磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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新しいこどもの文学5 白い鳥とねむの木の町

2007年10月15日 | 読書日記など
『新しいこどもの文学5 白い鳥とねむの木の町』
   大野允子・作/向井康子・絵/小峰書店1990年

この本にも、ずいぶん、ひっかかるところがあります。どう書いていいのか、誤解を受けるかもしれませんが、ボク一個人としての感想としてお読みいただければ有りがたいです。



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「れんが倉庫があり、むねの花の咲く町。
そこには、死んだ子どもたちの魂が、のこっていました。
いつまでも、いつまでも、子どものままのこっていました。
その町は、広島。」

もくじ

鳥はどこ?       6
ねむの木の子守歌    16
みんな壁の中へ     59
白い鳥と白いネコと   80
あの子たちの町     98


この本を読んでいて、当時は軍国主義だったろうに……。
それが描かれていないような気がします……。

今の世界と変わらない感じさえします。
でも、今もお話の多くは、公害があっても、いじめがあっても、夢ある話は夢があるだけ……。
だけど、それではリアリズムの名作ではないと思います……。
名作でもないものが名作ともいわれる世の中ですが……。

このストーリーを読み終えて、死んだ少女を思い出しました。

死んだ少女は、まるで妖精になったような気がします。
浄化されて、私たちに警告を与えてくれます……。
常識としては、どちらもあり得ないことですが、設定がずいぶん違うような気がします。

そのままでいるなんて、不幸な気がしてなりません……。
そのままでいたくないボクだからそう思うのか……。
そのままでいたい著者だから、そう書かれているのか……。

人は立場によって受ける感想も印象も違うものですね。
だから、ボクだけの感想です。








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