酔いどれ反省会

反省出来ない人の反省文

ソロを終えて

2023年07月02日 22時02分00秒 | 日記
『ダンスリンクリングvol.17』を終え、再び加藤とKATOのスペシャル対談をお送りいたします。

加藤「いやぁ、お疲れ様でした〜」
KATO「お疲れ様でした〜」
加藤「終わってみると、あっという間だったなぁ」
KATO「どうだった?やってみて」
加藤「いやぁ、楽しかったよ」
KATO「楽しかったって終わってからは言えるけどさ、実際どうだったの?やってて」
加藤「いやー、結構ハードだったかもなぁ」
KATO「どのへんが?」
加藤「振りの変更が多いから、一つの振りをじっくり咀嚼して落とし込むってことがしづらいっていうか」
KATO「でも時間も限られてるし、じっくりとは違う最適解の出し方を模索してたって感じなのかな」
加藤「そうだと思う。初日前の通しを終えて変わったし、初日を終えて変わったし、2回目も終えて変わったからね、だから本番3回とも、振付が違うっていう」
KATO「それはすごいね」
加藤「タイミングとか、ちょっとした手順が変わるとかはあるけど、ちゃんと振付が変わるって、今までなかったかもなぁ」
KATO「もっともっと良くなる!ってことなんでしょうなぁ」
加藤「そうなんだよ!そこにすごく刺激をもらったっていうかさ」
KATO「やりづらいとかではなかったの?」
加藤「正直、若干の戸惑いはあったけど、『もっと良くなる』って僕も思うし、なんか、お互いの『もっと良くしたい!』という気持ちのコークスクリューブローっていうか、神龍(シェンロン)がグオオオオオオン!!て生まれるっていうか、そんな感じだよね」
KATO「…?」
加藤「あれ、わかる?こう、『いでよ神龍!!』つってさ、ドラゴンボールがビカーーーーーー!!って光って神龍が現れるっていう……」
KATO「へー。今回3回公演だったけど、本番始まってみて、どうだった?」
加藤「本番前の通しは、かなり緊張したなぁ」
KATO「今回ゲネプロとは違うけど、本番前の通しって、関係者ばっかりがみてる状態って緊張するよねー」
加藤「そうなんだよーーーー。ちょっと一旦、みんな外出てもらっていいですか?とか言えないしさーーー」
KATO「言えるわけないよねー」
加藤「それで迎えた初日は…」
KATO「どうだったの?」
加藤「割とリラックスしてやれたと思うけど、『作品が完成した!』というリラックスではなく、あくまでも『初日というものへの対応』としてのリラックス感というか、この感じは初日しか通用しない…!!とは思ったなぁ」
KATO「それで翌日の2回目で振りが変わったんだよね」
加藤「そうそう。『初日が悪かったという事じゃなく、もっと良くなるために』ということでね」
KATO「それはどうだったの?」
加藤「この回が一番いわゆる『ダンス』的な振付だったかもね」
KATO「それはどうだったの?」
加藤「それはやっぱり咀嚼する時間がなかったのと、ダンス的になりすぎることへの違和感が、今思えばあったのかもしれない。それは僕の身体が弱いってこともあるんだけどね」
KATO「ラストの3回目はどうだった?」
加藤「そうね。それでまた振付が変わって、『こうしよう』と最終的な形になったときは、ちょっとホッとしたかな。それはその振付の内容というよりも、次がもうラストだから、これ以上変わらないという安心感だったんだろうと思う」
KATO「それはあるよなー」
加藤「あと、2回目が終わって、ラストを迎える時間で思ったんだけど、『作品への向き合い方』について思ったんだよね」
KATO「え、何それ?」
加藤「役作りじゃないけど、それぞれの作品で、それぞれの本番までの時間の過ごし方、ってあるよなぁ…って思ったわけよ」
KATO「あぁ、なるほど確かに。あるかもね」
加藤「それで今回はさ、あくまでも『いつも通り』の自分で舞台に立たなきゃいけないわけ」
KATO「うん。いつも通りに立てばいいじゃん」
加藤「だからさ!!舞台に立つこと自体がいつも通りじゃないわけで、いつも通りの状態で舞台に立つといつも通りでいれないわけよ!!」
KATO「は?」
加藤「客席からの圧もあるから、いつも通りを保つためには、それなりの、こちら側からの圧も必要なわけで、そのバランスっていうかさ。そこを探るのが、毎回面白かったなぁ」
KATO「単純にいつも通りじゃダメなんだ」
加藤「それでいける人もいると思うけど、僕はダメだったなぁ。『観客を感じた上でのいつも通り』の難しさね。観客を無視していつも通りってやろうとすると、観客の圧はあるわけだから、どうしてもエンストして、変な感じなっちゃうよなぁ」
KATO「じゃあ万全に気合いを入れれば良いのでは?」
加藤「それだと『いつも通り』じゃなくなっちゃうんだよ。今回の作品のテーマとしては「深刻にならない」ってのがあって、それ、すごく大事!!って思うわけ。踊りを見る上で、踊る方も見る方も、みんな真剣に、深刻になりがちじゃん?だからそこをね、もっと楽に、フラットにしたいってのが、今回の作品の大事なテーマなんですわ」
KATO「なるほど確かになぁ」
加藤「それで、他の出演者とか、スタッフとか、いろいろ話すってことをしてみた」
KATO「え、どういうこと?」
加藤「ダンスでも演劇でもさ、その場所に慣れるって意味で、その劇場だったりギャラリーだったりを隅々まで動き回ってあちこち触れていくってさ、やったりするけど、その場所、そして時間を共有する人たちを無視しちゃいかんというか、まずはそこだよなって思うわけ」
KATO「なるほど確かに」
加藤「それで千秋楽前は、他の出演者やスタッフと話したりして、『自分の楽な状態』を感じていたなぁ」
KATO「楽な状態?」
加藤「そうそう。まぁ、基本人見知りで人付き合いが苦手だから、誰とも話さないのが楽っちゃ楽なんだけど、人に興味はあるし、どうしたもんか?って思ってるわけ」
KATO「めんどくさいな」
加藤「舞台上での『いつも通り』を体現する難しさを感じた舞台でしたなぁ」
KATO「なるほど……そんな舞台も終わってしまったけど、どう?今の気分は」
加藤「寂しいよね。どんな舞台も、終わった直後は寂しいよそりゃ」
KATO「そりゃそうか」
加藤「でも今回は、こんなに自分に向き合ったことが今までに経験がないし、自分のことを、ちょっとだけ好きになれた気がする。好きになれたっていうか、ちゃんと自分の身体とか心に目を向けることができるようになったというか…」
KATO「それすごく大事なことじゃない?」
加藤「そうだと思う。まだ全然足りないけど、今回のソロを経て、ちょっとは、そんな感じがしてる」
KATO「なるほどなー。じゃぁ、まぁ、これからってことですな」
加藤「ですなー」
KATO「今回は本当に、スタッフが少ない中で全て完璧にやり切って、マジでスーパーマンだったなぁ、みんな」
加藤「本当なぁ、マジで笑っちゃうほどに凄まじいスタッフワークだったなぁ。これはこれでまた改めて書きたいくらい壮絶だった」
KATO「ありがたいよ本当に」
加藤「本当にね。スタッフの皆さんへの感謝は尽きません。本当にありがとうございました。そして振付をしてくださった寺杣さんには、こんなにも面倒でややこしい加藤に、最後の最後まで諦めずに向き合ってくださり、本当に、マジで、心から、感謝しかありません」
KATO「『振付』という概念変わったよね?」
加藤「そう思うよ本当に。振付って、動きとか流れを決めるだけじゃないんだってことだよね」
KATO「もっと価値観とかさ、考え方とか、『これってどう思います?』という感じで、既存の価値観を揺さぶってくる感じね」
加藤「そうそう!かなり揺さぶられたわ〜!」
KATO「ガチガチに固まってる人多いから、揺さぶられるのは良い事だよね」
加藤「ですです」
KATO「揺さぶられたけど、またすぐにガチガチに固まっちゃいそうだから、キープオン、揺さぶって行きたいなぁ」
加藤「本でも読むかぁ。積読たまってるしね」
KATO「だなー」
加藤「もうソロのリハないのかー」
KATO「ちょと寂しいなー」
加藤「だなー」
KATO「でもほんと、お疲れ様でした」
加藤「お疲れ様でした。最高に楽しかったね」
KATO「うん、最高だったね」

▼▼▼

そんな本日のKATO‘Sキッチン

・カツオ刺身
・ポテサラ
・鳥ささみの梅わさびマヨ和え
・卯の花

無性に卯の花が食べたくて、冷蔵庫に半端に残ってる油揚げと長ネギもあるので、それも全部入れちゃおう!!

って作ったのに、作り終えてから、油揚げと長ネギ入れるの忘れたの気づいたわ。ま、美味しくできたけど。





コメント
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