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つくられた恐怖-『危険な話』の誤り-

2008年10月19日 | 読書日記など
『つくられた恐怖-『危険な話』の誤り-』
   「政界ジャーナル」編集部・監修/紀尾井書房1989年

どうも、素人にはなかなか難しいものです。
--このような本で迷宮入りさせることができたら、推進できるそうです。
だから、わからなくして、迷宮入りも狙われるようです。



政界ジャーナルが出版。下「」引用。

「このうよな傾向を生む背景には、原子力発電に関する情報が少ないことが上げられる。原子力発電が既に実用化段階に至っていることもあって、電力会社や政府が積極的に原子力に関する情報を提供していなかったことも大きな要因になっていると思われる。また、種々雑多な情報に普段から接し得ない人にとっては、情報の選択・判断に不慣れな事から、入手し易く感覚的であるものに走りがちであることも考えられる。
 そこで、客観的な事実・情報を出版し、読者が原子力を考えうるうえでの参考となるものをと考えていたところ、(財)日本原子力文化振興財団が広瀬隆氏の著作「危険な話」に対して、真実はこれだ!という内容の三部作からなる小冊子「『危険な話』の誤り」を作成した事を知り、同財団の了解を得、この三部作を一冊に編集し出版することとした。
 平成元年   「政界ジャーナル」編集部」

それにしても、変な感じです。

「ありえない再処理工場での核爆発」というのでは。
「危険な話」での記述。下「」引用。

「そのプルトニウムが一ヵ所に凝集してくれば、自分で核爆発を起こす可能性があります。…(中略)…
それと同じような出来事が、チェルノブイリ爆発から五ヵ月後に、実際にアメリカのハンフォード再処理工場で起こりかけました。-略-」

財団の〔コメント〕。下「」引用。

「-略-ハンフォード再処理工場は核爆発寸前だったかというと、これは科学的に正しくありません。-略-核爆発というのは、純粋な金属プルトニウムや高濃縮金属ウランを2つあるいはそれ以上に分けておき、通常火薬の爆発で1点に集中させ、かつ一定時間保持させてエネルギーを高めて爆発させるもので、溶液を普通のパイプや容器の中に閉じこめた程度では、核爆発の状態を作り出すのは不可能です。-略-」

これは、よく右翼の人たちがやる手ですね。
--従軍慰安婦というのはと、まず定義されます。そして、その定義にあてはまらないから、問題はないとするものです。

ここでは、製造された核爆弾の話をしているわけではありませんね。

もし、爆発しないのなら、どうして電気を使って、廃棄物を冷やしておられるのでしょうか?

〈サリー原発のギロチン破断〉アメリカならではの事故。
「危険な話」での記述。下「」引用。

「-略-放射線の強烈なエネルギーによつて原子がハネ飛ばされ、穴をあけたり、一瞬にして巨大な裂け目わ作ったりします。-略-一九八六年の末に、アメリカのサリー原発で起こったギロチン破断事故の正体です。一二月九日、水を送る太いパイプが原子炉停止のショックで一瞬にしてハネ飛ばされ、そこから熱湯と水蒸気が憤出するという恐怖の事故でした。」

〔コメント〕下「」引用。

「-略-水質管理の問題に起因する腐蝕が重なって肉減りが生じました。しかも、肉厚15ミリもあったパイプが1ミリになるまで放っておかれたためのギロチン破断を起こしたもので、広瀬氏の言う放射線による材料の劣化と関係ありません。-略-」

もっと恐くなっていませんか?
そんなにいい加減なものなのですか?
--素人は反対にびびりました……。

ギロチン破断は日本でも起こりましたね。
--予測は可能だった美浜原発蒸気噴出事故




〈原発の耐震性〉東海大地震でも大丈夫
--柏崎・狩羽原発のこともありますので、省略します。
一年以上止まっているという不経済!
一般の民間会社なら、倒産ですね。
--電気代がこれで高くなり、他の会社が倒産した可能性はあるでしょう……。

IAEAについて。
「危険な話」での記述。下「」引用。

「いいですか。IAEAが国連にあり、国連が国際平和の象徴だなんて子どもだましの物語を信じてはいけませんよ。元国連事務総長ワルトハイムの履歴にナチスの影が見える通りです。IAEAとは、広島と長崎に原爆を投下するためにスタートした部隊が、戦後ただちに国連のなかに原子力委員会を創設して原爆産業の独占を画策し、そこから誕生した私企業の代理人グループが動かしている組織です」

〔コメント〕下「」引用。

「-略-まず、「IAEAが国連にあり」という記述は誤りで、IAEAは国連憲章ではなく、IAEA憲章によって成立された機関であり、国連とは独立した機関です。」

しかし、国連総会で決められて作られた組織のようです。
「1953年のアイゼンハワー大統領による国連総会演説“Atoms for Peace” を契機とし、1957年に創立された。」【goo wikipedia】より

日本でもそうですが、安全と推進する学者がいっしょだったりします。それで独立しているとは言えないとボクも思います。

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--こんな表現ばかりです……。



【磯野鱧男の空想】
「磯野鱧男の文章」
「政界ジャーナル」というのは、やはり政治と関連しているだけのことはある!

〔コメント〕
「政界ジャーナル」は独立した私企業であり……。

おいおい……。癒着していたら、いっしょだろう?


いつものことを忘れないでください。

危険なのは、このような癒着した人たちがつくりだすものです。

それは、原発だけではありません。








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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
政界ジャーナルの関係者は (まったりかめ)
2011-04-03 17:02:03
今、何を考えているのでしょうね。反論があるのなら、ぜひ再登場して欲しいです。

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