磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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147 子供のころ、小さな手

2008年04月12日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


六、早瀬夫婦




147 子供のころ、小さな手


お嬢様が子供のころ、注射がこわいと言っては力を入れて泣いていたことをドクターは一瞬だが、思い出した。

力を入れれば、痛くなるから、力を抜けと言っても、なかなか力を抜いてくれなんだわと、大笑いされた。

そのときは、小さな手だった……。

--茜も思い出す。
そういえば、注射のときには、力まないように、なるべく注射を見ないで楽しいことを考えること! 今もそのようにしている。

ドクターは、目の前の患者を一心に診ている。

警備員たちが、早瀬を担架にのせた。

メイドはすかさず、毛布をかけた。

「さあ、気をつけて、いざ、医療室へ。安全第一、第一」

中西ドクターは連れ添っていく。

主任メイドは妻にタオルをわたしていう。

「もうだいじょうぶよ」

「はい」

下をむいて、目を閉じたり開いたりしている。

「これ、どうぞ」

若いメイドがカルピスをもってきた。

「あっ、気がつくじゃないの」

主任メイドは目をまん丸にしていた。

「ありがとう」

妻はストローを顔の外側に頬でおしやり、カルピスを飲んだ。

「お嬢様も、どうぞ」
と、若いメイドは礼儀正しく話した。

「いい、わたしは……」
茜はことわった。朝はモーニング・ティーと決めている。

「じゃ、主任、どうぞ」

「案外、如才ない子だね」
と、主任メイドは笑った。

「あら、悪かったかしら……」

「そんなことはないわよ、ありがとう」








閑話休題

老人力というのがあるそうです。

それは、若い人たちにも必要だという。

野球などで、ここぞというときに、

監督から力を抜いてといわれる。

それが老人力だという。

ボクはこの力も非力なようです。










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