磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

四年一組にきた子

2007年05月26日 | 読書日記など
『四年一組にきた子』
   竹田まゆみ・作/山中冬児・絵/ポプラ社1983年

竹田まゆみさんは、『ずっこけ三人組』の那須さんのお姉さんです。那須さんはお姉さんの影響を受けて児童文学をはじめられたと聞きます……。



♣作者からきみたちへのメッセージ というのがありました。下「」引用。

「どんな子かな? なかよしになれるかな?
わくわくしながら、よその学校からきた友だちをむかえた経験が、あなたにきっとあるはず。
桜小学校の四年一組に、ひとりの女の子がはいってきました。ちょっぴりふしぎなこの転校生、あなたも友だちになれるかな?」

楽しい感じではじまります……。

ぼくも、よその学校から友だちをむかえた経験があります。

でも、人見知りをするボクは新しい人は避けますね……。

まあ、避けるというよりも、ボクはボクの世界にいると、まわりの人はいってましたね……。

小学校のときにはもう、創作をはじめていましたから……。

転校生よりも、突然きたおじいちゃん先生!

図工を教えてくれた博学のおじいちゃん。

図工なのに、創作も教えてくれました。今も創作をする時は、おじいちゃんが教えてくれたことを重んじています。


このお話は原爆関連の話といっていいでしょうが……。

まったく残酷なシーンはありません。

そんな作品は原爆の実相をとらえていないと非難する人もいるかもしれません。

でも、心に落ちた原爆……。

ただ上辺だけの残酷さでは表現できていませんね……。

まあ、何度もいいますが、原爆の威力はそれぞれです。原爆を一冊の本なんかではとうてい理解できるものではありません。

いろいろな人がいろいろな角度から、わいわいがやがやと書かれていっても、それでも全部など書けない大きなものなのです。

そして、現代も、この呪縛からとかれたわけではありませんね……。

作者は「あとがき」で書かれています。下「」引用。

「広島に投下された原子爆弾で死んでしまった友だち。
大森幸子(おおもりさちこ)ちゃんもそのひとりでした。おかっぱ頭の、笑顔のやさしい幸子ちゃんは、幟町(のぼりまち)小学校での私のなかよしでした。
 その幸子ちゃんを、もういちど、教室のいすにすわらせてあげたい、運動場を走りまわらせてあげたい、そう思ってしまうのです。
 その思いでこの物語は書きました。」






index

もくじ





エンタメ@BlogRanking



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。