磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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あすなろ 心の絵のぶんこ  戦争をみた大きな木

2007年10月06日 | 読書日記など
『あすなろ 心の絵のぶんこ
   戦争をみた大きな木』
     大川悦生・作/具志堅青鳥
      (ぐしけんせいちょう)・絵/あすなろ書房1990年

教科書かきかえ問題で、沖縄の人たち怒っていましたね。歴史というものを考えるとき、当時生まれていなかったボクたちは大きな流れも忘れてはならないと思う。軍部が民間に自死を求めたのは何も沖縄だけではない……。それどころか、もっとひどいことに、軍人が守るべき民間人も殺したことはアメリカの関係者も書いている……。それもウソというのだろうか……。



もっと大きな目で彼らを見れば、南京大虐殺はなかった、従軍慰安婦はなかった、そしてナチス・ドイツのガス室はなかった……。

どんどん、都合の悪いことはなくしていかれる……。

そして、用語も巧みに使われる。
--自決というのは、軍部の言葉で、民間人には使われない……。
--従軍慰安婦という用語はなかった、軍が認めたわけではないので従軍したわけではない。
だから、なかったとまで、強引に結論づけようとする政治家……。
見事な手品師……。

--まるで、不祥事のあった組織の看板をかえればすむという、いつもの感覚でおられるのでしようか……。

大江健三郎たちも誠実に応えてもらいたいものです。
--できるだけ、しっかりとした証拠をだしてもらって、伝えることが大切ですね。

当時の状況……沖縄戦と彼らの言動。
当てはまるものではありません。
きちんと沖縄戦を把握してもらいたい。

歴史とは流れでもあります。
ぽこんと、急に物事がおきるわけでもありません。

--従軍慰安婦などでは、外国の人たちは、レイプ事件と同じように考えるという。
言い逃れしようとする人たちは、その時の犯罪者と同じ言い逃れをしているという。
しかし、彼らはそれで通ると思っている……。日本の立場は悪くなるばかりです。
彼らの論理だけで世の中を染めてあげていきたいのか?
きちんと勉強もされていない気がする……。
--そこには、やはり現在も彼らが差別主義であるようにも思えてならないのです。
その人たちはやはり、現在の社会問題についても、差別主義的でもあったりします。
--「戦争は究極の差別」
差別する人たちを許していたら、いずれ戦争になってもおかしくありませんね。

イメージの平和よりも意味あることを伝えていった方がいいように思います。
現在生きている世界が、いきなり戦争になるわけではなく、流れがあるはずです……。


この本も大川悦生らしくて、情操によいと思います。
しかし、情操というのは、きれいごとではないことも伝えてもらいたいものです。

戦争はきらい、好きの問題でもないことも……。
好きで戦場に行った人はおそらく庶民では少ないことでしよう……。
強制され、もし行かなければ、ひどい目にあわされたのです。
--そういう側面もあったとボクは思います……。

火炎放射器も焼き殺すよりも、濠に逃げる沖縄の人たちを酸欠で殺すための兵器だったのです……。

そのために使用されたもので、火炎放射器を交戦で使用したら、もしピストルで撃たれたら、爆発しまわりの者たちも巻添えになっただろうという人もいる……。









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