磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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岩波新書440 原発事故を問う -----チェルノブイリから、もんじゅへ-----

2007年12月10日 | 読書日記など
『岩波新書440 原発事故を問う
   -チェルノブイリから、もんじゅへ-』
      七沢潔・著/岩波書店1996年

どうも、やはりよくわかりません……。やはりアメリカ主導でより巧妙な隠蔽でわからなくなったといっていいような気がボクにはします……。IAEAといっても、アメリカ主導のように感じます……。



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「原発事故を問う--チェルノブイリから、もんじゅへ
事故の影響も原因究明も--チェルノブイリは終わっていない。原発作業員からゴルバチョフまで多数の証言と、膨大な内部資料をもとに、新事実を発掘。さらに、ソ連一国を越える「真相を隠す側」の巨大な構図を追究。ソ連の原発政策と情報操作の結末と、スウェーデンやドイツの試行錯誤を前に、「もんじゅ」の国がえらびとるべき道を問う。」

日本の神話崩壊の年、1995年。下「」引用。
「戦後五十年という区切りの一九九五年、皮肉にも日本人は、堅固に築き上げたと思っていた自分たちの世界に対する確信が、脆(もろ)くも崩れてゆく瞬間に何度も立ちあった。」

1 阪神大震災での高速道路崩壊、耐震設計が自慢だったビルやマンション、通信運輸医療などの都市機能が一瞬で壊滅。
2 大量殺戮兵器によるテロ。
3 大蔵省官僚たちの相次ぐスキャンダル。
4 もんじゅのナトリウム漏洩(ろうえい)事故。


しかし、政治家のなかには、いまだに「神の国」という人たちがおられる……。
--科学を大切にしていただきたいものです。
もちろん、人を騙すための神の国ではなく、日本の伝統や歴史も大切なものであることは書くまでもないと思います。


「情報隠し」もいつものことですね。下「」引用。

「もんじゅの事故では、なによりもこの「情報隠し」と「連絡の遅れ」が世論の痛烈な批判を浴びている。」

--誰も罰せられない。
知らぬふりをしていたら、出世できるシステム。
……内部告発をした者を出世させるシステムに変更してもらいたいくらいだ。

アメリカは「ヒーロー」をつくって、行政に都合の悪いことをめでたい物語に変更する。

ソ連では、「敵役」をつくり、ソ連の首脳は正義とする。

--日本でも年金問題ではこの手法がとられ、舛添さんがこの役目をしたけれど、このシステムを変えないためのイメージづくりにしかすぎなかったと思います。問題はむしろ、ソ連でも日本でも首脳たちだろうに……。


ジャトロフは減刑され、「名誉回復」を訴えているという。下「」引用。

「ジャトロフは判決で五年の刑を受けたが、実際は三年ほど強制労働収容所で服役して、一九○九年に釈放されている。かつての水爆の父でその後の反核・平和活動によってノーベル平和賞を受賞したアンドレイ・サハロフらの減刑嘆願運動が成果をおさめたのだ。」

「カミカゼ」作戦と呼ばれたという。下「」引用。

「「カミカゼ」と呼ばれたのは、八六年九月からの一般兵士による黒鉛除去作戦のことではなく、その1ヵ月前、人海戦術による除去作戦の計画を命じられたドミトロフら専門家が、初めて三号炉の屋上に上り、予備調査を行った時のことであった。」

どうして、こう日本政府とソ連は似ているのだろうか?
いつものことが原因なのだろうか……。

いや、今ではソ連はなくなりロシアとなった……。

日本よりアメリカに似てきたロシア……。





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