磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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サンデー毎日 2012-1/1 2012-1/8 新春合併号

2012年02月02日 | 読書日記など
【サンデー毎日 2012-1/1 2012-1/8 新春合併号』
   山田道子・編/毎日新聞社2012年

特集名 賢者51人知りたい知りたくない大予言



「牛乳汚染スパイラルから子どもを守れ」 下「」引用。

「「粉ミルクだけではない。牛乳の汚染が見過ごされているような気がします」
 食品の放射能検査に取り組む福島県二本松市の市民団体「TEAM二本松」の福田恒輝さん(35)が語る。同団体は食品大手「明治」の乳児用粉ミルクの放射能汚染を同社に通報、対象製品約36万缶の無償交換に至らせたことで知られる。
 福田さんが言う“牛乳汚染”とはどいうことか。同団体の2011年10月以降の検査で、汚染がわずかでも検出されたのは「明治おいしい牛乳」(1キログラム当たり26ベクレル)、「メグミルク牛乳」(同39ベクレル)、「森永牛乳」(同18ベクレル)、「まきばの空」(同15レベル)、「毎日の食卓3.6牛乳」(38ベクレル)。このうち「メグミルク牛乳」「毎日の食卓」は宮城県大崎市で、「森永牛乳」「まきばの空」は仙台市の工場で製造されていた。
 いずれも牛乳の暫定規制値200ベクレルを下回るが、福島県のスーパーの独自検査(11月11日)でも、「明治おいしい牛乳」から約18ベクレルを検出。新潟県による県内流通品の“抜き打ち検査”でも、商品名は非公表ながら、10月以降は3点の牛乳から12.3~22.3ベクレル(製造所・宮城、福島)が検出されている。これらの結果は“たまたま”なのか。
 前出・福田さんが憤る。
「東北のある県の工場で作られた牛乳からかなりの確率で検出されています。育ち盛りの子どもは1日に1リットルを平気で飲みます。毎日40ベクレル近くを摂取し続ける怖さを考えてください。メーカーはセシウムがわずかでも出たら公表し、消費者の選択に委ねるべきです」
 ところが、メーカー側は自主検査の数値を公表していない。なぜか。
「行政が(生産段階で)検査しており、規制値を超える原乳はメーカーには来ない前提に立っている。自社検査は、あくまでも自主的な確認レベルなにので数値の公表の必要性は感じない」(雪印メグミルク)-略-
 東京23区の給食担当者も、保護者の不安を背景にメーカーの反発を強めている。再三の公表要求にメーカー側が応じないためで、都教育庁が12月2日、給食牛乳の納入牛乳の納入業者で造る東京学乳協議会に「メーカーに公表を促してほしい」と要請するに至っている。
「牛乳メーカーだって原発事故の被害者です。消費者が不安がるという理由で情報を隠すのはやめてほしい」(前出・福田さん)
 子どもを守るため、メーカー側には情報公開の徹底を求めたい。」

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東電は裁判所の決定を“お墨付き”に。「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部」 下「」引用。

「山根代表は即時抗告に踏み切ったが、怒りは収まらない。
「誰が観てもおかしな理屈なのに、東電は裁判所の決定を“お墨付き”として他の賠償交渉にも使い始めている。従業員に泣く泣く辞めてもらい、営業再開の見通しも立たないのにあまりにも無責任だ」(山根代表)
 担当弁護士も「東電は放射性物質を、海に自由に泳ぎ回る魚のような物だと言っている。東電に台収益を上げさせた原発の燃料棒から出た根源的な物質なのに。加害者意識が完全に鈍磨している」と指弾する。」

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福島県の「民間賃貸住宅借り上げ制度」を……。下「」引用。

「「まだ避難を考えている人が大勢いるのに、制度打ち切りなんてとんでもない」
 市民団体「福島老朽原発を考える会(フクロウの会)」の阪上武代表の怒りの理由は、県外への避難物の住宅費を補助する「民間賃貸住宅借り上げ制度」の新規受け付けを打ち切るよう福島県が他県に要請していたためだ。県民の猛反発を受け、要請は撤去される見通しになったが、同県は6万人超が県外に避難しており、自主避難者はその半分に達する勢いだ。打ち切り要請の背景には、費用負担を減らしたい国、人口減少を嫌う県双方の思惑が一致したとの見方が強い。
 県の担当者に聞くと、「厚労省に『そろそろ(受け付けを)終わりにしてもいいんじゃないですか』と言われて他県に打診した」と釈明する。同省の担当者は「県には『応急的な制度なので、いつまでもやっているのか』としか言っていない。県から『年内で切りたい』と言ってきた」と反論、責任のなすり合いの様相だ。
 東電、国、県による被災者不在の非常識な感覚から身を守るには、声を上げ続けるしかない。」

「だまされてはダメ、東京電力の国有化で家庭の電気料金がどんどん上がる可能性」荻原博子。下「」引用。

「しかし、破綻処理せずに株式を増資して国がそれを持つということは、原発建設も含めて4兆円の資金を貸し続けてき金融機関の債権を守り、この先も貸した金の利息を取り続けられるようにするということになります。さに、東電に原発を造らせてきた株主の責任も問われなくなるし、東電が持っているとされる1兆円の積立金もそのまま。官僚たちの天下り先も温存される可能性があります。
 果たして、そんな国有化のために1兆円の税金を使うなどということは、許されるのでしょうか。国有化するなら、JALのように破綻処理すればいいと思います。実際、破綻処理したからといって、JALの飛行機が飛ばなくなったわけではないし、安全性に問題が出たわけでもありません。東電も同じことが言えます。」

加害者を守り被害者を切り捨てる、狂っている政府。下「」引用。

「原発による被害に遭った人たちの賠償金が「1人あたり40万円」という馬鹿なことが起きるのです。
 一方で「財政難だ」と喧伝(けんでん)している政府が国民の血税を1兆円も使って、東電や金融機関、株主を救う必要がどこにあるのでしょう。私には、かつて国民の血税で日本長期信用銀行を解体したあげく、外資に二束三文で売り払ったのとダブって見えます。」

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経産省の陰謀……。下「」引用。

「「原発事故が起こしても、徹底的に政府が電力会社を支える」という項目と「原子力を円滑に運営していくために、電気料金を上げてもかまわない」という意味の項目があります。日本の原発輸出を可能にする原子力協定の承認案が12月6日に衆議院本会議で可決されたことも無関係ではありません。
 経産省の官僚たちは、ほとぼりが冷めるまでは国営化した東電で甘い汁を吸い、その時期が来たら国民の電気料金で原発を推進する。事故が起きたら、また電気料金をあげて賠償に充てる。
 こんな、とんでもない国有化を認めてしまったら、この先、一般家庭の電気代はどこまで上がるか分からなくなってしまいます。」

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【読者から】全く同感……。下「」引用。
 
「◆「同郷対談 中村敦夫VS.鈴木邦男=同」福島県人としてお二人の言葉は心強く感じた。特に「原子力を推進した人たちには重大な責任がある。“戦犯”として責任を取ってもらわないと……」には全く同感。東電はじめ市も県も国も何を考えているのか。市民は不安だらけだ。私は以前から思っていたのだが、高校時代をいわき市で過ごした中村氏にいきわ市長になっていただきたい。」







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