磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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上杉鷹山の危機突破法 生きる知恵と生きぬく戦略

2010年01月07日 | 読書日記など
『上杉鷹山の危機突破法 生きる知恵と生きぬく戦略』
   童門冬二・著/広済堂出版2001年

「上杉鷹山の戦略と発想」(1993年刊)の改題



勘違いの重臣たち……。下「」引用。

「一、粗末な食事を続けられ、絹もやめて、木綿など着ていらっしゃいますが、そんなことは児戯(じぎ)に類することで、政治の根本にはなんらかかわりがありません。そんな小さなことばかりやっていないで、もっと大きなことをなさらなければ、日本の他の大名に笑われます。忠臣として、われわれも恥ずかしい思いをいたします。」

古今東西、にたようなものですね……。

「米沢藩の“藁科グループ”」 下「」引用。

「細井平洲は浜町に「嚶鳴館(おうめいかん)という塾を開いていた。藁科松伯はその日、自分の感動を率直に継げて、即日入門した。-略-多くの藩士が教えを聞きに来た。-略-上杉藩では“菁莪社中(しゃちゅう)”とよんだ。いまなら“藁科グループ”ということだろう。」

名古屋の中西淡淵を師とした細井平洲。

外国に鷹山を紹介した内村鑑三……。下「」引用。

「“ヨーロッパに追いつけ、追いこせ”という凄まじいスピードで、富国強兵策をとってきた日本は、外国からみれば、エコノミックアニマルのかたまりであり、やがて軍事大国として世界の脅威になるだろうとみられていた。内村は、
「日本人は必ずしもそういう存在ではない。弱い者や苦しむ者に対しては、つねにやさしく、温かく、温もりをもって接してきた民族だ」
 ということを強調するために、わざわざ英文でこの本を書いた。-略-」

借財した原因は、あの吉良上野介。鷹山の先代の藩主は吉良家からの養子……。下「」引用。

「借財が莫大なものになった。上杉家の財政が傾いたのは、吉良上野介の経営指導もかなり影響しているという。」

JFKも鷹山も3つの壁に挑戦した。下「」引用。

「それは「物理的な壁」「制度的な壁」「心の壁」-略-いちばん壊しにくいのは「心の壁」である。」

江戸幕府の改革の失敗原因……。下「」引用。

「乱暴ないい方だが、江戸時代の幕府三大革命はすべて成功してない。部分的な成功はあっても、市民の支持という点では、どの改革も失敗している。
 それは改革の目的が、「民を富ませるのではなく、幕府(中央政府)だけが富むためだ」というように見抜かれたからだ。しかも、改革は期せずして重農賎商(せんしょう)主義をとったから、経済成長率はマイナスに落ち込み、市民生活は鬱陶(うっとう)しいものになる。それへ追いうちをかけて四公六民だった税率を逆に上げるから、「行革で幕府は身軽になるはずなのに、何で増税するのだ」と不満は爆発する。一揆が次々と起こった。」

倹約、倹約といいながら増税? 下「」引用。

「「倹約、倹約といわれなくても、為政者(いせいしゃ)や政府役人が率先倹約していれば、民は自然にそのことを知ってまねをする。そうならないのは、いまの倹約がみなうわべだけのみせかけだからだ。しかも、倹約を令しながら増税するとはなにごとか。国民が信用するはずがない。」

愛民の鷹山……。下「」引用。

「「民を指導する者は、必ず民の親と同じ立場に立たなければならない」
 という“愛民”の思想だ。鷹山はこれを掲げた。-略-」

異能を掘り起こせ。下「」引用。

「鷹山にすれば、
「いまは上杉家にとってノーマルな状態ではない。異常事態である。したがって、異常なときには、それぞれの人間が身にひそめている異能を掘り起こし、それを発揮してもらいたい」
 ということである。」







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