磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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週刊朝日 2011-8-19

2011年10月01日 | 読書日記など
『週刊朝日 2011-8-19』
   河畠大四・編/朝日新聞出版2011年

特集名 菅直人が原発から辞任まで3・11後のすべてを語る



「福島第一原発「最高幹部」が解説 10シーベルト検出「汚染源が燃料棒の可能性は否定できない」」下「」引用。

「毎時10シーベルト--直接浴びれば100%死に至る高線量が測定された。これは何を意味しているのか。これまで本誌は福島第一原発「最高幹部」の一人による独占告白を掲載してきた。今回の以上事態を受け、改めていま現場で起きている「真実」を聞いた。
 -略-それも「10シーベルト」「5シーベルト」というのは、それぞれ器具の測定上限だというから、実際の放射線量がいかほどかわかったものではない。-略-いまごろになって「10シーベルト」が測定されたという。つまりこれは、事故によって高濃度の放射性物質が、想定以上に広い範囲に散らばっていたことを示している。
 ということは、あえて核心をいえば、よもやメルトダウンした“燃料棒の破片”そのものが、爆発によって原発敷地内、いや、さらには周辺地域にまで飛び散っていた可能性があるのではないか--。-略-」

4号機補強工事は終わったが……。下「」引用。

「さらに、爆発で倒壊の危険があった4号機の燃料プールは、無事に補強工事が完了しましたが、そもそも建物自体がボロボロの状態。いまでもコンクリート片がポロポロと落ちてくるのです。そんな状況で、強い雨や高潮のときに何か起きれば、汚染がますます広がってしまうかもしれない。気が抜けません。」

「原発で検出された10Sv本当の意味」広瀬隆。下「」引用。

「1999年の東海村JCO臨界事故ではね17シーベルト前後を被曝したと推定される作業者の大内久さんは、事故からほぼ3ヶ月後に、10シーベルトを被曝した篠原理人(まさと)さんは翌年に、いずれも急性放射線障害で死去した。だが、福島における10シーベルトを超える放射線という事実以上に私が驚いたのは、別のことであった。
 一体、この異様な放射能の発生源はどこだろうか……東電が言うように主排気筒近くだけであるはずはない。分かったのが、そこだけなのである。その後、予測した通り周辺で高レベルの線量が測定された。敷地全体が、どこかから発する高強度の放射線にさらされていながら、「今まで測定していなかった」という事実には、驚くほかない。
 事故発生から5ヶ月近くたっても、敷地内の放射能をまともに測定してこなかった東電が、原子力発電所の事故を収束できると考えている人間がいるだろうか。-略-」

中性子……、東電は発表しない。下「」引用。

「実は福島第一原発事故が発生してちょうど1ヶ月後に、大阪で元京都大学原子炉実験所の小林圭二先生にお会いしたので、原子炉が再び核分裂反応を起こして暴走する再臨界のおそれがあるかどうかを訪ねたところ、「われわれなら、すぐ分かります。中性子が出ているかどうかを測定すればいいのです。ところが東電は、そうしたパラメーターをまったく発表しないので、彼らが基本的な測定をしているのかどうか、私にも、内部で何が起っているか、推測さえできない」と言っていた。確かに、核分裂反応を起こす中性子が飛んでいるなら、鋼鉄やコンクリートも透過するので、上空でも敷地内でも測定できるはずだ。-略-」

「汚染地ミンクス健常児15~20%」 下「」引用。

「チェルノブイリ原発事故のあと、最も汚染がひどかったベラルーシのゴメリやブリヤンスクでは、住民の体を検査したところ、ガンマ線では起こらない染色体異常が起こり、原因はプルトニウムなどのアルファ線によるものだと考えれる。ベラルーシのミンスク市では、脊髄損傷、脳性麻痺、水頭症など、先天性障害児の出産は膨大な数に達し、こうした重度障害児の出生率が25倍になった。2003年のアカデミー賞短編ドキュメンタリー部門でオスカーを受賞したマリアン・デレオ監督作「チェルノブイリ・ハート」(※)では、ミンスク市で生れた子どものうち、健常児は15~20%だったという衝撃的な数字が出ている。」

【DVD】チェルノブイリ・ハート

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「バチカン舞台に“幻の和平交渉” 広島、長崎への原爆投下は防げたのか」 下「」引用。

「あの敗戦から66年の月日が流れた。大戦末期、米情報機関がバチカンで仕掛けた対日和平工作、これこそが昭和天皇が待ちわびた知らせだった。それがなぜ失敗したのか。原爆投下は防げたのではないか……。キリスト教の聖地に潜入した「老スパイ」は最後まで問い続けていた。-略-」

投下されなかったら……。下「」引用。

「私はギグリーに率直に訊ねた。バチカン工作が成功したら、広島、長崎の原爆は投下されなかったか。彼は深く頷いた。
「そう、あの2発の原爆は落とされなかったと思う。もっと重要なのは、その場合、他国も原爆を開発しようと思わなかったことだ。核のない世界が現実の可能性としてあったはずなのだ」」

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太陽光発電。下「」引用。

「こんなことを言う人がいる。「太陽光発電は砂漠のものだ」。これは嘘だ。砂漠地帯は砂嵐で空が覆われる上に、機器が劣化、故障しやすい。また太陽光パネルは高温になると変換効率が落ちる。日本くらいの緯度・気温で、なおかつ晴天率が高いのは、世界の中でもまれな太陽光発電の適地なのだ。」

「インドに飛び火した「フクシマ、アクシデント」」下「」引用。

「東京電力福島第一原発の事故をきっかけに、遠く離れたインドでも反原発運動が燃え上がっている。しかし、経済成長を重視するインド政府は原発推進のり姿勢を変えず、事故後も原発輸出には意欲を示す日本に、熱い視線を送っている。日本が示すべきはビジネストークか、それとも真の友情か。」

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「原発建設にデモ 死者出る騒ぎに」 下「」引用。

「4月中旬、ジャイタプールでは反原発陣営がデモ行動を展開。警官と衝突し、発砲で漁民1人が死亡した。-略-」

「スクープ! 食事も送り迎えもすべて企業持ち 経産省と東電の仲良しテニス倶楽部」 下「」引用。

「事務次官の後任には安達健祐・経済産業政策局長(59)が昇格するが、安達次官も松永氏と同様、電力業界とはズブズブの人物だったのだ。
 公になっていないが、経産省内には「白球会」というテニス倶楽部がある。
 むろん、ただの同好会ではない。-略-
 名簿をめくると、松永次官を筆頭に安達新次官、技官トップの西本淳哉・技術総括審議官、高橋泰三秘書課長、赤石浩一・会計課長、宗像直子・政策審議室長ら現職幹部30人以上が名を連ねている。
「原子力安全・保安院が国主催のシンポジウムなどで電力会社に“サクラ”の動員を求めていたことを認めた伊藤敏・元原子力安全広報課長も会員でした」(経産省幹部)」

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