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現代神道研究集成 4 祭祀研究編 1

2011年02月13日 | 読書日記など
『現代神道研究集成 4 祭祀研究編 1』
   現代神道研究集成編集委員会・編/神社新報社1999年

現代表記にしてあります。
知らないことが多いです……。



祇園祭……。下「」引用。

「-略-その代表的な事例として、京都市・八坂神社の祇園祭を挙げていく。祇園祭を描いた絵に見える花傘のやうな「かさぼこ」は、姿を消してしまったが、秩父の祭屋台などがそれにあたり、「ほこ」は「よりしろ」の一種のこと、「かさ」も「よりしろ」の人工の一種であると。また、「やま」にも「ほこ」にも、人形がつきもので、これも「よりしろ」的な性格を持つという。この人形が主役になったのが、博多の祇園「やまがさ」であと。このような祭礼の主役・目印となった「やま」「ほこ」は、祭祀本来の意味を持つ「よりしろ」に由来してをり、各地の著名な事例を紹介してゆく。」

「まつ」からマツリ? 下「」引用。

「恐らく、まつという言葉も今用いられているよりは、もっと広い意味が含まれていたであろう。元来言葉は、その原始的段階においては、相当に広義であったらしいが、その内容が次第に分化独立して、種々の言葉を生ずるに至って暫く狭義のもとなり行く傾きをもったと考えられる。勿論それと全く逆の方向も存したであらうが、まつという場合は前者であらう。ただしマツは動詞であり、その名詞化したものがマチであって、マツリではないではないかと反問される可能性はある。マツがのびてマツルとなれば、それを介してマツリになったとすることもできよう。恐らくはマツという広い意味の言葉が、特に神について用いられる場合に、神の観念の昂揚と共にマツリという言葉にまで発展したのであらう。」

「地蔵盆」……。下「」引用。

「村の氏神のほかに、まだ完全な氏子になれない以前の子供のための守護神があるのだ。道祖神なども、そういった分担が考えられる。地蔵盆といって、地蔵の石像の化粧を新しくし、子供たちが司祭する祭りがあり、伊豆地方を歩けば、道祖神の石像を方々に見かけるであろう。-略-」

「熊野那智大社の火祭」加藤隆久・著。

「祭日考(抜粋)」柳田國男・著。下「」引用。

「神社の信仰に昔今の変遷があったことは誰でも言うだろうが、それを簡単に具体的に説く為には、若干の新たなる操作を必要とする、というわけは、言葉のみ元のままで内容のよほどちがった居るものが一方に有るかと思うと、外形はすっかり改まって居て、その心持には存外に古い世のものを留めて居る場合が少なくないからで、結局は国民の常識になるような概括した断案を下すにしても、それには先ず出来るだけ隅々に行き届いた調査をして置かなければならぬ。-略-」

長浜(滋賀県)、屋台を舞台にした子供歌舞伎。

祇園祭と天王祭。下「」引用。

「さて、西は京都の祇園まつり、東は津島(愛知県)の天皇まつりといわれるように、この両まつりは夏まつりの双璧であり、しかも同じ系統に属するものでありますが、前者は山鉾により、後者は船によって渡御(とぎょ)があるという点で、いちじるしく異なっています。もちろん地理的条件を異にするからであることは申すまでもありませんが、もともと前者が都市的な環境にあり、後者が村落的な環境にあったという社会的条件も考えますと、津島の天王まつりに古格を見出すことのできるのは当然でありましょう。-略-」






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