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現代神道研究集成 5 祭祀研究編 2

2011年02月13日 | 読書日記など
『現代神道研究集成 5 祭祀研究編 2』
   現代神道研究集成編集委員会・編/神社新報社1999年

現代の表記にしています。



■目 次■
 I 祭祀の構造
神社のこと 柳田国男  27
神社祭祀研究覚え書 桜井勝之進  41
儀礼文化の基礎構造 倉林正次  51
祭の神学と祭の科学 柳川啓一  67
 II 祭祀の時間
農耕年中行事(抜粋) 井之口章次  93
儀礼 大林太良  107
聖と俗の論理 桜井徳太郎  127
残響の彼方(抜粋) 薗田稔  165
 III 祭祀と空間
神アシャゲの全般的問題 池浩三  199
日本のコミュニティ 神代雄一郎  235
村境と宗教 原田敏明  257
祭伝承からみたムラの宗教空間 茂木栄  279
 IV 祭祀と機能
稲作儀礼の構造(抜粋) 伊藤幹治  313
都市祭における伝統への指向 宇野正人  361
新しい共同体における神社の創建と共生意識 桜井治男  383
 V 祭祀と芸能
大元神楽に於ける神がかりと託宣 牛尾三千夫  431
神楽とシャーマニズム 岩田勝  449
田遊びの伝承 新井恒易  501
民俗芸能と信仰 本田安次  517
日本に於ける宗教音楽並びに宗教劇について 西角井正慶  527
労働から生まれた芸能 臼田甚五郎  533
 解説  549
 編集後記  569


十万以上の神社「神社のこと」柳田國男・著。下「」引用。

「神社は日本に十万以上も有る。その神社の性質及び目的を、僅か七八百ばかりの著名な御社だけの知識によって、類推しようというのは無理なことであるが、是までの学者は皆それをして居た。
 今でも個別の調査はまだ出来て居ないから、この七八百という数字は精確で無く、又近年になって幾分か増加したかもしれぬが、仮に実際は千を越え、又二千に近くなって居ろうとも、是を見本として他の多数のものが、すべて比通りだと思わせることの、許されないのは同じである。-略-」

祭りの三部構成。下「」引用。

「わが國の祭りの基本形式は三部構成をとる。祭りの構成は三つの部分からなるのである。その三部構成は、
  神祭り-直会-宴会
という図式によって示される。神社の祭りでいうと、「神祭り」は神前の祭典に相当する。祭典の後、神前の御神酒を下げてきて、土器の盃で宴会はこの冷酒を頂戴する。そしてさらに神饌をさげたものを分けて少しずつ頂いて帰る。これが「直会」である。ところが、社務所などに座を移して行われる場合は、ここで冷酒が出る。これは御神酒なのである。一般的にお祝いの盃事などに冷酒を用いるが、その冷酒は本来こうした神に供えた霊力ある酒という性格を持っているのである。-略-
 だから冷酒の儀があり、次に温酒の宴になるこの冷酒の儀の部分が直会であり、後の温酒になってからの宴が宴会ということになる。-略-」

祭りの三部構成。下「」引用。

「 神祭り-直会-宴会
という図式構成がそこに発見されるのである。しかも、この順序は決して混乱し倒錯することはありえない。この次第に配列することによって、祭りとしての性格や機能が充実に発揮されるのである。祭りの機能体としての生命は、この次第順序に従って構成されることによって生じるのであり、そこに祭りとしての効能やエネルギーも生まれてくるというわけである。」

農耕系の日本のコミュニティ。

本土の稲作儀礼。下「」引用。

「本土の稲作儀礼は、播種儀礼、田植儀礼、収穫儀礼、予祝儀礼、虫送り、鳥追い、雨乞いなどから構成されている。」







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