あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 262 領土問題は重箱 肝心なのは、なかのボタ餅 日本にも領土問題があったとオカネスキーは思った。 こちらは、こちらの世界にいるあちらの世界のオカネスキー。 「ロシアもグルジアも、大変でありんすう~」 オカネスキーの母国も近所であるので、心配はなおさらだろう。 小競り合いという人もいるが、何万人もの難民が生まれた……。 ロシアはクラスター爆弾を使ったという人もいる……。 あの残虐な兵器を! しかし、残虐ではない戦争なんてない。 「そうだね、オカネスキー。資源があるから、アメリカが手を出そうとしているらしいね」 「資源があるから、不幸なことにアフリカの人たちはなっているでありんす!」 「資源を売ったお金で、アメリカや中国などの大国は武器を売り、支配者たちは、虐殺をはじめて、より大きな格差社会をつくろうとする……」 「そうでありんす! ひどいものでありんす! カナダでもタールサンドという資源があるけれど、一般の人たちはそれで潤うことはなく、反対に外国人がいっぱい入ってきて、物価があがったり、交通渋滞で困っているそうでありんす!」 「資源があるからといって、それで儲けるのは一部の人たち。そのために血を流すなんて……」 「愚かなことでありんす!」 「まったくだ! 傷ついた人たちのことなんて、ほとんどアメリカ政府は考えないだろう……」 「日本にも領土問題がありんす! 石橋湛山は領土は重箱と表現して、重箱をいくら増やしても、なかにボタ餅のない大日本帝国を批判したでありんす!」 「一部の特権階級のために、戦争をおこして、赤紙一枚で、命をうばった……。こんなことは二度とあってはならないことだね」 「本当に、そうでありんす! 他国の人にも平和を訴えないといけないでありんす!」 「そうだね、わが国の人だけが傷つくわけでもないのだから……」 深刻に考える茜。 「あ~、ボタ餅、買ってきま~す……でありんす!」 おちゃめな、オカネスキー。
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