磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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公立図書館の玄関に怪獣がいる

2010年05月07日 | 読書日記など
『公立図書館の玄関に怪獣がいる-ポストモダンの消費資本主義は、どのようにして民主主義、市民教育、公益を脅かしているのか-』
  エド・デーンジェロ(著)/
    川崎良孝、久野和子、藤野寛之(訳)/
      京都大学図書館情報学研究会2009年

原書名 Barbarians at the gates of the public library
原書タイトルでは怪獣ではなく、野蛮人のようですね……。たぶん教養ある野蛮人ですよ……。



この本が出版された頃……。下「」引用。

「そしてこの時期といえば、大統領夫人ローラ・ブッシュ(Laura Bush)が彼女の名前を冠した「ローラ・ブッシュの21世紀図書館員プログラム」を授け、図書館界は大きな代償を伴っている。図書館界はローラ・ブッシュに賞を与え、図書館関係雑誌の表紙を飾ったが、図書館界は慨して館界自体の価値を下げた。ブッシュ夫人は詩への検閲を行い、アメリカ図書館協会と一致しない価値を促進したにもかかわらず、賞が与えられた表紙に登場したのである。-略-」

この本と、『民主的な公共圏としての図書館』とあわせて読むといいという。

カナリアのような公立図書館。下「」引用。

「よく知られているのだが鉱坑におけるカナリアのようなものである--空気が毒されると最初に反応する。公立図書館は民主的な文明の衰退を感じ取られる独特の位置を占める。公立図書館は知識や情報やエンターテイメントに低下するとき最初に影響を受ける。」

ライヒの警告。下「」引用。

「ライヒは人民に自治を教育しないのはファシスト国家であると警告している。」

沖縄の民意を認めない政府もやはりファシストでしょうね……。日本であろうが、アメリカであろうが……。

保護官ではなかった……。下「」引用。

「アメリカの公立図書館は決してハイカルチャーだけの保護者ではなかった。例えば公立図書館は20世紀を通じて大きな通俗書の蔵書を所蔵してきた。それでも少なくとも1950年にいたるまで、通俗書が提供されたのは、ひとたび住民が通俗書への熱をさませば、いっそう高位の資料に目を向けるという希望があったためである。-略-」







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