磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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新・創作絵本28 ほたる

2008年01月14日 | 読書日記など
『新・創作絵本28 ほたる』
    山本真理子・作/佐伯和子・絵/岩崎書店1982年

特攻隊で散った若者……。若者を散らせておいて、のうのうと生き残り、そしてまた戦争に向わせようとした人たちがいるとは……。愛国美談にはされて欲しくない、若者の尊い生命! 可能性のある人生を奪い去ったことを……。



山本真理子さんは、広島の物語など書かれている方で、民話のことも研究されているそうです。

その方が書かれた昭和の悲しい創作民話をつくられたといっていいかもしれません……。

「あとがき」で書かれています。下「」引用。
「もう十数年も前になりますが、私が広島をはじめとする日本各地の「戦争民話」をあつめはじめたとき、この「ほたる」の話を私に語ってくれた方がありました。
 原爆は、もちろん人間にとってもっとも残酷ですが、この特攻機の純心な少年たちの話をきいたとき、私はほんとうに戦争を憎みました。胸がつぶれる思いでした。」

これによって、愛国美談にもっていく人がいたとしても、作者たちの責任なのでしようか?

戦争で亡くなられた人たちを弔おうとする人たちが悪いというのでしょうか?

--愛国美談にしてしまう人たちが悪らつだと思う。
そして、弔うことを非難する資格は誰にもないとボクは思う。


愛国美談などといって、若者の生命を鉄砲の弾のように消費した人たち。

そうさせた人たちの罪も、また忘れてはならないことだと思います。


……この特攻をさせた人たちには、「戦争責任」があると言われています。

この亡くなられた方、多くは「もはや戦争ではなかった」というのに、無理矢理特攻機に乗らされた若者たち。

もし、彼がそれを拒否したら、家族がひどいめにあう社会。


戦中、配給制度であったので、配給を受けられないようにされたり、非国民と罵倒されたのが、当時の日本でした。


良心的兵役拒否などできないのが、今も続く日本です……。

いじめ」社会は今も昔もそうだったのか……と、間抜けなボクは思います……。



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