ネットカフェで目が覚める。
約束の時間の少し前……なんだかんだで、昨日は体力を使った。
夏は「ながら」車内では、あまり寝れないんだよな、暑いので。
遠征はやはり春がいい。車内でも比較的寝易いし
採取時の体力の消耗も1番少ない時期だ。
車内は冬でも問題ないが、川に入ったとき辛いんだよね……
そんなことをボーっと思いながら、
俺はネットカフェ前の駐車場で人を待つ。
約束の時間に少し早く……
ボテ男爵さんが、来てくれた。
本日は、ボテ男爵さんとの共同採取である。
要は合流に都合のいいように
ボテ男爵さんの家の近くのネットカフェで一泊したわけで
それが、駅から遠かったというわけだ。まあ、そんなこともある。
さっそくボテさんの車に荷物を積ませて貰い、移動を開始。
既に第一の目的場所は決まっている。決まっているのだ。
車で走ること一時間以上。
着いたのは、五月にも来た場所。アレが居る場所。
既に昨日、後一歩の所までたどり着いていた俺。
最後の一歩は、春のリベンジによって果たされる。
さっそく竿を持ってポイントへ向かうと、
そこらじゅうに魚の影が。
オオカナダモの上を泳ぎまわるのは、ハヤの仲間。
それとは別に、オオカナダモの間を縫うように泳ぐ魚の影。
そして、それらの一部の魚に、際立った「白」を見る。
竿を出すと、まずはイトモロコが食いついてくる。
ハヤの子供も餌捕りとして攻めてくるが
赤虫を使っている為、稚魚に「集られる」が、餌を捕られることは
そこまで多くはない。
そんな事で何度か釣っていると、
まずやってきたのは一文字さん。
惜しくもメスではあるが、サイズは極めて立派。
黒点があるが、まあそれはそれで。
更に続けると、餌に釣られてアナカリスから出てきた
「メス」が釣れた。

どうやらメスは食欲が旺盛らしい。餌を食べに無防備に出てくる。
ボテさんと二人で何匹か釣り上げる。
しかし、目的の相手は、自分の縄張りから出てこない。
誘ってもあまり動くわけではなく、
ピンポイントで狙わなくてはならなそうだ。
「ならなそうだ」というのであれば、するだけの話。
関東では論外であるが、身を乗り出して竿を出す。
うまいこと縄張り内に餌を落とすと……
く い つ い た !!
もはや合わせる必要も無く、餌を咥えたところを竿を上げる!
釣り上げた魚は……
見事な、白と黒の尻ビレを持っていた。
これだ! これを探していた!
俺はこれを見たくて、捕まえたくて、求めていた!!
ホワイティーホワイティーホワイティー!!
これぞ「ホワイティー」と呼ぶに相応しい、実に見事な婚姻色。
もう嬉しくて嬉しくて。
自分の顔がどんだけにやけていたのか知らんが
ボテさんの反応を見るに、随分な顔だったようだ。
それからはもう、水を得た魚……という表現も微妙だが、
コツさえつかんでしまえば、更に何匹かのホワイティーを釣り上げる。
その俺よりサクサク釣っていたのがボテさんだが、
あまりにサクサク釣れた為、既に釣っていたメスの何匹かを逃がすほどに。
そして、ある程度の数がつれたところで、十分と判断。
選別して必要なだけパッキングするために、車へと戻って
梱包の材料を用意する。
そして車から戻ってきたときに、その間にボテさんは
本日1番のスペシャルを釣り上げていた。
釣り上げた際のファイトで若干ダメージがあったようで
元気が少し落ちていた為、写真を撮影してこいつはリリースしたとのこと。
写真を見せてもらうと……
でかい。ただそれ一言に尽きる。
まるでカネヒラのような立派なサイズ。これがなんとホワイティーだという。
もはや昨日捕まえた奴が裸足で逃げ出すレベル。
ちなみに写真はボテさんのブログでどうぞ ⇒
ボテ男爵のコレクション魂「日淡遠征野郎がやってきた!! 前編」
そして、納竿。
水の綺麗な場所で小分けにパッキングをして、
本日の目標は、完全に・完璧に達成した。
というか、数年来の目標の一つが達成できた。
夏の最中、下手に観察箱に入れて写真を撮ると、
それだけで水温が上がって弱ってしまうので
殆ど写真は撮れていないのだが、
だが、一匹一匹が珠玉の個体であったため
数匹の・数枚の写真が撮れただけでも、全く以って十分といえた。
●ここで出会えた主な生体(赤字はフィールド初遭遇)
シロヒレタビラ(
The Whity)
イチモンジタナゴ
イトモロコ
オイカワ