スベンソンの「ヨーロッパ産スズメ目識別ガイド」ついに日本語版発売!!

野鳥識別のバイブルである、スベンソンの「ヨーロッパ産スズメ目識別ガイド」の日本語版がついに発売されました。

ヨーロッパ産の野鳥ですから、そのうち、日本でも見られる野鳥と、日本近辺にいる野鳥に絞っています。そのため、日本にいて、ヨーロッパにいない野鳥は載っていません。というか、データがありません。

原書は、多くのバンダーが購入し、識別に使っているようですが、何しろ英語、大変ですよねえ。そこで、10年かかりましたが、山階鳥類研究所が中心になって、日本語版が世に出ました。

内容は、すごいですねえ。種の特徴、亜種、換羽、雄・雌の違い、年齢識別・・・図を示しながら、詳しく説明されています。これは、バーダーだけでなく、バードウオッチングでの識別にもすごく役立つことが多く、見ているだけで楽しめますね。

これが表紙。

マミチャジナイ、ツグミのページ。

コサメビタキのページ。

私は、見ていてすごく楽しいです。故塩田さんが、秋のサメビタキは換羽せずに渡って、渡った後に換羽し、コサメビタキは換羽してから、渡る、とおっしゃっていましたが、ちゃんと書いてありますね。

生前、バードウオッチャーや野鳥にかかわる人は、ヨーロッパの野鳥の本を読まないといけない、英語ができないといけない、とおっしゃっていました。私のように、英語が弱い人間にとって、この日本語版は、すごく役立ち、この内容で税抜き4,600円は、本当に安いと思います。

興味のある方、ぜひ、本屋さんで見てみて下さいね。