ナショナル・トレジャー(2004)

さすがディズニー、エロ無し・グロ無し・死人もほとんど無しという近来稀に見るアクション大作である。家族揃って安心してみられるぞ。
そう、アクションはやたらと人が死ななくても、濡れ場が無くても、面白いものは面白いのだ！

予告編も面白そうだったのだが、正直なところ「何で主人公がニコラス・ケイジ？」と思ってたのだ。
が、ニコラス・ケイジで正解だ！　ベンはすごい切れ者のクセに哀愁漂うトレジャーハンターなんだもん、二枚目アクション俳優にやらせちゃったら台無しだ（笑）
で、当然ながら登場人物の中で一番かっこいいのは悪役イアンのショーン・ビーン。別に悪辣顔は作ってないが、漂う悪者の風格。
そしてまた、イアン配下の面々がもろ悪役顔なのが笑える。
中でも、スキンヘッドのショウ役のデイビッド・ダヤン・フィッシャー、怖いです、かっこいいです。へへへ。

頭脳プレイなベンたちと対照的に力ずくで進んでいくイアンたち。
謎解きにつぐ謎解き。
謎解きがお話の中心なわりに、解くテンポが速すぎておやおや、という気もしないでもないが、まあ、限られた時間の中に詰め込むんだから仕方ないか。

ベンのおとーちゃん役がジョン・ボイドなんだが、アンジェリーナ・ジョリーの父君なのでもっと強面かと思っていたら好々爺。あれ？　こんな人だったっけ？　と配役を検索し直しましたですよ。
チェイス博士役のダイアン・クルーガーは無駄に美人。お話の展開上、別にすんごい美人である必要性はないと思うんだよね、でも、華が欲しいよね、ってな感じかな。

以下、多少のネタばれ。一応文字色を変えるけどケータイの人は全部見えちゃうのであしからず。

ベンの相棒のライリーのほうが美女と右往左往している時間が長いのに、気丈な姉とおとぼけな弟みたいな感じで色気無し。ライリー、ちょっと損な役回りかも。
悪役なのに最後まで死なないイアン、ちょっと紳士風味。後に残す部下に「想像力を使え」といってみたり、秘密の通路に入る時に「Shall we?」といってみたり、ただの乱暴者ではない。
さらに、「おまえたちより大事なショウを失った。後戻りはできない」（←正確ではありません）なんていうところが憎い。悪役顔の手下たちもついてくる器量の持ち主なのねん。
あ、ＦＢＩの女性もちょっとかっこよかったな。役名覚えてないので不確かなんだがAnnie Parisseっていう女優さんかな。
それにしても歴史的に一番悪いのはソロモンの秘宝（？）を持ち逃げしたテンプル騎士団って気がするんだけどどうよ？（もちろん、この話の中で、ね）
フリーメイソンは宝を隠してどうするつもりだったのかな。いずれは人民のために使うつもりだったのかな。政情が安定するまでと待っていたら関係者が死に絶えてしまったってことか？それも間抜けだな…。

これを見終わって、思ったのだ。
謎を解きつつ宝探しって、怪盗ルパンじゃん！
通りでこの手の話が好きなはずだ。「ナショナル・トレジャー」はかなり上質だったが、rukkiaは世間ではボロクソの「トゥームレイダー」も結構好きなのだ。
幼少のみぎり、子供向け怪盗ルパン・シリーズ読破した血が騒ぐのか！？

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萌え度：もちろん悪人ショーン
好き度：もう一回見たらもう1レベル上がるかも
鑑賞：劇場(2005.3)

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原題：National Treasure
監督：ジョン・タートルトーブ
配役：ニコラス・ケイジ（ベン・ゲイツ）
　　　ショーン・ビーン（イアン・ハウ）
　　　ダイアン・クルーガー（アビゲイル・チェイス）