■ 4月のアーセナル戦を前に・・・ |
◆ リバプールの今後の日程
先日、チャンピオンズリーグベスト8の組み合わせが決まりました。
プレミアリーグから4チーム残ったのですが、リバプールは同じプレミアリーグのアーセナルと対戦となりました。そこで、今シーズンリバプールを中心にしか見ていなかったので、“きちんと”アーセナルを分析してみようと思いました。
ここで、来週以降のリバプールの対戦日程を確認しておきましょう。今シーズンのリバプールにとって一番重要な時期となります。
3月23日(日) マンチェスターU [アウェイ]
3月30日(日) エバートン [ホーム]
4月 2日(水) アーセナル [アウェイ]
4月 5日(土) アーセナル [アウェイ]
4月 8日(火) アーセナル [ホーム]
まず、マンチェスターU戦。
現在首位のユナイテッドに勝利したら、奇跡が起きる可能性もあります。(ねぇか・・・)
次はリバプールにとって目の下のたんこぶであるエバートン。
勝ち点差3、離していますが、この「マージーサイド・ダービー」で勝ち点3を獲得して蹴落としたい。そして、ちょっとだけ上を見たい。
4月になりアーセナルとの3連戦です。
やはり、この3連戦はリバプールにとってもそしてアーセナルにとっても非常に重要です。特に、アーセナルとしたら優勝争いをするうえで落とせない。(その前の3月23日がやっぱり重要)
■ アーセナル解体新書1 ビルドアップのパス |
◆ アーセナルのパスデータの抽出(ミドルスブラ戦より)
今シーズンのアーセナルのサッカーは、結構注目を浴びています。前日本代表監督、イビチャ・オシムの「人もボールも動くサッカー」を高いレベルで実行している。
さらに、プレミアリーグでも優勝争いをしながら、ACミランに勝利しチャンピオンズリーグベスト8に進出。そして、何よりも注目を浴びているのがアーセナルの攻撃的サッカーだと思うのです。そこでこのアーセナルの攻撃面にクローズアップして分析してみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/a8/3a306080d597333f645fa886c63e8f0c.jpg)
今回は、ミドルスブラ戦(1-1)のみですので、データの厚みはそれほどないかもしれませんけど、プレミアリーグをコンスタントに見ている方や欧州サッカーを見ている方であれば、ある程度、内容を拡大し応用理解して頂けると思います。
まずは、アーセナルのミドルスブラ戦でのパスデータを抽出してみました。多分、厳密なデータと比較した場合でも70~80%のクオリティだと思います。
[データの内容について] 今回のデータは、一般的に「パスが通った」と判断出来るもの抽出。 ※ データから除いた部分 ・ゴールに直結しないクロス及びパスミスは排除 ・GK絡みの展開 (GKへのバックパス、GKからのパス) ・スローイン、セットプレー (CK含む) ・中盤などの競り合いで繋がったボール ・DFなどのクリアボール (狙ってないパスは排除) ・後半のロスタイム (センデロスが交代で入った後)は排除 フィニッシュに至る過程で、成功したパス数にクローズアップしたものです。 |
アーセナル、ミドルスブラ共に4-4-2のフォーメーション。
◆ 攻撃の起点は、セスク・ファブレガス
一般的な論調として、アーセナルの攻撃のイメージは、アデバヨールに縦パスを入れて後方から人が飛び出す。さらに、ショートパスを使い相手ゴールに迫るというイメージだと思います。私も何試合か見たアーセナルのイメージはそんな感じでした。
アーセナルは4-4-2のフォーメーション。ファン・ペルシーが復帰しました。よってほぼベストメンバーなのかな?
試合自体は、アーセナルが支配していたのだが先制点はミドルスブラが奪う(前半25分)
実際のデータを拾ってみて改めてはっきりと分かったことは、セスク・ファブレガスが攻撃の起点(パスの供給源)となっていることである。そして、前半だけで45本(約22%)のパスが彼から出されている。後半になると1点負けているアーセナルはファブレガスのポジションが上がり気味になりフラミニが起点と変わった。前半と後半のファブレガス、フラミニのパス数の違いはこれによるもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/6d/f1cdd9c28a91f360d6bb1bf4aaf7043f.jpg)
DFラインに目を向けると、ギャラスのパスはほとんどがDF同士の横パスである。つまり、ロングフィードが出るのはギャラスではなく、トゥーレ、クリシーである。さらに、クリシー、サーニャ両SBのパスには数字には表されていない違いが存在する(アーセナル解体新書2にて)
◆ 2トップのパスの数
アーセナルの2トップは、どちらも標準以上のレベルにある選手で脅威であることは間違いない。ただ、この試合を見る限り、役割分担はある程度されていると思われる。例えば、前半のアデバヨール、ファン・ペルシーの組み合わせでは、ファン・ペルシーが楔のボールを受けに引いたり、左右に動いたりとしていたのに対して、アデバヨールは前線でフィニッシャーの役割を担っていた。よってパスの数に違いが出ている。つまり、ファン・ペルシーが叩いて次の選手からアデバヨールみたいな形です。
ただ、細かい部分まで説明するとアデバヨールのポストプレーも相当数あった。しかし、ここに関しては、ミドルスブラの警戒心が高く、楔のパスが入っても結構潰していたからである。よって、上記データには現れない(パスが繋がらない)。
純粋にパスが成功した数を列挙してみると、アーセナルのパッシングサッカーの起点を潰す優先順位が浮かび上がると思われる。
1.ファブレガス 74
2.フラミニ 56
3.クリシー 53
4.トゥーレ 45
5.フレブ / ギャラス 35
(但し、ギャラスは前述の通りDFラインでの横パス中心。サーニャは途中交代だったので、90分フル出場ならもっと多くなったはず。)
一概には言えないが、少なくともアーセナルの中盤の2人と両SBへのプレスは必須。
リバプールだと、カイトがクリシー、ジェラードがファブレガス、シャビ・アロンソなどがフラミニ、バベルがサーニャ、トーレスがトゥーレに前線からプレスを掛ける必要がある。引いて来たFWや縦パスをマスケラーノが潰し役といったイメージだろう。
次回は、さらに詳しくアーセナルの各選手の前後半のプレーの特徴を取り上げてみたのでそれをお届けします。
最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
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記事内容に抵触してしまうかもしれませんが、アーセナルって意外とセスクが離脱したとしても大崩はしないんですかね?机上の空論かな。とりあえずファン・ペルシー無しでここまでの成績の残せてるじゃないですか。
振り返ってレッズってやっぱジェラード、トーレスどっちかいなくなったらゾッとするんですよね。攻撃陣に関しては今はうまく回ってるけど、特に前四人の先発一人怪我したらシステム変えちゃいそうだし。
そうなるもう糸切れた凧状態。がんばれ、レッズのトレーナーさん!
こんばんは。
このタイミングでこの記事をUPしないと週末のユナイテッド、そしてミッドウィークの代表、来週のエバートンと過密日程なので・・・^^;
どうでしょうかね?個人的にはセスクは非常に重要な選手だと思いますけど、それほどアーセナルをきちんと分析したことなかったので、今回は、いいデータ対象だったと思います。
・ほぼベストメンバー
・先制された
・選手交代有り
・同点に追い付いた
リバプールは、トーレス、ジェラード、マスケラーノ、キャラガー、レイナというセンターラインで一人でも離脱したらかなり厳しいでしょうね。
顕著なのが、ユナイテッド辺りはサイドプレーヤーが世界トップクラス。しかし、リバプールはサイドプレーヤーが物足りない・・・
私的にリバプールなら「Football Kingdom」さん,アーセナルなら「NO FOOTBALL NO LIFE」さんが分析に優れていると思います