新宿から夜行バスに乗り近畿地方へ。
途中、静岡と岐阜のサービスエリアに寄りつつ、
予定より少し遅れて京都駅に到着しました。
初めて夜行バスに乗ったので、いまいち寝付けず殆どの時間を起きていました。
しかしこれは便利です、上手く慣れて使いこなしたいと思います。
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バスから降りると目の前に広がる京都駅。
小雨の降る京都より、私の旅が始まります。
まだ時間が早いため、殆どの改札が開いておらず、
工事中な事も含めて看板に戸惑いながらも何とか開いている改札へ。
メールでマシス氏に窺うと、向こうは雨が降っていないとの事。
予定より一本遅い電車になったため、20分待ちとなりました。
ホームには、琵琶湖の反対側を走る電車が来ていました。
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この電車、確かキハなんたら系という電車なのですが
私の生まれた愛知県によく走っていた電車です。
上野でちょっと見るくらいで滅多に見ないので、懐かしさがこみ上げます。
いずれ愛知も行きたいですね。
さて、琵琶湖線という電車に揺られること20分。
目的の草津駅へ。
残念ながら電車の中から琵琶湖は見えませんでしたが、
山の近くを走るのでトンネルをいくつかくぐりつつ、山の影を見ながら進んでいきます。
だが、やはり川が多い。
大きな河川、小さな河川、住宅を流れる水路などが目に付きます。
草津駅は、どうやら乗り換え駅のようで、結構な乗降が見られました。
その中を、大荷物の私が往く。
マシス氏をはじめ友人達と合流し、出してもらった車に乗ると
さっそく降ってくる雨。
雨男ここにあり! という感じですね……
朝食はマック!
(この辺の人もマクドナルドをマクドと呼びます。
しかしメニューの「マック」という言葉は、きちんと「マック」でした!)
で、軽く済まし、小雨降る中琵琶湖へ。
琵琶湖を簡単に説明すると下記の通り。
・琵琶湖
日本最大の面積と水量を誇る湖。
国内の湖の中でも最も古いといわれるほどの湖で、
この小さな国で、1Mを越える純淡水の固有魚類が居る不思議な地。
固有種も多く、天然記念物指定の魚類が三種も存在している。
湖北と湖南で水の状態が全く違うという。
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残念ながら生憎の天気ではありましたが、その風景には驚きました。
今回私の到着した場所は湖南にあたる部分なのですが
湖のすぐ後ろに山がそびえている。
見回すと、湖を囲むように山々が存在している。
山に囲まれた湖……という姿です。
私は、霞ヶ浦のような平野部にある巨大な湖というイメージをもっていたのですが
全く異なる様相でした。
山から流れ落ちてくる水が溜まったため、これだけ大きな湖となったのでしょうか。
面白いのが、湖の至る所に水草や藻が水面を覆っていて、
緑色の場所が何箇所もあります。
琵琶湖は多くの流入河川があるわりには、出口の川が一箇所だけで、
それも、関東が誇る利根川などのように巨大な河川ではないので
湖の南部分は、水が淀んでしまうのだそうです。
湖北の方は、水の透明度が段違いで、更に対岸が見えないほどの広さなのだそうです。
そして、それを見渡すことが出来る彦根城があるとのこと。
魚の図鑑を見ると「生息地・琵琶湖湖北」などとありますが
その理由がわかるというものです。
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岸近くにはアナカリス(もしくはその類縁)と思われる水草が大量に育っており
更に岸の多くが無機質なブロック塀ではなく、大型の岩組みとなっており
小魚はかなり多そうなイメージを受けました。
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ただ、それだけに直ぐ針を持っていかれてしまいそうだったので
琵琶湖に繋がっている直ぐ隣の池で釣りをすることに。
釣りの様子ですが、私が赤虫&ミミズで餌釣り。
勿論目的は関東には居ない魚類を釣り上げること。
マシス氏は外来魚の駆除。友人ら二人はルアーでバス釣りです。
雨の中、思い思いに釣り開始です。
詳細は省きます。結果だけ見てください。
……これだけ。いやほんとこれだけ。
餌釣りもしてるのだから、他の魚も掛かってもおかしくないのですが
ただただただただ、これだけが釣れました。
魚キラーにもブルーギルだけ!
事前にブルーギルばかりしか釣れないとは聞いていましたが
これほどとは思いませんでした……
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私は遠路はるばる滋賀までギル釣りに来たというのか……
これは、琵琶湖の外来魚問題は尋常ではなく深刻ですね。
予想を遥かに上回る状態でした。
琵琶湖でもブルーギルをはじめとした外来魚は釣れますが
ここまでむちゃくちゃな量は釣れません。
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それだけに、外来魚が釣れたら入れるイケスや
投入ボックスなどがあちこちに設置されています。
それほどまでに……ということでしょうか。
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……美味しい魚といわれても(汗
10時過ぎになったので琵琶湖水族館へ向かうことに。
途中、どこかの用水路で魚キラーを仕掛けたいという私のために
皆が草津道の駅に寄ってくれました。
釣りで汚れた手をトイレで洗いつつ、私は目の前を流れる用水路へ……
写真は撮っていないのですが、その用水路を上から見たら魚影が見えました。
30cmほどの大きさの魚が何匹かノンビリしています……が
この魚影……コイやフナじゃない!!
こいつは……ブラックバスだ!!
ブルーギルの群れの後はブラックバス……なんだか一気に脱力したので
仕掛けは投じませんでした。
ブラックバスとか掛かったら立ち直れなかったと思うので。
道の駅を覗くと、おみやげ物が色々売っていました。
名物フナ寿司がパックになって売っていましたので
その中でも、小鮒かつ子持ちですが卵が少ないものを選び購入。
それでもそこそこの値段がしました。
さらに!
フナ寿司と同じ製法で作った琵琶湖鯛寿司というものが!
思わず手に取って、原材料を見る。
原材料:ぶるーぎる
……ブルーギル寿司かい!!
思わず買ってしまいました。これは……食ってみないとです。
しかしこいつら、真空パックの上からでもガンガン匂います。
ビニールで三重にしましたけど、それでも微妙に匂うのが怖い……。
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初日から、なんとも強烈なお土産をゲットです。
さて、琵琶湖水族館へ到着。
こちらの内容は後日「水族館来訪記」として詳細に語らせて頂きます。
……まあ、4月の鴨川から来訪記がほったらかしなのは秘密ですが。
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ただ、非常に堪能できたとだけ今は語っておきます。
日淡好きなら間違いなく楽しめる場所です。
特にギギ水槽がよだれが出るほど素晴らしい。
タナゴ類の水槽も、他に類を見ないほど大きくスペースを取ってあり、
大変状態の良いタナゴ達が思い思いに泳いでおりました。
併設されたレストランでは、二種類のブラックバス料理を食べることが出来ます。
ブラックバス天丼と、ブラックバスバーガーです、
勿論両方頼んだのでさっそく食べてみます。
ブラックバスはスズキの仲間ということで、皮を剥ぐと臭みもなく
どんな料理にも使える白身魚とは聞きましたが、果たして!
・ブラックバスバーガー
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見た目は普通のフィッシュバーガー。単品500円。
取り合えず一口食べてみる。
……旨い。
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肉厚の白身で、臭みなど全くない。
肉は柔らかく、ナマズのような人を選ぶクセなどもない。
白身魚はそれだけではタンパクになりがちだが、肉厚がそれを補っています。
これは、旨いぞ!
・ブラックバス天丼
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バスの天ぷら3切れにかぼちゃとシソの天ぷらが乗っています。
赤味噌の味噌汁におしんこ付きで800円。
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こちらのバスも問題なく旨い。
(天ぷらの衣が多くて油っこかったが)
正直、もう少しクセとか臭みとかの特徴があると思っていたので
拍子抜けという感じでした。
赤味噌の味噌汁が辛かったほうが気になるくらい。
美味しかったですよ。
さて、博物館を後にして、泊めて頂くマシス氏の家へ。
荷物を置かせて頂くと、家の直ぐ近くに昔ナマズが釣れた場所があるという。
時間は夕方でしたけど、連れて行っていただくことに。
彼の家から自転車で3分ほどのところにある、住宅街を流れる水路。
三面護岸の排水路なんですが……上から見ると物凄い数の小魚の群れ!
1cm~4cmくらいの小魚がワラワラワラワラと泳いでいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/b4/c82f076ab0247e1a6e4b3d276f803139.jpg)
これだけで、もう心臓が高鳴る私を連れて行ってくれた場所は、
その水路が何本か合流し、少し深みになっている場所。
さっそくタナゴ針に赤虫を付けて投入!
その瞬間、1~2cm位の針に掛かりにくいサイズの小魚達が一斉に寄ってきます!
針までは咥えないようなサイズの小魚が多いものの、
目の前にこれだけ大量の魚が居るというのが面白くてたまらない。
基本は手釣りで、竿はウキを付けて放置。
さっそくマシス氏が、50cmクラスのナマズが掛かって逃げられたとの報告。
小物用の針では確かにキツイですね……残念。
私の方にもさっそく釣果!
まず釣れたのが、タナゴ!
そこから数日タナゴが続きます。
どうやら、餌にワラワラ寄ってきている魚はタナゴのようです!
ここは楽園か!!
こんなに沢山タナゴが見られる場所は、今になってはどれだけ貴重か。
琵琶湖と違って、バスやギルが居ないというのがこれほど大きいとは!!
このタナゴ、ぱっと見では何タナゴかわからなかったので
詳しくは家に帰ってからの楽しみとするつもりですが
少なくともタイバラではなさそうです。
一体なんでしょうか……
更に、モツゴのような魚……いや、モツゴじゃない!
これはタモロコかな?
タモロコは西日本を代表する雑魚です。
関東でも移入によって多少は見られる魚ですが、やはりメインは西日本。
東のモツゴ・西のモロコ とか言ってもいいかもです。
更にマシス氏の方に小さなフナ。
私には写真を撮る前に逃げられたヨシノボリ。
残念ながらナマズはまだ来ません。
時間が遅かったため、どんどん暗くなっていきます……。
ナマズを釣ってみたいと思いながら釣りを続けていると、
放置している竿のウキが引かれた!!
慌てて近くにいるマシス氏に引き上げてもらうと彼が叫ぶ「ナマズだぞ!」
近寄ってみてみる。その時の俺の顔は一体どんな顔だったのだろう。
俺は叫んだ
「ギギだ!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/5c/7f24d2ec20dc9877504d934b8b93a5fa.jpg)
ギギである! 本物のギギである!!
ギバチとは違う、スラリとした顔と背びれ……可愛い……
しかし、こいつ思いっきり針を飲み込んでしまっていて
どうしても持ち帰るレベルで傷つけず、弱らせず取るのは難しい。
口が小さく、針はずしどころかピンセットすら届かない。
ギギの名前の由来となったギーギーギギギという鳴き声を聞くことは出来ましたが
結局最終的にはリリース……
私の手には、ギギが身体を震わせ鳴いていた感触だけ残りました。
そして心に決めました。
また来る、と!!
日が落ちてしまったので今日はここで終了。
釣果としてはほんの数匹。短時間だったため、魚キラーにも何も居ませんでした。
ここでタナゴを取るには
四手網が絶大な効力を発揮すると思います。
網を投入し、暫くしてから餌を投入すればタナゴが集まってきて……
しかし、10月の3連休にまた来るには資金的に厳しいです。
行けても10月後半に日帰りかな……でも、また来ないとだ!
といった感じで初日は終了なのですが、区切りが悪いので翌日の早朝の出来事も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/59/9feebd1c20c4ba9887590d7df3716bed.jpg)
朝から別件で用事があるというマシス氏と、朝6時過ぎに再度釣りに。
20cm強のサイズの亀が出迎えてくれました。亀までいるのか、ここは。
昨日とはうって変わった快晴の下、昨日から仕掛けていた魚キラーを上げると……
スジエビ一匹。
こいつはマシス家の水槽へ。
更にタナゴとタモロコを数匹釣り上げ、時間になったので帰還。
これで滋賀県での戦いは終了しました。
琵琶湖ではブルーギルばかりだったのは痛かったですが、
それ以上に楽しめる場所を教えてもらったのがありがたい。
最初からここで釣っていればと思いましたが、それはまあ後の祭り。