磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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核戦争の最前線・日本

2008年08月07日 | 読書日記など
『核戦争の最前線・日本』
   ピーター・ヘイズ、他(著)/
     小川明雄(訳)/朝日新聞社1987年

アメリカの核戦略に組み込まれている日本。
--冷戦は終わったというが、いまだに核兵器関連では冷戦の世界システムが生き残っており、多くの人類を破滅させようと、その牙を隠し持っている……。
--そして、その核兵器をもつために、多くの血税が投入されている……。
それは真の平和な世界システムにすれば、必要のない費用であり、そのエネルギー消費はまったくのムダであり、環境破壊をも続けている……。
--米原潜は長崎県で放射能漏れ事故を今年も起こしたという……。



「日本語版のための序文」に書かれてあります。下「」引用。

「太平洋地域において米軍は核兵器への依存を高めており、ソ連も極東に多数の核兵器を配備している。両超大国が核戦争に突入すれば、両国にはさまれた太平洋地域はつぶされてしまうにちがいない。
 私たちは、この本を書くにあたって、できるだけ公文書による裏付けをするよう最大限の努力をし力をはらってきた。米国の情報の自由化によって、多数の重要文書を入手することができた。同法がなかったら、この本はできなかったろう。-略-ジャーナリズムはスクープだと自負している。この点からみて、ソ連が核や軍事に関する情報を公開していないことは残念なことだ。」

日本のジャーナリズムはスクープはできない。
--暴力団なども、恐れて取材できないという……。
そして、癒着体制は戦前・戦中・戦後と続いている。
戦中のシステムが続く、日本のマスコミ……。

カーターは別れを告げたという……。下「」引用。

「ジミー・カーター大統領は一九七七年に就任する。その外交政策は、有名なノートルダム大学での演説でのへだように、「共産主義に対する過度の恐怖」に別れをつげる「建設的な関係」を目指すものだった。その後の四年間にあきらかになったカーター大統領の外交は、伝統的な封じ込め政策、キッシンジャー流の戦略外交(中国カードとデタント)、そして政治学者ジェリー・サンダース氏が適切に表現した「三極管理主義」などを包み込んでいた。」

この元海軍の核兵器関連担当のカーターが平和主義のようにいわれるのは大きな間違いだとは思う……。

横須賀では、5000人の人がトマホークに抗議したという。下「」引用。

「米国はトマホーク発射装置をつけたことがわかっているスタージョン級原潜他ニーを、第七艦隊の寄港の一環として日本に送り込んだ。これに対し、五千人のひとびとがトマホークの配備に抗議して横須賀海軍基地に面した公園を埋めた。」


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レーガンは長期核戦争をも想定していたのだろうか? 下「」引用。

「レーガン政権が発足して以来、ペンタゴンは核戦争を戦うことを強調してきた。太平洋軍総司令官は、限定核戦争を戦う能力をつくることに特別の注意を払ってきた。そうした活動のひとつは核巡航ミサイルの維持であり、長期核戦争を戦うための通信手段の整備はもうひとつの例である。」

「台湾に配備されたマタドール核巡航ミサイル(1958年9月=WWP)」



■Atomic Guided Missiles■







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