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バートランド・ラッセル著作集9 人間の知識I

2008年05月21日 | 読書日記など
『バートランド・ラッセル著作集9 人間の知識I』
   バートランド・ラッセル(著)/
     鎮目恭夫(訳)/みすず書房1960年、1965年4刷

生物学はずいぶん進んだと思います。ボクの若いころと比較しても、進み過ぎて恐いくらいです。そして、ますます進むでしょう……。



この本について、著者が書く。下「」引用。

「この本は、もっぱらまたは主として専門の哲学者むけに書いたものではなく、哲学的な問題に興味をもってはいるが、そういう問題を考えるために、かぎられた時間しか使う余裕または意志のないかなり多数の一般人を対象にしている。」

哲学というものは……。下「」引用。

「そして、私は、過去一六○年ほどの間に哲学がほとんど数学と同様に専門的なものとみなされることになったことを不幸だと思う。-略-本来、哲学は、教育されたされた一般公衆に興味のある問題をあつかうものであり、もし、なにが言われているのかを、ほんの少数の専門家だけしか理解できないなら、哲学はその価値の多くを失う。」

以下のことは理解ができません。下「」引用。

「カントは、自分が一つの「コペルニクス的革命」をもらたしたと語ったが、かれは、もし、自分が「トレミー的反革命」をもたらしたと語ったなら、いっそう正確であったろう。なぜなら、カントは、人間を、コペルニクスがそこからひきおろした宇宙の中心へひきもどしたからである。」

主観的にみるということ?

--地球からみれば、宇宙は動いている。
宇宙からみれば、地球が動いている。
--そして、銀河自体も膨張しているという。
いろいろな見方をしないと、本質はわからないと思う……。

アリストテレスの論を否定する著者。下「」引用。

「アリストテレスは、すべての動植物性霊魂があると考えたし、それと似た考えは生気論者にとって広く信じられていた。しかし、有機科学が進歩するにつれて、このような見解のもっともらしさはますます屁減ってきた。」

炭素ユニットという考えこそ古い。
--そして、DNAでは、蝿も人間もさほどの差がない。
蝿が劣り、人間が優秀ともならない。
--それは人間は蝿のように飛ぶことはできない。
今はそんな考え方をする人たちもいますね。
--植物も音楽によって反応し、その成長速度さえも変える。

「四 自己中心的特称語」という章があった。下「」引用。

「私は「自己中心的特称語」(egocentrio particulars)という名を、話者とその時間空間的位置によって意味が変わる語に対して与える。この種類の四つの基本的な語は、「私」、「これ」、「ここ」、「いま」という語は、私がそれを使うつぎつぎの場合のそれぞれにおいて異なる時点を指す。」

ビートルズのジョージ・ハリソンの歌を思い出した。

■Beatles - I Me Mine ■













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