磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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われらの詩 1950 8 平和特集号

2008年04月07日 | 読書日記など
『われらの詩 1950 8 平和特集号』
   四国五郎・表紙絵/われらの詩会1950年、復刻版

この詩集も、古い表記で書かれてあります。
そこで、今の表記にかえています。



表紙裏にこの当時を表現する詩がありました。下「」引用。
「蝶 蝶
      御庄 博實

あゝ 再び
カキー色の
無数の蝶々が
朝鮮海峡を渡ってゆく
植民地から植民地へ
おびただしい蛾分を降らしながら……」

質問が書かれてあり、それぞれの人が、それにこたえいます。詩をつくっておられる方々の詩集という感じですが、目標のない集まりではありませんね。下「」引用。
「1.第二次大戦において詩人のとった態度について
2.現在の情勢のなかで民主的詩人のあり方について
3.ヒロシマの詩人に何を望むか」

四国五郎も「ゾーヤ」という詩をよせています。

最後の編集らんのところに、峠倒れたことが書かれてありました。下「」引用。
「◇峠がたおれたことについて
 六月二十四日生活と会の多面活動による過労のために峠が倒れた。例会に集まっていた十数人で直ちに善後策を講じ假代表者に且原をたて救援活動を起すと共に、徹夜看護や輸血メンバーをきめそれを実日後夜半窒息状態陥り会に封する最後の言葉を稱へたがカンフルと輸血によって持ちこたえた、現在じょじょに回復中。-略-」

そして、峠支援カンパ者された方の名前が書かれてあり、峠三吉の文章がありました。下「」引用。
「感謝にかえて
こんどの私の病気では皆さんに大変な心配をおかけしました上、貴重なご援助を頂き感謝の言葉もありません。新聞発行の仕事をもちながら、-略-〈峠三吉〉」

この三冊もそうですが、当時の表現方法では現代ではもう理解できない。あるいは理解できない世代もあることを考慮して復刻していただきたい。できるならば、解説を古典の詩についているが、そんなものも必要だと僕には思えます。

というよりも、僕のような人間にはそうしてもらわないと理解できないと思いました。(-_-;)






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