磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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「聖断」虚構と昭和天皇

2007年10月08日 | 読書日記など
『「聖断」虚構と昭和天皇』
      纐纈厚・著/新日本出版社2006年

歴史というのは立場によって観方もかわるかもしれない。しかし、この本は歴史の大きな流れなど関係がなく、自己の主張を展開されているだけのようにボクには思えました。たくさんの要素が欠落しており、論としても成立していないとボクには思われます。司馬遼太郎や半藤一利の方が信用できます……。



『聖断神話』などということが結論づけられています。
--ボクは『原爆神話』という説をとります。
もちろん、ボクが最初にいったわけではありません。

なぜ、『原爆神話』は『神話』なのか?
それは、ありえないことだからです。
--現実と大きな差異があるからです。
イデオロギーの問題ではありません。

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もし、神学などの問題であるとしたら、関わる気にはなりません。
もともと、現実などとは違うことを話されているからです。
そして、「神話」は現実ではないことも、明らかなことですね。
でも、それをわざわざ否定することはしません。
多くの人もそのことをご存知だと思います……。

しかし、このことを書いている著者たちの心配も理解できます。私も心配している一人でもあります。下「」引用。

「その象徴事例の数多(あまた)あるが、なかでも森喜朗首相(当時)の「日本は天皇を中心とする神の国」と断じた。いわゆる「神の国」発言(二○○○年五月一五日)」

このような「神の国」の人たちが憲法改悪などを主張しているわけです。
--そして、それを盲信している人たちがいます。

戦後、昭和天皇が「人間宣言」をしたことすら認めていない者たちともいえるのではないでしょうか?

そのことは、大変に大きなことと思えますし、現実を無視していることでもあると思います。

--それは伝統ある神道とも隔たりがある思想でもあります。

日本の神道にもいくつかの教派があることでしょうが、多くは多神教であり、八百万の神ですね。
外国の神とも共存しているものです。

ところが、この「神の国」の輩は、神の民であるから、日本がその他の国を支配してもいいという。

差別主義の神の国でもあります。
--ここが、京都の老人がいっていた、キリスト教の真似をしているという部分です。
唯一神であり、その他の民族の神は否定する。

--しかし、これも間違いですね。
キリスト教の聖書ではそのような愚かなことは書かれてありません……。
カトリックの歴史では、異教の神は守護聖人になっているともいう。

しかし、力をもった人たちは、聖書の教えに従っていなかったとも言えますが……。

反キリストとは何か?

積極的な平和。
--それは構造的暴力をなくしていくこと……。

差別主義の「神」の人たちが、支配している国はひどい社会になっていくのは当然のようにも思えます……。












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