磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

気球の本 シリーズ現代の旅行家 核の影を追って-ビキニからチェルノブイリへ-

2008年08月02日 | 読書日記など
『気球の本 シリーズ現代の旅行家
  核の影を追って-ビキニからチェルノブイリへ-』
    豊崎博光・著/NTT出版1996年

図書館の説明文。下「」引用。

「それは、未来までもが汚染される。いまなお続けられる核実験と苦しむ被爆者の歳月を追う。平和・協同ジャーナリスト基金賞を受賞した著者の終わらない旅の記録。」




■目次・主なものだけ■
はじめに  1
第一章 マーシャル諸島~太平洋の真珠から失楽園へ  3
第二章 アメリカ~核超大国の被曝者たち  77
第三章 太平洋~核の太平洋から非核の太平洋へ  165
第四章 旧ソ連~地球規模の人種差別被曝  211
第五章 あとがきにかえて  301


サラダのない世界……。青汁の世界? 下「」引用。

「その夜、私は「虹の戦士」号を表敬訪問し、メンバーに五○日間食べ続けたものだといってアメリカの援助食料の鮭缶をお土産にだした。全員驚きの声をあげた。かわりにいり卵、野菜サラダをご馳走になった。野菜サラダは美味しく、世の中にサラダがあることを思い出した。ロンゲラップ島では野菜はなく、島の人に教えられて、ヤシの実の皮の部分をかじってその汁を吸いビタミンを補給していた。」

グラウンド・ゼロ(トリニティの現場)の警告。下「」引用。

「しばらくすると、「帰る時間だ」と広報官がいった。「グラウンド・ゼロは最大九○分しか滞在できないんだ。まだ放射線があるからね」と。金網の囲いの中に入ってもう九○分もたったのか。あまり写真を撮っていないが……。とブツブツとひとりごちながら、「放射線量はどのくらいか」と聞くと、「いや、九○分滞在してあびる放射線量は胸部レントゲン撮影の時の六分の一の量だと科学者いっている。ただ、気息なんだ。それに風も出てきたし、長くいると放射能のついた塵を吸い込む恐れがあるからね」と。」

TMIで支払われていた示談金。下「」引用。

「この地域のガンの罹患率が全米平均の六倍も高いことをつきとめた。それでも州と会社側は漏れでた放射能とガンの発生と因果関係を否定し続けた。その一方で電力会社は、八五年二月に損害賠償を求める一部の住民と示談を成立させ、四七人に総額三九○万ドルを支払っていた。」

頭が二つある子牛が生れたという。下「」引用。

「ハーバードさんにの牧場は原発の北西約一五キロにある。事故当時の様子や、頭が二つある子牛が生れたことと事故との関係についてどう思いますかと尋ねたが、「俺が言えるのは、こいつが死産で生れたこと、こんな子牛が生れたのは初めての経験だということだけだ」とぶっきらぼうに答えた。ほかの家畜に事故後異変はありまんでしたかと尋ねたが、「ない」と、いった。写真を撮らせてもらい、撮った写真を送ると約束して帰った。」



藤田祐幸が、チェルノブイリ事故関連の調査をしている写真と記事がありました。











エンタメ@BlogRanking






最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。