ＡＥＲＡ ’１１．９．１９

『ＡＥＲＡ　’１１．９．１９』
　　　尾木和晴・編/朝日新聞出版2011年

特集名　「防災会議」を告発する
－－「津波犠牲者の8割」の陰に「原発」の存在」



「「防災会議」を告発する　「津波犠牲者の8割」の陰に「原発」の存在」　下「」引用。
「地震予知連絡会会長が、中央防災会議を名指しで批判している。国の誤った想定が大量の犠牲者を出すことにつながったという。政府組織の現職トップが国が批判するのは異例だ。島崎邦彦・予知連会長が初めて本誌に真意を語った。
　地震学界の要職、地震予知連絡会会長を務める島崎邦彦・東大名誉教授は、怒っている。東日本大震災引き起こした津波を、科学者が予測していた。にもかかわらず、国がそれを防災に反映させていなかったからだ。
「予測に応じて対策がとられていれば、被害ははるかに軽く、原発事故もなかっただろう」と、確信している。－略－」

これが事実ならば、すごい人数が、原子力ムラの陰謀による犠牲者というわけですね。

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「コメ汚染基準デタラメ　コメは安全か」　下「」引用。
「新米の収穫シーズンを迎えた。福島第一原発事故による放射能汚染からどう食卓を守るか。主食であるコメの安全は大丈夫なのか。－略－
不検出はゼロではない　－略－　3台しかない検出器　－略－」

「汚染米は地下に潜る　再び懸念される産地隠し」　下「」引用。
「放射能米の出現で懸念されるのが、かつて横行していたコメの産地偽装だ。偽装せずとも、違う産地のものが混ぜられたり、外食でコメを食べれば、産地はわからない。－略－
　福島はなお全国5位　－略－農水省の今年のコメ生産数量の目標は795万トンで、うち福島県産は作付けを止められた地域分を除いても三十数万トンと、なお全国5、6位の生産量を維持しそうだ。－略－福島産米を避ける動きが消費者の間で強まった場合、何十万トンの福島県産米は行き場を失う。－略－」

ブレンド米にすれば「国産」で福島を隠すことができる。
偽装は100％起きる……。

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「飯舘村の子　ドイツをゆく　脱原発の先進国で見えた自然エネルギー」　下「」引用。
「ドイツの「環境首都」フライブルクを、福島県飯舘村の子どもたちが訪れた。再生可能エネルギーのパワーを間近に感じた一日を同行取材した。－略－」

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「津波予測「不作為」の大罪　東電の勝俣会長は「関係ないっ！」とアッカンベー」　下「」引用。
「東京電力は3年も前から原発に巨大津波が来襲すると知っていた。なのに有効な対策を講じなかった。その不作為は万死に値する。
　東京電力の武藤栄は3年も前から知っていた。いつか巨大津波が福島の原発を襲うことがありうることを。それなのに何も手を打たなかった。－略－」

【東電】原子力・立地本部。下「」引用。
「お役所体質の東電の中で、原子力・立地本部は際だって特異な部門である。修士や博士が少なくなく、高度の専門性ゆえに、外からくちばしを挟みにくい。しかも約3千人いる彼らの拠点は、原発のある福島や新潟で、東京の本店から隔絶した地にある。－略－」

「驚愕の九電流「仕込み術」　「やらせ賛同メール」だけじゃない」　下「」引用。
「「メール」だけではなかった。原発の住民説明会など九州電力による「仕込み」の数々が明らかになった。これはもう、単なる「やらせ」というレベルではない。－略－
「陳述原稿」も作成　－略－
「原発は危険」が自明となった今、国民が知りたいのは正確な情報だ。それなくして、信頼回復はありえない。」

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