磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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DAYS JAPAN 2011-9

2011年12月21日 | 読書日記など
『DAYS JAPAN 2011-9』
   広河隆一・編デイズジャパン2011年

特集名 9.11から10年



「息苦しいマスク、疲れきった作業員」 下「」引用。

「震災から5か月以上経っても、外部の人々の眼には見えてこない作業の実態と作業員の顔。どのような人間が私たちの日々の生活の安全を守ってくれているのか。そして、作業員の安全は確保できているのか。私はそれを直接知りたかった。匿名報道が一般的になってしまった作業員の人々。私たちは身を挺(てい)し、私たちを守るために働く人間の顔を隠さねばならない状況を、もっと重く受け止めなければいけない。」

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「子どもを被曝から守るために」 下「」引用。

「放射能から子どもたちを守るためにの市民の動きが、母親たちを中心に全国的に広まりつつある。子を想い見えない放射能に立ち向かう、母親たちの姿から、私たちは学ばなければならない。」

「5年後、10年後、この子の笑顔が見たいんです。」 下「」引用。

「東京都によれば、渡辺さんの住む葛飾区の空間線量は、最大毎時0.2マイクロシーベルトを記録した(6月20日公表)。食品に含まれるものを追加計算すれば、値は必然的に高まる。都の保健局は、「ただちに問題となる数値はとらえていない」とお決まりの言葉を繰りかえす。その返答に、渡辺さんの不安はよけいに募る。
「怖いんです。この子の将来を私がダメにしているんじゃないかって……。どうしたらいいんでしょう。私……」
 不意に言葉が詰まる。
「母親なのに、しっかりしなきゃいけないのに……5年後、10年後、この子の笑顔が見たいんです」-略-」

「放射能ディアスポラの出現」 下「」引用。

「「私より先に引っ越した人たちに、『先に行っちゃってごめんね』って言われた時、残される側として、とてもしんどかった。だから、同じ気持ちを今、地元に残っている人に与えたくなくて……。線量が高いことはわかっているけど、『早く避難した方がいいよ』とは個人的には言えません。みんな危険なのを知っていて、その毎日のプレッシャーの中で、生活しているんです」-略-
 福島市出身で現在首都圏で働く左藤真平さんは、震災後、頻繁に地元に帰り、友人たちの生活や心情を垣間見てきた。
「みんなお金がないし、ローンもあるし、援助がなければ、引っ越したくても動けないでしょ? だから、みんなそういう話を地元同士でもしたがらない。恥ずかしさとか、理解してもらえない歯がゆさもあるから、本音はなかなか言えないよね」」

政府の対応。下「」引用。

「移住を要求する市民に対して、たしかに政府の反応は冷酷だった。
「事故の判断に基づいて避難して頂くのは結構ですが、国が安全だと認める所については、強制することなく留まって頂くことを施策としてやっていきます」」

フクシマ集団疎開裁判』の柳原弁護士。下「」引用。

「多くの子どもとその保護者は、行政の安全という言葉と危険性を伝える情報に翻弄されています。当然、保護者の間の(安全に対する)意識の違いもあるし、経済的な負担で自主避難をしたくてもできない家庭があります。避難するかどうかを、各家庭の判断に任せるべきでないと思います」と意思表明し、福島県内の保護者に変わって、全国規模の署名運動を呼びかけている。」

予防原則も知らないのか?……。

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元放射線医学総合研究所主任研究官・崎山比早子氏、怒る。下「」引用。

「「そもそも国の暫定基準値となる、国際放射線防護委員(ICRP)の基準値は、生物学的な理由ではなく、経済的、社会的理由で決められたもの。安全とはいえない」-略-
 崎山氏は晩発性障害を過小評価している専門家に、怒りを禁じえない。
「放射線に、安全な基準なんてないんです。低線量被曝は、晩発性傷害を引き起こす可能性があるので、その危険性を訴えて、その危険を回避するのが国の役割でしょう」

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「罪」に問われたフランスの専門家。下「」引用。

「チェルノブイリ原発事故の際、専門家による放射線の過小表が「罪」に問われたケースもある。フランスでは、02年から、フランス放射線防護中央局の元局長ピエール・ペルラン被告(パリ大学)に対する裁判が行なわれる。25年前のチェルノブイリ事故当時、ペルラン被告が、事実を隠蔽することで事故の過小評価を行い、国民の安全を守るための仕事を怠ったと批判されている。最終判決は、11年9月に言い渡される予定となっている。-略-」

「世界の「劣化」と「情報改革」」七沢潔。下「」引用。

「情報発信の手段を手にした「ネット市民」が時代への対応力を失った既成メディアを揺さぶり、例えば、ようやく萌(きざ)した日本の「脱原発」の動きを支える世論の中核となって、時代遅れの重厚長大型産業中心の経済成長路線からに産業構造を転換し、国土設計を中央集権型から分権・分散型へ変える「社会改革」を後押しするダイナミズムを生み出せるのか。これからが勝負どころであり、見どころでもある。」

「チェルノブイリの謎の雨」広河隆一(写真・文)。下「」引用。

「チェルノブイリ事故の後、ベラルーシに降った銀色の不思議な雨。それは政府が首都モスクワを守るために降らせた人口雨だったのか。事故直後の関係者の動向を追った短期連載第2回目。-略-」

目 次







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