磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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青春の記録 1 あしたの墓碑銘-戦争と人間-

2008年09月06日 | 読書日記など
『青春の記録 1 あしたの墓碑銘-戦争と人間-』
   安田武・編解説/三一書房1973年

いろいろな本から、少しずつ集めてきたという本です。
原爆関連は『原爆体験記』から……。



このような本も、当時のことを知る人たちと、もう当時のことは知らない我々とでは違うと思う。

解説を入れてほしいと、よく思う……。

この本には解説が少しは入っている。下「」引用。

「『きけわだつみのこえ』は、東大生協内に設けられた編集委員会が、全国的に戦没学生の手記を公募してできたものである。『雲ながるる果てに』は、それから二年後の二十六年、第十三期海軍飛行予備学生の遺族、生き残りの人たちで組織されている白鴎会が同期の戦没学生を主に、その遺稿を編集したものである。『あゝ同期の桜』は、第十四期予備学生による戦没学生遺稿集で、昭和四十一年になって刊行された。『地のさざめごと』は、旧制静岡高等学校卒業生戦没者の遺稿集で、おなじく四十一年に上梓されたものだが、非売品で市販はされていない。(のち市販)
 これら四つの遺稿集には、同一人物の手記が、それぞれ部分的に収録されている場合が少なくないので、本書の編集に当たって、同一人のものは、全部まとめにして収録することにした。」

「ハワイ」の軍神も負ければ、罪人……。下「」引用。

「「ハワイ」で散った軍神も、今となっては世界の法を犯した罪人以外の何者でもなくなったと同様に、「ニコバル」島駐屯軍のために敵の諜者を発見した当時は、全軍の感謝と上官よりの惨辞を沿び、方面軍よりの感状を授与されようとまで言われた私の行為も、一ヵ月後起こった日本降伏のために、たちまちにして結果は逆になった。」


ベストセラーも、今では忘れされているのでは? 下「」引用。

「昭和十五年、岩波書店より刊行された遺稿集『太田伍長の陣中手記』は、当時世評の高いベストセラーであったが、おなじ年、私家版『太田慶一遺稿』が先輩、友人たちの手で作られた。本篇は、この両書から編集されたものである。」

そもそも、ボクは知らなかったです。

しらうめの塔」。下「」引用。

「沖縄戦従軍記    楠政子(くすのきまさこ)
 -略-昭和二十年三月、「学徒看護隊」として動員を受け、第二十四師団、山部隊野戦病院に配属された。沖縄失陥は、同年六月二日。還るべき家も学校の所在もわからず、友人二人と放浪中、米軍に捕えられた。同級生の戦死者たちは、いま「しらうめの塔」に祭られている。」


「愛弟通信」国木田独歩・著が掲載されていました。下「」引用。

「若いころ植村正久によって洗礼をうけクリスチャンとなる。日清戦争勃発のころ「国民新聞社」に入社、従軍記者として千代田艦に乗組んだ。『愛弟通信』は、その折りの従軍記である。『牛肉と馬鈴薯』、『窮死』、『竹の木戸』など、わが国近代文学における初期のリアリズム文学確立に、大きな足跡を残した。」

「第二軍従制日記」田山花袋・著も掲載されていました。下「」引用。

「『蒲団』を書いて、一躍文壇に名を成した。日露戦争に従軍したのは、それより二年ほど前のことである。わが国自然主義文学の代表作家として認められている。」







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