磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原子野に生きて わが道は遠く

2007年09月19日 | 読書日記など
『原子野に生きて わが道は遠く』
      中田藤太郎・著/聖フランシスコ修道会1965年

原爆投下された長崎浦上地区。そこは原子野と呼ばれるひどい荒れ地となっていた。そこで教会を復興させていく仕事につかれた神父。しかし、それだけでなく、さまざまな地へ。まるで、サラリーマンのような神父さん生活……。



ボクはカトリック教徒ではありません。

これも、永井隆博士と関連があるので手にした本です。

ボクが大好きなゼノ修道士は出てきません、がっかり……。

貧乏人にやさしかったゼノさん……。

そのような仕事を、この神父さんは書いておられません……。

この本でも、【映画】『この子を残して』のように、人民裁判のように「異議有り!」と、あんな非常識な式典は書かれてありませんでした……。

『この子を残して』木下惠介監督作品


もし、あんなことがあったら、何かしら書かれるかと思うのですが……。
いや、あんな非常識が起きたので隠されたのでしょうか……。
ぼくにはわかりません……。

--永井隆に絵と手紙をもらったことがかかれてありました。

神父である著者が病気になったとき、永井隆博士の遺児二人がお見舞いにきたことも書かれてありました。

被爆された方たちの苦難について少しだけ書かれていました。下「」引用。

「なかには幼い首の後部に醜い肉の盛り上りのケロイドを心った少女もいて、その顔は子供に似合わぬ暗い表情で、元気なさそうに上ってくるのもいた。右腕に白さの失いかけた包帯をまいた母親らしい若い女もいたが、年以上に顔はずっとふけて見えた。
 しかし聖母像の美しく飾られた香台の前に並ぶとみんなその人々の顔は同じ輝きをもち、目は希望に光っているかのようであった。その人々の列の中には秋月先生の姿が見受けられることがあった。」

批難や悲惨を伝えることも大切なことでしょう。

しかし、この苦難にあわれた人たちに救いの手をさしのべることが、より大切に思えます……。











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