年5月16日」、同報告書)
全国民が一丸となり戦った戦争は無条件降伏で終わった。皆が茫然自失となった時、一部の者は資産の山分けに走った。そして、児玉氏の取り分の一部が、日本夜光のラジウムだったのだ。
日本夜光は1920年代、藤木顕文氏という人物が京都で設立した会社だ。-略-」
戦争と夜光塗料。下「」引用。
「軍と夜光塗料と言ってもピンとこないかもしれない。だが戦時中、これは戦況を左右する重要物資だった。
レーダーが発達する前、航空機や艦船の隠密行動は夜間が常だった。その計器はラジウム夜光塗料が塗られ、その光を頼りに兵士は戦った。日本夜光は大手の一つで順調に業績を伸ばしていった。」
「「福島」放射能で照らされた「闇」」 下「」引用。
「重要なのは当時、ラジウムを隠匿したのは児玉氏だけではなかったことだ。
GHQ文書によると、空襲を恐れた日本夜光の幹部は、東京都内の地中などにラジウムを埋めた。そして、終戦後、それを売却し、生活費を得ようとしていた。今も国内にラジウムが眠っている可能性がある。
ラジウムの夜光塗料は一晩中、変わらず淡い光を出すという。同じく福島原発事故で広がる放射能は、占領の闇を照らし出したと言える。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/59/cf5b9fd490f1d472c7208cc3d2337a35.jpg)
「東電はごまかしている! 「津波前から原発は制御不能だった」の決定的証拠」広瀬隆、田中三彦。下「」引用。
「広瀬 今回のように長時間地震の揺れに襲われて起こった原発事故では、配管破断をまず疑うべきなのに、東京電力は津波による電源喪失が原因と結論づけた。そんな中で田中さんは事故直後から、津波の前に地震で配管が壊れた可能性を指摘していました。
田中 東電のデータを解析すると、配管破断の可能性が排除できない。最初に水素爆発を起こした1号機の圧力容器は、水位が急激に低下し、圧力も落ちた(運転時は70気圧が約8気圧に)。また、圧力容器の外側にある格納容器の圧力は設計上の限界値の2倍近くまで上がった。いずれも地震で圧力容器につながる配管のどこかが破損して、そのために起こった現象と考えられる。いや、配管だけでなく、いわゆるマークI型格納容器のドーナツ型をした「圧力抑制室」もやられていると見ています。」
何度も曲げると折れやすくなる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/8e/abacceb9cce2253ebb879a827ca478c6.jpg)
ストレステストはインチキ。下「」引用。
「田中 ストレステストに実効性があるはずがない。日本にある54基の原発は合法的に「安全」ということで建てられているのに、ストレステストは「これで大丈夫か?」というチェックをするという。それは「法律に穴があるから、欠陥を探せ」というのと同じ。しかも、これをみんなメーカーに頼む。問題あり、という結果が出るわけがない。ストレステストは地震破壊に目隠しをして、「安全だから大丈夫」という結論を与えるセレモニーになる。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/76/5ad108d773157cf4f1a9e6c383feb467.png)
「性の介助を体験しながら考えた 障害者の「性」と向き合えぬニッポン 月経はどう対処、性欲はどうやって処理?」 下「」引用。
「もし手足が思うように動かなかったら、どやってセックスしますか? 理解し合えれば幸せです。では、独り身なら風俗を利用しますか、それとも諦めますか? 当たり前だが、障害者だって性欲はある。では、それをどう処理しているのか。体験取材を通じて、当事者の思いと向き合ってみた--。-略-」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/80/1fc7c2ebf8e04b385346705d9b1c09b5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/49/16c275af70a331c5f9ce9c0acf13e180.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/de/20549a3a63823f2b5e0d8b0d83c496b3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/08/1cfa632ebdf2fe1f4d00ffb2123476f7.jpg)
![エンタメ@BlogRanking](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/82/10459564eb8bf00cc912545b0fc6b3e0.jpg)