磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原発の現場-東電福島第一原発とその周辺-

2008年11月20日 | 読書日記など
『原発の現場-東電福島第一原発とその周辺-』
   朝日新聞いわき支局・編/朝日ソノラマ1980年

そういえば、各地方に新聞社もあれば、支局もあるはずですね……。



「まえがき」に書かれてあります。下「」引用。

「本書は、朝日新聞の福島版と東北総合版に、昭和五十四年五月から五十五年三月末まで、およそ二百回にわたって長期連載された続きものをまとめたものです。東北六県の朝日新聞の読者は、この間連日、「原発の現場」のタイトルを眼にしておられる-略-本書の舞台は東京電力福島第一原発とその周辺自治体です。福島県は、わが国で福井県と並ぶ原発の集中立地県であることはよく知られています。-略-むずかしいテーマである「原発問題」を考えるうえでの、初歩的なテキストになり得れば幸いです。
   一九八○年四月
        朝日新聞東京本社通信部長
             角野昌和」

ガラ悪いと、地元の人は避けるという……。下「」引用。

「ある時期、地元に根深くあった東電に対する不人気の理由はこうだ。第一原発には約五千人の下請け作業員が働く。中には流れ者もいて「ガラが悪く、危ない」と地元で言われていた。同高の卒業生のほとんどが地元の大企業より、東京などへの就職を選んだ。-略-」

教育をうけていないと、そんなものではないでしょうか?
--受けていても、教養ある野蛮人が多い時代ですね……。

アメリカまで訓練に行っていたという……。下「」引用。

「関西電力美浜、原電敦賀、東電福島第一がすでに着工していた。
 このころ、原発の運転員は米国で訓練を受けていた。BWRは、イリノイ州のドレスデン原子力発電所の近くに炉メーカー・GE(ゼネラル・エレクトリック社)の訓練センターがあり、日本の運転員の訓練も引き受けていた。-略-」

それも高額の授業料です。下「」引用。

「BWR運転訓練センターの訓練コースは五つある。中心はこれから運転員になろうとする人を訓練する標準訓練コースと、実際に運転に携わっている人にの技能向上を図る再訓練コースである。この訓練費が標準訓練コース(十二週間)で一人当たり九百五十三万円。再訓練コース(九日間)で二百十万円。三カ月足らずで約一千万円の「授業料」だ。」

宮城沖地震の時……。下「」引用。

「五十三年六月十二日午後五時十四分。マグニチュード7・4の宮城県沖地震が本県を襲ったとき、第一原発5号機の当直今野輝昭は中央操作室にいた。操作盤がガタガタと揺れた。大変な迫力であった。今野は思わず叫んだ。「スクラム(緊急停止)するぞ」。運転員もパッと準備態勢に入った。が、計器は発電所が正常に動いていることわ示していた。炉は関東大震災級でもないとスクラムすることはない、という。-略-」

家電でも、パイロットランプはこわれてても動いているのもあるし、逆もあるでしょうね……。

石川島播磨はGE……。下「」引用。

「石川島播磨はGEと技術提携したので品質保証もGEの方法を参考にした。米国では手順をきちんと決め、作業員が手順通り手抜かりなく作業をしているか監視員が後ろについてチェックしているという。だから品質管理の重要性をよく作業員に理解させないと、「うるさい野郎がつきゃがって」と、監視する方も、される方もしっくりいかなくなる。この点の教育は徹底しており、毎朝の事務所前での朝会でもその日の作業予定、安全注意とともに品質保証にが教育される。溶接工一つをとってみても、その自主管理ぶりは厳しい。」

GEはもう原発はやっていませんね……。







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