磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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「脱原発」成長論-新しい産業革命へ-

2011年11月03日 | 読書日記など
『「脱原発」成長論-新しい産業革命へ-』
   金子勝・著/筑摩書房2011年

たしかに産業革命が必要ですね……。
--テレビでは、エネルギーも地産地消……。
自給自足の農業をこころみられる新しい動きもありますね。
今の大手企業や政治家にまかせておけば、さらにひどい世の中になるとボクは思います……。



「「失われた二○年」という「連続」」 下「」引用。

「それまでの時代を支配してきた「常識」は、手を替え品を替え生き残ろうとするが、古い「常識」を適用しても、事態を改善させるどころか、かえって悪化させてしまうからだ。これまでもの「常識」が「非常識」になり、「非常識」が「常識」に取って代わる時代が始まる。」

いつものことがある限り、かつてのような右肩上がりでない社会では、「失われた二○年」が連続しますね。吸血無責任システムを何とかしないと……。

第二の敗戦。下「」引用。

「戦後復興と同じように、経済や社会が立ち直るには、大きな負担と長い時間がかかることを覚悟しなければならない。
 実際、東日本大震災とこれまでの大震災と決定的に違っている。-略-」

経済的にみれば、かつての敗戦より、経済では将来の負担をしいられるようにボクには思えますが……。

東電は嘘をついている……。下「」引用。

「多くの国民は、「東電はウソをついている」「事実を隠している」と疑っている。東電は二ヶ月間も地震当日のデータを出さず、先述したように、地震当日に福島第一原発一号機は圧力容器が壊れて早い段階でメルトダウンしていたことも、その後二号機、三号機もメルトダウンしていたことも隠してきた。」

委員会……。下「」引用。

「こうした状況の中で、ようやく二○一一年五月に事故調査委員会の委員の人選が決まった。だが、委員会には強制的な調査権限が与えておらず、限界がある。もし委員会が、東電の情報隠しを乗りこえられず、原発事故がウヤムヤにされ、これまでの原子力行政を見直すことなしに問題を終わらせようとしたなら、おそらく国民はそれを許さないだろう。過去の原発事故に関して、東電は何度も情報を隠したり改ざんしたりしてきた。情報を精査してチェックして、必要な情報を請求できるように、専門委員と事務局体制を整えられないと、期待とした成果を上げられない危険性がある。
 逆に、もし事故調査委員会が先にあげた、「独立性、公開性、包括性」という三原則を貫いて本格的に調査を行うことができれば、重要な局面展開をもたらす可能性がある。これまでの電力会社との癒着や安全軽視の原子力行政が次々と暴露されて困るのは、東電・経産省と一緒になって原発行政を進めてきた自民党と公明党である。実際、自民も公明も、福島原発事故後、この事故について多くを語ってこなかった。事故隠しを放置し、安易な安全基準で原発建設を推進してきた張本人だから何も言えないのである。そのこともあって、二○一一年六月一日に自民党と公明党とたちあがれ日本は内閣不信任決議案を提出したのだろう。」

今、「もんじゅ」はどうなっているのでしょうね……。下「」引用。

「たとえば、批判を無視して再稼働した高速増殖炉もんじゅは、昨年八月に重さ約三トンの炉内中継装置が落下する事故が起き、現在に至っても、原子炉を冷却し続けるより他に手がない状態になっている。」

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賠償の枠組みは持続不可能。下「」引用。

「また、この賠償スキームが前提とするのは、東電の生き残り、現行の電力一○社地域独占体制を温存することである。この点では経産省の「利益」に沿っている。
 だが、この賠償スキームはこのままでは持続可能とは考えられない。まず事故の深刻さを無視し、東電が支払う事故処理費用が多額に及ぶことが前提とされていない。事実、一~三号機がメルトダウンし、かつ水素爆発を起こしており、建屋内は放射性物質で汚染がひどい。作業を進めるのが非常に困難で、原子炉の循環冷却に冷温停止にもっていくことも困難をきわめている。-略-」

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