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黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

長崎さるく #48 ちゃんぽん

2009-10-21 03:04:35 | 長崎さるく
シリーズでお送りしている長崎さるく。
前回からアップしている長崎の食。
今回はちゃんぽんです。

長崎と言えばちゃんぽん。
ちゃんぽんと言えば四海楼
明治中期に渡来した華僑、陳平順が、
四海楼で作り出したのがちゃんぽんだそうです。



大浦天主堂のすぐ近くにある現在の四海楼本店。
その堂々とした外観はまさにちゃんぽん御殿ですね。
1階にはちゃんぽんミュージアムもあります。



格別に美味しいというわけでもありませんが、
決して不味くもなく、
オリジナルのちゃんぽんと聞けば、
これが本当のちゃんぽんなんだとも思います。

「ちゃんぽん」の語源には、
●福建省の挨拶である「喰飯」
(シャンポン:「ご飯を食べましたか?」の意)
●明治以前から日本にあった言葉の「ちゃんぽん」
(鉦の音「チャン」と鼓の音「ポン」から「異なる二種の物を混ぜ合わせる」の意)
●マレー語の「チャンプルー」
(沖縄のチャンプル同様、混ぜるの意)
※インドネシアはオランダ領だったので、出島に来たオランダ人経由で
●中国人と日本人の呼び名
(中国人の呼び方である「チャン」と日本人の「ポン」を取ってチャン+ポン)
など、諸説があるそうです。
ちなみに四海楼では、一番最初の説をとっています。



ちゃんぽんと並んで長崎の代表的な料理「皿うどん」も、
また四海楼オリジナルだそうです。
まだ皿うどんを知らなかった時、
皿うどんと聞いて、いわゆる太いうどんが出てくるかと思いきや、
極細の揚げ麺にあんがかかって来たのにはびくりしましたが、
それももう過去の話。
いつのまにかソースをかけないと、
食べられない体になってしまいました。





長崎の人に連れられて、
共楽園という店のちゃんぽんも食べてみました。
確かに四海楼のちゃんぽんに比べて、
だしが複雑な印象で、奥行きを感じます。



皿うどんも同様、四海楼の平坦な味に比べると、
奥行きのある味ですが、
この店の難点は、味が毎回変わることでしょうか。



そのほか、中華街の江山楼のちゃんぽんは、
長崎の旅行案内などには必ず掲載されるほど有名で、
2度目に長崎へ行った時に食べましたが、
これも特に絶品!という印象はなく、
江山楼では、東坡肉の美味しさが印象に残っています。

なべていうと、ちゃんぽんって、
破格に美味しいっ!っていうのがないかわりに、
あそこのちゃんぽんはダメ!っていうのもないんじゃないかと思います。
もっとも、それほどちゃんぽんを食べているわけでもないので、
まだまだその奥深さがわかってないのかもしれませんが。。。
個人的には板はんぺん(どの画像にも写るピンク色のやつ)
が入っていれば、それでもう、ちゃんぽんー!って思ってしまったり。

東京ではリンガーハットへよく行きますが、
食べれば長崎を思い出すんで、それで十分なんですけどね。

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