磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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靖国問題入門-ヤスクニの脱神話化へ 決定版

2009年10月21日 | 読書日記など
『靖国問題入門-ヤスクニの脱神話化へ 決定版 首相の公式参拝を批判する入門書-』
   河出書房新社2006年

いろいろなことが書かれてある本です。
--この本を読んでいたら、やはり「靖国神社」は軍国主義の産物としか思えませんね……。



夏目漱石と「遊蹴館」。下「」引用。

「省吾が歩いた遊蹴館は震災前の建物である。それは夏目漱石が「倫敦塔」で、ロンドン塔を説明するときに「九段下の遊蹴館」を石で作り二三十並べて、虫眼鏡で見たら似たものができると称した。四つの塔のある建物である。-略-鹿鳴館時代には、ここでは将官たちのダンスパーティさえ開かれている。戦争博物館は、社交場だったのだ。-略-」

「遊蹴館」には花嫁人形があるという。戦死した息子のためにという……。

“自虐史観”?……。下「」引用。

「そうして、日本はルーズベルトにはめられたという歴史観も、いい加減にして欲しい。これなぞは、なんと悲しい被害者史観、“自虐史観”ではあるまいか。-略-」

「靖国問題」は日本の民主化の試金石……。

戦死者の大祭典の挙行す可し」福沢諭吉・著。

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「靖国神社廃止の議 難きを忍んで敢て提言す」石橋湛山・著。

「戦争犠牲者を出しに使うな」大西巨人・著。

「靖国神社と東アジアの亡霊」丸川哲史・著。

「対談 靖国--その英霊顕彰システムの批判的検討」高橋哲哉、菱木政晴。下「」引用。

「-略-「靖国問題」というのは多様な要素が混じり合っていて、皆、その複雑さに耐えきれずに、単純な感情のほうへ行ってしまう。「日本の戦死者を祀ったところに首相がお参りして、なぜいけないんだ。どうしていつまでも中国や韓国が靖国に対して干渉するのか」といった受け取り方です。
 非常に単純な感情的な反応になってしまう。それは複雑さに耐えきれないからではないかと、私は感じています。-略-」

差別と強制。下「」引用。

「天皇に忠であったと認められない死者は祭神たりえないという政治的差別の原理をあらわしています。その差別の認定を行うものはその時折の国家権力にほかなりませんが、その反面として、靖国の神として祀られることを拒絶したであろう人々の霊もまた、国家権力によって強制的に祀られ、それに反対することは封じられるということも生じています。-略-」

祀られることを欲しない人の中には、『大義』の杉本五郎中佐も……。

鬼神だったのか……? 下「」引用。

「英霊たちは「生きては国家の干城となり、死しては靖国の鬼神」となった尊い犠牲者として祀られたのです。-略-」








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