磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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長編創作シリーズ ヒロシマの少女

2008年02月26日 | 読書日記など
『長編創作シリーズ ヒロシマの少女』
  大野允子(著)/
   鈴木義治・鈴木琢磨(絵)/盛光社s44年

被爆者でもあられる大野允子さんの児童文学です。
「差別」をテーマにされているようです。



伏せ字がけっこうありました。
差別をテーマにしているからでしょうか?
--ボクにはよくわかりません。

地名などはローマ字の頭文字にしてあるのは、そうではないかと思いました。

でも、差別する方が間違っているというスタンスはなかったです。

ただ差別があって、それが日本の都市、広島にあるという感じでした。

差別も煮詰めてみたら、思想的には何もなく、ただ差別しているというもので、たいした論理などはないのです。

もっと差別について書かれたら、こんな気づかいはかえって邪魔と理解できるのではないでしょうか?

間違っているのは差別している側です。

いじめの問題もいじめている側が悪いのです。これを間違えては困ります。

しかし、逆差別という言葉もあるくらいですから、決めつけは次の差別につながるものかもしれませんね。

ただ、過去の時点を切り取るならば、逆差別かどうかも理解できるのではないでしょうか?

こいうことを無視する社会こそ、この書かれた広島よりもひどい差別にみまわれているともいえるでしょうね。

ヨシコさんのゲタというのが書かれありましたが、ヨシコさんのゲタはわからなかったけど、美代子さんの下駄(げた)はありました。

こんなことが書かれてありました。下「」引用。

「万歳の声をいまは倒れゆきし
 清き乙女の赤き血の色(注1)
 女学生たちが、ばんざいを叫んでいったっていうの……そんなの、うそだと思う。みんな、そんな勇ましいおとめじゃなかったの。わたしと同じように、食べたり笑ったりしゃべったりするのが好きな、十三か十四の女の子だったの。死ぬときにばんざいなんて、いえっこないわ。」

(注1 広島市立高等女学校の「慰霊碑の歌」より)

N氏と書いてあったのは、実名でも書かれてある方だろうと思います。原爆乙女をアメリカの病院で手術を受けられるようにしたというN氏。どうして伏せ字にする必要があったのか、私には理解できませんでした。

渡米の選考にもれた原爆乙女が教会を離れていったとかかれてありました。

しかし、当時と今とでは、差別にたいする考えも違ったろうと思います。












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