ふれるほどやさしくなる立谷沢川流域

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月山ジオパーク現地学習会in庄内町を開催しました!

2017年01月24日 | ジオパーク

え~、ご無沙汰しております

かなり久々の更新となりましたが、月の沢龍神冬まつりの会場となる北月山荘も順調に雪が積もり、開催のときを待っております。

 

さて、本題

1/23(月)に月山ジオパーク構想の現地学習会を庄内町で行いました。

今回の現地学習会は月山ジオパーク構想の関係5市町村それぞれの会場でガイドスキルを上げることを目的に行ってきたのですが、これまで4会場で行い今回の庄内町会場が5開催目の大トリとなりました。

今まで4会場で改善へ向けてのさまざまな意見が出された中での集大成としての開催とあり、皆さまの目が肥えている状況での開催となりました

 

事務局ばかりがジオを学んで経験を積むよりも、今後の活動に活かして欲しいとの願いもあり、庄内町では地域おこし協力隊の二人にジオガイドを務めてもらいました。

 

栗原隊員、竹嶋隊員の両隊員ともジオガイドは今回が初めての経験となります

これまでも月山管内以外にも様々なジオパークに行き、ジオガイドを見てきてはもらいましたが、やはり見るのとやるのは違いますよね(笑)

 

この日のガイドコースは「風車村⇒町営風車⇒砂防資料館⇒板敷川砂防堰堤⇒北月山荘」のルートを設定しました。

月山ジオパーク構想のテーマである「雪 風 大地のおそれとめぐみ」を意識しながらのコースです。

 

↑「風」担当の栗原隊員はやはりかなり緊張の様子。

 

↑風車村では、NHKの「プロジェクトX」で実際にスタジオで使われたジオラマを使って、「清川だし」をうみだす地形の説明。

 

↑いかに住民がこの風に苦しめられてきたか、そして全国の自治体で初めて風車による売電を行うまでにどのような苦労をしてきたかの物語を情感たっぷりに話してくれました。

先週見たばかりの「プロジェクトX」の影響が濃すぎた内容だったのが、多少気にはなりましたが(笑)

 

そして、実際に町営の風車を見に行きました

車窓から見る風車と、真下から見る風車ではその迫力はまるで違います

 

その後はテーマを「大地」につなぎ、担当を竹嶋隊員にバトンタッチして立谷沢川と砂防事業の話へ移ります

↑社会人経験のある竹島隊員は、栗原隊員より堂々としています(笑)

 

↑砂防資料館では、国交省の職員の方から地すべり模型などを使って分かりやすく説明していただきました。

やはり、話だけを聞くのに比べて目で見て情報が入ってくるのはイメージしやすいですね。

 

その後は、移動の車中で立谷沢川がいかに暴れ川で住民を苦しめてきたかなどの話をしながら、板敷川砂防堰堤へ

↑立谷沢川が、いかに多くの土砂を最上川に供給してきたかのお話。

 

↑積雪期以外は近くまで車で行けるのですが、今のシーズンはスノーシューを履いて「雪」を体験しながら、堰堤へ向かいます

 

立谷沢川流域には現在45基の堰堤がありますが、この「板敷川砂防堰堤」は他の堰堤とデザインが全然違うんです。

数年前にヘリコプターに乗って上空から見たときから、個人的にずっと気になっていた堰堤です。

普段から堰堤を見慣れている参加者も、このタイプの堰堤を見るのは全員が初めて(国交省職員を除く)

 

↑なんでこんな形になったのか説明を聞いた後は、あらかじめ準備しておいた雪だるまを囲んでの記念撮影

本当に面白いデザインの堰堤ですよね

 

その後は北月山荘で美味しい昼食をいただいてから、恐怖の駄目出しコーナー(笑)

どんなことを言われるのかビクビクしていましたが、なんと皆さまからは暖かいお言葉ばかり

 

お褒めの言葉をたくさん頂戴して、ガイドデビューを果たしたばかりの二人もさぞ自信になったことでしょう

 

栗原隊員・竹嶋隊員、ジオガイドお疲れ様でした。

この経験はきっと今後の活動に活きてくるはずです

お二人の更なるご活躍を期待しております

 

今回はこの現地学習会用に設定したコースではありますが、これは地域学習や防災教育にもそのまま使える内容を意識しております。

興味のある方は下記お問い合わせ先か、二人の隊員までお気軽にお声かけください

今ならきっと二つ返事で引き受けてくれるはずです(笑)

 

【お問い合わせ】

庄内町商工観光課立川地域観光振興係

電話0234-56-2213


「月山ジオパーク構想」審査結果について

2016年09月15日 | ジオパーク

お久しぶりです。

このところまた、更新頻度が・・・

 

で、いきなり結果報告ですが、残念ながら「認定見送り」でした

 

昨日、事務局を担当している西川町の方々とお会いする機会があったのですが、私とは比べ物にならないくらいに時間もエネルギーも注ぎ込んできたわけなので、やはりかなりのショックを受けてらっしゃいました。

とても残念な結果ですが、これが我々の取り組みに対する現状の評価です。

 

しかし、ここで立ち止まって途方に暮れている暇はありません。

指摘された箇所は早急に手を打って、体制や連携をより強固なものにして、次回申請するときには自信満々で現地審査を受けられるようにしておかないと・・・

超えるべきハードルは決して低くはありません。

 

私個人としてもかなりの時間や労力をこの「月山ジオパーク構想」に費やしてきました。

結果は残念ですが、かけた時間や労力の分だけ「月山」や「ジオ」に対する理解は深まりました。

おかげで、今では月山や立谷沢川について講師やガイドの真似事みたいなことさえやっています(笑)

 

口先だけの広域連携とは異なり、この「月山ジオパーク構想」は各自治体事務局間の連携がとても密であり、まさしく「戦友」といった連帯感が生まれています。

行政職に就いて結構な時間を過ごしていますが、このような連帯感は私個人としては感じたことはありませんでした。

今回は残念ながら「その瞬間」を経験することはできませんでしたが、可能なことならこの戦友たちと「その瞬間」をともに迎えたいと願っています。

 

【お問い合わせ】

庄内町商工観光課立川地域観光振興係

電話0234-56-2213


月山ジオパーク構想「庄内空港展」開催中!

2016年08月23日 | ジオパーク

今回もご報告が遅くなってしまい申し訳ありませんが、北月山自然景観交流施設プロデューサー「兼古哲也」さんの企画展として、「月山ジオパーク構想 ~月山のおくりもの~」という展示を庄内空港で行っております。

兼古哲也さんは、東京からUターンしてきてふるさと写真家として活躍されていました

その後、立谷沢流域の魅力にどっぷりはまってしまい、現在は北月山荘内の食堂「主婦レストラン やまぶどう」の代表を務めながら、北月山荘へいらっしゃるお客様のおもてなしをされています。

もともと写真が好きで北月山荘を活動拠点にしたにもかかわらず、近頃は食堂と宿泊客の対応が忙しすぎて、カメラを担いでいる姿はあまり見なくなってしまいました(笑)

そんな兼古さんのご協力で、庄内空港で特別展をさせていただいております

 

1階のエスカレーター脇に、↑がある間は企画展をやっています

 

↑会場では野鳥写真や、月山ジオパークの解説パネルをたくさん展示しています

 

↑今回は床に敷いた巨大地図が特に目を惹きますね

この地図には東北地方のジオパーク(正会員・準会員)が記してあります。

展示スペースを大きくはみ出しておりますが、庄内空港さまのご厚意でそのまま広げさせていただいております。

靴を履いたままで上がっていただいて結構ですので、どうぞご遠慮なくご覧になってください

 

日時:平成28年8月11日~平成28年9月9日(午前中)

場所:庄内空港3Fギャラリー

 

期間中にお近くにお越しの際は、ぜひご覧ください

 

【お問い合わせ】

庄内町商工観光課立川地域観光振興係

電話0234-56-2213

 


東北GPフォーラムin八峰白神に参加してきました!!

2016年07月20日 | ジオパーク

7/16、17の二日間、秋田県八峰町で開催された東北ジオパークフォーラムに参加してきました

八峰町は日本海側の秋田県と青森県の境にある町で、八森町と峰浜村の二つが平成の大合併によりできた町です。

町内には世界遺産「白神山地」のエリアにも含まれており、秋田県側の玄関口となっています。

 

この八峰町では「八峰白神ジオパーク」活動を行っており、今年は認定から4年目の再認定の年とのことでした。

 

GPフォーラムでは開会行事の後に秋田大学の林先生の基調講演「東北のジオパークを結びつけるマントルの熱い指」をお聞きしました。

これまでジオの活動に携わってきて、東北地方では出羽山地や奥羽山脈などの脊梁山脈が南北方向に連なっているだけでなく、東西方向にも火山が多く集まる地帯と空白地帯がそれぞれ交互に存在するという認識は持っていました。

南北方向については、東日本が乗る北米プレートを太平洋プレートが押してきた結果、褶曲により山脈・山地ができたことはイメージしやすいのですが、東西方向がなぜそうなっているのかは全然イメージできていませんでした。

その話題になっても、誰もその部分の答えは教えてくれませんでしたし・・・

で、そのヒントなるのが「マントルの熱い指(hot fingers in the mantle wedge)」でした

お話を聞いて素直に納得しちゃいました

 

まあ、ここでは説明いたしませんが、興味のある方はご自身でお調べください(笑)

説明できないのではなくて、あえて説明しないだけです

 

その後、ミニエクスカーションとして、会場のすぐ近くの海岸に行きました

↑このブログではお馴染みの地域おこし協力隊員栗原くんがビーチに穴を掘って、砂を投げている瞬間です(笑)

でも、違和感ありますよね?

そう、砂が真っ黒なんです

結構な範囲にわたって真っ黒な砂浜が広がっていました。

掘っても掘っても、中からは真っ黒な砂が出てきます。

私はこれまで茶色や白の砂浜しか見たことありませんでしたので、この真っ黒な海岸はちょっと異様でした。

ここで、その理由を書くのは簡単なのですが、やっぱり現地で実物を見ながらガイドさんに教えてもらうのが一番だと思います

 

夜は交流会が行われ、それぞれのGPの連携を強めました

 

で、翌日にエクスカーションが行われました。

私は迷わずに「白神山地コース」を選んだのですが、当日はあいにくの雨

↑薄い緑色の部分は「緩衝地域」で自由に出入りできるのですが、濃い緑色の「核心地域」が特に保護されている部分です。

青森県側では定められたコースと既存の歩道に限り入山することはできるのですが、秋田県側では核心地域への立ち入りは禁じられています。またぎの人もここに入ることはできません。

 

二ッ森山の山頂から見える白神山地の景色を期待しながら、ブナ林を歩いていきます

 

↑残念ながら何も見えませんでした

 

でも、見えなかったからこそ「今度こそは」って気持ちになりますよね

いいんですよ、見えるまで行けば(笑)

 

来月にはいよいよ我々の「月山GP構想」の現地審査が行われます

認定に向けて頑張ります

 

【お問い合わせ】

庄内町商工観光課立川地域観光振興係

電話0234-56-2213


月山ジオパーク構想インバウンド受入 後篇

2016年03月16日 | ジオパーク

と、いうわけでちょっと間が開いてしまいましたが後篇です。

3/3~3/4、3/4~3/5、3/5~3/6、3/7~3/10の四回をもちまして、このたびの庄内町主催分のインバウンドツアーは終了しました。

普段なかなか外国のお客様に接する機会もなく、また、暖冬の影響で思い通りにいかない部分も少なからずありましたが、なんとか終わることができました。

冬まつりの疲れも抜けないままにインバウンド受入に突入したため、身体的には正直相当きつかったです

でも、皆さんに思う存分「雪国体験」を楽しんでいただけたのでよかったです

 

それでは、レポートの続きを

 

↑これは3/5にいらした東北大学に留学中の中国出身の皆様。

北月山荘をバックに記念写真

 

 ↑この日は天気もよく、絶好のスノートレッキング日和でした

 

↑天気がいいので、ロッジまで行っちゃいました

雪もしまっていてスノーシューさえ履いてれば、楽々登れちゃいます

新雪の深雪だと本当に大変ですが(笑)

 

 

↑この日のお客様は中国の蘇州から

エージェント関係の方も多く皆様旅慣れてらっしゃるのか、立派なスーツケースがずらりと並んでいます

 

 

ここからは、あらためて庄内町の雪国体験メニューのご紹介。

  

今回のインバウンドでは庄内町だけの体験メニューとなった「スノーモービル」

雪国に住んでいてもなかなか体験する機会はありません。

そういう私も今年初めて挑戦したのですが、すっかりその魅力にはまってしまいました

↑普段からバイクの運転に慣れている人は、初めてのスノーモービルも案外簡単にこなしてました

ちょっとアクセルを開ければ素人の私でも50km/h以上も出せちゃうので、結構危険な乗り物なんですけどね

 

↓こちらも大人気だった滑り台体験

↑豪快にジャンプ

最初は怖がっていても、実際に滑ってみると大人も子供もみんな笑顔に

滑り台の楽しさは万国共通のようでした

 

↑冬まつりから使い続けたこの滑り台は長さが70mもあります

このアングルで見ると、その長さも伝わるかな?

例年だと、冬まつりの二日間限定での利用でもったいない気もしていたのですが、今年は徹底的に使い倒しました(笑)

 

↑餅つき体験も毎回大盛況でした

 

↑自分たちでついた、つきたてのお餅をかまくらの中で食べるなんて、なかなかできる経験ではありません 

気温上昇や雨にも負けずに、かまくらもなんとか最後までもってくれてよかったです

 

今回のインバウンドツアーに携わった方々、大変お疲れ様でした

どんな形になるかはわかりませんが、なんらかの形で次につながればと思います

「月山ジオパーク構想」としても、認定申請へ向けていい実績ができたのではないでしょうか?

我々スタッフもいい経験をさせていただきました。

ありがとうございました。

 

【お問い合わせ】

庄内町商工観光課立川地域観光振興係

電話0234-56-2213