磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ヒロシマの記録 年表・資料篇

2008年04月01日 | 読書日記など
『ヒロシマの記録 年表・資料篇』
   中國新聞社・編/未来社1966年

くわしい年表といっていいかと思います。やはり時代によって変わっていくものですね。それも知らないで批判されるのはやめていただきたいと思います。



チャーチル演説。下「」引用。

「8・16 チャーチル、原爆投下を支持 英下院で演説「原子爆弾を使用すべきでなかったという意見があるが自分はそうは思わない。日本との戦いにおいてさらに百万の米国人の生命と二十三万の英国人の生命を犠牲に供するよりはむしろ原子爆弾を使用するにしくはない
▽「人間の良心にラク印」 カンタベリー寺院フイシヤ大僧正、英上院で述べる。「原子爆弾でいっきょに非情に多数の民衆が死傷したという事実によって人間の良心がラク印をつけられたと考えないものはあるまい、人間の良心がこの痛手からたやすく回復するとは思われない」

チャーチルはいいかげんな人物という人もいますね。
--ガンジーを危険分子にした政治家ですね。
危険なのは植民地主義の大英帝国ですね。

そして、チャーチルとは違う意見もある英国は、健全なのではないでしょうか。
--一色に染め抜くイデオロギー団体や、独裁政権の国よりは……。

ジャーナリストにも二種類がいる。下「」引用。

「9・3 バ記者「ノーモア・ヒロシマ」を打電 -略-
▽“原子爆弾症”講演会 広島県主催、広島市山口町東警察署(現在広島銀行銀山支店)で開く。-略-
▽外国従軍記者団、広島で県政記者団と一問一答 W・H・ローレンス(ニューヨーク・タイムズ記者)ら二十人は被害地を視察、午後三時から広島県庁で県政記者団と一問一答。
 県政記者団-広島市の惨状をみてどう感じたか。
 米記者団-われわれはヨーロッパ、太平洋の各戦線を従軍したが、都市の被害は広島がもっともじん大だと思った。H・G・ウェルズは「科学の新たな威力をもって行われる戦争が、いよいよ猛烈に破壊的となり、とうていそれはたえがたくなる」と、“来るべき世界”の中でいっているが、その現実をまざまざと見たわけだ。」

被爆者にインタビューしたバーチェット記者は、自己の痛みとした。
被爆者には会わず、他者の痛みなど気にもとめないローレンス記者。

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ヒロシマ・カーニバル(1947年)と書かれたという。下「」引用。

「この年から八月六日は“復興”の文字を取り去り、単に“平和祭”となった。「平和の歌の合唱と放鳩」という式典のヒナ型も、この年から生まれた。マッカーサー元帥、片山首相の祝辞も寄せられたが、商店街は福引き付きの大売り出しで平和祭に協賛「ピカッと光った原子のたまに、ヨイヤサー、飛んで上がった平和の鳩よ」(新天地平和音頭)と踊りの列を繰り出し、『ライフ』誌(8月15日号)によって「ヒロシマ・カーニバル」と評された。」

1950年8月2日、平和祭中止決定。下「」引用。

「広島平和協会緊急常任委員会を開き、同協会主催行事を取りやめ「八月六日を祈りの日」とすることを決める。同日はサイレンを合図の黙とうと広島戦災供養塔の黙とうのみ。奥田平和協会会長代理「八月六日の式典はつごうにより取りやめることになった。当日は半生と祈りの日として市民各位は敬けんな一日を送っていただきたい」
▽米原子力委、水爆製造をデュポン社と契約したと発表。」



長崎と比較された広島。下「」引用。

「米国の週刊誌『タイム』五月十八日号はが広島と長崎を紹介した「二都の物語」は、その内容が話題をまいた。「広島は過去のきのこ雲に依然としてこだわる売名的な都市だが、それに比べ長崎は古くから海外に門戸を開き、キリスト教の長い伝統につちかわれた寛容の精神をもって現在に生きている」という趣旨の記事で、とくに「広島の原爆死没者二十五万人という数字は共産主義のプロパガンダ」と断定、ABCC関係者の「広島は過去の悲惨さを広告することにかけては世界一」という談話まで紹介した。広島市長は「一部のアメリカ人の広島観を代表するものだ。しかしこのような中傷記事が世界の世論になることが恐ろしい。死没者の数が問題なのではなく、原爆の本質が問題なのだ」と反論、その要旨を『タイム』へ投稿した。広島ABCC所長も同誌への異例の抗議文を発表。しかし「当を得た指摘だ。被爆者の多くはマスコミや平和運動家が騒ぎ立てるのを好んでいない、と、市民、被爆者の中には今の広島の“高姿勢”を批判する超えもある」という意見もあった。『タイム』誌側は「あまりにも感情的な“広島”の取り扱いを正すことができたら、と考えた」と執筆の意図を語ったが、アメリカ人の目に映った“ヒロシマ”を示す興味深い一つの例であった。」

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「広島の原爆被災にかんする参考資料目録」も掲載されていました。









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