酔いどれ反省会

反省出来ない人の反省文

大人の介入

2023年11月11日 20時52分28秒 | 日記
昨日と今日は、職場の学校の文化祭。久々の制限なしでの開催に、子供も大人もみんな嬉しそう。様々な展示と舞台発表。舞台発表、昨日は小学生の低学年と高学年。そして今日は中学部と高等部。

肢体不自由の特別支援学校では、子供たちを学年ごとに分けるだけでなく、それぞれの障がいの特性に応じて、学部ごとに学年混じったグループ分けもしている。そして普段の授業はそのグループごとに行う、という形。なので朝学校に来たら、まずは学年ごとに集まり朝の会を行ってから、それぞれのグループに分かれて授業をし、また最後に学年ごとに集まって帰りの会を行ない「また明日ー!」という感じ。

そして文化祭などの舞台発表、僕が今まで観たのは、そのグループごとの発表が多かったと思う。普段、そのグループで学習活動を行なっているので、学習の成果を発表する場として、グループごとに発表するというのは、まぁ、当然だろう。

しかし昨日今日が文化祭だった学校は、今回は「学部ごとの発表」だった。小学部はさすがに多すぎるので「低学年」「高学年」に分け、あとは「中学部」「高等部」。なので当然人数も多くなれば時間も長くなる。障がいの度合いが違う子達が一緒に発表をするの大変!!と思うが、1つの作品の中で、きちんとグループごとに出番を分けているので、その辺の問題はそこまで大きくもないのかもしれない(「ナメんなよ!めちゃ大変だぞコラ!」と言われるかもしれないが…)。時間も1作品50分程度と、結構長めで人数も多いのでかなりボリューミー。保護者としては自分の子だけ見たらあとは帰りたいという人もいるだろうから、学部ごとの発表の良し悪しはわからないが、他の学校はグループごとの発表で、「1グループの持ち時間、準備から撤収含めて12分しかない!」とヒーヒー言ってる状況も見ていると、学部ごとの発表というのも、その中で時間配分決めれるし、悪くないのかもなぁ、と見ながら思った。

僕は高等部の生徒としか関わりがないけど、せっかくだから中学部も見ようと。中学部と高等部の舞台発表。どちらもとても良かった。いわゆる「見応え」「楽しさ」は中学部がずば抜けていた。舞台セットや一つ一つの道具、演出、そして凝りに凝った映像。子供達が輝くためという、大人たちの技術が半端ない。枠組みをガッツリ大人が準備して、その中で子供達が輝けるように、という感じだった。

高等部はというと、その枠組みから生徒で準備する、という形だった。もちろん大人のサポートもあったのだろうが、作品の大部分を生徒が担う、という形。それゆえ、中学部と比べてしまうと、盛り上がりに欠けたり、操作的なところで上手くいかないところも多かった。でもすごくいいなと思った。全グループ一緒の発表、それを生徒主体で出来るなんて、素晴らしいと思った。上手くいくいかないじゃない、そういう経験ができたことは、素晴らしいことだと、僕は思った。

特支の学校においては特にだろうけど、こういう舞台発表に限らず、普段の授業でも「大人の介入」というのは、常に、慎重に考えなければいけないポイントだと思う。今回の中学部の発表が、大人が介入しすぎ!という話では決してない。子供が輝けるために、あるだけの技術と労力を注ぎ込んで、結果、子供も輝き、作品としても楽しめた。

高等部は、生徒主体ということで、それを見守る教員も大変だろうと思う。ここで口を出して良いものか。こちらが思う「良さ」を子供に押し付けて、「いい感じ」の作品にして良いのだろうか。など、いろいろ葛藤があったと思う。まぁ、僕は作品の制作状況は全く知らないので、どれだけ教員が介入したのかわからないけど、「生徒主体」という感じはとても感じた。これで満足じゃなく、これをよりブラッシュアップするには?など、考える時間も設けてほしい。

本当に、どちらも素晴らしい発表だった。めちゃくちゃ元気もらいました。ありがとう。帰り道でもう、缶ビール飲んだもんね。最高すぎて。ファミチキ挟むためのパン、初めて買った。ファミチキ挟んで食べてみた。あー、これは酒だわ。

本当に、子供も大人も、みなさんお疲れ様でした!!!!

コメント
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