梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

意地を張るのもほどほどに

2015-07-13 10:52:13 | 日記
    以前にも同じような出来事があったと思いますが、またまたこんなことがあったので、少しだけ角度を変えて論評してみました。


   「韓国のソウル市は10日、日常生活で使われている日本式の漢字語を、正しい韓国語に変更することを明らかにし、該当する用語を発表した。複数の韓国メディアが報じた。対象となるのは、日本語式の漢字語や日本式の表現、外来語。「切取線」、「始末書」、「仮処分」、「見習」、「行先地」、「耐久年限」、「飲用水」、「残飯」、「食費」、「引き継ぐ」、「差し出す」、「回覧」、「残業」、「節水」、「納期」、「納付」、「ラッシュアワー(外来語)」など計23用語という。」

   
という話なのですが、韓国人、どこまでも意地を張り続けますねえ・・・。日本は韓国よりも序列が下(であるべきだ)という意識なので、野蛮な国から入って来た言葉は排除しようというつもりなのでしょう。しかし韓国語に取り入れられた日本語は、何百などという少ない数ではないので、こんな努力もしょせんは反日のためのポーズにしかならないと言い切って構わないと思います。それにしても政府レベルではなく地方自治体が勝手にこんなことが出来るというのは不思議な話ですね。

   
   ところで韓国語→朝鮮語は、とても原始的な言葉なのです。本来文字もありませんでしたから、文書はすべて中国語で書いていました。歴史的に見て文明的な単語はすべて中国語でしたが、頼りの中国語には、はるかに先を行ってしまった西洋の事物を表す単語がありませんでした。そこで中国語自体、日本語から大量の単語を取りいれています。現代中国語は昔の中国語と比べると、日本人にとって各段に優しくなっていますが、それはひとえに日本人が新しく作った造語をそのまま大量に採用しているからです。なにしろ国名さえ中華以外は日本語なのですから。
   
   中国より更に遅れていた韓国→朝鮮が、日本語由来の単語を排除して、どうやってまともな言語として成立できるのか、見物です。いわば文明に初めて触れた原住民レベルの単語しか韓国語には残っていないのですから。(これは有史以来中国に従属して、固有の朝鮮語を大事にして来なかったつけが回って来たのです。)

中には当然あるべき単語がとっくの昔に消えてなくなってしまったものもあります。純粋な韓国語には、山を表す単語がありません。中国語から来た「シャン」しかないのです。川に当たる単語もありません。「カン」という昔の中国語でしか言えないのです。純粋な韓国語とは、それほどまでに貧弱なものなのです。

   これに対し日本語は山という漢字をサンと読むと同時に、これに「やま」という日本語の読みも当てています。本来漢字は象形文字なので、これをどう読もうが不都合はないのです。日本人は漢字が象形文字である特性を生かし、見事に日本語に(日本語化して)取り入れてしまいました。恐らく、漢字を取り入れた事が原因で失われてしまった日本語の固有語は皆無であると思われます。

   (余談になりますが、象形文字としての漢字、正に芸術品ですね。「心」という文字など、心臓の形を見事に表しているではありませんか。)
  
   しかし、これから先、本当にどうするつもりなのでしょう。韓国では飛行機はピヘンギですが、誰でもすぐに気がつく通り、これは飛行機をそのまま読んだだけの単語です。空港はコンハンですが、これも全く同じ。自動車はチャドンチヤ、歴史はヨクサ。原子力はウォンジャリョク。これらは全て日本人による造語です。これらを使わないとしたら、乏しい韓国語の語彙では、「空を飛ぶ乗り物」とか長ったらしい表現をせざるを得なくなります。原子力発電所なんかどうやって表現するつもりなのでしょう。いっそ英語から横取りしますか?

   以前書いた例を振り返ると、「改札口」はけしからんから、「ナガヌン・ゴッ」に変えました。これって、「でるとこ!」というレベルの言葉です。日本語由来の漢字語を廃止してしまえが、こういう4歳児レベルの表現ばかりになってしまうのです。
  
   韓国人に最も欠けているのは、実は進取の姿勢です。言語は外国語から新しい概念を持った言葉を取り入れることによって飛躍的に豊かさを身に着けます。これが日本語ですと、中国語から取り入れた漢字に日本語を割り当てたり(犬→ケン→いぬ等)、ひらがなの送り仮名を付け足して日本語化し、新しい外来語は日本語にしにくければそのままカタカナで済ませてしまうという芸当ができます。

   日本語ほど豊かな言語は他にはありません。朝鮮人は、象形文字である漢字に、朝鮮語の読み方をつけるという知恵がありませんでした。もしそれができれば、古い朝鮮語が沢山残っていたはずなのです。そんな状況ですから、昔の朝鮮語がどんなものだったのか、資料が何一つ残っていないのです。
   
   韓国語は目下のところハングルという、カナ文字しか使用できません。カナ文字でどれだけの事が表現できるか、考えなくともわかることです。失礼ながら、今の傾向が続けば韓国人の思考能力はますます衰退していくことでしょう。もはや日本人が理性的に何を語っても、理解できないほどに。