磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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菜の花の沖

2007年01月02日 | 読書日記など
時代劇チャンネル2006年
NHK2000年

菜の花の沖
司馬遼太郎・原作


ボクの司馬遼太郎作品の中で
ベスト3に入る魅力ある主人公です。

どうも、たった5回だけでは、
もったいない気がしました。

おそらく、殺し合いがないから、
人気がないと思っておられると思います。

この主人公は船乗りですから、
そんな殺し合いを好む人たちではありません。

そんな安易な考えはやめていただきたいと私は言いたいです。
世の中のことを考えるなら、なおさら大切な話。
そして文化的な話でもあるのです。

非常に良質の素晴らしい物語りなのです。

この本ではいくつものことがおもしろく
書かれてあるのですが、ドラマは短すぎます。

国内の流通が発達していくにつれて、
多くの人たちの生活も豊かになっていきます。
例をあげれば、麻だったものが綿にかわります。

綿を日本国内でつくろうと思えば、
肥料が必要だったという。
その肥料は北海のニシンだったそうです。

この偉大なる船頭の頭たちがいなければ、
それもかなわぬことで、
冬でも麻を着ていなければならなかった。


この主人公の偉いところは、
言葉もつうじないロシア人と交渉をし、
ゴローニン事件を解決したといっても
いいところだと思います。

仲間を大切にするロシア人と日本人。
そして、他国人であっても友情を結び、
信じあえるようになります。

まさに、素晴らしい物語り、
ロシア人にも見てもらいたい。
ロシア人も誇りをもたれることでしょう。

このドラマとは関係がありませんが。
それに比べて、長崎は捕虜の街といわれたのに、
原爆を落したアメリカ軍。

知らなかったとするために、
工作までしていた米軍。

その工作をしたことが、
公文書に残っているのですから、
米軍は言い訳も通らないと私は考えます。






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