代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

丸山茂徳氏の地球寒冷化論への反論

2008年10月16日 | 温暖化問題
 伝染病のように、地球温暖化懐疑論が広まっています。いまや本屋に行けば、懐疑派の本がIPCC支持派の本を上回る勢いです。
 私も自分の研究で忙しいので、いちいち懐疑派の人々の本を追っかけている精神的余裕などないのですが、教えている学生の中で懐疑派になる学生が多くて、読まざるを得なくなっています。そりゃ調べようと思って本屋の温暖化問題のコーナーに行けば今や懐疑派の本が50%以上なのですから、学生さんもそうなりますわな。
 本当は彼らに印税を払うのもイヤなのですが、私もやむを得ず大量に買い込んでいます(ああ、時間とお金と紙がもったいない・・・)。
 
 武田邦彦氏や池田清彦氏の温暖化懐疑論は、ほとんど「床屋政談」の域を出ないので置いといて、ここでは著名な地質学者の丸山茂徳氏の書いた『「地球温暖化」論に騙されるな』(講談社)を取り上げて批判させていただきます。彼は、地球温暖化論ならぬ地球寒冷化論者で、高名な地質学者なので権威もあって、学生のみならず学者の中でも彼の議論を支持する人々が急増しています。

 どれだけ説得力があるのだろうと思って期待して読んでみたのですが、開いた口が塞がらない部分が多かったです。地球磁場の減少など、丸山氏の専門の地質学の領域では納得できる部分が多かったのですが。

 以前にも書きましたが(この記事参照)、恐るべきは地球温暖化正のフィードバック効果が、暴走して止まらなくなることです。気候という複雑系の変化は線形的ではなく、域値を超えると暴走することがあるからです。

 初期条件のわずかなCO2増加でも、それが原因になって、海洋からのCO2放出、山火事の増大によるCO2排出、凍土の溶解によるメタン放出、海面からの水蒸気の供給などで、温室効果ガスが勝手に噴き出して止まらなくなるのです。槌田氏や丸山氏が言う、「温度上昇が原因でCO2が増えている」というのは、ある意味でその通りです。だって、気温とCO2濃度というのは、どちらかが独立変数でどちらかが従属変数などという単純な線形関係ではなく、相互因果的なフィードバック関係にあるからです。つまり双方が双方を強めあっているのです。しかしながら、最初のひと蹴り、つまり初期条件の「ゆらぎ」は人類の経済活動を抜きにして説明などできません。
 
 丸山氏は、この「正のフィードバック効果」に対して、次のように反論します。

「大気中の二酸化炭素濃度が増えれば、たしかにある程度気温は上がります。しかしその一方で、植物や珊瑚など、それを吸収する生物は喜んで活発に活動するため二酸化炭素を吸収し、大気中の二酸化炭素を小さくする方向に働くのです」(丸山、前掲書、34ページ)

 私はこれを読んだときに思わず、「え゛ェー!」と叫んでしまいました。何の数字もデータの証拠もなく、こんなことを断言するのは、およそ科学者の取るべき態度ではありません。しかも決定的に間違っているのです。
 丸山氏の言わんとすることは、地球というシステムは、ある一方向へ進む変化に対して、その変化を抑制するという負のフィードバック効果が働くので、ある時点まで行けば負のフィードバックが正のフィードバックを逆転して、元に戻るというわけです。

 しかし、その負のフィードバック効果の根拠が「植物と珊瑚」というのには呆れかえりました。丸山氏は、現在の地球の森林と珊瑚の状態をご存知の上でこう述べておられるのでしょうか?
 
 陸上生態系での炭素の最大の貯留源は森林ですが、年々深刻化する熱帯林の農地転用により、森林面積はどんどん縮小しています。ブラジルとインドネシアの二カ国のみを見たって、この15年ほどで日本列島の二倍の面積の熱帯林が消えてなくなっているのです。増大した二酸化炭素を植物に吸収させようにも、森林がどんどん減っているのですから、吸収量など増えるわけありません。しかも当の温暖化により森林火災の発生件数が激増しています。この間のカリフォルニアの森林火災で如実に明らかになったとおりです。米国のロッキー山脈西部では1987年以降、森林火災発生件数は4倍に増加しているそうです。
 つまり、現時点までの証拠を見る限りにおいて、CO2の増加が森林火災を加速させ、その結果、大気中のCO2がさらに増えてしまっているのです。
 つまり地球上の植物に関しては、現在までのところ地球温暖化正のフィードバック効果を加速させる要因にしかなっておらず、負のフィードバック効果が発生する兆候すら見えないのです。

 珊瑚も同様です。地球温暖化による海水温度の上昇により珊瑚の白化現象が深刻化しており、珊瑚礁のCO2吸収能力はどんどん衰えていっているのです。ここでも温暖化は、珊瑚という吸収源の機能を衰退させる正のフィードバックをもたらすのみ。珊瑚が活性化するなんて負のフィードバック効果の兆候すら見えないのです。

 もう一つ、丸山茂徳氏が指摘する負のフィードバックの可能性は、温暖化で雲量が増加し、雲による太陽光の反射効果が高まって、地表に到達する太陽光線の量が減って温度の低下に至るというものです。これは、「これが起こってくれればいいのになぁー」と私もひそかに期待を寄せている負のフィードバック効果です。
 しかし、これが発生してくれれば「超ラッキー」という感じではありますが、これが起こる保障なんてどこにもありません。複雑系のことは分からないからです。「人事を尽くして天命を待つ」こそが正しい態度であって、起こるかどうかも分からない地球の負のフィードバック効果に楽観的な期待を寄せて対策を怠るなんてことは、「どうせ神風が吹いてくれるから」と戦争に突入した旧日本軍みたいなもので、全人類を人質にとった大バクチです。そのような不道徳な人類には、天の神様だって微笑んではくれないでしょう。

 また、森林に関連して、雲量でも正のフィードバックを加速させる要因があります。熱帯林というのは、活発な蒸発散により、大量の雲を形成しています。その熱帯林がどんどん消えているので、雲の形成能力も衰えているのです。これは地表に到達する太陽光線の量を増やすだけです。熱帯林が消えた地域では降雨量も減少しています。農家は雨が少なくなったのは森林が消えたせいだと口ぐちに言います。
 私はかつて熱帯林の減少を食い止めるための社会調査をしていました。熱帯特有の激しいスコールの降った後、大量に雨水を吸いこんだ熱帯林は、活発に蒸発散をして、白い蒸気をモクモクと煙のように大気中に放散します。私がいた北部ルソンでは、イロカノ語で、熱帯林がつくりだす雲を「アゲップ」と呼んでいました。それは美しい光景で、初めて見たとき、我をわすれて見とれていたことを思い出します。私がいた村の友人は、森林の減少により、そうした光景が見られなくなってきたことを悲しがっていました。

 熱帯林が消えれば、大気中の雲量を減らす効果しかもたらしません。ここでも、丸山氏の根拠のない楽観論とは裏腹に、雲量増加による負のフィードバック効果どころか、雲量減少による太陽光線の増加という正のフィードバック効果の発生の方が危惧されるのです。

 丸山氏の楽観的負のフィードバック待望論は、ほとんど無根拠です。皆さん信じてはいけません。もちろん、予期せぬ負のフィードバックが働いて人類を救うという可能性はなきにしもあらずですが、そんなことに期待を寄せて対策を怠ってよいわけはないのです。人類に理性があるのなら、予防原則に基づいて、常に最悪の事態に備えて行動する選択をすべきです。

 負のフィードバックに期待するなら、イチかバチかで、人為的に負のフィードバック機構を作り出すという可能性を模索すべき時期かも知れません。それは長くなりますので、また別稿で論じます。

 丸山氏の指摘する磁場の減少による寒冷化傾向というのは確かにあるのでしょう。60年代から70年代初頭に地球の気温が下がりかけたのを見ても、磁場などの面では寒冷化を促す変化量も存在するのでしょう。
 しかし、今日の人類による大量の温室効果ガスの排出は、その寒冷化への変化の傾向を完全に打ち消して、なおかつ温暖化を正のフィードバックで暴走させるに至っているようにしか見えません。
 太陽黒点が減少して、しばらく少し温度が下がったように見えるかもしれませんが、太陽活動の周期は11年なので、11年後には、昨年のピークをさらに上回る気温ピークがやってくるだけのことでしょう。  
 
 まあ、丸山氏が言うようにあと10年以内でどちらが正しいのかはハッキリします。ならば、それまでは人々の対策への努力の足を引っ張らないようにしていただきたいと思います。正のフィードバックが本格化したらもう取り返しがつかないことを考えれば、その10年の時間が決定的に重要だからです。万が一、10年経って丸山氏が正しいということになったら、IPCCの幹部全員で丸山氏に謝罪させるようにでもすればよいでしょう。しかし、それまでは全く根拠のない空想論で、温暖化対策の足を引っ張らないでいただきたいのです。
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Unknown (通りすがり)
2008-10-18 23:32:33
逆にIPCC側が「あっていた」場合、丸山さん、どうされるんでしょうね。
Unknown (綾波シンジ)
2008-10-19 14:18:15
床屋談義……なるほど、言い得て妙ですね。

私のブログではその床屋談義を真面目に検証しています。宜しければ、騙されている学生さん達にご紹介ください。
温暖化について (ゼミの昨年度卒業生)
2008-10-19 17:33:52
お久しぶりです。お元気ですか?
現在、ド山村で暮らしていて、温暖化へのまなざしが大きく変わってきました。
僕は最近、「地球温暖化」という言葉自体を使うことに少し慎重になっています。代わりに「気温上昇」という言葉はしょっちゅう使いますが。
こっちにきて読書は大してしていませんが、フィールドワークを通して、ムラにある温暖化問題について少し報告したいと思います。
僕は温暖化現象については、基本的に肯定せざるを得ないと思っています。というより、正直な話し、温暖化してようと、懐疑論が正解だろうとどっちでもかまわないのですが。
なぜなら、「気温上昇」はリアルな質感を伴った言葉だと思うのですが、「温暖化」は気温上昇の一面を問題化して、ピンポイントに人の焦りを集中させているように感じるからです。
要するに、気温上昇は実際に生活問題としてムラに確かに存在している現象であり、それは気象的な問題のみならず、山村の生活者の苦痛を指す言葉。気温上昇は総体としての生活問題を表す言葉の一つだと思うのです。これに対し温暖化問題というのは、少なくとも現時点において、エネルギー消費量、CO2排出量、森林荒廃など、さまざまな各論からまとめ上げられた、一つの大きなくくりを示す問題の形。
現に、諸塚の人は温暖化という言葉を使うとき、気温上昇による苦痛を受け入れるための素材として使います。昔の人が大洪水を神の怒りとして受け入れてきた感覚と似ている感じです。
こう考えると、安易に温暖化対策を主張することはことは、決してローカルな生活に理解あるものとは思えません。下手をすると、みんなのため(何がみんなのためかすらすらも分からずに。)、という大義名分で、大規模な政策転換に振り回され、生活破壊をされかねないと思います。
気温上昇に苦しむ農山村の現場を直視した政策が生まれることを祈るばかり。せめて、農家への所得保障くらいは実現して、気温上昇があっても、ムラの暮らしを総体的に維持できる体制を整えて貰いたいものです。それが、結果的に農地や山を持続的なものとしていき、気温上昇への対策となるのだと思います。

結論としては、温暖化は人の生活の中にあるもので、決してそれそのものが宙に浮いた議論の元に独立してはいけないものだと思うんです。
都会で僕が引っ越す原因となったいらない公共事業。諸塚にある生活に根ざした道作り。都市と田舎を一つの論理で捉えること自体に無理があります。
田舎は現在、車に変わる代替案が存在しません。生活への理解がないと、温暖化問題は泥沼化していく気がします。
本質は温暖化ではないのだよ (Chic Stone)
2008-10-20 20:12:25
 僕もそれらの本を読んでいますが、何度読んでも「では百年後・千年後、人間はどう暮らしていればよいのか」が見えないのです。

 僕個人は温暖化の有無は脇に置くべき、最も重要なことは石油後のエネルギーの選択だと考えています。
 温暖化の有無を脇に置いていい理由は、比較的現実的な温暖化対策として主張されている●エネルギーを化石燃料から転換することと◎省エネルギーは、二酸化炭素による温暖化が真偽いずれであってもするべきことだからです。
 温暖化の真偽を問わず化石燃料の涸渇・化石燃料の使用による大気汚染は問題であり、遅かれ早かれいずれは脱化石燃料が必要になります。
 また省エネルギーはこれからのエネルギーが何であっても、温暖化の真偽を問わず必要であり、経済的にも誰もが長期的には得をする…しない理由はごく短絡的な利益・政治的理由のみです。
 尚、◎最大限温室効果ガス削減の努力をしても温暖化を防げない、という最悪も想定して対策を考えておいたほうがいいでしょう。簡単に言えば、やろうがやるまいが沈むことはある、だから宇宙船地球号に人数分の救命ボートを、ということです。
 ほぼ純粋な温暖化対策として、まだあまり知られていませんが、◎外洋や砂漠などを開発して地球全体の光合成を増やして二酸化炭素固定を増やすこと、「太陽の盾」その他地球工学のスケールとなることも提唱されています。これらの技術は温暖化がない場合にも役に立つでしょうか?リスクが大きいだけでしょうか?

 すなわち、人類全体にとってより本質的な問題は次期エネルギー源の選定である、と言えます。次期エネルギー源を考えなくていい唯一のケース………化石燃料は非生物由来で無限、かつ二酸化炭素による温暖化はない、という可能性はほぼないでしょう。
 さて、では次世代エネルギーは何であるべきか。
 それがはっきりしないかぎり、舵を切ろうにも切れません。
 太陽光・風力発電でしょうか?
 それは物理法則の次元で永久機関が不可能であるのと同様に化石燃料を無駄遣いするだけでしょうか?また軌道エレベーター・自己増殖性ナノマシンを考えに入れた宇宙太陽光発電(参考:『楽園の泉』『太陽の簒奪者』)は?
 高速増殖炉による原発、また将来は核融合?それはどちらも現実的な科学技術では解決不可能な欠陥があり、絶対に実現不能な、研究費を食い物にするための詐欺でしかない?超長期的には高速増殖炉を考えに入れても核分裂燃料資源は枯渇するが、その後は?
 二酸化炭素貯留技術で化石燃料を使い続ける?石炭や非在来石油がいくらあってもいつかはなくなりますが?
 自然エネルギー・(核分裂核融合問わず)原子力のどちらも否定するなら、どうすべきでしょうか?石油は無限にあるし温暖化もない?薪炭で地球は何人を養えるでしょう…人類の九割を殺す?科学技術を否定するならどんな未来?
 またはあくまで穀物バイオエネルギー、または外洋・砂漠の光合成を増やし、それをバイオエネルギーとして二酸化炭素固定との一石二鳥を狙う方策でしょうか?

 特に太陽光・風力が無駄か否かについてのちゃんとした検討が、少なくとも僕が見た範囲のインターネット・本・雑誌には見られません。
 その重要さにもかかわらず、残念ながら国内科学誌・温暖化批判本に対する反論本・サイトにはその議論をきちんとしているものが見られないのです。
 また、反温暖化・反代替エネルギー論者も、石油後の未来ビジョンを具体的に語ることはあまりありません。
 この問題こそ、人類文明・宇宙船地球号という船の舵をどちらに切るかを直接決めるのではないでしょうか。
綾波シンジ様 (関)
2008-10-23 02:30:31
 返信遅れて申し訳ございませんでした。すばらしいサイトの紹介ありがとうございました。学生にも勧めます。
 武田邦彦氏の森林に関する無知にもとづいた暴言・妄言には、間違いだらけでメチャクチャなので目にあまります。
 綾波さんが頑張っておられるので、うれしく思いました。やはり、床屋談義であっても影響力は強いのでちゃんと批判せねばダメですね。ありがとうございました。
ゼミの昨年度卒業生さま (関)
2008-10-23 02:36:59
 元気に頑張っているようでなによりです。

>大義名分で、大規模な政策転換に振り回され、生活破壊をされかねないと思います。

 「排出権取引」なんてことばかりに目を奪われていたらそうなってしまうでしょうね。国際ビジネスエリート層の宙に浮いた議論になんか付き合わなければよいわけです。

 諸塚村においては、しっかし地に足をつけて、間伐材のエネルギー利用を進めるなど、地道に林業を振興する形での温暖化対策を進めていくことでしょう。それが村の生活の安定と地球環境の保全を両立させる道だと思います。
Chic Stoneさま (関)
2008-10-23 02:56:29
 ご無沙汰しておりました。

>最も重要なことは石油後のエネルギーの選択だと考えています。

 私も、温暖化していようがしていまいが、早急にこれをやらねばならないのですから、結局のところ結論は同じだと思います。その点、同じ考えです。
  
 またChic Stoneさんがかねて提起していた「海洋に藻やプランクトンを繁殖させてCO2を吸収させる」という方法ですが、そういう意見がチラホラと多くなってきましたね。私も真剣に検討すべきと考えるようになりました。
 
>特に太陽光・風力が無駄か否かについてのちゃんとした検討が

 ネットではwikipediaの太陽光発電や風力発電の項目をみても、kwhあたりのCO2排出量が現在の日本の電力生産の平均値に比べ1/10程度になることが書かれています。昔は、槌田さんのように「無駄」という人がいましたが、今の技術水準でそんなことを言う人はさすがにいないと思います。
 
投げている? (Chic Stone)
2008-10-23 19:26:25
レスありがとうございます。

問題なのは、「温暖化の有無」に関する議論は反温暖化本に対する反論本などたくさんあるのですが、反温暖化本の中の「自然エネルギーは石油の無駄遣い」に対する反論は見当たらないことなのです。
このままでは「石油の無駄遣い」論が読者の脳に刷り込まれてしまわないか、それが心配なのです。

最新の本も見てみたのですが、どうやら反温暖化論者はエネルギーと食料と人口の問題はわかっているけれど科学技術で解決できるとは思っていない、文明崩壊を必然と思っているような感じがします。
反科学が前に出てしまっているのでしょうか。
でもそうなればいい年の彼らはそれまでに寿命で逃げ切れるとしても、僕の年代だとかなり高い確率で文明崩壊に巻き込まれ、餓死するか人に食われるかになるのです。
なんとか彼らにも「どうすれば誰も餓死せず石油後の文明に移行できるか」を考えて欲しいのですが。
Chic Stoneさま (関)
2008-10-26 23:19:15
>反温暖化本の中の「自然エネルギーは石油の無駄遣い」に対する反論は見当たらないことなのです。

 アメリカのバイオエタノールみたいなものですと、エネルギー収支的にも石油の投入1に対して、1.2くらいしかエネルギーを産出できないみたいです。トウモロコシ・エタノールに関しては、本当にきわめて不効率で石油の無駄使いといえると思います。

 ただ、太陽光や風力に対してそのように言うのは不可能でしょう。製造の過程での石油を使っても石油投入1に対して20倍、30倍のエネルギーを産出しますので。石油を燃やしてエネルギーを産出するのに比べ、はるかに石油消費量を減らします。
 いずれは製造工程そのものの脱石油も可能になるでしょうから、石油の投入はゼロにできるでしょう。
 
>文明崩壊を必然と思っているような感じがします。

 懐疑論者といってもいろいろな人がいますから、一概には言えませんが・・・・。丸山茂徳さんなんかは、寒冷化論者ではありますが、石油枯渇のピークオイル論の方は支持しています。彼にしても、脱石油で太陽エネルギー振興という点には合意しています。

 温暖化も否定し、ピークオイル論も否定する人というのはあまり見当たりません。どちらか一方を肯定できれば、脱石油しか人類に選択がないことは分かりますので、彼らとの間に大きな政策的矛盾は発生しないのではないかと思えます。

 終末論者は勝手に悲観的になっているだけなので、彼らの中から前向きなアイディアも出てくるとは思えません。とりあえず彼らは、放っておけばよいのではないでしょうか。 
Unknown (綾波シンジ)
2008-12-14 20:05:30
こちらこそお返事遅れまして申し訳ありません。

武田氏の森林関係の話というと、コレですね。
http://blogs.yahoo.co.jp/eng_cam_fld_tgs/36330786.html

いや、ほんと、よくこんな学部生のレポートでも通らないものを、教授の名で表に出せるものだと、呆れるばかりです。……もちろんそのほかの所でもいい加減なのは言をまちません。

でも以外と、こんなのに引っかかってしまう人が多いようで、気になります。学生の方が、一人でもそれに引っかからないことを願ってやみません。
冷静に考えてみられては。 (AR)
2008-12-15 03:54:04
陸上生態系
これの何倍も寄与しているのが、海中の植物プランクトンだって学校で習わなかった?
森林の消失と、破壊は確かに人的要因が大きく関与していて、一国の気候を変動させて国を傾ける大きな要因となっているのも確かです。
但し、それは人間に森林の保全義務があることを忘れている方々に対して、認識させる必要があるだけの事かと思います。
二酸化炭素排出と石油資源問題、地球環境の変動を同じ枠内で議論することが間違っていると思います。
綾波さま (関)
2008-12-21 02:04:11
 コメントありがとうございました。そのうち、綾波さんのすばらしいブログを私のブログからリンクして宣伝させていただきます。
ARさま (関)
2008-12-21 02:09:35
>陸上生態系
>これの何倍も寄与しているのが、海中の植物プラン
>クトンだって学校で習わなかった?

 私は陸上生態系が海中の植物プランクトンのCO2吸収量よりも多いなどとは一言も書いておりません。こういう非礼なモノの書き方は止めていただきたく存じます。

>二酸化炭素排出と石油資源問題、地球環境の変動を
>同じ枠内で議論することが間違っていると思います

 この三つはすべてリンクしております。この三つの問題に対する解決策もリンクさせつつ講じるべきです。対策は総合的で包括的なものでないといけません。対処療法では治癒できないからです。
Unknown (SGW)
2008-12-23 10:18:38
>反温暖化本の中の「自然エネルギーは石油の無駄遣い」に対する反論は見当たらないことなのです。

 僕自身は温暖化懐疑論ではないものの、代替エネルギーの可能性については懐疑的で、従ってピークオイル後のエネルギー供給については非常に悲観的です。
 つまり、代替エネルギー=石油の缶詰論は、かなりのところが当てはまると思っています。
・・・・・ (atom)
2008-12-28 03:25:29
温暖化論者と反温暖化論者どちらも懐疑的。
それこそ床屋政談でしょう。
どちらも結論は未来任せ。

そして、
そう、遠くない未来に勝った方が優越感に浸りたいだけ。
SGWさま (関)
2008-12-29 00:58:24
>代替エネルギー=石油の缶詰論は、かなりのところが当てはまると思っています。

 厳密なライフサイクル・アセスメントの評価などがありましたら、ぜひSGWさまのブログにてご紹介ください。
aromさま (関)
2008-12-29 01:00:09
>そう、遠くない未来に勝った方が優越感に浸りたいだけ。

 そんなことありませんよ。科学はそれほど捨てたものではございません。悲観的な気分になる気持ちも分かりますが、前向きにいきましょう。
・・・ (ER)
2008-12-29 23:10:07
二酸化炭素増加=温暖化は間違っていると思います。

二酸化炭素は確かに温室効果はありますが水蒸気にも温室効果があります。

水蒸気は二酸化炭素よりも空気中に数百倍あります。

正直、二酸化炭素が0.0×%増えるだけで温暖化したとは思えません。

なぜあなたは二酸化炭素が増加すると温暖化すると思っているんですか?

温室効果ガスだからですか?

なら水蒸気はどうなんでしょうか。

これを無視して二酸化炭素のせいにするならば、それはただの偏見です。

これを踏まえた上で、むしろ人間が二酸化炭素の排出を完全にやめたところで温暖化が止まるのかどうかは甚だ疑問です。
ミ・∀・ミ (AA)
2008-12-29 23:17:33
まぁ、常識で考えれば二酸化炭素は関係ないですね~
一つ聞きますが… (ネ申)
2008-12-29 23:22:22
最後に「温暖化対策の足を引っ張らないでいただきたいのです。」ってありますが…

日本以外に温暖化対策をしている国は少数ですよね…

二酸化炭素を出す先進国、発展途上国のうちアメリカ、中国はやってないし発展途上国は丸々やってないんですから。

逆に聞きますが日本以外にどの国が日本のように対策をしていますか?

日本だけが無駄に報道に踊らされて危機感を持っているんですよ。
ERさま、AAさま (関)
2008-12-30 09:02:50
>なら水蒸気はどうなんでしょうか。

 水蒸気が二酸化炭素以上に温暖化に貢献していることは事実でしょう。では、どうして突然、水蒸気が増え始めたのですか? 人間活動は関係ないとお考えですか。そこで思考停止しないで、その先を考えてください。そこを考えれば問題は解けるのです。

 二酸化炭素やフロン、メタンなど他の温室効果ガスの人為的な排出による温暖化が初期条件の引き金になって、海洋や陸地からの水分の蒸発を増加させ、それで水蒸気が増加しているのです。
 その水蒸気の増加分が、負の連鎖で温暖化を加速させてしまっているのです。これを正のフィードバック効果と言います。

 
ネ申さま (関)
2008-12-30 09:09:25
>日本だけが無駄に報道に踊らされて危機感を持っているんですよ。

 そんな事実はありません。ネ申さまが何も知らないだけです。もっと事実を知ってください。

 昨年から中国も態度を変えて真剣に取り組み始めました。太陽光や風力やバイオガスの開発などは熱心ですし、植林も世界で一番熱心に行っています。中国の太陽光メーカーのサンテックなんて、数年前に設立されたばかりで、既に世界で第三位の生産量に踊り出ているのですよ。中国という国は本気になればちゃんとやるのです。
 アメリカもオバマ政権では急速に変わって、真剣に取り組むでしょう。
 それは温暖化の脅威を否定しがたいことに、中国もアメリカも気づいたからのです。
・・・ (ER)
2008-12-30 10:28:22
私は二酸化炭素は関係していないんではないかとは言いましたが、現在の温暖化が人為的でないとは言っていません。

あくまで二酸化炭素ばかりに着目するのは間違いだろうと言いたかったのです。

二酸化炭素が原因か、それ以外のフロンガス等が原因か、では全く違った対策になってくるはずです。

二酸化炭素よりも先に車などから排出されるフロンガスなどの方に目を向けるべきではないかと思っているのです。
補足 (ER)
2008-12-30 10:34:26
一度温暖化が起これば、なたの言うようにそれが引き金となって二酸化炭素や水蒸気が大気中に増加するのは間違いないでしょう。

気温が上がれば海に溶けている二酸化炭素が溶けきれなくなって出てきたり、蒸発量も多くなるのも事実だと思います。

海面上昇は言うまでもないでしょう。

原因についてもっと深く考えて欲しかったのです。

間違った対策をし、原因を絶たなければ温暖化は止まるはずは無いのです。
Unknown (SGW)
2009-01-03 11:16:10
 関さま、
ライフサイクルアセスメントは、時間の概念が盛り込まれていない点で、正直振り回したくない概念です。
太陽光、風力、波力(水力も)などの再生可能エネルギーの場合、製造時に掛かるエネルギーを後日の発電で回収するという仕組みになってしまいますが、そのエネルギーをどれだけ使えば急速な普及が可能か、というCO2排出トラジェクトリーを基準に、グリーンニューディールの妥当性を評価しなければならないと思います。

 急拡大を前提とした評価例は確か東大松橋氏が太陽電池についてしていました。http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/globalenv/matu/ のどこか講義録の中に入っていたはずですが、今はアクセスできなくなっているようです。

 まあ、もし可能であるとしても、かつてルーズベルトが自動車メーカーに求めたように、軍備生産能力を発揮させるために自動車製造を3年間禁止した例に似た、エネルギー用途の動員をすることになるでしょう。

 風力発電についてのエネルギー収支比(EPR)についての分析は、リンクを張っておきます。

 もったいない学会でもEPR部会というのを開いて各種エネルギーのEPRを評価しているはずです。参加していませんが。
Unknown (素人)
2009-01-03 12:25:52
埋蔵された炭化水素の問題になると、温暖化と枯渇の話はよく聞くのですが、鉄鋼とプラスチックの生産はどうなっているのでしょうか。プラスチックは有機物から作れるのでしょうが、鋼鉄は今のところ電炉では作られず、石炭石油を大量に投入して高炉で作られています。大量生産できる代替技術はあるんでしょうか?エネルギーに劣らぬ文明の基盤だと思うのですが・・・。

話がそれて申し訳ありません。
ERさま (関)
2009-01-04 00:46:27
>二酸化炭素が原因か、それ以外のフロンガス等が原因か、では全く違った対策になってくるはずです。

 私も、フロン対策は、二酸化炭素対策以上に緊急かつ重要だと思います。何せフロンの場合の被害は温暖化にとどまりませんから。しかしフロン対策をしっかりやるということは、ニ酸化炭素対策は放置してよいという理由にはなりません。
 
SGWさま (関)
2009-01-05 17:10:33
 SGWさま、情報ありがとうございました。石油消費量を根本的に減らすための知恵など、また「ん -ピークオイル時代を語ろう-」で論じてくださるとうれしく存じます。とにかく今は少しでも減らすために前に進みましょう。たとえそれが、危機の先送りでしかないにせよ、時間稼ぎにはなりますので。
素人さま (関)
2009-01-05 17:13:14
>鋼鉄は今のところ電炉では作られず、石炭石油を大量に投入して高炉で作られています。

 理論的に製鉄は、石炭を用いずとも、水素で還元して製鉄する方法なども考えられます。こうした新しい技術を開発し、多少、価格が高くなろうとも低炭素化を最優先で考える社会に移行せねばならないと思います。
おかしい (K-20)
2009-01-23 13:30:40
私は代替案に書かれていることはおかしいと思う。
なぜなら、昨年の11、12月頃に北極の氷が過去最大の量を、外国の専門家が観測したからである。
氷が溶けるのは当たり前の事である。もし氷が溶けていなかったら、今頃は日本はもう氷に埋まっている。
テレビが映しているあの、氷が溶けている様子は、北極の端を映していて、白熊が溺れている様子は、泳げない白熊を映しているだけ。
実際、泳げない白熊は15分の1の確率でいるらしい。
K-20さま (関)
2009-01-29 12:10:56
>昨年の11、12月頃に北極の氷が過去最大の量を、外国の専門家が観測したからである。

 また武田邦彦さんの妄言に騙されたのですすね・・・・。このサイトですね。
http://takedanet.com/2008/12/post_66f6.html

 ちゃんと自分の頭で考えてください。そんなことだから「B層」なんて呼ばれて権力者からバカにされるんですよ。耳障りのよい言説のみ信じ込みやすい思考方法から脱却してください。だかだ小泉になんかもだまされるんですよ。

 「過去最大」って、観測データが2000年からしかないじゃないですか。しかも11月12月の2か月だけのデータで、他の年の同じ月より高かったというだけでしょう。
 こんな一瞬の現象は統計の「ゆらぎ」の範囲です。ほとんど差がないじゃないですか。
 しかも、夏のあいだは2000年以降過去二番目に氷が縮小しているでしょう。

 だいたい、懐疑論者の説では、昨年から太陽活動が不活発になり、寒冷化するはずだったのです。実際、太陽活動(11年周期)は不活発になっているのです。それなのに夏のあいだは相変わらず氷の面積がこんなにも縮小しているのは何故ですか? 懐疑論者の「頼みの綱」の「太陽説」にも見事に裏切られて、彼らの理論は破たんしている証拠でしょう。

 こりゃ、太陽が再び活発化する数年後にはどうなることやら。先が思いやられるのです。
海氷面積のパラドックス (水鏡仁(酔狂人あらため))
2009-01-29 21:45:42
その辺りは、以下のエントリで、「1980年頃に比較しておよそ11パーセント、海氷面積は少ない」と反論されています。
http://kishou-ondanka.at.webry.info/200901/article_10.html
水鏡仁さま (関)
2009-02-03 16:48:14
 大変に興味深いサイトを紹介して下さってありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
はじめまして (やっち)
2009-02-17 23:32:00
私は北海道で農業を営んでいるものです。
はじめは寒冷化でググったらここにたどり着きました。
私も武田氏のことをはじめは真に受けていたのですが、結局の所寒冷化に関しての賛同する人のほとんどが太陽説ばかりできちんと自分で考えていってるのか?といいたくなることが多々ありました。
私は農家なので、天気にうるさく、気象学を独自で学び、結論的には海洋が気象を大きく変えているという考えであります。
ほんとのはじめはたまに見たBSのTVでメキシコ暖流のコンベアストップによる寒冷化(あくまで歴史と混合した番組でした)という説に俗され、それによる寒冷化はあるのではないか?というときに北極海の最小氷記録が報道されました。
そのときの氷の形を冬の時と比べてみてください。
それから私はhttp://www.jamstec.go.jp/arctic/Document/Archives/Jyuuyou/Arctic.htmを探し当てたため、本気で寒冷化の可能性を示唆しています。
そのHPは純粋な海洋を研究しているセンターのチームでの内容であくまでも温暖化になる可能性も考えているようです。
ただ私はあくまでも農業作のために、研究(たいしたことではありませんが)し、温暖化でも寒冷化でも関係なく、関さんがいうエネルギーの大切さと保護貿易はセットで考えていて、エネルギー無くしてはこの豊かな世界は維持できないと思っています。
結論から言えば贅沢は敵で質素で簡素な暮らしに移る社会をゆっくり自然に作っていくのが、望ましいと思っていますがどうでしょうか?
やっち様 (関)
2009-02-26 09:14:50
 返信遅れて大変にもうしわけございませんでした。温暖化によるメキシコ湾流の停滞とその結果としての寒冷化の可能性は、ヨーロッパの人々は非常に心配していますね。過去に実際に起こったことがあるとされるだけに、私も本当に心配です。

>関さんがいうエネルギーの大切さと保護貿易はセットで考えていて

 私達は、マスコミから言わせれば「保護貿易主義者」というレッテルを貼られ、言論発表の場もろくに得られない状況です。一般の工業製品と食料やエネルギーは財の性質が違うので、同列に論じてはいけないのだということに、早く日本のマスコミも気づいてほしいものです。

>贅沢は敵で質素で簡素な暮らしに移る社会をゆっくり自然に作っていくのが

 私は、時間にゆとりができ、皆がゆっくり考える余裕が生まれ、哲学的になれるスローライフが最も「贅沢な暮し」だと思っていますので、「贅沢は敵」というのには賛同できませんが、後半の部分は全く同感です。
Unknown (やっち)
2009-02-26 17:26:30
あはは!
そっか時間にゆとりがある暮らしも贅沢ですものね。
僕が言った贅沢は、物欲・金欲まみれの生活の意味で言ったので、たしかにそうです。
私は北海道の農家でやることが無くなったので、時間にゆとりがあり、幸せに暮らしているので贅沢です。
そしてそのスローライフのために、無駄な買い物の代わりに家族子供と地場産業のおいしい高い物を食べ、エネルギーを使わない暮らしに幸せを感じています。
二宮尊徳はこういってます。
「身の丈に合わした生活を送り、余剰があったらそれを分け与えるべし」
それが協同組合の大本で農協もそれを勉強しているはずなんです。
温暖化 (Su)
2009-03-03 14:14:29
大変興味深く拝見させていただいております。
単純な質問を一つ。

地球が温暖化してはいけないのでしょうか?

それが人類の経済活動に起因するものだとしても温暖化していくことに問題があるのでしょうか?

ヒトって永遠の存在ですか?
絶滅する可能性は?
現存する生物って永遠の存在ですか?

科学的に研究されている方がその辺をどのように考えていらっしゃるか大変興味がありましてくだらない質問をさせていただきました。
お忙しいかとは思いますが時間がありましたら何か返答をお願いします。

Suさま (関)
2009-03-04 22:50:12
 もちろん人間もひっくるめて現存する生物もいつかは(どんなに頑張っても30~40億年後には)地球と一緒に滅びる運命にはありますが、できるだけ滅亡は先延ばしさせつように努めるのが倫理的に正しい態度だと思います。現在の世代が快楽を享受して、未来世代からその権利を奪うのは正義に反します。子孫のことを考えなくてよいという態度は許されてはならないと思います。私たちが先の世代から受け継いできたものを、現在世代のワガママで途絶してしまうのは、先祖にも子孫にもどちらにも申し訳がたちません。
 
空虚な議論? (いちおう科学者)
2009-03-28 02:15:41
バタフライ効果を知っておられますか?文章を読んだ感じでは、初期条件の捉え方が間違っているように思えます。初期条件の組み込み方が十分といえない状態でシミュレーションされているのに、正のフィードバックだけを肯定し、負のフィードバックは否定するその根拠は何なのでしょうか?詳しく説明してくれませんか?それができないのであれば、ここで議論?してることは意味のない空虚なことだと思います。
いちおう科学者さま (関)
2009-03-28 13:05:11
>正のフィードバックだけを肯定し、負のフィードバックは否定するその根拠は何なのでしょうか?
 
 それは丸山氏の掲げた、「植物と珊瑚」が、現状では負のフィードバック効果など起こす兆候は現在のところ見られないからです。負のフィードバックが発生している兆候がどこかにあるのなら、教えていただきたく存じます。

 海洋で植物プランクトンなどを繁殖させて、二酸化炭素を吸収させるという負のフィードバックを起こすことは可能だと思いますが、人為的な操作をせねば、自然に任せておいてもなかなか起こらないでしょう。
 
二酸化炭素の増加はサンゴを絶滅させかねない (水鏡仁(酔狂人あらため))
2009-04-04 19:53:10
サンゴに関して言うなら、負のフィードバックどころか、二酸化炭素の増加はサンゴを絶滅させかねません。下記のページにもあるように、二酸化炭素の増加による海洋の酸性化が急速に進んでおり、サンゴは、二酸化炭素の増加により絶滅の危機に瀕しているというのがむしろ実態です。

http://wiredvision.jp/news/200807/2008070723.html

水鏡仁さま (関)
2009-04-10 09:34:03
 ご無沙汰しております。追加情報、ありがとうございました。
議論の仕方について (memento)
2009-04-20 15:53:05
今年の3月まで丸山先生の在籍する東工大の地球惑星科学専攻に居たものです.

この文章を読んで気づいたことを書かせて下さい.
まず,論点をはっきりさせた方がいいと思います.丸山先生が展開している議論はそもそも地球温暖化懐疑論ではありませんよ.彼が言っているのは『ここ数百年間の地球の温度上昇を観測のバイアスはともかく認めるとして,その主たる原因は二酸化炭素ではない可能性が高い』ということ,もう一つは『宇宙線と太陽の活動のデータから予測するに十年後には気温は地球規模で寒冷化する』と,ちらも可能性の議論にとどめています.科学者らしく.
珊瑚の見積もりは甘かったと見ても,同位体温度計から見た古気候の変動のデータや,スベンスマルクによるアルベドの効果の否定はいまのところ議論の弱さは指摘できても否定できる学説は一つも出ていません.

おおもとの議論として二酸化炭素が過去数百年の地球の温度上昇を決定づける支配的な要因であるというIPCCの議論はどこまで正しいのでしょうか.公平な目で見るとこれこそ疑わしい,他の要因が効いてないはずないじゃないかと考えるのが普通の科学者の反応のはずです.間違ったら全員の前で謝罪などという性質ものではない.

丸山先生の学説を大きく取り上げた本が出回るのは出版社側の思惑と丸山先生の思惑があるからだと思いますが,決して楽観視などしていない,むしろ考えうる一つの可能性を憂慮しているにすぎない.ご自分と違う学説が提唱されているからといって,足を引っ張るなんてお門違いもいいとこです.そんなの学問でもなんでもない.

それなりに権威のある方とお見受けしますが丸山先生と真剣に議論されたことはありますか.なんの根拠もない空想論という見解がそもそも根拠のない空想論で,質問があれば直接聞いてみてからお書きになった方がいいと思いますよ.

mementoさま (関)
2009-04-24 23:26:17
>二酸化炭素が過去数百年の地球の温度上昇を決定づ
>ける支配的な要因であるというIPCCの議論はどこま
>で正しいのでしょうか.公平な目で見るとこれこそ
>疑わしい,他の要因が効いてないはずないじゃない
>かと考えるのが普通の科学者の反応のはずです.

 返信遅れて申し訳ございませんでした。
私は社会科学分野の研究者ですので、気象学もシロートですし、ましてや丸山氏の専門である地質学もシロートです。社会科学分野の研究者ですので、丸山氏とは接点がなく、お目にかかったこともございません。
 丸山氏にしても、地質学以外の領域の説明は、まったくのシロート談義に見えます。珊瑚に関するトンチンカンさがそれを物語っています。

 さて私の、気象学からも地質学からも物理学からも中立なシロートとしての「公平な目」でみると、「では二酸化炭素以外に何が考えられるの?」としか思えません。
 丸山氏の専門とするところの地球磁場の減少とそれが原因の寒冷化作用というのはあったとしても、二酸化炭素をはじめとする(もちろんフロンやメタンも)温暖化ガスによる温室効果の方がそれを凌駕しているとしか思えません。シロート目には、それ以上に合理的な昨今の温暖化を説明する方法など見当たりません。
 太陽活動のデータをどう扱っても、最近の気温上昇を説明することはできません。太陽活動が周期的な傾向として一時的に不活発になったところで、それが温室効果ガスによる温暖化を押しとどめられる力になるとは思えません。温室効果ガスの正のフィードバック効果の方が、気温を減少させる諸要因を凌駕しているとしか思えないからです。
 丸山氏の論の決定的に誤っているところは、無根拠に正のフィードバック効果の脅威を否定しているところだと思います。それこそ非線形熱力学への無知からきている楽観論にすぎないと思います。
 
関さま (memento)
2009-04-25 21:46:11
>私は社会科学分野の研究者ですので、気象学もシロートですし、ましてや丸山氏の専門である地質学もシロートです。社会科学分野の研究者ですので、丸山氏とは接点がなく、お目にかかったこともございません。
丸山氏にしても、地質学以外の領域の説明は、まったくのシロート談義に見えます。珊瑚に関するトンチンカンさがそれを物語っています。

社会科学だろうが何だろうが,研究者が直接議論もせずに相手の学説を全く根拠のない空想論だトンチンカンだなどとインターネット上に書き込んでいいはずありません.学者である以前に社会人として疑問を感じます.2チャンネルとなんら変わりないですよ.珊瑚に関すことをしきりに取り上げられていますが,珊瑚の量と気温の相関性を示す経験的なグラフか解析的な方程式でもないかぎり,珊瑚と気温の間の関係性は気温の変化の議論に対して持ち出す根拠としては弱すぎます.珊瑚が専門の方からすると丸山先生の認識は誤りだったかもしれませんが.それはそう言えば済む話です.

>さて私の、気象学からも地質学からも物理学からも中立なシロートとしての「公平な目」でみると、「では二酸化炭素以外に何が考えられるの?」としか思えません。

温暖化の原因論については二酸化炭素以外についても諸説あります.素人にしてもマスメディアしか情報源のない素人でもないでしょうから,論文の数本もお読みください.

>丸山氏の専門とするところの地球磁場の減少とそれが原因の寒冷化作用というのはあったとしても、二酸化炭素をはじめとする(もちろんフロンやメタンも)温暖化ガスによる温室効果の方がそれを凌駕しているとしか思えません。シロート目には、それ以上に合理的な昨今の温暖化を説明する方法など見当たりません。

『温暖化ガスによる温室効果の方がそれを凌駕しているとしか思えません』とおっしゃいますが,なぜそうお思いになられますか.素人でもなんでも『なぜ大気が温暖化するのか』ということを考えるなら,『なぜ地球は寒冷化するのか』ということも少しはお考えください.全休凍結だった時期もあるくらいです.氷河期があったことなんて誰でも知っています.気温が単調増加しないことなど素人目にも明らかじゃないですか.そんな所に無知なままで,気温の議論などできるはずもありませんよ.
温暖化対策(というよりは人間の住環境のための環境保全)を真剣にするつもりがあるなら,気象学,古気候学,それらの大本である地球惑星科学に精通しないで議論しようとお考えになった時点で論理破綻はまぬがれません.
なにを根拠に丸山先生が寒冷化を憂慮なさるのか,少しはご理解いただいた上で批判をお書きください.地球惑星科学連合大会のシンポジウムでもお聞きになって,すこしは知識をアップデートされたらいかがですか.

>丸山氏の論の決定的に誤っているところは、無根拠に正のフィードバック効果の脅威を否定しているところだと思います。

完全に無根拠ではないとおもいますがその正のフィードバック効果の脅威というのがグローバルな気温にどれだけのファクターで効いてくるのか数値的に示すことはできるんですか(これに関しては純粋に質問です).
丸山先生にとどまらず,科学者が行う議論は必ず経験や計算に基づく記載,および数値として示します.同じ土俵に立たない以上否定も肯定もできないのが科学です.どっちが好きか,くらいは言えますが.

>それこそ非線形熱力学への無知からきている楽観論にすぎないと思います。

前にも書きましたが楽観論ではない,違う可能性を憂慮しているにすぎないんです.認識をお改めください.
地球寒冷化論者と地球温暖化懐疑論者が全く違うということもはっきり言っておきます.
mementoさま (関)
2009-04-29 09:00:27
>相手の学説を全く根拠のない空想論だトンチンカンだなどとインターネット上に書き込んでいいはずありません.

 良いに決まっているではないですか。不特定多数の一般向けの本を出版するということは、そういうことです。
 研究者の間での議論にとどめておきたければ、学会報告や学術誌への投稿の範囲にとどめておけばよいのです。そうすれば、広く一般には知られることはありませんので、ネット上での議論の対象にもなりません。議論の範囲は、顔の見知った学会関係者のみに限定されるでしょう。

 本というものは、不特定多数の人々に向けて出版した時点で、著者の手からは離れて社会的な存在になり、著者の知らないところで勝手に論じられるようになります。

 私は一般向けの本が書けるほど著名でないので、自分の分野の専門的な本しか出していません。だから読む人も専門的な人々が主です。しかし、専門的な本だって、出版する以上は、当然、私が知らない人々も読むのであり、私の知らないところでネット上でも論じられます。私を罵倒する書き込みもありますが、そんなの本を社会に向けて出版した以上は宿命として背負わねばならないのです。
 
>素人にしてもマスメディアしか情報源のない素人でもないでしょうから,論文の数本もお読みください.

 丸山さんがマスメディアに向かって情報を発信していることで、一般の人々が懐疑論に感染し、こちらが大迷惑を被っているのです。学生が懐疑論に感染するので、授業の内容まで変更して、懐疑論の紹介とそれへの反論をせねばなりません。
 私も、本来読む必要のない懐疑論者の本まで買い込んで読み込まねばならなくなっていますし、他に教えたいことも圧縮されてしまうのです。一般向けに本を書くということはそういうことです。丸山さんが、そのルビコン川を渡ってしまった以上は、避けられない宿命なのです。
 社会科学分野で、温暖化対策ついての経済学、法学、政治学、社会学的アプローチをしている人々は、私と同様、大迷惑を被っているでしょう。こんな状況なのですから、私もイヤですが、そのトンチンカンな部分に反論せざるを得ないのです。

>『なぜ地球は寒冷化するのか』ということも少しはお考えください.全休凍結だった時期もあるくらいです.

 地質学者の方々と議論がかみ合わないのは、考えている時間スケールが異なるからだと思います。私どもはせいぜいこの100年、200年の時間スケールで発生することを憂慮して、対策を考えています。
 また氷河期になるといわれても、数千年から数万年といったオーダーで発生する出来事だと思われます。いま現在の喫緊の課題ではありません。
 ましてや全球凍結なんて、数億年の時間オーダーでのことでしょう。
 地質学者の方々は、数万年から数億年の時間単位で思考することになれておられるのでしょうが、いま喫緊の政治課題は、この100年の間にどうなるかであって、1万年といった時間スケールの話題ではありません。

>正のフィードバック効果の脅威というのがグローバルな気温にどれだけのファクターで効いてくるのか数値的に示すことはできるんですか

 正確なことは誰にも分からないというのが、非線形な複雑系の特質です。誰も正確には把握できないのではないでしょうか。温暖化により森林火災の発生確率がどれだけ増加するのかということも、容易には予測できません。しかし明らかなことは、ロシアで地中海地方で、アメリカ西海岸で森林火災は激増しています。今後、どれだけ増えるのか正確なことは把握できません。
 だから怖いのだと思います。そういうときこそ、予防原則に立たねばなりません。科学的な真理が明らかにならずとも、先行的に予防のために行動せねばなりません。

 二酸化炭素以外の他の説がどうであれ、二酸化炭素がもっとも有力な説である以上、その排出を抑えるために行動せねばなりません。科学的な結論など待ってはいられないのです。

 また、完全な予測は無理であるにせよ、もう後戻りができない「ティッピング・ポイント」がいつかという予測をあえてしようとしている科学者はたくさんいるようですが。私のブログからリンクしている「温暖化いろいろ」にティッピング・ポイントの議論も紹介されています。
http://www.janjanblog.jp/user/stopglobalwarming/stopglobalwarming/

>丸山先生にとどまらず,科学者が行う議論は必ず経験や計算に基づく記載,

 丸山さんが出された本には、出所すら明記されていない怪しげな図表がたくさん載っています。それこそ数値も出さずに根拠のない独断をしまくっています。
私はその部分を批判しているのです。
進化 (ワッショイ)
2009-05-27 03:22:52
温暖化、寒冷化は過去の地球の歴史を見た時、常に起こっている事
気候の変動に合わせて、生き物は進化、絶滅を繰り返しアースとして時間を過ごしているのではないでしょうか
温暖化だろうと、寒冷化だろうと人間の進化の糧だろうと思っています
負荷がかかればかかるほど、人間は進化していく事でしょう。
ワッショイさま (関)
2009-05-29 07:35:02
>負荷がかかればかかるほど、人間は進化していく

 環境負荷が進化を促すのは確かですが、現実に起こり得ることは、人類の進化ではなく、人類が絶滅して、それまで人類の陰に隠れていた別の種が、人類がいなくなったあとの空きニッチに適応して進化するということでしょう。
 寒冷化によって恐竜が絶滅したあと、哺乳類が急速に進化したように・・・。
 
関さま (ワッショイ)
2009-05-30 21:28:12
この程度の温度変化位で人間が絶滅するのであれば、遅かれ早かれ絶滅するでしょう。
生命は繁殖し進化を繰り返します
だから、温暖化しても、寒冷化しても、それに耐えうる体に子孫が進化していきます
巨額のお金をかけてCO2を削減するより、進化のプロセスを考えた方が、人間にとってもプラスになる
CO2削減で、一般の家庭はかなりの金銭的負担を強いられるのは説明しなくてもおわかりになると思いますが、それに伴い貧困層は、ますます困窮を増し自殺者が、倍増する可能性が高い
温暖化で人が生きれなくなる前に、貧困で自殺なんてなったら本末転倒です
それと、原子力発電所の建設が世界的に加速しています。もし事故やテロがあれば、温暖化よりも人類に与える影響はチェルノブイリ原発事故で明らかだと思う
ワッショイさま (関)
2009-05-31 22:48:54
>それに伴い貧困層は、ますます困窮を増し自殺者が、倍増する可能性が高い

 そんなことは全くありません。CO2削減は雇用を増やし、所得を増やします。自殺者を増やすどころか、自殺者を減らします。
 現在あるエネルギー資源の中で、石油はエネルギー密度が高いため、単位エネルギー生産あたりに生み出される雇用がもっとも少ないのです。オバマ政権などは、同じ額の投資に対して生まれる雇用量は、石油に比べて、太陽光や風力は4倍も多いと資産しています。
 CO2削減は、単に温暖化対策のみならず、雇用を増やし、総供給を減らして総需要を増やす(需給バランスを回復させる)ためにも必要なのです。それで恐慌から脱出できます。 

 詳しくは、私が「エコロジカル・ニューディール」のカテゴリーに書いてきたことをご参照ください。
関さま (ワッショイ)
2009-06-01 13:20:28
CO2削減で雇用が多少増えるでしょうけど、エネルギーコストが上がり、一般家庭の支出は増えます。
太陽工発電からの電力会社が電力を買い取り策も電力価格を押し上げます。
排出権取引でも日本の支払う額は1兆円とも言われています。
それも結局、国民資産から国外に流出する事になります。
それに、輪をかけて色々な原材料が高騰しています
そして、そのうち消費税増税もあります
年金で暮らしている方、生活保護で暮らしている方々は死ぬしかありません。
ワッショイさま (関)
2009-06-01 22:11:59
>太陽工発電からの電力会社が電力を買い取り策も電力価格押し上げます。

 太陽光発電からの固定価格買取制度を導入することによって引き上げられる電気料金は、一般家庭で月数十円から百円程度です。月百円で自殺に追い込まれる人なんて聞いたことがありません。

 石油の値段がちょっと上がれば、家計はたちまち数千円から1万円も余計な出費になりますが、それに比べれば微々たるものです。そのわずかばかりの出費で石油依存度を下げられるなら安いものでしょう。

>排出権取引でも日本の支払う額は1兆円とも言われています。

 一兆円にもなりません。桁が一つ高いです。さらに排出権取引などしないでも済むよう、日本国内で地道に自然エネルギーを振興すれば、そんなお金を支払う必要もなくなるのです。

>それに、輪をかけて色々な原材料が高騰しています

 これは資源枯渇と投機資金によるもので、温暖化対策とは関係ありません。また資源価格が高騰しているからこそ、輸入石油に依存する必要のないよう自然エネルギーを振興する必要があるのです。

>それも結局、国民資産から国外に流出する事になります。
 
 輸入に依存し続ける限り、国民資産は海外に流出し続けるのです。自然エネルギーを振興すれば、国民資産はすべて国内に落ち、国内で雇用を生み出し、国内の所得になるのです。

 いま自然エネルギーの方が石油より割高だから家計を圧迫するみたいに言われますが、石油に依存し続けたら、いずれ石油の値段は現在の自然エネルギー価格よりさらに割高になって、家計からみたって長期的にはそっちの方が損でしょう。 
 
 だから一刻も早く、自然エネルギーの普及をはかって技術革新も進めてコストを低減させ、早く石油より割安なエネルギー源となるように誘導することが肝要です。
Unknown (Unknown)
2009-06-02 16:28:38
>引き上げられる電気料金は、一般家庭で月数十円から百円程度です

7%の削減目標で政府の資料では1戸あたりの負担が月5000―1万5000円になる
どこからその金額が出ているのか意味不明

限りある資源を大切に使うために、石油依存度を下げるのと、CO2削減のために石油依存度を下げるのでは、将来の方向性が全く違う。

様々な製品の多くは石油で出来ています
CO2削減のために、石油を使った製品を買い換えろというのは本末転倒だ
車にしても、作る段階でかなりの石油が使われている、アスファルトも石油で出来ている
買い換えさせて、CO2削減とは言えない

>これは資源枯渇と投機資金によるもので、温暖化対策とは関係ありません

輪をかけてと言っているのが、分からないみたいですね。CO2削減とは関係あるとは言っていない
しかし一般市民には負担が大きくなる
弱り目に祟り目という意味です

>一兆円にもなりません

日本の2012年までの6%削減減を達成するためには1億トンの排出権が必要だといわれています
金額的に2000億円
今後50年を考えると1兆円じゃ全然足らないかもしれない金額

>国民資産はすべて国内に落ち、国内で雇用を生み出し、国内の所得になるのです。

雇用が生まれても、その分エネルギーコストは上昇し、家計の圧迫、原料コストの上昇、人員削減、消費の低迷。これでは、全体で雇用が良くなるとは言えません

>いま自然エネルギーの方が石油より割高だから家計を圧迫するみたいに言われますが

いえ、一般の国民に負担にならないようにエネルギー政策を取るべきだと思っています。
こんなものに、市場原理を入れるべきではないと思っています。





Unknown (Unknown)
2009-06-05 07:40:23
専門家は寒冷化ガチで話を進めてください。時間がもったいないですし。
unknown(ワッショイ)さま (関)
2009-06-05 08:38:51
>一般の国民に負担にならないようにエネルギー政策を取るべきだと思っています。

 この点は賛成です。私も同じ意見です。私は排出権取引制度にも反対です。市場原理で温暖化対策なんてナンセンスだという立場です。国民負担にならず、国民経済全体に利益の大きい温暖化対策を提言しているのです。


>7%の削減目標で政府の資料では1戸あたりの負担が月5000―1万5000円になる

 経団連と経済産業省の、悪意に満ちた計算ですので信じてはいけません。彼らは環境税に反対するために、悪意ある計算をして国民を脅すのです。
 原資料が不明なので、どのような計算をしているのか不明ですが、おそらくは「現在のような石油・石炭を主軸とするエネルギー供給構造を保ったまま、環境税の導入によって削減すれば」という前提に基づく計算なのでしょう。
 実際はそんなムチャなことをせずに、7%くらい余裕で削減できます。

 主として政府の財政支出の転用によって自然エネルギーの普及や公共交通の推進を計れば、7%くらいの削減は余裕でできます。スウェーデンもドイツも10%以上削減していますが、国民負担は増えておりません。両国ともCO2を削減しつつ、かつ、日本よりもよほど経済成長率も高いのです。

 財源は、増税ではなく、従来の道路を主体とする公共事業費を転用すればよいのです。その場合、家計の負担にはなりません。
 
 また、固定価格買い取り制度による電気料金の値上がりは、100円とか200円程度です。あなたが問題にしたのは固定価格買い取り制度による負担でしたよね。以下の産経新聞の記事を見て下さい。

http://sankei.jp.msn.com/life/environment/090224/env0902242113001-n1.htm


>これでは、全体で雇用が良くなるとは言えません

 以下の新しいエントリー記事で補足説明しました。こちらを読んでください。石油に依存し続ける限り、雇用の悪化は続くのです。これを読んで納得できなければ、下の記事に書きこんでください。

http://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/5b6014523d1f504b313e53b9faa25a4e


*もう一人のunknownさま

>専門家は寒冷化ガチで話を進めてください。

 だから、寒冷化なんてしません。本文をちゃんと読んでからコメントください。
Unknown (Unknown)
2009-06-05 09:37:34
キミはまだ若ーい。ブログをきちんと開いてるだけの事はあるというか、これからも拝見するけど。ご存知だろうとは思うけど、ベルギーの太陽黒点数データセンターは、今年4月の黒点相対数について1810年以来の低水準だと発表した。地球の中の問題として捉えるなら、あなたの姿勢は誠実そのものとなる訳だが、真実についてとなると、あなたが寒冷化を疑問視する姿勢同様に見返されることになるだろう。東大宇宙線研究所の特任教授(女性だったと思う)も太陽活動としての極少期が始まるような事を言ってるようだし、まぁ、温暖化!と思ってた時期の猛暑は温暖化&CO2が原因であると私も考えていた訳だし、原因はCO2であるからとエコにも努めたしw。寒冷化すれば?太陽弱ーい&宇宙線ふえーる&雲増えーると合理的解釈に寄与するだろうw 難しいよね
最近、授業で (med)
2009-06-06 18:43:10
1週間前の大学の教養の授業で知ったことなのですが、武田邦彦という固有名詞はでてきませんでしたが、講師の先生(森林が専門)が暗に彼を批判することを言っていました。その中で自分の印象に残っていたのは、アマゾンの森林は二酸化炭素放出量と吸収量が釣り合っているので、切り倒してもいいという話に対して、それは植物体や土壌が蓄積している炭素が放出されることを無視した暴論だということです。
個人的には、温暖化懐疑論は「アポロは月に行かなかった」や「コミンテル陰謀説」などと同類のような話だと思います。
unknownさま (関)
2009-06-06 20:53:07
>キミはまだ若ーい。ブログをきちんと開いてるだけの事はあるというか、

 何をエラそうに。あなたみたいに、非礼で不快なコメントばかりする人が多いから、みんなブログのコメント欄を閉じちゃうんでしょう。
 私の場合、論敵の側に属する人々が、このようないい加減で不快なコメントすればするほど、あなた方の評判が落ちるだけなので、私はあえてコメント欄を開いているわけです。でも、あまりにも不快なコメントですと、返信する気も失せますので無視させていただきます。
 
>ベルギーの太陽黒点数データセンターは、今年4月の黒点相対数について1810年以来の低水準だと発表した。

 太陽活動は周期的なのです。いずれ元に戻ります。元に戻ったとき、これまで以上に温暖化するだけです。
 
>太陽弱ーい&宇宙線ふえーる&雲増えーると

 磁場が減って宇宙線が増えて雲量が増えるなんて説はまだ科学的に立証されていません。
 それに百歩譲って、雲量が増えたとして、本当に寒冷化するのでしょうか? 

 低緯度地域の雲量が増えれば、アルベド効果によって気温の低下を促すでしょう。しかし、高緯度地域は太陽からの入射エネルギーより、地表からの赤外放射のエネルギーの方が大きいいのです。高緯度地域で雲量が増えれば、入射エネルギーの遮断効果よりも、地表からの赤外放射を妨げる温室効果の方が大きいでしょう。
 低緯度地域の雲量は熱帯林の減少によって減ってきます。磁場の減少の影響は高緯度地域において、より大きく受けます。
 
 また仮に若干、低緯度地域でも雲量が増えたとしても、これだけ温室効果を出しまくってちゃあ、寒冷化を促す因子より、温暖化を促す因子が上回るでしょう。
 逆にいえば、氷河期を回避する手段として温室効果ガスを適量放出するという方法を人類が実践しているのかも知れませんけど・・・・。
 いずれにしても、出しすぎたら温暖化方向のフィードバックが働いて暴走してしまいます。
 
medさま (関)
2009-06-06 21:00:35
 私も一人の森林研究者として、武田邦彦氏の森林に関する暴論の数々は腹に据えかねております。medさまも、しっかり勉強して、ホンモノとニセモノを見分ける眼力を養ってください。
Unknown (Unknown)
2009-06-07 01:51:22
>磁場が減って宇宙線が増えて雲量が増える
>なんて説はまだ科学的に立証されていません。

要するに寄与しえる要因を抽出・検証しきれないまま「わかっているもの」だけを
利用して計算しているということでしょ?
立証されていないだけで、それが気候変動とまったく関連がないと証明もされていないのでしょ?
なんかですね、浅ましいし、おこがましいのですよ。温暖・寒冷”論者”どっちが正しいとか数十億年生きた生き物に対し、たかが数百年データを収集しただけの人間が。
途中で、どっちの傾向になろうとも、ポスト石油エネルギーの実現化が重要だ、という建設的意見がでているのに、いったん反「温暖化」論者の攻撃的・侮辱的コメントが入ると、顔を真っ赤にして書き込んでいるかのようなコメントを返している。その律儀さには敬服しますが、自分が正しい、というその傲慢さには辟易しますね。

以前に、高らかに
>だいたい、懐疑論者の説では、昨年から太陽活動が不活発になり、寒冷化するはずだったのです。実際、太陽活動(11年周期)は不活発になっているのです。
>それなのに夏のあいだは相変わらず氷の面積がこんなにも縮小しているのは何故ですか? 
>懐疑論者の「頼みの綱」の「太陽説」にも見事に裏切られて、彼らの理論は破たんしている証拠でしょう。
こういうこと言い放っていて、今日、
http://www.asahi.com/science/update/0601/TKY200906010159.html
こういうニュースがあったことをみると、「根なのは誤報だ」、「データの考察がおかしい」、「来年には温暖化に転じる」とかいろいろ否定するのでしょうかね?

結局、きったはったでそうなってしまわないとわからないんでしょ?

>実際、太陽活動(11年周期)は不活発になっているのです。

これだって、そのような比較的強い傾向が見受けられる、と人間が結論付けただけで、地球にしてみりゃそれが一年・二年ずれようがたいした違いはない、程度なのではないでしょうか?

そうなるはずなのです、という論調で、結局実際になってみないとわからない環境関連の現象を決定的に論じるすべての人に、私は不快感を持ちます。
unknownさま (関)
2009-06-09 09:01:40
>途中で、どっちの傾向になろうとも、ポスト石油エネルギーの実現化が重要だ、という建設的意見がでているのに、

 私はこの立場です。unknownさまもこの立場なら、別に問題はないはずです。

>そうなるはずなのです、という論調で、結局実際になってみないとわからない環境関連の現象を決定的に論じるすべての人に、私は不快感を持ちます。

 あなたが、寒冷化するかのように断定的に言われるので、それに反論したまでです。あなたが先に書いた主張の方が、よほど「決定的」に論じているではないですか。私は、もともと予防原則でCO2濃度の上昇を抑えねばならないと主張しているのみです。だって、過去80万年間、CO2濃度が350ppmを超えたことなど一度としてないのです。こんなに増えたらどうなるか、人類には正確なことは分からないのですから、なおさら怖いと思いませんか?

磁場と宇宙線に関していえば、丸山氏の主張が事実であれ、地球地場の減少を食い止める技術は現在の人類にはありませんので傍観するしかありません。
 しかし、石油代替エネルギーでCO2の排出を削減する技術はいま現在もっているのですから、できることから始めるのが当然だと思います。
 
>こういうニュースがあったことをみると、「根なのは誤報だ」、「データの考察がおかしい」、「来年には温暖化に転じる」とかいろいろ否定するのでしょうかね?

 そんなこと申しません。太陽活動が不活発になっていても、それが温室効果ガス削減をしなくてよい理由にはならないと言っているだけです。完全に私の書いていることを誤読していますね。
Unknown (Unknown)
2009-06-11 07:51:45
内容とは全く関係ないけど
>「どうせ神風が吹いてくれるから」
こんな話初めて聞きました
ちょっと首を傾げます。 (迎 秀昌)
2009-07-04 16:47:50
ど素人の疑問点は、次の二つ。
1.国立極地研究所の「ドームふじ氷床の過去32万年の気温と炭酸ガス濃度」からすると、10万年サイクル(多分ミランコビッチサイクル)に沿って気温とガス濃度はほぼ同調している。しかし過去の温暖のピークでの濃度は、ほぼ300PPM、だとすると現在の380PPMはとんでもない値で、縄文どころでない気温になるのでは?
2.気温の直近のピークはおよそ1万年前で、目下は寒冷化の途中と見られるが、ガス濃度はとんでもない。過去の4回のピークでも3回についてはガス濃度は気温に1万年ほど遅れて減少しているように見える。だとすれば炭酸ガスが卵でなく、気温が卵で、ガス濃度が鶏の可能性がある。

次に国際的に日本がいくらがんばっても、中国や米国が釈迦力にならねば、ガス濃度対策としては片手落ちというより、両手落ちの風情です。

省エネ推進はよいことだから、仮に炭酸ガス説が間違いであっても結果オーライと言えるかどうか。
昨年夏に洞爺湖でG20は、今回の金融問題を予見して対策を考えるべきではなかったのか。
それは無理として、もしかして水問題とか、ほかに議題とすべきことがあったのかもしれない。

コンピュータの2000年問題は大山鳴動して、鼠も出なかった。
ダイオキシンでは紙を燃やしてもいけないとか騒がれた。
オゾンホールのためにフロンは禁止したが、その結果の検証はどうなったのか。

大正時代?だか地球が彗星の尾を横切る事態となり、その間空気を吸うために、田舎では自転車のチューブが高騰したという騒動の映画を見た記憶がある。
誰もコンピュータ2000年問題のように、大丈夫とは断言できる自信はなかったのかもしれない。

本問題もあと10年で黒白は付くと思う。
研究者は政治的でなくもっと冷静であっていいのではないかと思う。
おろかな小生の受けている印象は、限りなく壮大な詐欺事件で終わるように思えてならない。
真面目な応答をされるブログに対して、不遜な書き方であったとも思います。
気を悪くされたら、心から謝りたいと思います。
大変失礼しました。

温暖化大歓迎 (旅人)
2009-07-13 14:45:56
僕はたくさんお金を稼いだらご褒美に家族みんなで南の島でバカンスします。そのために一生懸命働いています。
寒いところも嫌いじゃないんですが、、、やっぱり温暖なところはのんびりと落ち着きますね。なんなら将来は沖縄に移住したいって考えてるくらいです。
ですから地球温暖化に心理的な抵抗はまったくないんですよ、それが僕の基本的な立場です。
しかしながら丸山先生はこれから地球は寒くなると恐ろしいことをおっしゃっているではありませんか(T_T)どうか地球が暖かくなって丸山先生が赤っ恥をかきますよう切に願います。
温暖化大歓迎!
温室効果ガス大歓迎!
地球温暖化CO2主犯説の誤り (gdbditsq)
2009-07-21 13:01:42
CO2の及ぼす影響は非常に小さいのです。
一目瞭然でしょう!!!

http://wattsupwiththat.com/2009/07/17/ipcc-lead-author-on-global-warming-conclusions-were-not-scientifically-there-yet/
温暖化説は負け組 (iさん)
2009-07-29 17:12:52
50年前の黒点観測の感覚からは、100%近く太陽で、0%近くco2です。(貴殿も黒点観測やったら)2005年にロンドンに行きましたが、テムズ沿いのマンション100m2が4億円の記憶有ります。(北極海の氷が溶けた瞬間、メキシコ湾流は止まり、雨は雪に変わり降りやまず)氷河の下で地価が下がると困るアングロのco2説グローバルスタンダードは納得出来ます。昨年よりの黒点減少で雲が吹き飛ばず、7月半ばの空がまるで盆明けの様な寒冷化スタートの関東地方と存じます。
Unknown (min)
2009-08-02 12:33:02
太陽エネルギーを利用するのは大いに結構ですが、
太陽発電パネルの製作に必要なエネルギー<太陽発電のエネルギー
にはなったのでしょうか?

大気圏外で太陽エネルギー→電磁波で地球に送電というのは難しいですが、
エネルギー変換効率が気になるところです。
農作物 (min)
2009-08-02 12:35:27
人口が増えていくなら温暖化はむしろ推進されるべきですね。
寒冷化になって昨年のような大干ばつになると目も当てられません。
悲しいけれどナンセンスな実態 (デルタ)
2009-08-04 00:28:57
1技術者としての意見ですが、
minさんの疑問にお答えしておきますね。

>太陽発電パネルの製作に必要なエネルギー<太陽発電のエネルギー
にはなったのでしょうか?

計算上十分もとを取れるところまで来ています。
もう5倍以上までいっているのかな?(元が取れるまでの時間が約2年、寿命を10年以上保障している)
が、この際、アリガチなお話として、どうもオーバーに性能が高いと伝わっているようで、技術者としては怖い。。。

1)スペック競争をしているような段階ですから、
標準値というより、トップデータ(チャンピオンデータ)をメーカが呼称していて、いつのまにやらその数値が一人歩きしている、という怖ろしい現実。
ここだけの話ですが、
能力(とりわけ生産量が小さいメーカの公称値)は0.7~0.8倍くらいと思っておいた方がいいと思います。さらに、原理的に考えて、効率に個体差の当たりはずれが、かなりあるはずですが……、詳しくないので明言しないでおきます。

2)曇れば最高出力の10%、雪が積もれば最高出力の1%まで低下してしまう、おまけに表面が汚れてくると格段に効率が起きるという現実……これも計算から抜けているだろうし……。

あと、一天文マニアとして。
太陽活動の弱まった状態が異様に長く続いており、
低温化の怖れは、私も持っています。
といっても、1950年代のような極端な低下にまではなっていないので、小氷河期が来る気配とまでは、とてもとても。

今年の冷夏傾向は、エルニーニョによると考えた方がいいでしょう。
気象庁のエルニーニョ監視速報をご参考下さい。

http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/elnino/kanshi_joho/kanshi_joho1.html



もっと建設的に (songen)
2009-08-22 21:16:13
丸山氏の、
CO2地球温暖化犯人説否定論の本を読んで、
反対意見を知りたくなって検索していたら、
関様のブログに辿り着きました。
興味深く拝読させて頂いていましたが、
だんだん疑問も生じてきました。
そこでお気に触るかも知れませんが、
こういう一意見もあると、コメントを挙げさせて頂こうと思いました。
長文駄文で失礼します。

生徒が丸山氏の説を信じて困るから、反対意見を展開して生徒たちに考えを改めてもらう事を
望んでブログに書いたとされています。

しかしながら生徒さんたちの考えが自分と違うからといってそれを改めさせようとする事は、
良いのでしょうか?
人がどんな意見を持とうとそれは全く自由のはずです。思想の自由のはずです。

まして、CO2地球温暖化説もその反対意見も、
結論がついた論では有りません。
それなのに生徒さんに考えを変えさせようと
するのは如何なものなのでしょうか?
例えば天動説を信じて困るから、地動説を科学的に説明しようと言う事とは違いますので、
関様は失礼ながら何か考え違いをなさっておられる様に思います。

私は一般の科学好きです。
丸山氏の説にも一理あると思いますし、
そもそも地球温暖化を全否定している訳では無いと読み取れます。

氏が言いたいのは温暖化可能性は有るとしてもCO2犯人説は変だと言う事では無いでしょうか?
GCMの中身が不適切(原因解明されていない現象をどうやってモデル化しているか?)だったり、データの改ざんが疑われたりして(ホッケースティック論争)ICPPのデータを鵜呑みにしてCO2元凶説を信じるには疑わしいといっているのだと読み取れました。

寒冷化へ向かう可能性も否定できない事だと思います。・・・地球気候の事、現在の科学者はどれ程知っているのでしょう?
今、地球の気候の事は今の最高の科学者の頭脳を持ってしても不完全な理解だと思っています。判っている事は十分では無いのでしょう?それなら両方の意見を感情的にでは無く、
論理的に話し合って検証しあって、真実の所を出来るだけ早く突き止める事が一番の重要項目では無いでしょうか?

「赤っ恥をかいて貰う」とか「CO2温暖化論者全員に謝ってもらう」なんと言う軽い話じゃ無いと思います。人類存亡に関わる事です。

是非、関様には丸山氏と対談をして頂き、それを本(共著)にして頂けませんでしょうか?
(差し出がましくて申し訳ありませんが・・)
例えばmemento様に紹介して頂いたら如何でしょうか?
ブログを通じて接点ができて、対談に繋がったら凄く素晴しい事だと思います。
是非、是非、ご考慮お願い致します。
本が出るのを楽しみに待っています。

この問題について社会が一方向な考えに向かう事自体を、私は凄く恐れます。
その考えが間違っていた場合のカバーが出来なくなります。それは現在を生きる全地球生物にとって致命的です。

だから両方の意見がとても大事だと思います。
だからこそ、もっともっと活発に理論的な話合いが必要と思いますし、それを一般に広めて欲しいと考えます。期待しております!!
失礼致しました。
皆様コメントありがとうございました (関)
2009-09-07 15:46:43
 この間、コメントに返信できずまことに失礼いたしました。
 いやはや、ネット上では懐疑論どころではなく、温暖化否定論、温暖化歓迎論の大流行ですね(前者と後者の主張は矛盾してますが)。
 

>それなのに生徒さんに考えを変えさせようと
するのは如何なものなのでしょうか?
>関様は失礼ながら何か考え違いをなさっておられる様に思います

 考え方を変えさせようとなどはしておりません。懐疑派の議論の間違っている部分を、「間違っている」と述べているだけです。
 どちらを支持するか判断するのは、もちろん学生自身にゆだねます。
 
 丸山さんも言うように、「10年で決着はつく」はずです。あまり感情的な議論に走らず、粛々と石油使用量の削減に努めましょう。だって石油依存度を下げなければいけない理由は、温暖化だけじゃないのですから。
 貧困層の方々が、温暖化対策を嫌う理由は、「それで生活がさらに悪化する」ことを恐れているようです。しかし、それこそ全くの間違いなのですから、前進するのに何を恐れる必要もないのです。

 科学的な結論が出るまでに、人類が取るべき態度は「予防原則」です。
 水俣病の原因がチッソの垂れ流す有機水銀かどうか科学的な判断が分かれていても、すぐに排出を止めるべきだったのと同じ理屈です。
 
予防原則が正常に機能してくれる事を切に願います (songen)
2009-09-14 00:34:30
予防原則、私もその意見に全く同意です。
しかしそれでしたら余りにもCO2だけが
クローズアップされている事に危機感を感じます。

例えば、
京都議定書には載せられなかったガス・・・
半導体、液晶(TV)、ソーラーパネルの
製造時に使う、「三フッ化窒素」などは
CO2の2万倍もの温室効果を持つと言われています。
皮肉にもそれら製品は、これからのCO2削減の旗手的存在です。

近年その排出量は、
科学者の予想を超えて増加しているそうです。

実際、対策は着々と進められていて、
一般の国民には知らされていないだけでしょうか?
関様はCO2以外のガスについての対策はご存知ですか?

また、エコカーにも余り表に出ない、
レアメタルの問題が有ります。

それら光と闇(というのは大げさ過ぎるかも知れませんが)両方の情報を公表し、予防原則を働かさなければ、その施策は失敗しかねないと恐れるのです。

この先、温暖化、寒冷化、いずれにせよ、
化石燃料をずっと使い続ける訳にいかない時代が来るのは間違いないですね。
それなら2つの対立を面白?がるのではなく、
関様の仰るように、正に感情的にならずに
理論的に建設的な話し合いが必要だと思います。

悔しいのは、日本は太陽光発電、太陽熱発電、風力発電、地熱発電・・いずれも最先端の技術を持ちながら、他の国(欧米など)に実施について大きく遅れを取っているという事です。
太陽光発電はスタートは独走していたのに、
アッと言う間にドイツにぬかれ・・。
という状況ですよね。
風力発電はやる気なくしているようで、
電力買取額を最近下げたと聞きます。
(四国だったか・・風力発電で町興しをしようとしている町は採算が取れなくなって困っている)

こんな事で予防原則が働くのか不安です。

もっと関様をはじめ、学者の方々は政府に働きかけて頂きたいです。
前回に書かせて頂いた様に、
この問題、「間違ってました」ではすまないですから。
本当に期待しております。
具体的な話をすると (kaetzchen)
2009-09-14 13:21:44
 songen さん,毒舌家の kaetzchen@goo.jp です.

| 京都議定書には載せられなかったガス・・・
| 半導体、液晶(TV)、ソーラーパネルの
| 製造時に使う、「三フッ化窒素」などは

 そうですよ.それに,レアメタルの鉱石から金属を抽出する際に出る排ガスも規制通りに処理されていない場合が多いです.なぜならば,そういう作業は東南アジアの人たちに押し付けて,家内工業で半製品に作らせて日本へ輸入しているという詐欺的な方法を取っている場合がほとんどで,要するに日本国内でやると「高コスト体質」になるからできないというだけの話.


| それら光と闇(というのは大げさ過ぎるかも知れませんが)両方の情報を公表し、予防原則を働かさなければ、その施策は失敗しかねないと恐れるのです。

 実はそういう情報は環境省が握っていて,彼らは一生懸命にその手のデータを「エコ」の名に於いて秘匿しています.ずるがしこいですよ.


| 悔しいのは、日本は太陽光発電、太陽熱発電、風力発電、地熱発電・・いずれも最先端の技術を持ちながら、他の国(欧米など)に実施について大きく遅れを取っているという事です。
| 太陽光発電はスタートは独走していたのに、
| アッと言う間にドイツにぬかれ・・。

 当たり前です.前のコメントにも書いたように,工業規格が違うからです.日本は唯我独尊の JIS に凝り固まっていて,海外への輸出には ISO による大きな制限がかかってしまうからです.当然,シャープは最近,ISO のみによる規格の液晶テレビや太陽光パネルを輸出すると発表しました.ようやく通産省の縛りから抜け出て,国際社会へ踏み出そうと一歩前進したという訳ですね.堺の埋め立て地に作った巨大な工場がようやく陽の目を見るという訳です(笑)


| 風力発電はやる気なくしているようで、
| 電力買取額を最近下げたと聞きます。
| (四国だったか・・風力発電で町興しをしようとしている町は採算が取れなくなって困っている)

 理由は簡単で,風力の大小が余りにも変化するからなんですよ.確かに岬では常に強風が吹いて風力発電に向いているようではあるけれど,台風という嵐の存在を忘れてはいけません.となると,風力発電の騒音を気にしなくて,かつ巨大な低気圧に襲われにくいとすれば,日本では東北地方の太平洋側以外に適所はありません.そんなこと,気象学を齧ったら,誰だって分かる話じゃないでしょうかねぇ.
songenさま (関)
2009-09-15 11:56:11
>製造時に使う、「三フッ化窒素」などは

 確かに、これらの問題が過小評価されていますね。CO2の規制よりも、フロンや三フッ化窒素の規制が優先度を高くすべき課題かもしれません。
 
>風力発電はやる気なくしているようで、

 中世以降、ヨーロッパが「風車文明」だったとすると、日本は「水車文明」でした。これは、kaetzchenさんの言うとおり、自然条件の違いに歴史的に規定されて生じたエネルギー利用の差異かと思います。
 と考えると、風車よりも先に、既存の農業用水に水車を設置するなどしたマイクロ水力の振興にまず力を入れるべきかと思います。
 風車は、「海の上」を模索すべきかもしれませんね。

>学者の方々は政府に働きかけて頂きたいです。

 はい、分かりました。これまでも頑張ってきたつもりですが、まあ、基本的には無視されて終わりなのですが・・・・。自分の力のなさは情けない限りです。

kaetzchenさま

 適切なコメントありがとうございました。
古い話 (かも・しか)
2009-10-17 16:37:29
膨大な論争興味深く拝読いたしました。
覚えておられる方もおありだと思いますが、この問題、1967年頃、テレビ番組で、「すばらしき世界旅行」という番組がありそこで取り上げられていました。IPCCなどよりも遙かに古く、温暖化のシナリオが語られていましたよ。確か東大の宇井純氏が助手だった頃の監修だったような気がします。間違っていたら訂正してください。
 このシナリオでも、起点は、CO2です。産業革命以来大量の化石燃料を使用して、大気中の炭酸ガスが増加し、地球は温暖化する。
来る日も来る日も好天が続き、太陽が暑く地球を照らし続ける。・・・ほぼ今主張されている高温下を前半で説明していました。
その高温期を、2010年とか15年とかを想定していましたから、丁度今頃でしょうか。
 ただ、ここから先のシナリオは、今語られているものとは少し違います。
 シナリオでは、晴天により太陽光が海洋に直射し、海水の温度を上げ続ける。しかし、海水の温度が上昇しても晴天は続くので、益々海水温は上がり、やがて、海上から激しく水蒸気が上昇するようになる。それでも、大気温も十分高いから、水蒸気は大量に大気中に止まって水分量を増大させる。やがて、その大気中の水分が飽和すると大量の雨が降るようになり、人々は来る日も、来る日も大雨が降り続く中で、農作物は育たず、巨大台風が発生し、自然が猛威をふるう時期がやってくる。そして、厚い雲に覆われた地表では、太陽光は届かず、成層圏では、大量の雲により太陽熱は反射されてしまう。
 それでも、大量に熱をため込んだ海水からの水分の蒸発が止まるまでには時間が掛かるので、気温が下がった地上では、やがて高地から雪が降り始め、その雪は、極地から低緯度帯へ、高地から低地へと広がり、全球氷結へと至る。そう、ザデイアフタートゥモローの世界ですね。
 物語はここで終わりです。
 幾つか問題があります。確かに、化石燃料が起点になっている。で?それは今、化石燃料を止めれば元に戻るのか。一旦弾みがついた温暖化は、化石燃料の使用を減らせば止まるのか。日本の25%の削減は、実効的意味を持つのか。
 森林は果たしてどれだけの寄与率があるのか。疑問は限りなくありますね。
 問題は、温暖化がもう始まってしまっているのか。
 今、何かをすれば間に合うのか。
 例えば、気温が1度高くなったときの、地球規模での有機物の分解速度はどれだけに見積もられて、その結果どれだけの炭酸ガスが放出されるのか。それは、人為発生量に対してどれだけの比率になるのか。そんな検討はされているのか。
 ポジティブフィードバックと、ネガティブフィードバックと、それぞれの、オーバーシュートが正しく検討されていないですね。
 人為発生量を0にしても自然界で発生する量の法が大きくなってしまえば温暖化は止められません。今のステージは?
 単に、温暖化するからCO2を減らせという論理では駄目なんですよ。
Unknown (Unknown)
2009-11-12 07:35:54
細菌テロでも起こして人類を減らす以外に道はあるのか?
Unknown (NAKAJIMA)
2009-11-14 16:16:45
反論したいのであれば、
もう少し丸山先生の著書を
読み込まれたほうがいいのでは?
たとえば丸山先生は、
「温暖化すると雲が増える」
とは言っておられませんよ。
NAKAJIMAさま (関)
2009-11-20 13:58:01
>たとえば丸山先生は、
「温暖化すると雲が増える」
とは言っておられませんよ。

 丸山先生の『「地球温暖化」論に騙されるな』(講談社)には次のように書いてあります。

「IPCCの計算では、雲がパラメーターの中に入っているものの、実質的には地球上の雲の量は一定としているのです。・・・・
IPCCのこの理論からすっぽり抜け落ちているのが雲の量です。・・・・
 雲の量が1%増えれば、気温は1℃下がるというのは、はっきりした科学的事実です」(31-32ページ)

 この部分をふつうに読めば、「今後は雲が増えるのに、IPCCはそれを考慮してないから、IPCCの計算は間違いだ」と言いたいのだな、としか判読できません。誤解されているのだとしたら、日本語の書き方が悪いのです。
  
PS
 かも・しか様
 コメントありがとうございました。
Unknown (NAKAJIMA)
2009-11-22 01:07:56
>この部分をふつうに読めば、「今後は雲が増えるのに、IPCCはそれを考慮してないから、IPCCの計算は間違いだ」と言いたいのだな、としか判読できません。

↑そのとおりです。
ですが、「温暖化すると雲が増える」
ではないですよ。
丸山先生の仮説では
「宇宙線の量が雲量を決定する」
と言っておられたはずですが?

もう少し勉強してから反論されたほうがいいのではないでしょうか。
NAKAJIMAさま (関)
2009-11-22 10:31:00
>ですが、「温暖化すると雲が増える」
ではないですよ。

 温暖化による負のフィードバックを論じるあの文脈で「雲が増える」と書かれれば、「ああ、この著者は温暖化すれば雲が増えると言いたいのだな」と判断されます。書き方が悪いのです。

>丸山先生の仮説では
「宇宙線の量が雲量を決定する」

 これにしても、ただの仮説でしょう? なぜ丸山先生はあのように断定的に書けるのですか?
 また「雲の量が1%増えれば、気温は1℃下がるというのは、はっきりした科学的事実です」と断定しているところからしておかしいです。
 そんな「科学的事実」は聞いたこともありません。雲によるアルベド効果もありますが、地球からの赤外放射を遮断する温室効果もあるのですから、「雲が1%増えれば、1℃下がる」なんて一概に言えるわけないでしょう。

 雲が冷却作用をもたらすのか、逆に温室効果をもたらすのかは、雲が増える緯度によっても、雲の高度によっても、雲の厚さによっても、雲ができる場所(内陸か海洋か)などによっても効果は違うはずです。

 こんな怪しげな説を「科学的事実」などと書ける丸山先生の研究者としてのリテラシーを疑うのです。
 たとえば以下のサイトにNASAのAlbert Arkingさんの論文の翻訳が載っています。一部引用します。

http://www.kcg.jp/acm/acm/2/a2062.html
***引用*******

中・下層雲の増加は全体として冷却効果を生じさせている。その理由は雲の厚さが厚くなる為,太陽輻射をより反射するが,雲の高度はあまり高くないので,地表と雲頂高度での温度差はそれ程なく,熱赤外放射の遮断効果は太陽輻射に対する効果に比べて小さいからである。

 これに対して,高層雲を増加させても高層雲は薄い為,反射率は低く,太陽輻射を遮断する効果は小さい。しかし地表と高々度の雲頂との温度差は大きく熱赤外放射を良く遮断する為,高層雲の増加は気候システムに全体として暖房効果をもたらす事になる。

***引用終わり**********
 
 高層雲の増加は、冷却効果よりも暖房効果の方が大きい。さて、いったい地球磁場の減少によって増える雲は高層雲ですか、低層雲ですか?
 他にも丸山さんの本の書き方はいい加減すぎるし、定説でもないものを断定的に書きすぎなのです。「二酸化炭素と気温の関係は、気温が先」などという説明の箇所など、はっきりと大ウソを書いておられます。
 それでどれだけの「シロート」が騙されたことか。
 私は丸山さんに「もう少し物理学や気象学の勉強してから本を出版して下さい」と言いたいです。彼は地質学は詳しくったって、他分野なんて全くシロートでしょう。
こんにちは (ando)
2009-11-24 14:44:27
はじめまして。
2010年に卒業予定の、関西の大学生です。
私は自学自習で環境問題について勉強してきました。
1月に提出の卒業論文では、地球の環境汚染と人間活動の罪等を明確にし、EU連合をお手本にした世界共同体と、世界共通語の重要性について書こうと思っております。

参考文献として、丸山さんの「科学者の9割が…」の本を読みました。

専門的な部分はすべて理解することはできませんでしたが、後半の人類の危機や日本の対策に関する意見は、なるほどなと思うところが多かったです。

私は科学者でもなければ環境問題の専門者でもありません。普通の大学生です。
なので、関さんが仰る“温暖化”という話が、雲の上で話しているように感じられます。
世界で温暖化防止のために炭酸ガスの排出と化石燃料の使用を削減しようと、まとまらない国際会議や税金の無駄遣いをしています。
“温暖化の危機”というレッテルがあるからではないですか?
メディアが騒ぎ立てすぎて、何が正しくて何が悪いのか分からない世の中ですよね。
その例が日本のエコカー減税やエコポイント、バイオ燃料・原子力発電なんですかね。

温暖化は本当に深刻ですか?
海洋汚染や土壌汚染、砂漠化や生物種の減少は、温暖化が原因ですか?
私は温暖化云々を議論して責任をなすりつけ合うよりも、過去そして現在の人間活動の罪自体について考えるべきときが来ているんではないかと思います。


素人が口を出して申し訳ございませんでした。

お時間ございましたらコメントよろしくお願いいたします。
andoさま (関)
2009-11-27 02:23:04
 世界共通語ですか。私の友人にも熱心なエスペランチストがいますが、エスペラントが共通語になるといいですね。米英の世界支配を終わらせることができるので・・・。

>世界で温暖化防止のために炭酸ガスの排出と化石燃料の使用を削減しようと、まとまらない国際会議や税金の無駄遣いをしています。
 
 それに関しては仰せのとおりですね。グローバルな市場原理主義を規制する方向に議論が向かわねば、根本的な温暖化対策にはならないと思いますが、国際会議貴族たちはグローバル市場原理主義を守ろうとするので、どうしても排出権取引のような変な議論になってしまいます。それで心ある人々を懐疑論に向かわせる結果になっていると思います。

>砂漠化や生物種の減少は、温暖化が原因ですか?
 
 砂漠化は山羊など家畜の過放牧や、乾燥地でのムリな農業が要因として大きいです。生物種の減少の最大の原因は、種の宝庫である熱帯林の減少です。

>現在の人間活動の罪自体について考えるべきときが来ているんではないかと思います。

 おおせの通りかと思います。
 山羊の過放牧でつくったカシミヤのセーターを着ている人々も悪いのです。熱帯林を切り開いてつくったパーム油製品をつかっている私たちにも責任の一端があると思います。

 しかしながら究極的には、地球の裏側で起こっていることが見えないままに消費することを礼賛してしまう自由貿易システムの問題が大きいのだと思います。
 人間の罪というと解決の糸口が見えません。しかし現在のグローバル市場原理主義をおわらせるという経済政策に解決の糸口はあるのです。
 
 
Unknown (中1)
2009-12-02 23:32:18
縄文時代は今より何メートルも海水面が高く、暖かかったと習いました。

貝塚などからも証明されています。
そしてその暖かい時期に人類は文明を生み出しました。氷河期が訪れると民族大移動が起こり戦争になりました。(もちろん、この戦争によっても文明は発展したのですが)

暖かくなっても問題は無いと思うのですが、間違いですか? 

私はCO2削減なんかより、人口増加抑制と石油以外の代替エネルギー開発に人類は進むべきだと考えます。
中1さま (関)
2009-12-05 09:33:54
 コメントありがとうございました。今後ともしっかりと勉強してください。

>暖かくなっても問題は無いと思うのですが、間違いですか?
 
 間違いです。
 縄文時代の日本人口は10万人未満でしょう。海面が数メートルあがっても、移動できる場所はたくさんありました。人口密度が低いので何の問題もなかったのです。
 いま縄文海進のような海面上昇が発生すれば、数千万人が家を失うことになります。その人々はどこへ移動すればよいのでしょう? 

>私はCO2削減なんかより、人口増加抑制と石油以外の代替エネルギー開発

 石油代替エネルギーの開発も、人口増加抑制もともにCO2削減につながります。両者に何の矛盾もありません。それらをいずれも進めればよいのです。相互に補完し合います。

 日本は人口が自然に減っていますし、途上国もそういう方向に持っていくべきですね。途上国でも、医療と教育の水準を上げ、女性の社会進出を進めれば自然に子どもの数は減っていきます。「貧乏人の子だくさん」という諺は真理です。
Unknown (ando)
2009-12-05 10:50:02
お返事ありがとうございました。

関さんは世界共通語の普及には反対ですか?
私は英文科で、姉が国際結婚をし、英語が身近にあるという理由もありますが、英語を小さい時から勉強することに賛成です。
英語を勉強するということは少しでも他国に興味を持つ子どもが増えるということなので、他国の文化を言語を通じて学ぶことには、環境問題においてもすごく大きな意味があるのではないかと思うのです。

話がそれて申し訳ございません。


自由貿易システムは、確かに選択と消費の自由にも繋がりますね。
詳しく勉強していこうと思います。
ありがとうございました。


一つだけ聞いてもいいですか?
米英に支配された世界の、何がいけないと思われますか?
確かに市場の独占や軍事行使などは環境にも経済にも悪影響というか、支配的な行いであるのでいけないと思います。
しかし誰かがリーダーシップをとって、それに追随する形でしか世界各国はまとまらないのではないかとも思ってしまいます。

お時間ございましたらコメントよろしくお願いいたします。
andoさま (関)
2009-12-10 11:11:00
>関さんは世界共通語の普及には反対ですか?

 世界共通言語には賛成ですが、それが英語というのは反対です。なるべく簡潔な文法と発音体系を持つ人工言語を共通語とすべきと存じます。

 現在のところ、英語が事実上の国際語となっておりますが、非英語圏の人間は莫大なコストを払わねばなりません。しかし米英などはそのコストの支出を逃れています。平等な条件での国際競争を阻害する、まことに不平等な課税措置が非英語圏全体に課せられているのと同じなのです。

 私なども、同じ論文を日本語と英語の双方で書かねばならないこともあります。時間を2倍に浪費します。英語圏の人々は、そのような時間の浪費は避けられるので、その分、研究という競争でも圧倒的に有利なのです。人文社会科学の分野では、言語の問題は致命的に大きな問題です。
 さらに英語に刷り込まれたアングロサクソン的価値観を背景にした概念を世界に押しつけるという文化帝国主義につながっております。日本的な概念を翻訳するのも難しく、それが自分の研究を英語化して普及するのを困難にしております。

>しかし誰かがリーダーシップをとって、それに追随する形でしか世界各国はまとまらないのではないかとも思ってしまいます。
 
 課題ごとに、それを得意とする国が状況に応じてリーダーシップを取るべきかと存じます。例えば対人地雷禁止や平和構築などの分野では、あの小さいノルウェーが立派にリーダーシップを取っています。
 宇宙開発分野などではやはり米国がリーダーシップを取れます。
 日本だって先端技術の開発と普及などの分野では、リーダーシップを取るべきでしょう。
お久しぶりです (kaetzchen)
2009-12-25 13:08:59
言語に関しては,私は「論文」は全て英語でしか書いてなく,日本語では書いていません.関さんとは所属する学会の性質が異なるせいかも知れません.もっとも高校ではドイツ語とフランス語を習って,大学入試は結局ドイツ語で受験しましたから,教養部ではラテン語やギリシア語やロシア語や中国語を学ぶゆとりが生まれました.要するに「視野をどれだけ広くできるか」という問題だと思います.

このコメントツリーの最初にある「地表温暖化反対論」にしても,皆さん自分のテリトリーのパラメータだけを根拠にして,極論を吐いているだけじゃないか,単なる印税稼ぎじゃないかという気がしてなりません.

私個人はむしろ太陽活動に一番の問題があり,地球上の生物はそれに翻弄されているだけ.例えば「太平洋のどまんなかに植物プランクトンがいない」理由を,関さん以外の方は生物学的に説明できるでしょうか.

もし,太平洋のどまんなかに植物プランクトンが大量発生したならば,大気中の二酸化炭素をある程度吸収してくれるバッファになってくれるはず.そしてそれが限界になった時が「閾値」になるという訳です.

政治の世界も極論と極論とのぶつかりあいで,中庸を取るという考え方が出てこない気がしてなりません.オバマ氏が結局,ブッシュ政権時代のメンバーを引き継いで,軍事面では「変わらない」演説となってしまったのも,ある意味では米国内の「中庸を取った」結果ですから,批難するよりむしろ地道に呼び掛けて「リーダーシップを取る」ことが重要でしょうね.
Unknown (samuo )
2010-01-04 19:51:59
今冬は何かが違う。とにかく雪が多くて寒い。本当に温暖化だろうか?寒冷化と感じる。12月から雪が多く昭和30年代の様だ。
Unknown (maru)
2010-01-07 02:47:50
北海道に住んでますが大雪だとされたのは昨日大量に降った時だけで、
それまでは例年よりも相当雪が少なくてスキー場もなかなか運営開始出来ないと報道されたりしてました。雪の降り始めも遅かったですし。
家の周りの雪はねも自分はここ一週間近くしていませんでした。
(そのツケが廻って今大変ですが、あまり積もって無いうちから雪はねしとけばよかった笑)
自分のような素人にはこれだけで温暖化か寒冷化か、それとも大きな変化など無いのか断定は出来ませんが、
ある種の異常気象的な現象が起こっているのではないかと思います。
基本的にはやはり人為的に気温の変動が起こっていて、
その揺り戻し?的な現象で一時期突然荒れる、というような。
その基本は温暖化なのかな、というのが個人の感想です。
Unknown (Unknown)
2010-01-13 04:15:47
寒冷化になると暖を取るために石油系燃料を大量に消費するようになる。
しかし、石油埋蔵量は50年?とか推測もあるので寒冷化に備えて温暖化をでっちあげて省エネを推し進めて石油の消費を抑えようとしてるんじゃないのかな?
人口はこの先増加する。そうなればエネルギーの消費は大きくなる。でも石油に代わる代替エネルギーは無いのが現状。なので温暖化になると世界中で叫んで石油の奪い合いを国々が水面下で動いていると考えるのは飛躍しすぎかな?

人口増加になれば食糧危機になるだろうから温暖化になったほうがいい気がする。
極端な理論を世の中が求めてるだけなんでしょうね (通りすがりです)
2010-01-16 22:33:20
要するに人間の活動が地球自体の調節機能を破壊してるだけなんですよね。
地学の教科書に乗ってました。地軸のずれによって氷河期が起こったり…太陽の活動により温度が変化したり…雲や水蒸気、火山灰などのチリ等で地球の温度は上がったり下がったりするそうで…。
地軸のズレを直すとか、雲をむりに発生させるとか(中国では雨を人工的に降らせたりするみたいですよね…)または火山の噴火を防ぐ(または噴火を誘発させる)とか…人間レベルではどうしようもない感じですよね。
人間が地球にとって何かできる事があるとすれば人間の活動で奪われた地球の調節機能(森林や浅瀬の海岸を元に戻すこと)なんじゃないかなぁ…と素人ながら思います。

当たり前すぎて素人でも言えるから本にしてもしょうがないんでしょうね…。(でも当たり前すぎることでも実行するのは難しいですよネ)

あと、余談ですが、世界共通語というのはとても難しいように感じます。もちろん「明日どこで何時に会おうね」みたいなごく普通の会話であれば事務的なコミュニケーションをはかる事は可能だと思いますが、それ以上のある特定の価値観を共通語のような一つの言葉で共有するのは難しく、それゆえにいくつもの言語が存在するんだと思います。

私個人の経験論で申し訳ないのですが、言葉というのは完全に「その」土地(文化)に根付いています。アイデンティティを表します。私は外国に住んでいるのでよく実感するのですが、「お疲れさま」なんていう相手を気遣いながらの挨拶を表す英単語はありません。例えば日本語では「義理」と「義務」にはニュアンスの違いがありますが、英語にしてしまえばdutyの一語です。英語には「義理」という概念が恐らくないのでしょう。「義理」を英語で話すときにはその言葉が持つ概念を説明しなければいけません。

アラスカに住むネイティブアメリカン(インディアン)の言葉には雪を表す言葉が100以上あると言われています。ハワイにおいては雨とは「愛しいもの」を代名する言葉で、その雨を形容する言葉が沢山あります。日本語の「雨」という言葉にはそんな概念なかなかありませんよね。あえて言うなら「恵みの雨」…でしょうか。日本には100を越える雪の名前があるでしょうか。

やっぱり文化に根付かない言葉は使いにくいように思います…100歩ゆずって共通語でそれぞれの文化を反映する雨や雪の言葉を作ったとしても…雪が降らない南国では…たとえ共通語だとしても100もの雪を表す言葉をいちいち覚える必要性がない…。または100を越える雪の言葉が共通語の「雪」に簡略されるとしたらアイデンティティをそがれてしまって不満足に思うんじゃないでしょうか?。

結果的に…そういう不便が面倒くさいから、結局は同じ文化に住む人同士で話すなら分かりやすい言葉で(日本語、英語、仏語…それぞれの言葉で)話そうよ…という流れになるのが自然なのかなぁ~と思います。(単に浸透しずらいのかなと…)

あえて他の文化の人と話したいなら(義務でも自由意志でも)違う言葉で話したいと思うんじゃないでしょうか?(私も好き好んで!?面倒な外国語で違う文化の人達とコミュニケーションしています)

温暖化も吹っ飛ぶような熱さですね (R50)
2010-01-19 18:31:34
いや、茶化している訳ではありません。双方の論とも真摯に受け止めたいと思っています(現状では判断は留保させてください、としかいえませんが。あ、私自身の知識の足らなさ故です)。

ただ、皆様論争に一生懸命になるとつい相手を論じ負かそうとする余り、いけだかになってしまうキライがあります。昨年、鳩山首相がCPO15という国際会議に出席されるという記事を読んでブログを書きました(http://sunday60.blog101.fc2.com/blog-entry-74.html)。その中で温暖化に対する異説を紹介するような気持ちで武田邦彦氏の主張を書いたところ、即座にコメントがつきました。しかもその表題が「お前が騙されたるんだよ」です。批評は歓迎します。ただし、見ず知らずの人間(ワタシのことですが)に対し「お前」呼ばわりはちょっと無礼だな、と感じました。その後昨日「武田邦彦教授に対するバッシングは少し異常だと思います。」と書いたら(http://sunday60.blog101.fc2.com/blog-entry-99.html)またもやお前呼ばわりのコメントが。アクセス解析で確かめてみましたが、彼は検索エンジンで「武田邦彦」をキーワードとしてアラートをしていて(たぶん)、その中で武田邦彦氏を否定していないブログ・サイトにコメントを送りつけているらしいことが分かりました。私は決して武田邦彦氏を熱烈に支持している訳でも、正統な(?)温暖化論を支持している訳でもありません(判断がつきませんので)。しかし、こういう口調で攻撃されると正統(?)温暖化論者をつい疑ってしまいます。これについてはどのようにお考えになりますか?

ほとんど同文をこのサイトと同じような論調のブログにコメントしました。ご返事はいただきましたが「無礼なコメントは無視すればいいのでは?」という木で鼻を括るようなものでした。まぁ確かに自分とは関わりのない者の為した行為に対してはそういう反応もアリですが、そのサイト主宰者はいわゆる懐疑論者たちに団結を呼びかけているような方です(http://onkimo.blog95.fc2.com/blog-entry-22.html)。もちろん皮肉でそうおっしゃっているのですが、だったら同じく温暖化論応援団としてコメントを寄せた方のお行儀の悪さについてコメントの一言でも添えて欲しかったなぁ、というのが私の気持ちです。

「お前」呼ばわりのコメントを付けられた時、武田邦彦さんご本人にメールしました。武田さんのことをちょっと書いたらこんな無礼なコメントをつけられてしまった、というようなもので、武田さんに言ってどうなると言うものでもないのですが、私としてはちょっと「怖さ」を感じたものですから。即座に武田さんから「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」という返信が来ました。「ご迷惑」をかけているのは武田さんご自身ではないのにも関わらず、です。

私は温暖化論者でも懐疑論者でもありません(でも自分の頭で考えなければいけない問題だとは思っていますが)。
科学論て… (通りがかりです)
2010-01-23 02:12:57
「温暖化か寒冷化か」という科学の論争がありますが、これは「正義か悪か」のような論争なのでしょうか…結果が先行するのは科学の論争でなく、人文学の論争のような気がします。
丸山茂徳さんの新刊「今そこに迫る地球寒冷化人類の危機」は科学論争をしっかりとらえています。それだけでなく、社会科学、哲学まで言及しています。科学とは…という実に謙虚な問いかけに感じます。
鬼の首でも取ったように「温暖化が正しい」と思ってい人たちに読んでもらいたいですね。科学的とはそんな話ではないと思いました。
クライメートゲート事件 (Unknown)
2010-01-31 04:20:59
http://www.youtube.com/watch?v=OIVAhIjRYHE&NR=1

http://no-windfarm.asablo.jp/blog/2009/09/12/4576416

クライメートゲート事件でICPPの温暖化データ偽造が暴露されましたよね。この30年ぶりの大寒波といいCO2温暖化問題は世紀のハッタリ事件としか思えない気がします。政府はCO2削減25%もかかげてるし、公にされるとエコブームによる経済効果打撃も大きくなるから政府やメディアはあえて温暖化問題を誇張してうやむやにしようとするんだろうけど。日本は今後生活水準も低下してくるんだしほんとくだらないことで税金使われたくないですね。むしろ過去に事実起こった小寒冷期の食料不足対策こそ、人口が増えた今、深刻に考えていかなければならないと思えます。あとメディアの最近の偏り報道も問題。
今後作物は増収 (クロップサイエンス)
2010-02-01 21:12:30
「丸山氏は、この「正のフィードバック効果」に対して、次のように反論します。
「大気中の二酸化炭素濃度が増えれば、たしかにある程度気温は上がります。しかしその一方で、植物や珊瑚など、それを吸収する生物は喜んで活発に活動するため二酸化炭素を吸収し、大気中の二酸化炭素を小さくする方向に働くのです」(丸山、前掲書、34ページ)
 私はこれを読んだときに思わず、「え゛ェー!」と叫んでしまいました。何の数字もデータの証拠もなく、こんなことを断言するのは、およそ科学者の取るべき態度ではありません。しかも決定的に間違っているのです。」という記述が一番上の方にありますが、逆にこの記事を書いた方の認識の方が間違っています。
 炭酸ガス濃度が上がると2000ppmの飽和点付近まで直線的に光合成速度が増加し、同化産物の生成量が増加することは植物生理学の知識がある程度ある人たちの間では常識です。開放系の炭酸ガス濃度を200ppm高めるFASE試験は世界各地で行われていて、主要作物では24%増収しています。バレイショとワタでは20~50%の増収になっています。日本では岩手県雫石で行われ、稲で14%増収しました。農業環境技術研究所の長谷川利拡氏が発表したものをネット上でも見ることができます。「気候変化と作物生産」やFASE試験で検索するとヒットするはずです。
 炭酸ガス濃度が上昇すると、作物の適温が数度上昇することもわかっていますから、トマトの増収のために炭酸施肥しているハウスでは日中の管理温度を慣行よりも数度高くしています。
 過去100年で炭酸ガス濃度は100ppm増加して現在は380ppm位になっていますが、作物にとって1~2割の増収効果があったと考えられます。今後100年で炭酸ガス濃度が200ppm増加し、世界の平均気温が3度上昇すると仮定した場合、作物収量は減少するとする悲観的な予想が多いようですが、それは誤りで増収することは確実です。
上の方へ (Unknown)
2010-02-24 01:41:42
CO2の増加と温暖化が稲作に及ぼす影響はそんなに単純なものではないはずですが・・・
長谷川氏の発表を参照してそれをもって稲の増収だけを主張するのは、恣意的な引用と言わざるを得ないのではないでしょうか。
それと、FACEのタイポですね? 最近はGoogleも頭がいいので、FASEでもFACEの検索結果を返してくれるようですが。

クロップサイエンスと名乗っておられますが、作物学よりは植物生理学に明るい方ではないかとお見受けします。違っていたらごめんなさい。でも、植物生理学的な常識がそのまま圃場でも通用するわけではないし、だからこそ、作物学的研究に意味があるわけですし、それにまた植物生理学的にも作物学的にもわかっていないこともまだまだあるのですよね。増収確実はちょっと無理があるのではないかと思います。
農家の畑でも炭酸ガス濃度上昇で大幅増収 (クロップサイエンス)
2010-02-26 19:43:32
大学では作物学の研究室にいました。作物の増収のためには、植物生理学の知識は必要ですから、常にその方面の情報収集はしています。
上記の方は実験室の同化箱の中で炭酸ガス濃度を高めて効果があったとしても、畑や水田では増収効果がないのではないかと考えているようですが、圃場レベルでも炭酸ガス濃度が高まると1~2割増収することは、作物学、園芸学の世界でも常識で、多数の論文があり、「施設園芸学」のような大学で使う教科書の中に炭酸ガス施肥の項目があります。
国内のガラス温室、プラスチックハウスでも野菜などの収量を増やすために、1162haで施設内の炭酸ガス濃度を500~1500ppmに高めています。園芸先進国のオランダでは全トマト農家が温室内の炭酸ガス濃度を高めていて、60t/10aという非常に高い収量を実現しています。日本のキュウリのハウスで、炭酸ガス濃度を500ppmに高めることにより、5割増収した例も園芸学会の雑誌に論文として掲載されています。既に常識となっている圃場での炭酸ガス濃度の上昇による増収例を引用することを恣意的であると言う方が、ずっと恣意的で事実を直視していません。
仮に今後100年間で3度気温が上がったとしても、炭酸ガス濃度が上がると作物の適温が数度上がることが既にわかっていますから、炭酸ガスが200ppm上昇することによる増収分を、3度上昇することによる減収分が上回ることはありえません。炭酸ガス濃度が上がっている条件ではむしろ3度上昇しない場合よりも、適温に近づく分だけ3度上昇した方がさらに増収します。
水稲では夏季の高温による白未熟粒の発生で品質が落ちる例も一部にありますが、高温に強くて白未熟粒が生じにくい品種が開発されて普及し始めていますし、田植えの時期をずらして高温の時期に登熟期がぶつからないようにする対策も実施されていて、高温対策は解決に向かっています。
PDO(太平洋十年規模振動)の指数は1905~1925年はマイナス、1925~1945年はプラス、寒冷化を心配する人がいた1945~1970年代はマイナス、地球温暖化が問題となってきた1980年代~1990年代はプラスでした。PDOのプラスの時期は地球の平均気温の上昇期と、マイナスの時期は平均気温の下降期と良く対応しています。PDOのプラスとマイナスは交互に繰り返していますから、順番からすると、今後10~20年はマイナスとなって平均気温が低めになるのかもしれません。1998年以降、世界の平均気温はやや右下がりとなっていて、IPCCの右上がりの予想線とずれてきていますが、これをPDOの相が変わったためとみる向きもあるようです。気象庁のHPを見ると、1998年以降、PDO指数のグラフではプラスのオレンジの部分よりもマイナスの青の部分の方が多くなっています。

R50さん (HT)
2010-03-02 00:25:01
>しかし、こういう口調で攻撃されると正統(?)温暖化論者をつい疑ってしまいます。これについてはどのようにお考えになりますか?

知りません。自分で判断がつかない人は、この問題に口を出す必要はないでしょう。

温暖化論者と言いますが、温暖化しているのは事実ですからね。
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/an_wld.html

温暖化の原因や、今後の予想、それに対する対応を巡って議論はありますが。
日本の過去100年の真の温度上昇はわずか0.2℃ (クロップサイエンス)
2010-03-06 09:36:28
気象庁のHPによると、日本では過去100年で気温が1.1℃上昇したとされていますが、実はそのうちの0.9℃分は都市化によるヒートアイランド現象や日だまり効果による誤差で、真の温度上昇はわずか0.2℃です。詳しくは気象学がご専門の東北大学名誉教授近藤純正氏のHPの「温暖化は進んでいるか」をご覧ください。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke04.html
日本の平均気温の算出には比較的都市化の影響が少ないとされる中小都市の17気象官署(網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、長野、水戸、飯田、銚子、境、浜田、彦根、多度津、宮崎、名瀬、石垣島)の値が用いられていますが、それらの観測点も近くの田舎観測点と比べて0.9℃高く、中小都市でも都市化と日だまり効果の影響は明らかです。全国のアメダス地点でも都市化と日だまり効果の影響がない地点は1%しかありません。このように日本の1.1℃の温暖化は過大評価で、本当は0.2℃という意外に小さい数値です。アメリカでも都市化や日だまり効果の影響がある測定点は9割で、大部分は不適切な場所で測られており、温度の測定値は過大になっています。1980年頃に世界の平均気温の算出に用いる測定点の数が6000から都市部を中心とした2000に減らされて、以後は都市化の影響が強く出た測定値になっています。減らされた測定点の多くは正しい数値が出たはずの田舎の観測点でした。このように過去100年の世界の平均気温の上昇0.7℃の中に相当程度の都市化の影響が含まれることは日本同様に明らかです。田舎の観測点と海上の観測点のみから算出した真の温度上昇を知りたいものです。海水準は過去100年で日本では上昇していませんが、世界では17cm上昇していますから、温度上昇自体は明らかです。ただ、現在の海水準に比べて、12世紀の平安海進(ロットネスト海進)では0.5m、6000年前の縄文海進では数m高かったし、地質時代の大部分も現在よりも海面は大幅に高かったので、現在の気温は異常に高いものではなく、過去にはもっと温度が高かった時期がたくさんありました。それらの時期では温度が高かったこと自体による大量絶滅は生じず、むしろ温暖な気候のために動植物が繁栄していました。温暖化の動植物への影響に関する悲観的な予測は正確さを欠いているとしか思えません。
もはや地球温暖化人的論は宗教団体のようなもの (大根おろし)
2010-03-08 12:13:01
丸山教授は現代のガリレオガリレイ

クライメイト・ゲート事件でも分かるように、地球温暖化人的論者の科学者は、金と権力に目がくらんだ愚か者の集まり
江守正多もただ東大を自慢したいだけの愚か者




ローマクラブ (木村進一)
2010-03-11 19:43:42
現在、ローマクラブによる人口-資源-食料の見直しは行なわれているのでしょうか。
追記 (木村進一)
2010-03-11 19:47:49
現在、ローマクラブによる人口-資源-食料データの見直し(あるいは更新)とそのデータの算出手法の検討(あるいは将来シィミレーションの検証)は行なわれているのでしょうか。
訂正、日本の温度上昇は0.7度(過去100年) (クロップサイエンス)
2010-03-13 01:13:00
近藤純正氏のHPによると、上記の0.2度上昇の発表後、さらに厳密な検討と都市化、日だまり効果の補正が行われ、過去100年の日本の真の気温の上昇は34地点の平均で0.67度という結論に達しています。気象庁が日本の平均に用いている17観測点の平均でも0.7度の上昇で、世界平均の温度上昇0.7度と同じ値になっています。
気象庁発表の1.1度は過大な値で、そのうち0.4度分は都市化と日だまり効果によるものでした。
世界の平均を出すのに用いている都市部を中心とした陸上の観測点についても、異常値をはじく程度の補正だけでなく、本来は近藤氏が行ったような厳密な補正を行うべきです。
都市化と日だまり効果による上昇分は意外に大きいので、世界の多くの陸上の観測点の気温の数値が過大になっていることは確実です。
観測衛星から観た客観論 (通りがかりの研究○)
2010-03-13 15:39:40
温暖期(人為的温暖化も在る。)→寒冷期(太陽活動の沈静化)
今冬の北半球の状況が答えを出していると思いますよ。
異常な極寒、降雪地区も答えだと考えています。寒冷化に措いては太陽活動を観る事で答えが出ると思います。今後、長期の太陽沈静化が続く場合は後、5~6年(早ければ3~4年)で地球規模の寒冷化を実感出来るでしょう。
もし、そうなれば地球規模の平均気温は現在より1.5~2度下がっているでしょう。もし、これが更に長期化すると解ったら私は赤道付近±10度以内へ移住します。
これは、あくまで、太陽観測(SOHO)と地球観測(温度分布)を研究して来て私自身の客観的個人論でありますので・・・。

AAA (↑↑↑)
2010-03-14 02:09:19
たしかに温暖化風評によって名声と利益を上げたい「おバカ」的な学者と企業は多いでしょうね。
地球は太陽活動によって左右される事は2003・2005年で確定的なデータが揃いました。黒点、フレア、太陽風・etc
これらは、大気状況、地磁気、プレートのストレス→歪み.etc
ぜ~んぶ 関係してますね。
ちなみに、木火土金水と聴くと風水とかイメージしますが、これが地球の60年サイクルと妙に連動しています。更に言いますと180年、360年サイクルに当て嵌まります。
あまり、多く書き込みますと、ごちゃごちゃになりますのでこれで。
最後に、地球は宇宙のカレンダーに沿っています。

Unknown (Unknown)
2010-04-06 02:49:31
ドクター・中松の自宅では宇宙からのエネルギーを電力にして利用しています。

ドクター・中松は「宇宙から降り注ぐ光線や水から電気が作れるのだけど、それをやると怒られる」といってました。

ドクター・中松の父親は徳川家直参の旗本です。



世界各地の気温データが改ざんされている (クロップサイエンス)
2010-04-09 22:48:47
NOAA(アメリカ海洋大気圏局)は温暖化を示す一部のステーションのデータだけを公表し、温暖化を示さない大多数のデータを破棄していたことが発覚しました。
イギリスのCRUのデータベースには何百というダミーのステーションが登録されていて、しかも同じステーションのデータがあちこちに何度もコピーされています。
ニュージーランド、オーストラリア・ダーウィン、アメリカ・サンフランシスコのもとの気温データは温度の上昇がありませんが、温暖化を示すように改ざんされています。
証拠隠滅のための原データの廃棄も行われています。
アメリカでは1963年に1850基の気象観測ステーションが稼働していましたが、2007年にはわずか136基しか稼働していません。それらは都市化や温暖化が生じている地域に集中しています。
NOAAの気象観測ステーションはエアコンの排熱口の近くやアスファルトの駐車場の上などの暑い場所に移動されており、全米のステーションの89%が不適切な場所に置かれていたことも発覚しています。
http://nagatsuki07.iza.ne.jp/blog/entry/1462953/
ロシアの大部分の温暖化を示さない観測点のデータは用いられず、一部の温暖化を示しているデータのみが世界の平均気温の算出に用いられていることもわかっています。
http://akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/Entry/53/
世界の平均気温はこのように過大となるように操作されていて、正しい値を示しているとは言い難いはずです。
このようにして算出された世界の平均気温は2000年までの100年で0.7度上昇したことになっていますが、過去10年で0.3度低下しています。
情報があふれているので (デルタ(元○×大学天文同好会気象課長))
2010-04-12 22:40:28
ここ半年、ちょっと収拾がつかないほどに、ICCPについての疑惑が提出されているようですね。

整理すると、
(1)同一地点の気温に、データの連続性があるか
(2)選択した測温点が、バランス的に適切であったか
(3)人為的にしろ何にしろ途中で閉鎖せざるを得なくなった観測点の、データの扱い方
(4)データの作為的操作

このうち(4)については、もはや検証のしかたすらありません。ここではコメントしないことにします。

(3)については、統計処理の理論で何かあるはずです。その理論通りに処理されているかが、検証すべき点になります。(グラフを読む限り、観測点が急増/急減しているときに、気温が大きく上ぶれしている様子があるので、検証は絶対必要です)

(2)に関しては、赤外線での全球データがあるので局地的な不均衡は補正できると思います。
地上観測は、赤外線画像データの値付けの根拠に使われる、といったほうがいいでしょうか。

問題は(1)です。
日だまり効果や、日本で観測点に選んだ都市の地方気象台の周囲環境の変化は、徐々に起きてくるので、おそらく補正できていないと思います。(場所が移動した、などの時には、対応を取るようにしていますが)
また、旅行で、偶然
>網走、根室、銚子、彦根、宮崎
の5か所の測候所・気象台へは、通りかかったことがあります。
これらの中、特に根室,彦根,宮崎は、新興住宅地に現状隣接しています。おそらく、団地が20年くらいの間に近くにできた、という影響もありそうです。

データ解析に関しては、
いちからやり直すよりないかと思っています……。
>データの作為的操作 (Unknown)
2010-04-19 21:37:20
これは、どの学会でもある事ですよ。
一旦、出来上がっている学説を覆させられると立場を失う○者が多いからね。
よく映画でもあるでしょう?
おバカ的なトップを切っている権威的な○授とか・・・。
又は産官学で名声と利益を上げたい○○ちか・・・。
でも、今は、サイトで色々検索出来る事とチャットが在るから後は個人判断ですね。
ある意味、良い時代だと思いますよ。
情報提供 (通りがかりの地質学○)
2010-04-26 08:26:16
興味深いサイトで,様々な立場の方々の意見を拝見出来て勉強になりますね.
以下,幾つか当方の専門から幾つかのコメントについて情報を修正させて頂きたいです.

1)太陽活動(地球磁場)と雲量について
丸山さんの主張は,Sevensmark et al. (2007)を引用したもとと思われます.
原典では,過去20年間において太陽活動度と低層雲量の相関が非常に高いことを根拠に,
太陽活動度が低層雲量の変動を介して,地球表層平均気温をコントロールしていると主張しています.
詳しくは,高エネルギー銀河宇宙線が雲(の核)の形成に寄与しており(可能性),太陽活動(磁場)の変動がこの高エネルギー宇宙線の入射量を変化させているというプロセスです.
地球磁場は恐らくこの高エネルギー宇宙線の入射を変化させるほどは強くなく,影響は小さいと考えられています.

2)珊瑚は短期的には二酸化炭素放出源
インターネットを検索して頂ければ,すぐ見つかると思いますが,
珊瑚骨格の炭酸カルシウムを海中で生成する場合は,二酸化炭素が放出されます.
従って,珊瑚礁は基本的には二酸化炭素放出源となります.

3)外洋に植物プランクトンがいない
これは,外洋では栄養塩が不足していることが原因です.沿岸では,深層水の上昇や陸域からの栄養塩補給によって,植物プランクトンの成育が賄われています.
近年,この栄養塩(多くは鉄)を人為的に外洋域で散布することにより植物プランクトンの成育を確認する実験が盛んに行われています.

4)太陽活動度
太陽活動度には幾つかの周期があり,良く知られているのが11年周期です.しかし,この11年周期は一定でなく,太陽活動度が活発な時は短く(9年程度),不活発なときは長くなっていきます(13,4年).また,太陽活動度の周期には200年などより長周期のものがあり,現在のステージはこの200年ぶりの不活発期に向かっているという報告があります.

5)二酸化炭素濃度
現在の二酸化炭素濃度が少なくとも,南極氷床コアで確認されている過去80万年間の最大値を大きく越えていることは確かです.温暖化の議論は置いておくにしても,近い将来,海洋酸性化が進むことは間違いありません.海洋の酸性化が進むと,海洋中に住む炭酸カルシウムの殻を持った生物の成育が難しくなり,特に海水温が低い海域では,我々が活きている間にもこれらの生物の絶滅が始まるかもしれません.
Unknown (通りすがりの素人)
2010-05-04 16:52:00
私は、学生時代の専攻は刑法で、現職はWebプログラマ/サーバ管理者をやっている者でして

こういうエコ系の話については、深い知識がないので素朴な疑問になってしまいますが…


CO2が増加することで森林火災が増加する原因って、何ですか?

O2と燃えやすさの関係なら学校で習いましたが、CO2は?…素人でもわかるように、噛み砕いてご教示いただけると幸いです。

また、大気中にCO2が増えるなら、1大気当たりのCO2の量が増えるってことですよね。

であるなら、1植物における呼吸量が変わらないとすると、1植物によるCO2の吸収量は増えますよね。

つまり、森林伐採等がなければ、CO2の増加は一定のラインで落ち着くことになるんですよね。植物内で、CO2の消費効率が高まっていくため。

ただ、現実には森林伐採なり山火事等が多いから、結局CO2は増えていくんですよと。そういうことですね?

でも、植物が活性化する(=食糧確保しやすい)なら、CO2増えてもいいんですがね。
温暖化するか否かは置いといて。
通りがかりの地質学○さんへ (クロップサイエンス)
2010-05-06 23:38:34
通りがかりの地質学○さんの主張にコメントします。
「1)太陽活動(地球磁場)と雲量について
・・・・地球磁場は恐らくこの高エネルギー宇宙線の入射を変化させるほどは強くなく,影響は小さいと考えられています.」ということですが、太陽風速度が大きい、黒点数多いといった太陽活動が活発な時は地上に達する宇宙線が大きく減少します。
http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/~kmasuda/C14_km/C14_publ/COEreportH15_119-124.pdf
歴史上、太陽活動と気温、降水量に密接な関係があることが明らかです。
http://akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/Entry/37/
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2557517/3681496
太陽活動の変化に伴う光強度の変化は0.1%しかありませんから、当然、光強度以外のプロセスがあることになります。スベンスマルク説以上にうまく説明できるプロセスは今のところありません。
http://stesun5.stelab.nagoya-u.ac.jp/study/sub8.htm

「2)珊瑚は短期的には二酸化炭素放出源
珊瑚礁は基本的には二酸化炭素放出源となります.」は違います。放出説と吸収説がありますが、実測で吸収源であることが確認されています。
http://www-sys.eps.s.u-tokyo.ac.jp/~coral/coral/coral03.html

「3)外洋に植物プランクトンがいない」はちょっと言い過ぎですが、鉄などの栄養塩類の不足でプランクトンが少ないのは本当です。

「4)太陽活動度」のコメントは同意できます。1900年代後半は8000年ぶりの極めて太陽活動が活発な時期でした。
1600年代のマウンダー極小期、1800年代のダルトン極小期は低温でした。およそ200年おきに極小期がありますから、2000年代に太陽活動が不活発になって低温になる可能性は大いにあり得ます。おととし、去年の無黒点日数は100年ぶりに多い日数ですし、黒点周期の23期は2年近く長かったので、太陽活動が不活発な時期に向かっていて、それに伴って寒冷化する可能性があります。
「5)二酸化炭素濃度 ・・・海洋の酸性化が進むと,海洋中に住む炭酸カルシウムの殻を持った生物の成育が難しくなり,特に海水温が低い海域では,我々が活きている間にもこれらの生物の絶滅が始まるかもしれません.」というIPCCの見解に沿った主張は違っていると思います。中生代は現在よりも数倍高い炭酸ガス濃度でしたが、貝類や殻を持った生物は多く生育していて化石としてたくさん出てきます。従って、絶滅するような事態は起こらないと考えるべきです。実験でも今後起こる程度の炭酸ガス濃度の上昇では殻が溶けたりしないことが確かめられています。
http://www.s-yamaga.jp/nanimono/chikyu/taikitokaiyonorekishi.htm
http://akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/Category/5/
クロップサイエンスさんへ (通りがかりの地質学○)
2010-05-07 08:32:18
クロップサイエンスさん,コメント有難うございました.
僕としましては,この掲示板で議論されている事柄に対して,僕の知っている情報を提供したのみで,何かを主張したつもりでは無かったです,すみません(ほとんどは僕自身の研究テーマではないので).

以下頂いたコメントに対しての返答などです.

1)太陽活動(地球磁場)と雲量について
これは基本的にSevensmarkの主張をまとめたのみです.従って,クロップサイエンスさんの書かれていることと内容は同じです(表現が悪かったかもしれません,地球磁場と太陽磁場を読み違えてます?).
ただ,追加情報としては,低層雲量と銀河宇宙線量の相関は,彼の報告以後(2005年以降)はそれほど良くないです.また,可視領域太陽光は0.1%しか変化しませんが,紫外線領域の変化率はもっと大きいです(最大20%程度).太陽活動と地球気候変動には関係があるのは間違いなさそうですが,Sevensmark仮説を介しているかは微妙な情勢です.
地磁気に関する主張もSevensmarkのものです.
彼は基本的には地球磁場は高エネルギー宇宙線に対してはそれほど効かないので影響は少ないだろうと言っています.一方,Knudsenの論文は非常に面白いですが,専門的にはちょっとトリッキーな手法で,検証が必要でしょうね(僕の主張).

2)珊瑚は短期的には二酸化炭素放出源
コメントにあるとおり放出説と吸収説がありますね(参照にあった研究室は吸収説の本丸ですね).確かにそういうデータもありますし,珊瑚は放出源でも珊瑚礁は吸収源という可能性もありますので,この件に関してはこれ以上コメントありません.

3)外洋に植物プランクトンがいない」
これも僕の主張ではなく,この掲示板内で拾った言葉です.

4)太陽活動度
太陽活動度については,確かに極小期に向かっているようですが,当然ながら極小期を過ぎれば太陽活動はまた活発になっていきます.変動周期を考えれば今世紀後半には活発になっていくと思われます.この件についての意見を拝見したことがありませんが,どなたかコメントありますでしょうか?

5)二酸化炭素濃度
ここはキチンと主張も含めて書かせて貰います.

まず中生代の環境は現在と比較できません.特に白亜紀の大気中の二酸化炭素濃度は非常に高かったのは確かですが,海洋の炭酸塩補償深度は浅くなっていません.ドーバー海峡で見られる白亜の壁が証拠ですが,つまり石灰岩が堆積できる環境にあったわけで,炭酸塩骨格・殻を持つ生物の成育に問題ありませんでした.これはある意味パラドクスですが,長く緩やかな温暖化によって陸上の化学風化が促進され,大量のアルカリ元素が海洋に供給されたため,炭酸塩溶解度が低いまま保たれた為と考えられています.一方,急激な温暖化がおきた5500万年前には,海洋酸性化によって炭酸塩補償深度が大きく変化し,多くの底生生物が絶滅しました.もちろん影響が無かった,もしくは生き残った生物はいますが,生態系として非常な打撃を受けたのは間違いありません.
まとめると,相当量のアルカリ元素を海洋に供給しない限り,今後の二酸化炭素濃度の上昇に伴って,海洋中の炭酸塩溶解度が上昇することは間違いありません.

「実験でも今後起こる程度の炭酸ガス濃度の上昇では殻が溶けたりしないことが確かめられています」
これも疑問です.僕が知る限り,飼育実験の結果から今後予想される海洋酸性化で生育上に影響をうける生物が多数いることが数多く報告されています.もちろん影響受けない炭酸塩骨格・殻生物もいるのかもしれませんが,それが生態系全体の安全を保証しているわけではないです.
炭酸ガス濃度の増加で森林火災増加は根拠なし (クロップサイエンス)
2010-05-08 20:43:33
炭酸ガス濃度が増加すると、気温が上昇し、干ばつが増えて、山火事が増加するとの主張がありますが、きちんとした根拠はありません。
IPCCの報告では温暖化の影響について数々の悲観的な予測を行っていますが、誇張や誤りが多数含まれていて、まるで戦時中の大本営発表のようです。
クライメート事件後、欧米では強い疑念の目で見られ、国連も調査に乗り出す事態になっています。
世界の平均気温が2度上がるとどうなるのかは、6000年前の2度高かった時代の状況をみることによって知ることができます。この時期は気候最適期、ヒプシサーマル期とも言われています。熱帯収束帯の幅が広がり、北半球の中緯度高圧帯は北に移動していてヨーロッパ付近でした。その結果、現在のサハラ砂漠は緑で覆われていて草食動物が多数生息していました。日本では縄文時代の前期でしたが、現在に比べて北海道と東北の太平洋側は少雨、西日本は多雨だったことがわかっています。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~KAIGUCCI/weatherG.htm
http://www.geocities.jp/srkhayasi/kikou1.html
このように、温暖化すると一律に干ばつになるわけではなくて、熱帯収束帯の影響下に入って多雨になるところと中緯度高圧帯となって少雨になるところがあります。現在よりも乾燥地域が歴然と増えるわけではありません。
従って、炭酸ガス濃度が上昇すると温暖化し、温暖化すると干ばつが増えて山火事が増えるという図式は成り立ちません。
ずさんな作業、改ざん、誇張による報告書 (クロップサイエンス)
2010-05-09 22:27:05
ドイツのシュピーゲル誌は「ずさんな作業、改ざん、誇張による報告書により、気候研究は危機に瀕している。」という書き出しでクライメートゲート事件後の状況やCRU元所長の近況を詳細に報道しています。
http://www.21ppi.org/pdf/sawa/100427.pdf
CRUで、最近の気温に加算が行われ、急激に気温が上昇するグラフが作られていたことも発覚しています。
http://www.chem-station.com/blog/2009/12/-climategate.html
5月4日付けの読売新聞の社説の見出しは「地球温暖化 科学的な根拠の検証が急務」でした。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100503-OYT1T00811.htm
プランクトン (kamo)
2010-05-11 19:02:37
外洋に植物プランクトンがいない件、少し気になるのでコメントします。
 先日、久しぶりで、東京湾出てみました。海はすっかりきれいになっていて、昔の面影は全くありません。下水処理が徹底した成果ですが、考えてみて下さい。全国各地で、下水処理場が完備して、屎尿処理を含む家庭排水や産業排水が、大量の電力を使って強制的に酸化分解されています。其れは人間にとっての住環境改善のためには確かに必要なことであったかもしれませんが、昔は、自然界の微生物によって自然界で分解され、あるものは海洋まで運ばれて海洋のプランクトンの栄養源となり、海洋プランクトンを育てていたはずです。確かに近海の高濃度汚染海域では、赤潮などの害も発生しましたが、それでも、その外の海域には、何れ分解された栄養塩が供給されていたわけであり、きれいな川や海を求める人間のエゴによって、其れが失われていることは、深刻な問題であると考えます。
 膨大な電力を使って、大量の炭酸ガスを発生させて、プランクトンの栄養源を奪って、酸素の発生を減少させているのです。
 これこそ人間の身勝手というものです。
プランクトン (Unknown)
2010-05-11 20:59:38
プランクトン (kamo)
2010-05-11 19:02:37
外洋に植物プランクトンがいない件、少し気になるのでコメントします。
 先日、久しぶりで、東京湾出てみました。海はすっかりきれいになっていて、昔の面影は全くありません。下水処理が徹底した成果ですが、考えてみて下さい。全国各地で、下水処理場が完備して、屎尿処理を含む家庭排水や産業排水が、大量の電力を使って強制的に酸化分解されています。其れは人間にとっての住環境改善のためには確かに必要なことであったかもしれませんが、昔は、自然界の微生物によって自然界で分解され、あるものは海洋まで運ばれて海洋のプランクトンの栄養源となり、海洋プランクトンを育てていたはずです。確かに近海の高濃度汚染海域では、赤潮などの害も発生しましたが、それでも、その外の海域には、何れ分解された栄養塩が供給されていたわけであり、きれいな川や海を求める人間のエゴによって、其れが失われていることは、深刻な問題であると考えます。
 膨大な電力を使って、大量の炭酸ガスを発生させて、プランクトンの栄養源を奪って、酸素の発生を減少させているのです。
 これこそ人間の身勝手というものです。
従って・・・ます? (ひろぽん)
2010-05-12 19:52:44
 まずは、多くのコメントに真摯に返信をされている関様に敬意を表し、このブログで大変よい勉強をさせていただいておりますことに感謝申し上げます。

さて、クロップサイエンス様

>このように、温暖化すると一律に干ばつになるわけではなくて、熱帯収束帯の影響下に入って多雨になるところと中緯度高圧帯となって少雨になるところがあります。現在よりも乾燥地域が歴然と増えるわけではありません。
従って、炭酸ガス濃度が上昇すると温暖化し、温暖化すると干ばつが増えて山火事が増えるという図式は成り立ちません。


とありますが、「従って」の前と後とがつながっていないように思われます。

・中緯度ではさらに気圧が高くなって、降水量が減少する地域が増える。
↓従って
・山火事が増加する(可能性が高い)

とは読めるのですが、

・多雨になる地域もある
↓従って
・温暖化が山火事を増やすと言う図式は成り立たない

とは読めません。多雨の地域があろうがなかろうが、少雨の地域が増えれば、あるいはすでに少雨の地域においてさらに少雨に拍車がかかれば、山火事は増えるのではないでしょうか。

 なお、過去の気温が高かった時期について言及されていますが、今の気候変動で問題となっているのは、変動幅というより、むしろ変動速度と理解しておりますが、この点についてはいかがお考えでしょうか。

 私としては、
○気候変動は、人為的影響で起こっている可能性が非常に高い。これが本当だとすると、はよう対策をしないと取り返しのつかんことになる。
○万が一、人為的な影響でなかったとしても、省エネや代替エネルギー普及をすすめることは様々な観点で意義が大きいので、早急にすすめるべし。
というスタンスです。

なので、温暖化問題という言葉が嫌いな人は、ピークオイルの観点からでも、地域の森林や農産業保全の観点からでも、あるいは日本産業の振興のためでもなんでもいいから、さっさと対策を進めましょうよ、と言いたいのですが、私は単純すぎますかねぇ。
温度が上がると中緯度高圧帯はより高緯度地域に移動 (クロップサイエンス)
2010-05-13 00:36:49
温度が上昇すると、6000年前の気候最適期のように、ハドレー循環で下降気流が生じて降水量が少なくなる中緯度高圧帯がより高緯度地域に移動します。
その結果、それまで中緯度高圧帯で砂漠だった所が熱帯収束域の影響下に入って降水量が増えて緑化し、逆にそれまで中緯度高圧帯よりも高緯度だった所が乾燥するようになります。
従って、乾燥した地域は平行移動するだけで、基本的には乾燥地域の面積は増減なしということになります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%BC%E5%BE%AA%E7%92%B0

ひろぽんさんによると「少雨の地域が増えれば、あるいはすでに少雨の地域においてさらに少雨に拍車がかかれば、山火事は増えるのではないでしょうか。」ということですが、実際には上記のように少雨の地域は増えませんし、現在少雨の地域がさらに少雨になることもありません。
現在中緯度高圧帯に入っていて少雨の地域は温度が上がると熱帯収束帯の影響下に入って、湿潤になります。
現在のサハラ砂漠は温度が2度ほど高かった6000年前は湿潤で緑で覆われていました。

最近、サハラ周辺では雨量が増して森林面積が拡大しています。イスラエル周辺でも森林の成長が促進されています。
温度が若干上昇したことで、熱帯収束帯の範囲が拡大しているのでしょう。
炭酸ガス濃度は過去100年で3割以上上昇しています。炭酸ガス濃度が高い条件では光合成が促進されて乾物生産が増大し、葉の気孔が閉じぎみになって、蒸散による水の損失が減りますから、水利用効率が向上します。
その結果、土壌水分が減少しにくくなりますから、半乾燥地域での森林面積の拡大には炭酸ガス濃度の増大も貢献しています。

以下は東大の渡辺先生が雑誌「化学」で書いたアマゾンゲート疑惑の引用です。
「Amazongate
>IPCCが書いた「温暖化で降水量が減るとアマゾンの熱帯雨林は40%までもが被害を受ける」という話の源は、環境団体WWFの報告書(2000年)だった。ただし、報告書の主題は温暖化ではなく「人為的森林火災」。しかも報告書が引用したNature論文は、「林業や森林火災がバイオマスの10~40%を消失させる」という、温暖化におよそ縁のない話でもあった(2010年1月24日Telegraph)。なお、2010年3月にでた学術誌論文も、アマゾンの熱帯雨林は乾燥に滅法強いと結論している。」
http://env01.cool.ne.jp/global_warming/climategate.htm
森林火災の原因の多くは、焼畑、焼き払いによる開墾、失火、放火などの人為的なもので、落雷などの自然要因によるものは少数です。
アマゾンは赤道直下にあり、熱帯収束帯の真っただ中ですから、移動してきた中緯度高圧帯の中に入って降水量が減るというシナリオはほとんどありえない話です。

気候変動が人為的影響で起こっている可能性は非常に低いです。IPCCの報告は誤りや誇張が多く含まれていることが明らかになっています。
マスコミ、政府を始めとして、非常に多くの人が誤った方向に導かれているのは残念なことです。
欧米ではクライメートゲート事件後、マスコミや多くの人が誤りに気付いて、温暖化は自然要因によると考える人が人為的要因によると考える人を上回るようになっています。

1980年代、1990年代の急速に見える温暖化は過去400年で最大(8000年ぶりとの説も)の非常に活発な太陽活動(影響の時間的遅れは20年位)と、太平洋十年規模振動(PDO)の指数がマイナスからプラスに変化して海洋の広範囲の温度が上昇したことと、NOAA、CRUによる最近の気温データに加算する等のねつ造、都市化した観測点の恣意的選択、温暖化していない観測点の無視によるものです。
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/an_wld.html
http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/~kmasuda/C14_km/C14_publ/COEreportH15_119-124.pdf
http://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/db/climate/pdo/pdo_month.html
http://nagatsuki07.iza.ne.jp/blog/entry/1462953/
http://nagatsuki07.iza.ne.jp/blog/entry/1462953/
http://akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/Entry/53/
京都の「化学」5月号と6月号 (kaetzchen)
2010-05-18 18:24:36
クロップサイエンスさま.今年度から常勤講師になり本格的な「税金泥棒」になってしまった kaetzchen です.

# ちなみに kaetzchen 名でのブログは教会や職場への脅迫電話などがひどいので,更新を停止しています.恐らくもう書かないでしょう.週末も学会があって忙しいし.

んで,京都の化学同人の5月号の渡辺正さんの「続・Climategate 事件── 崩れゆくIPCC の温暖化神話」というエッセーに対しては,次の6月号で増田耕一さんが「地球温暖化の考え方」というエッセーを寄稿されています.

ちょうど今日が発売日ですので,皆さんも読まれてみて下さい.(私は田舎なのでまだアマゾンが来てません)

どうも,皆さんの議論を見ていると,感情論なのか線形で強引に進めようとしてるのか,非線形だから結論は後回しで様子を見ようと考えているのか,どうもこの3パターンに見えて仕方がないのですが.

私自身,生物をずっと専攻してきたし,生物や地球物理というのは非線形なものだということを嫌と言うほど身に染みてきたので,単純に結論や極論を持ち出すのもなぁ,くらいに考えています.

丸山先生のわざとらしい反論も「あぁ,印税が欲しかったのかなぁ」程度の皮相な議論になってしまうような気がしてならないのです.(^_^;)

# クロップサイエンスさんはもうお気付きと思いますけど,現在のイランからエジプトにかけての乾燥地帯はかつては豊かな森林地帯だったことが旧約聖書に記述されています.宗教書であっても古文書には古代人からの何らかのメッセージが込められていると考えて,大枠で太陽活動などの自然要因を考察するのが科学的というものでしょう.

てなことで,そろそろおしまいにしません?
天文学的サイクルで気温は変動、今後は寒冷化の見込み (クロップサイエンス)
2010-05-29 15:32:36
地球の気温は炭酸ガス濃度ではなく、天文学的サイクルによって左右されています。

数億年のサイクル
太陽は2億5千万年かかって銀河の中心を一周しますが、1億4千万年ごとに銀河の腕の中に入ったり、出たりしています。
腕の中は超新星爆発による宇宙線が多いわけですが、この時に地球は決まって寒冷化していることがわかりました。
これは宇宙線が増えると雲量が増えて地上に達する日射が減るというスベンスマルク説を裏付ける結果です。
http://file.akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/43b86032.jpg
23億年前と7億年前のスノーボールアースも超新星爆発が多くて宇宙線が多かった時と符合していて、上記の結果を裏付けるものとなっています。
http://onkimo.blog95.fc2.com/blog-entry-77.html

数万年のサイクル
10万年周期の公転軌道の楕円率、2万数千年周期の歳差、4万1千年周期の地軸の傾きを計算して、北半球高緯度の日射量を算出したミランコビッチサイクルによって、氷河期(現代もそうですが)の中の氷期と間氷期の交代が起こります。
http://polaris.nipr.ac.jp/~kouhou/news/news070823/
気温が上昇した結果、炭酸ガス濃度の上昇とメタン濃度の上昇が生じ、高い相関関係となりました。
ミランコビッチサイクルは2億5千万年前の中生代三畳紀でも生じていたことが明らかになっています。
http://www-sys.eps.s.u-tokyo.ac.jp/~paleo/research/m_ikeda.htm

数百年のサイクル
太陽活動と温度に密接な関係があることは多くの証拠から明らかになっています。
http://akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/Entry/37/
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2557517/3681496
http://akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/Entry/37/
密接な関係があるということは、太陽活動が活発になって太陽風の速度が増すと、大気圏に入ってくる宇宙線が減り、雲量が減って日射が多くなり、温暖化するとするスベンスマルク説が観測で裏付けられているということです。
太陽はおよそ200年おきに活動が特に低調となる時があり、1600年代のマウンダー極小期、1800年代のダルトン極小期は低温になりました。次の極小期は2000年代に起こることが予想され、その兆候が現れ始めています。
http://www.teglet.co.jp/blog/?p=283
実際に直前の23期の黒点周期は1年7か月遅れていますし、去年、おととしの無黒点日数は100年ぶりの多さでした。24期に入り、今年になって黒点数は増えてきましたが、スベンスマルク説で気候に影響する太陽風速度はまだ遅いままで、無黒点が続いた去年、おととしとほとんど同じです。
太陽の黒点周辺の磁場も年々減り続けていて、2015年には黒点が生じるのに必要な磁場の強さを下回って黒点が現れなくなるとする予想もあります。
http://akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/Entry/45/
http://users.telenet.be/j.janssens/SC24Clilverd.pdf

数十年のサイクル
PDO(太平洋十年規模振動)指数は20~30年おきに
プラスとマイナスが交互に変わります。
プラスの時は海洋のかなりの面積の海水温が高くなるので、地球の平均気温は高めになり、マイナスの時は気温が低めになります。
マイナスだった1970年代までは寒冷化が心配され、プラスになった1980年代、1990年代は温暖化が心配されました。2000年代になってからはマイナスになり、過去10年で気温が0.3下がってIPCCの右上がりの予想気温とどんどんずれ始めていて、寒冷化が心配されるようになっています。
http://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/db/climate/pdo/pdo_month.html
今冬はロンドンのテムズ川がカチカチに凍結して対岸まで渡れるほどで、欧州各地で凍死者が続出しました。
PDO指数のマイナスはもう10年~20年程度続くことが予想され、太陽活動の低下も予想されることから、今後は一時的に低温傾向になると思います。

炭酸ガス濃度が増加しても、現在の濃度で宇宙空間に逃げている炭酸ガスが吸収可能な波長域の地球放射はゼロですから、温室効果の増大はあり得ません。
持続可能性の課題の重要性 (もえおじ)
2010-05-30 00:12:23
多くの皆さんの言われるとおり、地球温暖化人為説(CO2説)は嘘です。 Youtube で見られる最も真面目な研究は、以下にある話だと思います。

1/5 ( 地球温暖化の真犯人は 雲、宇宙線、太陽 by Henrik Svensmark ) http://www.youtube.com/watch?v=6RsMJJEQoD0&fmt=18

しかし、たとえ地球温暖化人為説が否定されたとしても、人類が抱えている持続可能性の課題(食料・資源枯渇、生態系の保全、人口問題)が依然として厳しいことには変りありません。 当面、地球が温暖化しようが寒冷化しようが、人類が危機的状況に向っている点においては、大した違いはないのです。
宇宙線の量が地球の気候を支配 (クロップサイエンス)
2010-06-27 10:39:13
もえおじさん、スベンスマルク説を紹介する番組を教えていただきましてありがとうございました。宇宙の壮大なドラマのようでした。
宇宙線によって地球の気候が支配されていることを発見したスベンスマルクの偉大さを再確認しました。
ガリレオの地動説、ダーウインの進化論、ウェーゲナーの大陸移動説、プレートテクトニクス、ミランコビッチのミランコビッチサイクルに匹敵する世紀の大発見だと思います。

持続可能性の問題は1960年代のローマクラブの警鐘「成長の限界」(私も本を買って読みました)以来、ずっと心配されてきたことですが、結果からみるとローマクラブの予測は人口が増えたこと以外はことごとくはずれたとみて良いでしょう。
日々、食料・資源枯渇、生態系の問題を克服するための科学は進歩していますし、価格によって資源の採掘可能埋蔵量や食料の生産量はどんどん変化します。
南米のセラード地域、アフリカのサバンナなど食料生産のために十分に利用されていない地域がものすごくあり、食料生産の余力は十分です。価格しだい、不足量しだいで、先進国の穀物余剰の結果生じた休閑地(日本なら休耕田)ともども作付が進みます。
炭酸ガス濃度の上昇とともに作物の単位面積当たり収量もどんどん増えていきます。
「人類は危機的状況」というのは悲観的すぎます。それほど心配しなくても良い状況です。
もちろん省資源化、省エネルギー化は良いことですが、コストを度外視してまでやるべきではありません。

水産資源の乱獲による枯渇は大きな問題で、エゴを排した厳重な規制と稚魚放流などの対策を進めなければならないと思います。
人口増加の限界 (もえおじ)
2010-07-20 10:05:44
クロップサイエンスさん、コメントありがとう。 人類が危機的状況に向っているというのは、例えば将来の世界人口(例えば100億人)の半数が栄養失調に伴なう病気や飢餓で死亡するような状況です。 その原因は、水資源や天然資源、生物資源の枯渇と食料の高騰による貧困です。

そうならないことを願いますが、世界人口の増大が安全な形で減速して停止するか、破局的に停止するかは今のところ分らないです。 世界飢餓人口は既に10億人を越えています。
Svensmark論文の問題点など (通りがかりの地質学○)
2010-07-27 12:51:28
クロップサイエンスさんを初め,多くの方がSvensmark仮説に注目されているようですが,みなさんは原典を読まれていますでしょうか.
Svensmark(2007)の論文には色々問題点が指摘されています.例えば,原典中の図2と3で,銀河宇宙線量と低層雲量の相関が示されていますが,図によって銀河宇宙線量の絶対値および変動パターンが違います.このデータの不備が単なる間違いなのか,それとも他に原因があるのかは分かりませんが,この研究の信頼性を落としているのは間違いないでしょう.その他,Svensmarkの報告には既に非常に沢山のコメントが論文として報告されております.是非これらの情報も参照されることをお勧めします.
個人的には太陽活動変動と地球環境に何らかの関係があると思っていますが,Svensmark仮説で全て説明するのは難しいのではと考えています.
また,以前も書いたのですが,太陽活動度については,確かに極小期に向かっているようですが,当然ながら極小期を過ぎれば太陽活動はまた活発になっていきます.変動周期を考えれば今世紀後半には活発になっていくと思われます.この件についての意見を拝見したことがありません.例えばクロップサイエンスさんはコメントありますでしょうか?


ところで,クロップサイエンスさん引用に際して,時々意味合いが原典に対して変化してしまっている場合が見受けられます.
以前,僕の書き込みに頂いたクロップサイエンスさんのコメントですが,
「実験でも今後起こる程度の炭酸ガス濃度の上昇では殻が溶けたりしないことが確かめられています」
これを参照先でさらに引用されている論文を読んで確認しますと,
「18種類の底生生物に対して高二酸化炭素分圧下で飼育実験を行った結果,10種の生物では生育に問題が発生したが,7種類では生育速度の上昇が見られ,残り一種では変化が無かった(Ries et al., 2010).」
とあります.意味がだいぶ変化していると思いませんか?
その他,細かく指摘しませんが,中生代に関するコメントのように,基本的な地球科学知識の欠如から非常に短絡的に議論されているケースがあります.例えば,縄文時代の海水準に関する記述がありましたが,相対海水準と絶対海水準の違いを把握されていますか? 縄文時代の(日本における:重要)海水準が2~3m高かった事は,全球的な海水量が現在より多かったということを示しているわけではありません.

また,「森林火災増加リスクに関するIPCCからの強い提言」というが見つかりません.もしかしてクロップサイエンスさんはスターン提言と思い違いされているのでしょうか?
IPCC報告の中の森林火災増加リスクに関する記述は,「Biospehere」セクションで以下の様にまとめられているのみで,僕の知る限り特に強調されたコメントは見あたりませんが,他にありましたら教えて頂きたいです.
以下(適当な訳ですけど)
「気候変動がカナダにおける森林火災の頻度上昇に寄与している証拠がある(Gillett et al., 2004).一方,アメリカおよびヨーロッパでは火災頻度の減少がみられ,二酸化炭素の吸収源となっている.また,アマゾン,南アジア,カナダは二酸化炭素の放出源となっている.高緯度においては,最近の数巡年間で森林火災の機会は増えている様である.1980年代の森林火災による高緯度森林の破壊はそれ以前の記録に比べて増加している.Flannigan et al.(2000)は,将来において(北米の)森林火災由来の二酸化炭素供給は増加すると予測している.」

クロップサイエンスさんのコメントは非常に歯切れが良くて,ある意味気持ち良いんですが,幾つか思い違いされているところが見受けられますので,他の方への影響も考慮してコメントしました.
僕は気候変動に対する太陽活動度変動の影響の研究もテーマの一つとして進めてきたのですが,最近の極端な風潮を見ると,ちょっと恐ろしいです.
そもそもの問題は,地球の放射強制力のコンポーネントとして,太陽活動変動部分の科学的理解が足りないため研究する必要があるわけです.そして,放射強制力のコンポーネントの理解を進める事によって,二酸化炭素濃度の気候感度,つまりどの程度の二酸化炭素濃度上昇が何度の気温上昇に対応するかを調べるわけです.この気候感度がゼロということになって初めて二酸化炭素濃度増加によって温暖化は進行しないという科学理解に至ります.

この掲示板にコメントされている方々は相当教養がある方とお見受けしますので,
ブログやニュースなどの二次情報だけでなく,ぜひアブストだけでも原典もチェックすることをお薦めします.
Unknown (Unknown)
2010-08-01 03:13:50
スベンスマルク説の原典はまだ読んでいません。専門外で身近に掲載誌がなく、入手しにくいということもあります。紹介されたものを読んでいますが、ネット上で原典を入手できたら読んでみます。
スベンスマルク(2007)の論文にある程度問題があるとしても、主旨を否定するだけの材料があるのでしょうか。批判する論文の中にはデータを改ざんするなどして問題があるものもあるようです。
http://www.mission-k.net/globalwarming/cosmicray/cosmicray.html
http://feliscatus.blog77.fc2.com/blog-entry-39.html
温暖化炭酸ガス原因説の方はスベンスマルク説を非常に嫌っていて、それを認めると説が揺らいでしまうためか、データを素直に読んでいないように見えます。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2008-07-21#more
MANTAさんは上記のHPで、過去30年で太陽活動は増大していないのに、気温は上昇しているからスベンスマルク説は成り立たないと主張しています。
1年の中で気温に日射が大きく影響していることは常識として知られています。ところが、6月下旬の日長が一番長い夏至の日から気温が最も高い8月上旬までの1か月半は、日射は減っているのに気温は上昇し続けていて、日射と気温は逆相関の関係になります。これは気温のピークまで1か月半のタイムラグ(時間的遅れ)があるためです。
太陽活動と世界の平均気温の間には14~20年のタイムラグがあります。MANTAさんはこのタイムラグの時期を取り出して太陽活動と気温の関連がなく、スベンスマルク説も成り立たないと主張していて、正しい判断とは思えません。
黒点周期2つ半だけのわずか30年ではなくて、過去400年間で見てみると、1900年代後半の太陽活動は非常に活発だったことが歴然としていて、8000年ぶりの活発な活動でした。
http://green.ap.teacup.com/pekepon/86.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%A4%89%E5%8B%95
京都のヤマザクラの開花日から復元した気温と
太陽活動との間には密接な関係があります。気温側にタイムラグもあります。
http://akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/Entry/37/
http://file.akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/5b44cba6.jpg
太陽からの光の強さは活動が活発な時と不活発な時とで0.1%しか違いません。それにもかかわらず気温と密接な関係が生じる原因としては、スベンスマルク説が最有力です。
1600年代後半~1800年代前半の小氷期も、過去5億年間に高炭酸ガス条件下で生じた氷河期も、2回のスノーボールアースも宇宙線の強さが気温に影響するスベンスマルク説で統一的に説明できます。
http://file.akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/43b86032.jpg
図から読んだ過去5億年の宇宙線強度と海水温の相関係数はおよそ0.62でした。
http://www.s-yamaga.jp/nanimono/chikyu/taikitokaiyonorekishi.htm
それに対して、同じ時期の図から読んだ二酸化炭素濃度と海水温の相関係数はおよそ0.09でした。
確かにスベンスマルク説で全てを説明するのは難しいのですが、過去5億年の気候に対して二酸化炭素よりも宇宙線強度の方が大きな影響を与えていることは歴然としているとみるべきでしょう。
数億年オーダーでは太陽系が銀河の腕(宇宙線強度大)を通過しているかどうか、
数万年オーダーではミランコビッチサイクルにより北半球高緯度の日射が増したかどうか、
数百年オーダーでは太陽活動が活発(宇宙線強度小)だったかどうか、
数十年オーダーではPDO(太平洋十年規模振動)指数がプラス(気温は高い)かマイナスかで気温が大きく左右されていると思います。
現在の状況ですが、銀河の腕を通過しかけているので、数百万年後までに氷河期は終了し、第3紀や中生代のような暖かい時代に戻るはずです。
ミランコビッチサイクルによる北半球高緯度の日射は減少中なのでタイムラグからみて数千年後には氷河期の中の間氷期が終わり、氷期に戻ります。
太陽活動は低下していて、近々200年前のダルトン極小期並みとなることが予想され、これから数十年はやや寒冷となります。
PDO指数は過去10年マイナス傾向でもう10~15年マイナス傾向が続くことが予想され、やや寒冷となります。
http://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/db/climate/pdo/pdo_month.html
環境研の江守室長は炭酸ガスが増え続けているにもかかわらず、過去10年間気温が上昇していないのはPDO指数がプラスからマイナスに転じたためと述べています。
太陽活動が低下した後の2000年代後半の活動の上昇は当然ありますが、1900年代後半のような非常に活発なものとはならず、1700年代後半、1800年代後半程度の活発さとなる見込みで、1900年代後半のような大幅な気温上昇はないでしょう。
過去250年間で黒点数の実測値と太陽活動の22年、52年、58年、105年、212年、420年サイクルから計算した推定値は良く一致しています。
http://users.telenet.be/j.janssens/SC24Clilverd.pdf

高炭酸ガスの底生生物への影響に関して、引用と違うように書いてしまったことは通りがかりの地質学○さんのご指摘の通りです。
「18種類の底生生物に対して高二酸化炭素分圧下で飼育実験を行った結果,10種の生物では生育に問題が発生したが,7種類では生育速度の上昇が見られ,残り一種では変化が無かった(Ries et al., 2010).」
のほうが正確な表現です。訂正します。
今後も問題点はご指摘ください。
中生代に関するコメントは高炭酸ガス濃度だったから海水のアルカリ度が低下したはずと書いたけど、実は高温で風化が激しかったから塩類が多く海に流れ込み、アルカリ度は低下しなかったという件ですね。専門外ということもあり、知りませんでした。一般の人もほとんど知らないと思います。ご専門の立場で誤りは遠慮なくご指摘ください。指摘し合うことにより、理解が深まり、真実に近くことができると思います。
相対海水準と絶対海水準の違いは知っています。縄文時代までに増えた海水の重みで海底が沈み、海水の量が変わらなくても海退が生じたようです。
「炭酸ガス濃度が増加すると、気温が上昇し、干ばつが増えて、山火事が増加するとの主張がありますが、」と書きましたが、もともとIPCC報告をさしたものではありません。温暖化炭酸ガス原因説を信じている多くの一般の方を想定して書いたものです。
「森林火災増加リスクに関するIPCCからの強い提言」は確かに訳していただいた以下の本文にないようです。
「気候変動がカナダにおける森林火災の頻度上昇に寄与している証拠がある(Gillett et al., 2004).一方,アメリカおよびヨーロッパでは火災頻度の減少がみられ,二酸化炭素の吸収源となっている.また,アマゾン,南アジア,カナダは二酸化炭素の放出源となっている.高緯度においては,最近の数巡年間で森林火災の機会は増えている様である.1980年代の森林火災による高緯度森林の破壊はそれ以前の記録に比べて増加している.Flannigan et al.(2000)は,将来において(北米の)森林火災由来の二酸化炭素供給は増加すると予測している.」
ただ、読んでいる側は炭酸ガスも温度も上昇しているという頭で読んでいるので、その結果として森林火災が増えるのだと類推させやすい、あるいは誤解させやすい表現になっています。
環境省の国立環境研監修パンフレット「STOP THE 温暖化 2008」の5ページの小項目のタイトルは「温暖化によって森林火災が増加している」です。
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/stop2008/04-05.pdf#page=2
私はもともと温暖化と人為的な原因が主体の森林火災は関係ないと思っていますが、コメント欄のひろぽんさんはじめ、温暖化炭酸ガス原因説を信じる方々の中の相当数の方、環境省、国立環境研究所は温暖化と森林火災は関係があると思っているようです。
スベンスマルク説、今後の寒冷化後の温暖化の程度、温暖化と森林火災の関係 (クロップサイエンス)
2010-08-01 03:30:26
上記のコメントはタイトル、名前とも入れ忘れたため、unknownとなってしまいました。正しくはこちらのタイトルと名前です。
Sevensmark仮説の肝 (通りがかりの地質学○)
2010-08-04 06:13:35
クロップサイエンスさん,真摯な対応有難うございました.
IPCC報告書の恣意的な部分をご批判されていても,自身の根拠が不適当な引用ですと議論全ての信頼性が著しく損なわれてしますので.

ところで,僕個人はSevensmark仮説が好きです.アイディアは画期的ですし.
ただ,前のコメントで触れたように,議論すべき科学的な課題は「二酸化炭素の気候感度はどのくらいか?」です.

僕は地質学が専門ですので,数億年スケールのお話しも夢があって好きですが,これを根拠に気候感度を議論するほど地質学的証拠は堅固ではありません(銀河系の運動についてはよく知りませんが,これの精度はどうなのでしょう?).一方,Sevensmark仮説の肝は,雲凝固核となる硫酸ジメチル(or sulphuric acid molecules)の生成メカニズムとその効率です.この辺りの理解が進めば,この仮説を地球の放射強制力コンポーネントに組み入れることが出来るようになり,二酸化炭素の気候感度も修正されるかも知れません.しかし,僕の知る限り,Sevensmark仮説に基づく硫酸ジメチルの生成メカニズムは未だ検証されていません.詳しく理由は分かりませんが,高エネルギー宇宙線を利用するには技術的・資金的な困難があるのだろうと思います.一方,雲(とその生成メカニズム)の数値計算については精力的に研究が進められています.JAMSTECや名古屋大学の太陽地球環境研究所のWebサイトを参照下さい.

地球気候システムは複雑系ですし,理解が進んでない部分があるのは事実です.ただ,二酸化炭素の放射強制力がプラスなのは間違いないですから,幾ら太陽放射の寄与が予想より大きくても,太陽活動度が劇的に変動しない限り,やがて地球表層気温は上昇していくはずです(もし太陽活動度が二酸化炭素濃度上昇を打ち消すように低下していけば気温は変化しませんが).
個人的には,今後数十年は太陽活動度の低下によって地球表層気温はそれほど変化せず,太陽活動度が通常状態に戻る今世紀後半に著しく温暖化が進行するのでは?と危惧しています.また,以前コメントした通り,急激な二酸化炭素濃度上昇に伴って,海洋酸性化は確実に進行します.将来的には温暖化による海洋循環の停滞と海洋酸性化によって海洋の生物生産はかなり低下するかも知れません.
つまり,太陽も大切だけれども二酸化炭素濃度上昇が大問題である事は変わっていない訳です.あまりに世論が地球温暖化懐疑論に振れてしまい,対策が遅れることが恐ろしいです.

僕はこのブログの著者である方の意見,特に「二酸化炭素排出,石油資源問題,地球環境変動の三つが全てリンクしている.この三つの問題に対する解決策もリンクされつつ講じるべき」というコメントに賛同したのと,こういう場をお借りしてより正確な情報を発信出来たらと考え書き込みをしました.長文失礼しました.

*ちなみに,現在の間氷期の軌道要素の組み合わせは(ミランコビッチサイクル),約40万年前(Stage 11)の間氷期に似ています.この約40万年前の間氷期をアナログとして考えると,現間氷期は今から1万年ほどは続くのではと考えられています(Augustin et al., 2004 Nature).
宇宙線が雲のもとの凝結核を作るメカニズム (クロップサイエンス)
2010-08-21 00:56:01
硫化ジメチルはスベンスマルク説と無関係です。海洋性プランクトン起源で、硫酸エアロゾルに変化し、雲の凝結核となります。
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jar/14/3/228/_pdf/-char/ja/ 
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/pr-yayoi/yayoi-47.pdf 

スベンスマルク説では、まず高エネルギーの銀河宇宙線が大気圏に衝突して、多くの2次宇宙線が生じ、さらに空気に衝突してイオン化させ、それが雲の凝結核となります。
飽和水蒸気中で宇宙線の軌跡を見ることができる霧箱と同じ原理です。
http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/ste-www1/pub/ste-nl/Newsletter28.pdf 
スベンスマルク説はまだ議論が行われているところですが、理屈から結論を導く演繹的方法でも、観測結果や実験結果から結論を導く帰納的方法でも成り立っています。
一方、温暖化炭酸ガス原因説はコンピューターシミュレーションによる演繹的方法では成り立っているように見えても、帰納的方法である観測、調査による裏付けはありません。
暴走を心配する必要はないと思うが、地球温暖化は心配 (masudako)
2010-08-21 11:09:43
関さま

「地球温暖化と経済発展」の本にお書きになった、世界で植林が進んでいる国は中国・ベトナム・キューバだけだという話を読んでから(http://macroscope.world.coocan.jp/ja/reading/uzawa_hosoda.html )、ときどきこのブログを見ておりますが、このごろはご多忙のためか更新がなくて残念です。

丸山さんの議論についてはわたしもほぼ同じように考えております(http://macroscope.world.coocan.jp/ja/reading/maruyama_ondanka.html )。

負のフィードバックばかりでなく正のフィードバックも忘れるなというのはもっともです。ただし、正のフィードバックによって気候システムが暴走する可能性は低いです。暴走がまったくありえないとは言えませんが、具体的にどのような状況で起こるという見通しがないので、暴走を防ぐことを政策の根拠にすることは困難です。だいたい大きさのわかっている、水蒸気の温室効果と、雪氷の太陽光反射の効果、(さらに評価可能ならば有機物分解速度が速まる効果)などの正のフィードバックを考慮に入れたうえで、CO2濃度変化から予想される気候変化の大きさを定量的に見積もって、それが人間社会にとって危険かどうかを判断する、という論法のほうがよいと思います。温度上昇だけでなく、一部のとき・ところでは大雨がふえ、別のとき・ところでは雨がふえずに蒸発だけがふえて乾燥化が進むことが重要だと思います。
スベンスマルク説について (masudako)
2010-08-21 11:30:19
スベンスマルクの説について議論されているみなさんへ

スベンスマルクの説について、わたしは、コーダーとの共著の本の日本語訳が出る前に英語で読み、読書ノート(http://macroscope.world.coocan.jp/ja/reading/svensmark_calder.html )を書いてから、読みかえす時間がとれていないのですが....

スベンスマルクの理屈は、宇宙線が大気分子を電離してできるイオンが直接凝結核になるという霧箱のようなものとは違って、イオンがきっかけとなってできたエーロゾル粒子が凝結核になるというものです。それは硫化ジメチルではありません。硫酸液滴です。(硫酸アンモニウムのような硫酸塩の結晶も含むのか、未確認ですが。)

わたしは宇宙線が重要ではないだろうと予想していますが、太陽活動が雲を介して地球の気候を変化させていることはありそうなことだと思います。ただし、20世紀後半以来の気温の変化傾向に限っては、太陽が主要な原因ではないと言えると思います。

スベンスマルクたちが示している下層雲量のデータは、データの質が変化しているかもしれないという問題もあるのですが、もし現実の雲を代表しているとすれば、言えることは、太陽活動の11年周期変動に伴う変動が雲に見られるということです。それが気温の11年周期変動をもたらしているというのならばもっともですが、気温の上昇傾向を説明するものではないのです。
Unknown (Morrison)
2010-08-27 11:02:19
Unkwon様

以下引用==
1年の中で気温に日射が大きく影響していることは常識として知られています。ところが、6月下旬の日長が一番長い夏至の日から気温が最も高い8月上旬までの1か月半は、日射は減っているのに気温は上昇し続けていて、日射と気温は逆相関の関係になります。これは気温のピークまで1か月半のタイムラグ(時間的遅れ)があるためです。
太陽活動と世界の平均気温の間には14~20年のタイムラグがあります。MANTAさんはこのタイムラグの時期を取り出して太陽活動と気温の関連がなく、スベンスマルク説も成り立たないと主張していて、正しい判断とは思えません。
==引用終わり

この部分、とくに「太陽活動と世界の平均気温の間には14-20年のタイムラグがある」ことの根拠がわかりません。
できれば追加のご説明をいただけるとありがたいのですが。
太陽活動と気温のタイムラグ14~20年 (クロップサイエンス)
2010-08-28 20:20:46
Unkwonは名前の入れ忘れで、実はクロップサイエンスです。
はれほれさんのHPに大阪府大の青野先生の研究を紹介した京のサクラと太陽活動についての記載があります。
京都のヤマザクラの満開日から復元した3月の気温と太陽活動との間には密接な関係が見出されています。
はれほれ氏は「最後に1750年以降の約11年の短期の太陽活動周期長の変化と3月の平均気温の推移を比較し、平均気温の応答は太陽活動の変化から約15年のタイムラグがあることを見出している。他の研究では気候応答時間の遅れは14年から20年とされており、これらと大差ない数値である。」と記載しています。
http://akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/Entry/37/
http://www.envi.osakafu-u.ac.jp/atmenv/aono/CliHis.html

1950~2000年が現代極大期だったとすると、2014~2020年以降に太陽活動の低下による気温低下が起こり始めると考えられます。

ミランコビッチ・サイクルでは北緯65度の日射量と気温との間には2000~7000年のタイムラグがあることが知られています。
ちなみに直近のミランコビッチ・サイクルのピークは9000年前、縄文時代の温度ピークは7000年前でした。
ミランコビッチ・サイクルは現在、谷間の方に近づいていますので、数千年オーダーでは、気温が低下することは確実です。
波長15μmの赤外線の吸収の飽和により、炭酸ガス濃度が高くなっても、温度はほとんど上昇しない (クロップサイエンス)
2010-08-31 22:38:14
Heinz Hugらが、炭酸ガスが吸収可能で温室効果に関係する波長15μmの赤外線を炭酸ガス濃度350ppmの空気に照射する実験したところ、10m進むと100%吸収されることがわかりました。
http://www.asahi-net.or.jp/~PU4I-AOK/biblodata/globalheating/globalheating1.htm#chap1
TheorySurgery氏がランベルト・ベールの法則を用いて計算したところ、炭酸ガスが吸収できる15μmの赤外線は炭酸ガス濃度400ppmの空気中を5m進む間に98.4%吸収されます。
http://feliscatus.blog77.fc2.com/blog-date-200708.html 

炭酸ガスの濃度が倍増すると5mで全て吸収されます。従って、炭酸ガス濃度が2倍になると、地表から出た上向きの地球放射のうち、波長15μmの赤外線は炭酸ガスに全て吸収されてしまうため、高さ5mよりも先に進めません。
現在の炭酸ガス濃度でも、10mの高さで炭酸ガスによる温室効果は100%生じていて、現在以上に炭酸ガス濃度が増えても、今以上の温室効果は生じず、気温はほとんど上がりません。

大気からの下向き放射である大気放射の観測値も波長15μmでは上向きの地球放射と同じ値になっていて、地表から出た波長15μmの地球放射の赤外線は全て炭酸ガスに吸収され、再放射されて、地球放射と同じ大きさの大気放射として地表に戻っています。温室効果は既に100%発揮済みなのです。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke03.html

人工衛星ニンバスによるサハラ砂漠上空と地中海上空からとらえた赤外線スペクトルを見ると、大気の窓領域の波長域で地球放射がとらえられていますが、15μmの波長では、-53度の成層圏下部の大気からの放射をとらえているものの、それよりも下のより高い温度域からの放射は炭酸ガスに吸収されつくされていて、宇宙空間には出てきていません。もちろん、地表からの地球放射はゼロです。
http://www.warwickhughes.com/papers/barrett_ee05.pdf

15μmの赤外線は1気圧の地表で炭酸ガスに全て吸収されて10m以上先には進めません。成層圏でも炭酸ガスの濃度は同じ位ですから、0.1気圧の成層圏下部では100mで、0.01気圧の成層圏中央では1000mで吸収は飽和し、それより先には進めないはずです。
成層圏は大気が薄いから未飽和で、炭酸ガス濃度の増大により温室効果が増す余地はあるとの説がありますが、吸収は飽和していて、温室効果は既に100%発揮済みだということになります。
実際には、-53℃の大気から放射された15μmの波長の赤外線は炭酸ガスが吸収し尽くすはずの成層圏を通り抜けて、そのまま宇宙空間に出てきていますから、-53℃の低温になると、もはや低温すぎて炭酸ガスは赤外線を吸収しないようです。
-63℃の南極の地表からの地球放射も大量に存在する対流圏と成層圏の炭酸ガスに吸収されずにそのまま宇宙空間に出ています。
これ以上、炭酸ガスが増えても炭酸ガスによる吸収は飽和していて、もともと宇宙空間に出ていく波長15μmの地球放射は存在しませんから、温室効果は増大しません。
温暖化炭酸ガス原因説の理論的根拠となっている真鍋氏の放射対流平衡のコンピューターシミュレーションは誤り (クロップサイエンス)
2010-09-01 00:27:38
真鍋氏はコンピューターシミュレーションの結果から、炭酸ガス濃度が300ppmから600ppmに増えると、対流圏の温度が上昇して地表温度は2度上昇し、成層圏の温度は下がるとしています。
http://macroscope.world.coocan.jp/ja/edu/clim_sys/greenhouse/index.html
図から一見して、300ppmの炭酸ガス濃度では対流圏で飽和していなくて、成層圏まで地球放射の赤外線が届いていることを前提としていることがわかります。炭酸ガス濃度が600ppmになり、対流圏界面までは飽和、それよりも上の成層圏では未飽和とすると、図の通り、対流圏の気温は上昇し、成層圏には地表からの赤外線が届かなくなりますから、気温が低下することになります。
ところが、この図は炭酸ガスによる15μmの赤外線の吸収の飽和を考慮していないため、現実とかけ離れた架空の世界のものです。

現実の世界では300ppmでは13mの高さで、地球放射のうち15μmの赤外放射は全て吸収されつくされていますから、600ppmの線は300ppmの線とほとんど同じ線になるはずです。

真鍋氏のもう一つの右下がりの直線が描かれている図では、炭酸ガス濃度が上昇すると、赤外線に対してより不透明になって、宇宙から見た時により高い高度のより低い温度のところが見えるようになるから、放射平衡により、その場所が元の低い所の温度になるまで上昇し、地表までの温度勾配も同じ角度で保たれるから、地表温度も上がると説明されています。

この図では高度が高くなると気温が低下する対流圏を想定した右下がりの線が描かれていますが、実際は宇宙からの観測でわかるように、炭酸ガスが吸収可能な15μmの波長域で宇宙から見えているのは-53℃の成層圏下部です。
http://www.warwickhughes.com/papers/barrett_ee05.pdf 
ここは気温が最も低くて、高度別の温度の線が真上を向いている所で、高度が変わっても成層圏中央部まで気温はほとんど変わりません。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/1-1-1.html

仮にもっと下の方の-43℃の所で、-43℃の大気から放射する15μmの赤外放射を炭酸ガスが-53℃の黒体放射の線の所まで吸収したとします。この時、15μmの波長域で―43℃と―53℃の間で吸収した分の面積と観測されたスペクトルの全波長域の面積を見比べると、全体からみて15μm周辺の吸収分の面積の割合はわずかであることがわかります。
炭酸ガスはスペクトルの全波長域で赤外線を吸収できるわけではなくて、15μm付近のごく一部の赤外線しか吸収できないので、大気全体の温度を上げる効果はほとんどないとみるべきです。
真鍋氏の図では、ごく一部の波長しか吸収できない炭酸ガスがあたかも全波長域で赤外線を吸収して地表の温度まで十分に上げているかのような話のすりかえをしているように見えます。
また、はるか上空での温度上昇が温度勾配を一定に保ちつつ、全ての高さで同様の温度上昇を起こし、地上も同様に温度が上がるというのも考えにくい無理な設定です。
はるか上空の温度変化が地表まで波及しないかもしれませんし、温度勾配が変わってしまうかもしれません。
観測では現在、成層圏の温度が低下していますが、地表の温度は上昇していますから、成層圏の温度の低下は地表の温度の低下に結びつきません。ということは、成層圏の温度が仮に上がっても地表の温度は上がらないということになります。

現実の世界でみると、15μmの赤外線について、宇宙から見えるのは真鍋氏の図のような対流圏の温度勾配が斜めになっている所ではなくて、-53℃付近の温度勾配が縦に直線の所であり、最も温度が低い成層圏下部ですから、成層圏下部の炭酸ガス濃度が上がったとしても、それ以上に温度が低くなることはありません。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/1-1-1.html 
下から来る15μmの赤外線はなく、炭酸ガスが倍増しても吸収可能な15μmの赤外線はありません。また、―53℃の大気が放射する15μmの赤外線を炭酸ガスが吸収しないことは人工衛星のニンバスによる観測結果から明らかで、当然、吸収による温度上昇もありません。
真鍋氏の二つの図は現実に起こり得ないことを、炭酸ガスによる吸収の飽和を考慮しない誤った前提条件をもとにしたコンピューターシミュレーションによって作図したもので、現実と違う架空の世界の話です。
炭酸ガス濃度倍増時の気温上昇は1.5~4.5℃でなくて0.4℃ (クロップサイエンス)
2010-09-01 00:36:03
真鍋氏以後のコンピューターシミュレーションは真鍋氏の手法を踏襲して、炭酸ガス倍増時に気温が1.5~4.5℃も上昇するという過大な値を出し、それをもとにして炭酸ガス濃度が高くなると気温はいくらでも高くなると主張しているのです。炭酸ガスによる15μmの赤外線の吸収が飽和していることは無視されています。
それらのシミュレーションでは炭酸ガス自体の直接の強制力は1~1.2℃としていて、それにより気温が上昇するから、温室効果が大きい水蒸気が増加し、正のフィードバックにより、1.5~4.5℃も上昇するとしています。

ところが、元NASAにいて現在はアラバマ州の大学の教授をしているロイ・スペンサー氏が衛星観測で温度上昇時の水蒸気の効果を実測したところ、強い負のフィードバック効果があることがわかり、アメリカ議会でも証言しています。水蒸気が増えて地球放射の吸収が増大する効果よりも、雲が多くなって太陽光を反射、吸収し、地表に到達する日射を減らす効果の方がずっと大きいということです。
http://blogs.yahoo.co.jp/nishiokablog/14779529.html
炭酸ガス自体の直接の強制力の1~1.2℃も炭酸ガスによる吸収の飽和が考慮されていない過大な値ですが、炭酸ガスによる15μmの赤外線の吸収の飽和を考慮し、負のフィードバックの効果も加味すると、真の放射強制力はずっと小さなものになるはずです。
最近の海洋の熱蓄積量の観測によって得られた研究では、炭酸ガス倍増時の気温上昇効果は0.4℃であることがわかっています。ハンセンが同様な手法で出した3℃は過大だったことも後の研究でわかっています。
http://blogs.yahoo.co.jp/nishiokablog/14779529.html
http://feliscatus.blog77.fc2.com/blog-category-10.html 
光学的厚さの増大による見積もりでは0.4℃です。放射平衡モデルからの見積もりでも0.4℃です。
http://ziddy.japan.zdnet.com/qa3071085.html 
これらを総合すると、炭酸ガス倍増時の真の温度上昇はわずか0.4度で、炭酸ガス濃度の上昇による大幅な温暖化は存在しません。
前提条件や入力する数式、項目の選択を誤ると、スーパーコンピュターといえども誤った答えを出してしまうシミュレーションよりも観測値、実測値を重視すべきです。
ありがとうございました (Morrison)
2010-09-05 15:15:53
クロップサイエンス様

遅くなりましたが、ご解説ありがとうございました。

原論文
Phenological data series of cherry tree flowering in Kyoto, Japan, and its application to reconstruction of springtime temperatures since the 9th century
International Journal of Climatology
Volume 28, Issue 7, 15 June 2008, Pages: 905–914, Yasuyuki Aono and Keiko Kazui
では、「おそらく温室効果ガスなどの影響がなく、太陽活動が気温変化に大きな影響を与えていた18,19世紀」のデータについて、太陽活動(短期周期長の変化)への気温の応答に、15年程度のラグを認めているようです(913-914頁参照)。
炭酸ガスによる赤外線の吸収が飽和していることに対する反論はいずれも誤り (クロップサイエンス)
2010-09-08 00:56:06
「地球温暖化懐疑論へのコメント Ver.3.0」
http://www.cneas.tohoku.ac.jp/labs/china/asuka/ の67ページ、「議論26 炭酸ガスは地球放射の赤外線をこれ以上吸収しない」への反論と、
「地球温暖化懐疑論批判」 http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/sosho の54ページ 「議論27 二酸化炭素による赤外線吸収はすでに飽和している」の反論についてコメントします。
この反論では600~700 /cm付近では確かに吸収が飽和しているとしていて、炭酸ガスが吸収できる波長域の地球放射は全て吸収してしまっていること自体は認めています。

その上で、炭酸ガスは濃度が増すと、地球放射の吸収、射出する回数が増えて温室効果は増加するとしています。
ところが、炭酸ガスが吸収できる波長15μmの赤外線について、観測値では地表からの上向き放射の地球放射と大気からの下向きの大気放射は同じ値となっていて、温室効果は100%発揮済みです。大気放射は炭酸ガスによる波長15μmの赤外線の吸収、再放射1回分の他に繰り返し行われたものも含んだ値です。
http://www.aist.go.jp/ETL/jp/results/bulletin/pdf/62-6/nishimoto72.pdf 

赤外吸収が飽和しているのに温室効果が増加するということは炭酸ガスが赤外線を吸収できる15μm付近の波長域での下向きの大気放射が増加するということになり、その波長域での上向きの地球放射を越えてしまうので、物理的にあり得ません。
近藤純正氏は「温室効果気体は固有の波長の範囲内で黒体以下の放射エネルギーしか出さない」と述べていて、ある波長での大気放射の最大値は地球放射の値です。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke03.html

また、反論では「気体濃度が増えると、吸収線の幅が広がることにより、吸収量が増加する」としていて、「図17の黒く見える部分だけ吸収が増える」と述べています。
しかし、これは大気に水蒸気が全くないというありえない前提条件の場合だけ成り立つことです。現実の世界では大気中に炭酸ガスと比べて桁違いに多い数万ppmの水蒸気が存在していて、水蒸気の吸収波長域と炭酸ガスの吸収波長域の黒く見える部分は重なっているため、反論の図の黒く見える炭酸ガスの吸収波長域に隣接した波長域の赤外線を既に水蒸気がほとんど吸収してしまっています。
従って、水蒸気と炭酸ガスを合わせた全体としては、炭酸ガス濃度が増加しても赤外吸収は増加しません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Atmospheric_Transmission_JA.png 
現在以上に濃度が増した場合に、本当に温室効果が生じる温室効果ガスは大気の窓領域の波長の地球放射を吸収する余地が残っているオゾンのみです。

ということで、「地球温暖化懐疑論へのコメント Ver.3.0」の議論26の反論と、「地球温暖化懐疑論批判」の議論27の反論はことごとく間違っています。

大気が希薄な成層圏では炭酸ガスによる吸収は未飽和で、炭酸ガス濃度が増すとそこで温暖化し、地表まで温暖化するとの主張がありますが、それも誤りです。
高度11kmでも地表と同様に炭酸ガスは波長15μmの赤外線を100%吸収しているので、これ以上に波長15μmの赤外線を吸収する余地はなく、高空の温暖化による影響も考えられません。
http://www.cr.chiba-u.jp/edu/2004/RSandEV/Takamura2004.pdf 
(太陽スペクトルと大気の吸収の図参照)
今後、炭酸ガス濃度が倍増すると地球の平均気温が2~3℃上昇するというIPCCの予測は、現在の炭酸ガスの濃度で既に炭酸ガスが吸収できる波長域の地球放射を100%吸収していて、既に温室効果を100%発揮してしまっている以上、ありえない話です。

温室効果は飽和していません (masudako)
2010-09-08 23:15:16
大気の赤外線吸収は、確かに一部の波長帯では飽和していますが、飽和していない波長帯も多いです。また、吸収が飽和しても、吸収物質がふえると温室効果は強まります。ここで議論を続けるのは不適切だと思いましたので,http://blog.livedoor.jp/climatescientists/archives/1244316.html に書きました。そちらをごらんください。
そこにもあげましたが、大気中の放射伝達に関しては、今年の初めに、浅野正二「大気放射学の基礎」(朝倉書店)という本が出ています。クロップサイエンスさん(あるいは他のかた)が温室効果は飽和していると主張されるのでしたら、この本、あるいはこの本が「さらに学ぶための参考書」としてあげている本をお読みになって、どこがどのようにまちがっているか具体的にご指摘ください。
大気放射スペクトルと衛星による地球からの放射の赤外線吸収スペクトルの観測値はいずれも炭酸ガスによる波長15μmの吸収が飽和、さらなる吸収の余地なし (クロップサイエンス)
2010-09-23 22:50:08
masudakoさんによりますと、
「大気の赤外線吸収は、確かに一部の波長帯では飽和していますが、飽和していない波長帯も多いです。」とのことですが、2番目に吸収が多い波長4.4μmは地球放射の左側のすそ野と太陽による放射の右側のすそ野が同じ位の大きさで重なっているところで、吸収による温室効果と冷却効果がつりあっているので温室効果への影響はありません。3番目に多い2.8μmと4番目の1.9μmは太陽からの放射の波長帯ですから、温室効果とは逆に冷却効果がある部分です。地球放射の波長帯では炭酸ガスの主要な吸収帯の波長15μmのほかに大気の窓領域の中の9~10μm付近にごくわずかな吸収帯が二つありますが、ピークが非常に小さいので炭酸ガスが倍増しても影響がごくわずかで無視できます。
http://feliscatus.web.fc2.com/spectra.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Atmospheric_Transmission_JA.png

masudakoさんは「吸収が飽和しても、吸収物質が増えると温室効果は強まります。」としています。
ところが、1900年頃の実験で、大気の上端までの存在量に相当する炭酸ガスを入れた管とその2倍量の管に赤外線を通し、通過した赤外線の量を比較したところ、ほとんど差がないことがわかり、炭酸ガスを倍増させると赤外線の吸収が増して温暖化するというアレニウスの説は既に論破されたと当時考えられたことが、ワートの「温暖化の<発見>とは何か」(増田耕一、熊井ひろ美訳)という本に書かれています。
現在でも、この結論をひっくり返すのに十分な証拠はありません。

国立環境研の江守室長は吸収と飽和を繰り返すことにより温室効果は増すとしていますが、観測されている波長15μmの大気放射に吸収と放射の繰り返しは既に折り込み済みで、温室効果が既に100%発揮された大気放射(波長15μmでは地球放射と大気放射が同じ値)が観測されています。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kisho/kisho02.html

平たく言うと、炭酸ガスが吸収して温室効果を発揮する波長15μmでは、地表から出た上向きの地球放射は炭酸ガスによる吸収、再放射の繰り返しの結果、全部下向きの大気放射として地表に戻っていて、波長15μmのところでは全く冷えていないということです。
地表は宇宙まで赤外線が出て行く、温室効果ガスが吸収できない大気の窓領域の波長の部分で放射冷却により冷えます。
夜間に雲があると、大気の窓領域の地球放射がふさがれるので、冷え方が少なくなります。

1回だけ炭酸ガスによる吸収と再放射が可能と仮定すると、炭酸ガスは上と下に半分ずつ再放射しますから、観測される波長15μmの大気放射は地球放射の50%になるはずですが、実際の大気放射の観測値は地球放射に対して100%です。ということは、上向きに出たもう半分の再放射も炭酸ガスによる吸収、再放射の繰り返しで、結局、地表に戻っています。
1回だけの吸収と再放射は否定され、普通に炭酸ガスによる吸収と再放射の繰り返しは起きていることになります。
江守室長は地球放射の赤外線は炭酸ガスによる吸収と再放射を繰り返しながら、大気上端に達して宇宙空間に出て行くとしていますが、全くあり得ないことです。
人工衛星ニンバスによる宇宙空間でとらえた赤外線スぺクトルでも波長15μmの地球放射の赤外線はなく、-53℃の成層圏下部の大気の放射をとらえていて事実と異なります。
http://isukeya.iza.ne.jp/blog/entry/630742/

炭酸ガスの波長15μmの赤外線に対する吸収力はものすごく強く、わずか1mで9割以上、5mで98.4%、10mで100%吸収します。
http://www.sundogpublishing.com/fig9-13.pdf

仮に吸収の平均距離を5mとし、吸収の半分を上向きに再放射することを10回繰り返すとしても、5mの10倍の50m上空になると上向きの赤外線は2分の1の10乗の1024分の1になってしまいます。実測では10mでゼロになっています。
炭酸ガス濃度が現在以上に高まると、濃度が高まるにつれていくらでも温室効果が高まるという主張をし、100の地球放射を濃い炭酸ガスが吸収して150の再放射を出し、さらにそれを濃い炭酸ガスが吸収して200の再放射を出すというふうに考えているとしたら、それはエネルギーの収支を無視した全くあり得ない話です。
炭酸ガスがいくら増えても、100の地球放射の炭酸ガスによる吸収、再放射を何回繰り返したとしても、最終的な再放射の合計は地球放射の100が上限です。
masudakoさんの「吸収物質が増えると温室効果は強まります。」が成り立つのは地表から大気の上端までの空気柱が未飽和の場合だけです。炭酸ガス濃度が現在の390ppmの1万分の1の0.039ppmになると未飽和になります。千分の1の0.39ppmでは炭酸ガスによる吸収が大気上端までに飽和してしまい、波長15μmの地球放射の赤外線は宇宙空間まで出て行けませんから、それ以上に炭酸ガス濃度が増えても、温室効果は高まりません。
浅野正二「大気放射学の基礎」は通販で購入して読みましたが、IPCCの主張の受け売りとなっている部分を中心として、かなり誤りがありました。それと吸収の飽和に関するさらなる議論についてはmasudakoさんのHPでコメントします。
炭酸ガスは温室効果を100%発揮済 (クロップサイエンス)
2010-09-23 23:12:28
波長15μmで地球放射と大気放射が同じ値になっていて、炭酸ガスが温室効果を既に100%発揮済であることを示すスペクトルの観測値の参照先のリンクを間違えました。
正しくは下記の通りです。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke03.html
近藤純正氏のHPにあります。
温室効果は飽和していません(続) (masudako)
2010-09-24 16:53:07
「吸収・射出をくりかえす」という表現は誤解を招くことがわかったので、もう少し詳しい説明をhttp://blog.livedoor.jp/climatescientists/archives/1244316.html に加筆しました。(「第1点のしくみ」と書いたところです)。

クロップサイエンスさんの9月23日の1つめのコメントからリンクされたfeliscatusのページの用語を使えば、対流圏・成層圏の大気中で赤外線を吸収して励起された吸収体(たとえばCO2)分子に起こることは「放射による脱励起」ではなくて「無放射緩和過程」です。エネルギーはその分子を含む空気の内部エネルギーとなります。これで大気が放射を吸収したわけです。あらためて、大気は熱放射を射出します。その過程は、まず空気の内部エネルギーの一部が吸収体分子の振動エネルギーとなり(つまり分子を励起し)、その分子について「放射による脱励起」が起こるわけです。「再放射」と表現されるのもこういう過程であって、放射によって励起された吸収体分子が放射によって脱励起されることではありません。

空気が出す熱放射の強さは、波長ごとに見ると、その気温での黒体放射に、吸収体分子の濃度で決まる射出率がかかったものであり、吸収された放射エネルギーの一定割合が射出されるという規則性はありません。ただし、全波長を合わせてみると、その高さの空気層のエネルギー収支を介した関係はあります。

空気層のエネルギー収支には放射だけではなく対流(空気の移動に伴うエネルギーの移動)も効きます。対流と放射のどちらか一方でなく両方が同時に働くのです。

わたしは「地球放射」という用語を地表面からの放射と大気からの放射を含めた意味に使いますのでご注意ください。

クロップサイエンスさんが前回引用された近藤純正さんのke03.htmlのページの図3.5は、地表に達する下向き地球放射です。15μmの波長別放射輝度が288 Kの黒体放射の値に近いので、地上数mの高さの気温が288 Kに近いのでしょう。地表面温度も288 Kと大きく違わないと思われます。9月8日に引用された産総研(aist)の観測例と類似の事実です。

他方、ニンバス衛星の観測値のほうは、大気圏外に出て行く上向き地球放射のスペクトルです。このグラフが「事実と異なる」とおっしゃるわけではありませんね。15μm帯では大気はとても不透明なので、大気圏外から見えるのは外から近い成層圏の空気が出す熱放射で、この事例では200 Kの黒体放射に近くなっています。

事例が違いますが、現状では温室効果に対するこの波長帯の働きは概算で200 Kと288 Kの黒体放射の差に相当すると言ってよいかもしれません。CO2の量がふえると、この差がさらに大きくなります。成層圏の温度はもっと下がり、地上近くの気温はもっと上がることになるでしょう。
皆様ありがとうございます (管理人)
2010-09-24 17:38:42
 masudakoさま、クロップサイエンスさまはじめ、たくさんの書き込み大変にうれしく存じます。掲示板上でのミニ学会のような感じになって、大変に充実した議論でうれしく存じます。
 この間、最新の記事にあるような個人的事情などで全くブログを更新できませんでした。
 
 CO2の赤外放射が飽和しているか否かに関しては、もう私ごときが口をはさめる領域ではなくなってきましたので静観させていだきます。

 最終的に真偽を決めるのは実験です。飽和説に関しては、詳しい観測と実験の結果が出るのを待ちたいと思います。
 ただ、一方に「飽和説」があるとはいえ、他方に「飽和していない説」がある以上、その間に対策をサボるのは間違いだと思います。飽和説にかけて対策を怠るのはあまりにも危険だからです。
 
 masudakoさんが以前に書いておられた「暴走の心配はない」というお話ですが、私も暴走という言葉を「無限に発散する」という意味をこめて使ったつもりはございませんでした。現在の(動的な)平衡状態から別の平衡状態にシフトしてしまって、元に戻らなくなるという意味で「暴走」と書いていました。誤解を与えてしまったようです。

 masudakoさんも書いておられましたが、百歩(一万歩くらい)譲って、二酸化炭素による気温上昇が大したことなかったという実験結果が出たとしても、海洋酸性化は100%確実に進みます。海洋酸性化を防ぐという目的のみでも、CO2の排出削減に取り組むには十分すぎる理由だと思います。

 今後も、管理人はあまり口を挟みませんが、皆さま、楽しく議論をいたしましょう。
イタチごっこ (まぁ)
2010-09-29 10:40:02
でも

丸山先生を批判しようと

温暖化を批判しようと

今のとこ誰も答えを出せず

成果も出せていません

地球史の長い歴史で見れば

温暖化、寒冷化は太陽黒点の変化などで

周期的に起きている事で

人間が出す温室効果ガスなどで

変化するほどの地球ではないと思います

縄文時代に合った大きな温暖化は

誰がCo2を出したのですか

誰も答えられません

今行われている議論はイタチごっこのように

思えます
成層圏下部でも赤外線吸収の余地なし (クロップサイエンス)
2010-10-01 08:19:27
まず、宇宙に向かって熱が出ていく経路について、場合分けをして考えてみましょう。
太陽から地表まで届いた熱が宇宙に出て行く経路は二つあります。

1.地表からの地球放射→大気の窓領域→宇宙
地表からの地球放射のうち、水蒸気や炭酸ガスのような温室効果気体が吸収できない大気の窓領域の波長の赤外放射が直接宇宙に出て行きます。夜間の放射冷却に相当します。
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/ipcc/ar4/ipcc_ar4_wg1_es_faq_chap1.pdf
IPCC4次報告書の一部の熱収支図の40がこの大気の窓領域経由の部分です。

2.潜熱、顕熱・対流、日射のうち雲や炭酸ガス、水蒸気などによる吸収分、地表からの地球放射のうち、雲に吸収れた分→宇宙
熱収支図の潜熱78、顕熱・対流24、日射のうち大気と雲の吸収分67、地表からの地球放射のうち雲による吸収分350-324の合計の165+30が大気の窓以外の経路で高空からの放射で宇宙に出ていく分です。
炭酸ガスのいくつかの吸収波長のうち、温室効果に関係する波長は15μmです。

この15μm付近の赤外線の宇宙への排熱の二つの経路について注目してみると、

1.地表から宇宙への経路
波長15μmの大気放射は地表からの地球放射と同じ値ですから、地表からの放射のうち、炭酸ガスが吸収できる波長の赤外線はわずか数mの高さで全て炭酸ガスに吸収し尽くされ、みかけ上、吸収・再放射の繰り返しが起きて、地表に全部戻っていて、炭酸ガスによる温室効果は100%発揮済みです。波長15μmでは地表は全く放射冷却が生じていません。

Masudakoさんは炭酸ガスが赤外線を吸収すると再放射はせずに窒素や酸素などの空気を暖めるとしています。確かに大気放射の本にはそう書いてありますし、懐疑派代表格の近藤邦明氏もそう主張しています。
それ自体は問題ないとして、その先のことですが、空気の主体をなす窒素や酸素が黒体放射のように広い波長域にわたって熱放射したり、暖まった空気が対流ではるか上空に運ばれてそこで熱を伝えると考えるとすると、それは誤りです。
一度暖まった窒素や酸素がすぐに別の炭酸ガスに熱を伝えて元の温度に戻り、その炭酸ガスが波長15μmの放射を行って元の温度に戻ると考えると、その波長での大気放射と地球放射が同じという観測事実と合いますが、窒素や酸素が黒体放射のように広い波長域にわたって熱放射すると、波長15μmの赤外線はそのごく一部になってしまいますから、波長15μmの地表に向かう大気放射は小さい値となって、観測事実と合いません。
そもそも窒素分子、酸素分子は黒体放射のような広い波長域にわたる熱放射をしないことは専門家の間では常識です。炭酸ガスによる放射も黒体放射のような広い波長域で出すのではなくて、吸収波長と同じ15μmの波長で放射します。
また、地球放射の吸収により暖まった空気の熱が対流でずっと上の方に移動して地表まで戻らないならば、これも観測事実と合いません。
熱収支の図とも合わなくなります。そこでは地表からの地球放射が対流に変化して大気上端に達するようには描かれていません。地球放射の大部分は水蒸気と炭酸ガスに吸収されて、大気放射として地表に戻っています(熱収支図の下向きの放射324)。

2.顕熱・対流、潜熱、日射の大気・雲による吸収分、地球放射の雲による吸収分が高空からの放射で宇宙に出る経路
人工衛星ニンバスがとらえた赤外線スペクトルのデータで波長15μmに注目すると、成層圏下部の220K(-53℃)の温度の大気からの放射をとらえていて、それよりも高い温度からの放射は全て炭酸ガスに吸収されていて、宇宙に出てきていません。
事実と異なると言ったのはこのニンバスのデータのことではありません。地表からの地球放射が炭酸ガスによる吸収、再放射を繰り返しながら大気上端から宇宙に出て行くという江守氏の主張です。それはニンバスによる観測の結果と合っていません。地表からの15μmの放射はとらえられていないからです。
http://www.warwickhughes.com/papers/barrett_ee05.pdf
-53℃は成層圏下部の温度ですから、それよりも温度が高い対流圏の波長15μmの赤外線は炭酸ガスによる吸収の飽和のために全て吸収済みで、炭酸ガスが倍増しても、さらに吸収する余地は残っていません。
地表での15μmの赤外線の炭酸ガスによる吸収は5mで98.4%、10mで100%ですから、成層圏下部の高さ19kmで0.1気圧だとしても、15μmの赤外線は吸収の飽和により100mも進めないはずですが、実は大気圏外の人工衛星により、とらえられています。吸収が飽和する量の炭酸ガスがあるにもかかわらず、吸収されずに宇宙に出てくるということは、-53℃という非常に低い温度のために炭酸ガスがあっても吸収が生じていないということになります。
ということで、大気の上端の方からの放射という観点でみても、炭酸ガス濃度の倍増による15μmの赤外線の吸収の余地はありません。
成層圏は未飽和だから、炭酸ガスが倍増すると赤外線の吸収が増えて成層圏が温暖化し、それに応じて地表も温暖化するという論理も成り立ちません。成層圏上部のオゾン層は成層圏下部よりも温度が高く、大気が非常に希薄で炭酸ガスによる赤外線の吸収は未飽和ですが、炭酸ガス濃度が上がると宇宙から見て成層圏下部でなくて上部までしか見えないようになるというのは成層圏上部の大気があまりにも希薄すぎるし、成層圏上部の炭酸ガスが出す15μmの赤外線も微量でしょうから、考えにくいことです。また、成層圏上部の気温が上がったとしても地上まで波及することもありません。現在、成層圏の温度は下がっていますが、その影響で地表の温度が下がっているわけではありません。逆に地表の温度は上がっています。別々の動きをしています。

現在、成層圏の温度が低下しているのは、炭酸ガス濃度の増加、対流圏の温度上昇に伴うもの(吸収の飽和を無視した真鍋流の考え方)ではありません。
もともと炭酸ガス濃度が上昇する前から対流圏で炭酸ガスによる15μmの赤外線は吸収しつくされていて、対流圏から成層圏へは15μm波長の赤外線は進んでいませんから、そのようなことは起こりえません。
オゾン層を破壊するフロンのためにオゾンの濃度が成層圏上部で減少しつつあり、これまで成層圏の温度を上げてきたオゾンによる紫外線の吸収が減少したために成層圏上部の温度が低下しているのです。代替フロンの利用が進んでオゾンの減少は止まりつつあり、2050年頃にはオゾンの濃度はかなり回復する見込みになっていますから、今後は徐々に成層圏上部の温度が上がってくるはずです。

放射平衡温度の-18℃(高さ5500mの気温に相当)と地表の気温15℃の差の33度は炭酸ガスや水蒸気による温室効果と、温暖化関連の本や気象関係の本に書かれていますが、それは誤りです。
33度の差は0.5気圧と1気圧の圧力の差の効果、断熱圧縮の効果です。100m標高が高くなると気圧が下がり、断熱膨張のために0.6度気温が下がります。1000mで6度、5500mで33度下がるのです。温室効果ガスの効果ではありません。単純にボイル・シャルルの法則によるのです。
http://tenki.jp/knowledge/detail?id=507

このことは科学界全般で当たり前のこととして知られていますが、「温暖化炭酸ガス原因説」村では温室効果ガスの効果によると考えるのが村の常識になっているのです。そのような非科学的なことが未だに信じられ、多くの本や報告書、温暖化関連パンフレットに書かれているのは信じられないことです。
富士山頂で回りの人にここが寒いのは「温室効果ガスの効果が小さいためです。」と言えるでしょうか。
仮に地球の大気から窒素と酸素を取り去って、温室効果ガスの水蒸気と炭酸ガスだけを残したら、およそ0.02気圧くらいになりますが、その気圧では地表の気温は温室効果ガスが同じ量あるにもかかわらず、放射平衡温度の-18℃に近い値になるはずです。
逆に温室効果ガスの水蒸気と炭酸ガスを全く除いて、温室効果がない窒素と酸素、アルゴンだけにすると、1気圧あるので地表は15℃近くになるはずです。雲による日射の反射がなくなって毎日快晴になるので、アルベドの効果で実際にはもっと温度が上がります。

金星の温度が477℃もあるのは98%を占める炭酸ガスによる温室効果であると、温暖化関係の本やHPで書かれていますが、それも誤りで、90気圧という高圧のためです。温室効果ガスでない窒素や酸素が90気圧あっても同様な高温になるのです。
温室効果は飽和していません(3) (masudako)
2010-10-02 01:13:43
わたしが前に「大気が出す熱放射」と述べましたが、その実体は、空気(おもに窒素・酸素)の内部エネルギーの一部が水蒸気やCO2などの放射吸収物質の分子の振動のエネルギーに移り、それが電磁波に変わることによって射出されるものです。その強さは、温度で決まる黒体放射に、吸収物質濃度などで決まる射出率をかけたものになります。いったん内部エネルギーになるので、吸収される波長と射出される波長が同じである必要はありません。たとえば水蒸気が吸収したエネルギーをCO2が別の波長で射出することもあります。なお、射出はあらゆる方向に向かって起こり、上下方向だけに注目すれば上と下の両方に向かいます。

前に述べた別記事 http://blog.livedoor.jp/climatescientists/archives/1244316.html のほうも、説明のまぎらわしかったところを改訂しました。

「地表面から射出された放射が吸収・射出をくりかえして宇宙空間に出て行く」ということには、違った波長にリレーされて伝達されることを含みます。したがって、地表面から15μmで射出される放射の痕跡が大気上端で見られなくても、地表面から15μmで射出される放射が温室効果に寄与することはできます。

成層圏のCO2による放射吸収は、地表近くの同じ量のCO2による吸収よりも弱いです。波長軸上で見た吸収スペクトル線の幅は分子間衝突によって広がります。成層圏では地表よりも圧力が低い、つまり分子間衝突が少ないので、吸収スペクトル線が狭く、その間の吸収のない波長域が広くなり、同じ数の吸収体分子による赤外線の吸収・射出はいずれも少なくなるのです。

鉛直温度勾配が断熱変化による温度勾配で近似できるのは、対流が起こるときです。断熱勾配よりもきつい温度勾配は対流が起こるので持続不可能ですが、断熱勾配よりも弱い温度勾配、あるいは上のほうが温度が高い逆転した温度分布は、対流が起きないので、持続可能です。もし大気があって温室効果がなければ、鉛直温度勾配が小さくなり、地上気温は有効放射温度(今の地球では約-18℃)と比べてたいして高くはならないはずです。
炭酸ガスは赤外線吸収時と同じ波長、かつ同じ大きさで放射 (クロップサイエンス)
2010-10-08 21:20:04
masudakoさんの「いったん内部エネルギーになるので、吸収される波長と射出される波長が同じである必要はありません」は誤りです。
もし、同じ波長でなければ、違う波長となった分だけ、15μmの地表からの地球放射に対する大気放射の割合が100%を下回るはずですが、実際に観測される値は100%ですから、観測事実とつじつまが合いません。この点については、どのようにお考えでしょうか。
観測では15μmの地表からの地球放射は全て大気放射として地表に戻っていますから、炭酸ガスは吸収した時の波長と同じ波長で放射していて、50%あるはずの上向きに出た大気放射も全て吸収、放射の繰り返しを経て、最終的に全部下向き放射になっているということになります。
炭酸ガスによる大気放射が吸収時の波長と同じ波長で行われることは低温で水蒸気による吸収が少ない南極のロス海での観測例で見ることができます。
http://www.nsf.gov/od/opp/antarct/ajus/nsf9828/9828html/graphic/la-154.htm
人工衛星ニンバスからの観測で炭酸ガスによる吸収の下向きのピークの中心に逆向きの上向きのごく小さな鋭いピークがあります。Q枝と言われる成層圏上部の炭酸ガスからの放射によるものです。このことも放射が吸収と同じ波長で行われることを物語っています。
大気の窓領域のオゾンによる下向きピークの中にも同様の逆向きの成層圏上部のオゾンからの放射の上向きピークがあります。
http://www.warwickhughes.com/papers/barrett_ee05.pdf

masudakoさんのHPの飽和論への反論の記事に「まず、放射を吸収する物質は放射を射出する物質でもあり、波長別にみて吸収率と射出率は等しいです。」という記載がありますが、その部分は合っています。
地表からの地球放射を吸収した炭酸ガスは回りの窒素分子や酸素分子を暖め、それらは別の炭酸ガスを暖めて、その炭酸ガスは最初に吸収した炭酸ガスと同じ波長で放射して元の温度に戻ると考えられます。
トータルとしては、地表から出た炭酸ガスが吸収可能な15μmの地球放射は空気を暖めることなく、全て炭酸ガスによる大気放射として地表に戻っています。
大気の窓領域の波長では地表は黒体放射と大気放射の差、放射冷却により冷えて行きますが、波長15μm関しては、地表は全く冷えないということになります。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kisho/kisho34.html
地表からの地球放射に関して、炭酸ガスによる温室効果は100%発揮済みであり、炭酸ガス濃度が倍増したとしても、現在以上に温室効果を高めることはできません。このことは観測結果で確かめられているのです。

成層圏は気圧が低いために地表よりも炭酸ガスによる吸収が少ないのはPettyの図からもわかりますが、図はわずか1mの空気柱での結果ですから、1%の吸収率でも100m、0.1%の吸収率でも1000mの空気柱で飽和します。従って実際には0.1気圧の成層圏19kmでさえも未飽和でなく、吸収が飽和する炭酸ガス濃度になっています。
http://www.sundogpublishing.com/fig9-13.pdf

しかも成層圏下部では-53℃という極めて低い温度ですから、吸収が飽和する濃度の炭酸ガスがあったとしても、大気中の-53℃の炭酸ガスからの放射(波長15μm)が吸収されずに宇宙空間に出てきているのが人工衛星ニンバスからの観測でわかっています。
http://www.warwickhughes.com/papers/barrett_ee05.pdf
このように、成層圏の宇宙から見える面からの波長15μmの放射についても、吸収が飽和する濃度の炭酸ガスが既に存在しますし、低温すぎて炭酸ガスによる吸収自体も生じないため、成層圏からのルートでも炭酸ガスが倍増したら、吸収が増えて温室効果が高まるということはありえません。

標高が高くなると気圧が下がり、断熱膨張のために100m高くなるごとに0.6℃ずつ温度が下がるということは広く知られていて定説になっています。
http://www.city.yokohama.jp/me/kankyou/mamoru/kanshi/worda/stable.html
http://www.ninomiyashoten.co.jp/pc/q_and_a/textbook/q006.php
そうではなくて、masudakoさんが「高度による温度差は炭酸ガスや水蒸気などの温室効果ガスの温室効果による」とするならば、この定説のどこがどのように誤っているかをお示し願いたいと思います。
温室効果は飽和していません(4) (masudako)
2010-10-09 14:40:59
別のブログ記事 http://blog.livedoor.jp/climatescientists/archives/1244316.html にコメントを追加しましたので、まずそちらをごらんください。

成層圏のCO2からの15μm帯の放射が宇宙空間に出て行けるのは、成層圏の温度が低いからではありません。放射が出る場所から上の大気層にあるCO2の分子数が少ないのと、分子間の衝突が少ない(圧力が低いと言ってもよい)ために分子あたりの吸収能力が低いことによります。

鉛直温度勾配が断熱変化で決まっているというのは、対流圏について近似としては正しいです。しかし、成層圏は違い、むしろ高さが高い(気圧が低い)ところのほうが温度が高くなっています。もし温室効果がなければ、対流圏は背が低いものになり、大気の大部分の鉛直温度勾配は断熱変化で決まるものとはかけ離れたものになるでしょう。
2500万年前は低炭酸ガス濃度でも高温 (クロップサイエンス)
2010-10-11 02:19:32
別ブログ記事を読んだところ、「もし常に吸収されたのと同じ波長で同じ強さの電磁波が出るのであれば、地表面が出す上向き放射と大気の外に出て行く上向き放射とは同じ値になるはずでしょう。」という意味不明の記載があり、masudakoさんは地表からの地球放射と大気上端からの放射をごちゃまぜにした議論をしていることがわかりました。この二つは分けて考えなくてはいけません。
熱収支図を見ると、地球から熱が宇宙に出ていくルートは二つあります。一つは地表からの地球放射のうち、大気の窓領域の波長の部分が直接宇宙に出て行くルートです。
これは放射冷却に相当します。
もう一つはけん熱・対流、潜熱、日射のうち大気・雲の吸収分、地球放射のうち雲の下面などの吸収分が高空からの放射で宇宙に出て行くルートです。
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/ipcc/ar4/ipcc_ar4_wg1_es_faq_chap1.pdf
私が述べたのは、一つ目のルートの地表から出た地球放射のうち、炭酸ガスが吸収できる波長15μmと同じ波長、強さで炭酸ガスによる放射が生じるから、観測された15μmの地表からの地球放射と大気放射が同じ値になるということです。15μmの地表からの地球放射は全部地表に戻りますから、宇宙まで届きません。
「クロップサイエンスさんは、地表面の事例(15μm帯に限れば288Kの黒体放射に相当)では大気上端でも288K、大気上端の事例(220K)では地表面でも220Kの黒体放射に相当する値が観測されるとお考えなのですね。」という記載は、私が逆の主張をしているかのように書いていて、誤解しています。
炭酸ガスが吸収可能で温室効果を発揮できる15μm帯の赤外線に対する吸収力はものすごく強くて、わずか数mで吸収しつくしてしまいますから、15μm帯の地表からの地球放射は大気上端まで届きませんし、220Kの大気からの放射は地表まで届きません。15μmの赤外線はわずか数mしか進めません。
もしも、温度が低いことが炭酸ガスに15μmの赤外線が吸収されないことの原因にならないならば、地表温度が-65℃の南極で、15μmに大きな下向きピークが生じますし、成層圏下部の220Kからの放射にも220Kを大きく下回る深い下向きピークが観測されるはずですが、そのようにはなっていません。従って、「成層圏のCO2からの15μm帯の放射が宇宙空間に出て行けるのは、成層圏の温度が低いからではありません。」については観測事実と合いません。
http://www.warwickhughes.com/papers/barrett_ee05.pdf
成層圏上部の大気は非常に希薄だから炭酸ガスの赤外線吸収力が低いという部分は合っていると思います。
対流圏の温度勾配が断熱変化によるという定説を認めていらっしゃるなら、対流圏5500m地点の-18℃と地表温度15℃の温度差33℃は断熱変化によるものであり、「33度の温度差は温室効果ガスの温室効果によるもの」と各方面に当たり前のように書かれていることは間違いだということになりますね。
成層圏上部(オゾン層)で、高くなるほど温度が高くなるのは、そのあたりで多くなるオゾンが太陽光の紫外線を吸収して大気を暖めているためです。
成層圏の温度が下がってきているのは、真鍋説の「炭酸ガス濃度が高まると対流圏の温度が上がり、成層圏の温度が下がる」ためではなくて、フロンがオゾンを破壊してオゾン濃度が年々減ってきたから温度が下がってきたと考えるべきです。
Pangniら(1999)によると、2500万年前~900万年前の中新世の炭酸ガス濃度は180~290ppmでした。
http://www.geog.or.jp/journal/back/pdf112-4/p473-488.pdf

IPCCの4次報告では気温変化の原因の90%は炭酸ガスによるということですから、炭酸ガス濃度がかなり低かったこの時代は現代(390ppm)よりもかなり低温でなければなりませんが、実際には逆に現在よりも数度も高かったのです。
炭酸ガス濃度が上がると温暖化するとするならば、これは説明がつきません。

炭酸ガス以外の大きく温度を変える要因があったということになります。
過去5億年では宇宙線の強さと温度との間には相関がありますが、炭酸ガス濃度と温度との間には全く相関がありません。
http://file.akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/43b86032.jpg
http://www.s-yamaga.jp/nanimono/chikyu/taikitokaiyonorekishi.htm

温暖化炭酸ガス原因説は数多くの矛盾点があり、明らかに誤りであると考えざるを得ません。
温室効果は飽和していません(5) (masudako)
2010-10-12 02:39:18
「15μmの地表からの地球放射は全部地表に戻ります」というとらえかたは不適切です。別のブログ記事 http://blog.livedoor.jp/climatescientists/archives/1244316.html にコメントを追加しました。

鉛直温度勾配についてここでは気象学の習慣で上ほど温度が低いのを正とした「温度減率」という表現をしますが、断熱変化は持続可能な温度減率の上限を決めています。温度減率がその上限よりも低い範囲でどんな値をとるかを決めるのは断熱変化とは別の要因です。

中新世とその後の時代(鮮新世、第四紀)との気候の違いには、大規模地形の変化(パナマ地峡が閉じたことや、チベット・ヒマラヤの隆起など)の要因もあります。数十年から数百年の間の気候変化を考える際にはこのような要因の変化は無視できます。
観測された事実に基づくべきです (クロップサイエンス)
2010-10-14 23:30:28
別プログでは15μmの地表からの地球放射は炭酸ガスに吸収された後、上向き放射と下向き放射に分かれて放射され、上向き放射は炭酸ガスによる吸収と放射を繰り返しながら、大気上端に達して、宇宙に向けて放射されるとしています。ということは、地表で観測される15μmの大気放射は地表からの地球放射の50%になってしまい、100%(地表からの地球放射と下向き大気放射が同じ大きさ)になっている観測値と合いません。この点はどのように説明するのでしょうか。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke03.html
IPCC4次報告が引用している熱収支図では大気の窓領域以外の地表からの地球放射350の大部分が、炭酸ガスと水蒸気に吸収されて、下向きの放射324として地表に戻っています。半分が地表に戻らずに上向き放射として、宇宙に出ていくようにはなっていません。熱収支図でも合いませんが、この点はどう説明するのでしょうか。
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/ipcc/ar4/ipcc_ar4_wg1_es_faq_chap1.pdf
大気に含まれる炭酸ガスの15μmの赤外線に対する吸収力はものすごく強く、15μmの赤外線は実験によると10mも進めません。これは炭酸ガスが吸収と放射を繰り返した上でもそれ以上に進めないということです。
一度吸収した後の上向きの15μmの赤外線は炭酸ガスによる吸収と放射を繰り返しながら、大気上端に達してそこから宇宙に出ていくというストーリーは、炭酸ガスによる吸収の飽和のことを無視したもので、起こり得ません。
Pettyの図を見ると、わずか1mの空気柱でも15μmの赤外線の吸収率は90%以上です。
http://www.sundogpublishing.com/fig9-13.pdf
仮に半分吸収される平均吸収距離を0.7mとすると、上向き放射は0.7mで2分の1、0.7m×2で2の2乗分の1、0.7m×3で2の3乗分の1となります。同様に0.7m×10で2の10乗分の1、すなわち1024分の1が上向き放射になります。7mでほぼゼロになり、実験値でも10mでゼロになるのです。
上向き放射が多層の大気による吸収と放射を繰り返しながら、大気上端まで達して宇宙に出ていくというモデルは観測された事実と合わない空想の産物で、成り立ちません。
乾燥断熱減率は100mで1度、湿潤断熱減率は100mで0.6度です。実際の対流圏の大気での断熱減率は湿潤断熱減率と同じ100mで0.6度です。
ウィキペディアの気温減率の中の湿潤断熱減率の式では、炭酸ガスと水蒸気による温室効果の要因は入っていません。
放射平衡温度の-18度(標高5500mの温度)と地表温度15度の温度差33度は炭酸ガスと水蒸気による温室効果の要因なしで湿潤断熱減率により説明できます。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%97%E6%B8%A9%E6%B8%9B%E7%8E%87

パナマ地峡が閉じたことや、チベット・ヒマラヤの隆起で寒冷化したという説もあるようですが、低緯度での地形の変化は局地的な乾燥化や寒冷化は起こせても、地球全体まで寒冷化させることができるとは思えません。
地形の影響に限るならば、南米と南極が分離し、南極周回流が始まったことにより、南極に暖流が届かなくなり、氷床が発達して日射の反射も増大して加速度的に寒冷化したことの方が大きな要因になっています。

寒冷化のもっと大きな要因としては、1億5000万年ごとに銀河の腕に入り、宇宙線強度が増して、雲が増加し日射が減少することと、数万年サイクルのミランコビッチサイクルによる高緯度の日射の増減があげられます。
最近の数十年間で炭酸ガス濃度と気温の相関が高いように見えますが、それは偽相関で、気温の上昇は1900年代後半の8000年ぶりに活発だった太陽活動とPDO(太平洋十年規模振動)指数のマイナスからプラスへの転換によるものです。2000年以降はPDO指数がプラスからマイナスに転じて、炭酸ガス濃度が上昇しているにも関わらず、世界の平均気温は低下傾向になっています。今後、太陽活動は200年ぶりの低い活動度となることが予想されているため、過去のダルトン極小期以来の200年近い上昇トレンドが下降トレンドに転ずる可能性もあります。
温室効果は飽和していません(6) (masudako)
2010-10-16 02:30:31
別ブログの件はそちらに書きます。

放射の観測事実というならば、たとえば
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jmsj/82/2/82_623/_article
の図6(c)や7(c)の、上向きと下向きの放射エネルギーの流れの大きさの鉛直分布も見てください。
ただし、この「長波」は波長約4μm以上の赤外線全体をさします。15μm帯に限ったものではありません。
また、これは特定の場所・日時の事例です。
全地球平均の値は、大気上端だけならば衛星観測から求められますが、大気の途中の層の観測はほとんどありません。それを知るには、放射伝達の数値モデルによるしかありません。ただし、この例のような特別な観測とつきあわせて、モデルが現実をどの程度よく再現するか確かめます。

南極周回流の有無は、中新世以後と、それ以前(古第三紀)との違いでは重要でしょう。

太陽活動は、数百年スケールの気候変動にとって重要にちがいないです。だからといって温室効果の変動が重要でないわけではなく、両者が重なって、あるいはからみあって働くのです。
太陽はスベンスマルク効果によって気候に影響 (クロップサイエンス)
2010-11-06 03:52:48
排熱の第1のルートである地表からの地球放射は波長3~7μmと15~30μmで水蒸気に吸収されて200mも進めずに同じ大きさの大気放射として地表に戻ります。次に15μmは炭酸ガスに吸収されて10mも進めずに同じ大きさの大気放射として地表に戻ります。このように、水蒸気と炭酸ガスは温室効果を既に100%発揮済みです。水蒸気と炭酸ガスが吸収する波長で、宇宙まで出て行く地表からの地球放射はありません。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke03.html
7~14μmは大気の窓領域で水蒸気も炭酸ガスも吸収できず、対流圏のオゾンがその一部を吸収するだけですから、その波長の地表からの地球放射は宇宙に向かって出て行きます。
熱収支図でも大気の窓領域以外の地表からの地球放射350のうちの324は地表に下向き放射(温室効果)として戻っています。両者の差の26は地表からの地球放射の中の大気の窓領域の放射が雲の下面に吸収されて雲を暖め、地表に戻らなかった分です。これらのことから、地表からの地球放射は全く空気を暖めていません。この差の26には炭酸ガスは関与できませんから、炭酸ガス濃度が高くなっても下向き放射の324が増える余地はなく、温室効果は増しません。 
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/ipcc/ar4/ipcc_ar4_wg1_es_faq_chap1.pdf 
次に排熱の第2のルートの顕熱輸送・対流は空気を暖めます。地表は接している空気を直接暖めます。暖まった空気は対流により上空に運ばれて熱が移動します。また、地表や植物の葉や海面で蒸発散により熱を奪った空気は上空に運ばれて凝結することにより潜熱78を放出します。
地表付近から対流圏上端までの空気はこのようにして暖められます。それぞれの高さの空気は水蒸気と炭酸ガスを含んでいますから、それらが温度に応じて吸収時と同じ波長で放射します。また、雲とエアロゾルは黒体放射を行い、広い波長域にわたって放射します。
ご紹介いただいた論文にある大気のさまざまな高さの上向き放射、下向き放射はこのようにしてとらえられたものです。顕熱輸送・対流24、蒸発散・潜熱78、日射の雲・エアロゾル・大気による吸収67を合わせた排熱の第2のルートの結果なのです。排熱の第1のルートの地表からの地球放射が炭酸ガスや水蒸気に吸収された後に、隣接した上の大気の層に次々にリレーのように吸収と放射を繰り返しながら、上向き放射として伝えられたものではありません。地表からの地球放射の半分が吸収後に上向き放射として炭酸ガス、水蒸気による吸収、再放射の繰り返しで大気上端に向かっているならば、大気放射の図で大気の窓領域以外の波長では下向き大気放射が地表からの地球放射の半分になっていなければなりませんが、観測されているのは同じ大きさであって、話のつじつまが合いません。この点について、お答えいただきたいと思います。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke03.html 
大気放射スペクトルの例
別ブログで「吸収率が高いならばそこに来る放射は確かにほとんど通り抜けませんが、射出率も高いのでそこから出て行く放射はあります。」と述べていますが、炭酸ガスが吸収できる波長15μmの赤外線は炭酸ガスに完全に吸収されてしまい、吸収と射出を繰り返したとしても10mよりも先には全く進めないという事実を無視しています。
「太陽活動は、数百年スケールの気候変動にとって重要にちがいないです」の部分は私と一致した見解です。どのようなプロセスで太陽活動が気候に影響しているかという点では、太陽活動の活発化によって太陽風速度が増大すると宇宙線強度が低下して雲が少なくなり、温暖化するとするスベンスマルク説が最も合理的です。
100%とか完全とか軽々しく使わないでください (水鏡仁(酔狂人あらため))
2010-11-07 18:28:54
>炭酸ガスが吸収できる波長15μmの赤外線は炭酸ガスに完全に吸収されてしまい、吸収と射出を繰り返したとしても10mよりも先には全く進めないという事実を無視しています。
事実認識が間違っています。「ほぼ完全に吸収されてしまう」ということと「完全に吸収されてしまう」ということとは違います。「ほぼ完全に吸収されてしまう」ということは計測できても、「完全に吸収されてしまう」ということは、一般に精度の問題で計測できません。
ほぼゼロと数学的なゼロとの間にはとてつもない違いがあります。
人間が観測できた事実のうちで、数学的なゼロとして扱って全く問題ないのは、超伝導における電気抵抗ぐらいです。
赤外線を含め、光の透過は等比級数的に考える必要があります。10mで完全にゼロになるなら、その半分の5mでもゼロのはずですし、それどころか1mmでもゼロということになります。
温室効果は飽和していません(7) 波長別の吸収と射出とは直結していません (masudako)
2010-11-08 21:37:46
クロップサイエンスさんの議論については、水鏡仁さんのご指摘の「完全に吸収」というところも気になりますが、最大の問題は「温度に応じて吸収時と同じ波長で放射します」という理解にあると思います。

同じ成分の空気による同じ波長の電磁波の吸収率と射出率は等しいです。しかし、吸収量と射出量は簡単な関係にありません。放射エネルギー吸収量はそこに到達した放射エネルギー流量に吸収率をかけたものであり、射出量はその場の温度の黒体放射に射出率をかけたものです。射出には同じ波長の放射吸収は直接には効いてこないのです。温度を通じて間接的には効いてきますが、その波長だけでなくすべての波長の上下両方からの放射が同等に効きますし、対流によるエネルギー輸送も効きます。

吸収だけならば、波長ごとに見て放射は等比級数的に減衰していくという議論ができますが、「吸収・射出をくりかえす」ことによる放射伝達は、波長ごとに別々に起こっているわけではないのです。

地表に近い大気層は、上向き・下向きに放射を射出し、地表面からの上向きと上側の大気層からの下向きの放射を吸収します。放射だけで見ると上への射出のほうが上からの吸収よりも多いので赤字ですが、対流輸送で地表面から顕熱・潜熱が供給されて補われます。
波長別の吸収と射出の直結は観測された事実 (クロップサイエンス)
2010-11-13 00:33:49
Masudakoさんへ
「射出量はその場の温度の黒体放射に射出率をかけたものです」とありますが、黒体放射という言葉が出てくること自体に誤りがあります。空気の主成分である窒素と酸素は2原子からなる分子で放射に対して不活性ですから、放射を吸収しませんし、また放射もしません。一方、温室効果ガスの炭酸ガスは放射に対して活性がある気体ですから、15μmの波長の地表からの地球放射を吸収しますし、また、同じ波長で放射します。-16℃のロス海での大気放射の観測では、炭酸ガスの吸収波長の所に炭酸ガスによる大気放射のピークがあります。オゾンの場合も、大気の窓領域の波長帯の中にオゾンの吸収波長と同じ波長の所にオゾンによる放射のピークがあります。このように、温室効果ガスは吸収波長と同じ波長で放射するのです。黒体放射のように広い波長域にわたって放射するわけではありません。
http://www.nsf.gov/od/opp/antarct/ajus/nsf9828/9828html/graphic/la-154.htm
人工衛星ニンバスから観測した赤外線放射スペクトルでは炭酸ガスによる吸収を示す15μmの下向きピークの中に同じ波長での小さな上向きピークがあります。これはQ枝といわれる成層圏上部の炭酸ガスからの放射です。大気の窓領域の中にあるオゾンによる下向きの吸収のピークの中にも上向きの成層圏上部のオゾンによる放射の小さなピークがあります。これらのことも、温室効果ガスが吸収波長と同じ波長で放射することを示しています。
http://www.warwickhughes.com/papers/barrett_ee05.pdf
黒体とは広い波長域にわたって放射を吸収し、また、温度に応じて広い波長域にわたって放射するものであり、地表、海面、エアロゾル、雲は該当しますが、窒素、酸素、炭酸ガスなどを含む空気は該当しません。従って、炭酸ガスの吸収と放射の議論をしている所に「黒体放射」を持ち出してくること自体が根本的に間違っています。
温暖化炭酸ガス原因説の主張では、観測された事実、実験結果の無視、軽視とモデル、シミュレーションの偏重、絶対視が目立ち、科学的な考え方をしているとは思えません。
「地表に近い大気層は上向き・下向きに放射を射出し、地表面からの上向きと上側の大気層からの下向きの放射を吸収します。」というのは多層大気モデルの考え方ですが、そこでは炭酸ガスによる15μmの赤外線の吸収がものすごく強くて、わずか1mで9割以上、10m未満で全て吸収されてしまうことが見落とされています。炭酸ガスの吸収波長の15μmでは地表からの地球放射と同じ大きさの大気放射が観測されています。ということは、15μmを吸収した地表に近い大気層から出た上向き放射は吸収と放射の繰り返しの結果、全部下向き放射として地表に戻っているということです。上の層に実質的には放射は伝えられていないのです。
従って、下の層から放射が来て上の層が吸収した結果としての上下方向への放射も生じません。
多層大気モデルの考え方は大気放射スペクトルの観測データを見ると、成り立っていませんし、「吸収・射出をくりかえすことによる(地表から大気上端までの)放射伝達」も、もともと存在しません。
温室効果は飽和していません(8) 波長別の吸収と射出とは直結していません (2) (masudako)
2010-11-13 11:41:14
現実の大気からの放射は、もちろん、黒体放射とだいぶ違います。前回わたしは「射出量は黒体放射に射出率をかけたものです」と書きましたが、射出率(=吸収率)は同じ物質でも波長によって違った値をとります。

二酸化炭素の吸収の強い15μm帯の地上での上向きと下向きの放射がほぼ同じ値をとるのは、地表面と、下向き放射を直接もたらす地表に近い大気層とで温度が近い値をとり、また、この波長帯についての射出率が地表面も大気も1に近い値だからです。そして、温度差が小さいのは、放射以外に対流(乱流)によるエネルギー交換があるからなのです。

(もし放射だけならば、ここには温度ギャップができます。太陽光吸収による加熱が地表にはありますが大気層中にはほとんどないので、地表面温度のほうがだいぶ高くなります。地上での15μm帯の放射は上向きのほうが下向きよりもだいぶ大きな値になるはずです。)
水蒸気の強い負のフィードバック効果が観測され、炭酸ガス倍増時の温度上昇は1.2度未満であることが確定 (クロップサイエンス)
2010-11-20 04:04:42
masudakoさんも「二酸化炭素の吸収の強い15μm帯の地上での上向きと下向きの放射がほぼ同じ値をとる」ことを認めています。
ということは、15μmの地表からの地球放射は大気放射として地表に戻っていますから、「15μmでの吸収と射出を繰り返すことによる地表から大気上端までの放射伝達」はもともと存在しないのです。
同様なことが水蒸気の吸収波長でも起こっていて、その波長での地表からの地球放射と下向きの大気放射はほとんど同じ大きさになっています。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke03.html
このことは水蒸気は100mの高さまでに吸収可能な波長の赤外線をほとんど吸収し、200mまでに吸収し尽くすというバレットの結果とも一致します。
また、熱収支図で大気の窓領域40以外の地表からの地球放射350のうち、ほとんどを占める324が大気放射として地表に戻っているという知見とも一致します。
http://www.junkscience.com/Greenhouse/Kiehl_Trenberth-1997_Fig7.jpg
350と324の差26は大気の窓領域の地球放射が雲の下面を暖め、地表に雲からの放射として戻らなかった分に相当します。この差26に対しては炭酸ガスは関与しません。
ということで、炭酸ガス、水蒸気とも地表からの地球放射として出る排熱の第1のルートに関しては温室効果をフルに発揮済みで、炭酸ガスや水蒸気を増やしても、さらに大気放射が増えて温室効果が増す余地はありません。
けん熱24、潜熱78、大気・雲が日射を吸収した分67が高空で放射して宇宙に向かって赤外線が出て行く第2のルートについても、炭酸ガスによる15μmの吸収は高度11kmの対流圏界面でさえ飽和しています。
http://www.cr.chiba-u.jp/edu/2004/RSandEV/Takamura2004.pdf
人工衛星からの観測では15μmについては、-53度の成層圏下部からの放射がとらえられていますが低温ですし、ここでも吸収が飽和しているために炭酸ガス濃度が増えても吸収は変化しません。
排熱の第2のルートでも炭酸ガス濃度の倍増で吸収が増加することによる温室効果の増加は見込めません。
炭酸ガス濃度が倍増した時の温度の上昇については炭酸ガス単独の効果は1.2度で、炭酸ガスが増加して温度が上昇し、水蒸気が増えて水蒸気による温室効果が高まる正のフィードバック効果を加えて、最終的な温度上昇は1.5~4.5度であると考えられてきました。
ところが、人工衛星アクアの観測責任者のロイ・スペンサー教授は人工衛星アクアによる観測で、水蒸気が気温に対して強い負のフィードバック効果があることを明らかにしました。アメリカの気象学会はショックを受けたものの、その結果を受け入れざるを得ない状況になっています。
http://blogs.yahoo.co.jp/nishiokablog/10200903.html
負のフィードバックを平たく言うと、水蒸気が増えると温室効果の増大よりも、雲による日射の反射や地表に到達する日射の雲による減少の効果の方が大きくて、気温が下がる方向に働くということです。水蒸気の温室効果は上記の通り、既に飽和していますから、これは十分に予想できたことでした。
炭酸ガス濃度が倍増した時の温度上昇(放射強制力)は水蒸気による負のフィードバックのために1.2度よりも小さい値であり、IPCCの予測の3度は極めて過大な値であることが確定しました。
アメリカのある国立研究所では既に形勢は逆転して温暖化炭酸ガス原因説は少数派になっていて、終わった過去の説とみられています。炭酸ガス原因説を支持しているのは予算目当ての幹部と一部の研究者に限られています。
欧米の状況と比べて、日本はこういった最新のの情報の伝達が極端に遅れています。
クロップサイエンスさんに降参したわけではありません (masudako)
2010-11-26 08:38:15
クロップサイエンスさんのコメントは、他のかたのブログのコメントにしては長いですが、議論の理屈を追うには短すぎます。たいへんかもしれませんがご自分が親記事を書けるウェブサイトを確保して、どんな基礎知識からどんな結論が導かれるのかを筋道をたてて述べていただきたいと思います。

地球温暖化に関するフィードバックの議論(の多く)は、CO2の増加に多少とも温室効果強化の働きがあることを前提に、それが強まるか弱まるかという議論です。「CO2による温室効果は飽和している」という議論とは両立しません。

専門文献で水蒸気のフィードバックと言った場合はふつう雲のフィードバックは含めません。区別した意味での水蒸気のフィードバックが正であることはまちがいないと言ってよいと思います。(負になる理屈をたてることは可能ですがその前提が成り立たない状況証拠があります。) 雲のほうはまだ正か負かわかりません。しかし負だとしても複雑なもので、CO2による温室効果の強化をきれいに打ち消すようなものではありません。

わたしは今後、この関さんのブログの2年前の記事へのコメントを追加しつづけることは避けたいと思います。(ただし絶対に書かないと約束するわけではありません。) 捨てぜりふになってしまいますが、クロップサイエンスさんの議論に降参したわけではないと、読者のみなさんにおことわりしておきたいと思います。
ロイ・スペンサー教授、アメリカ議会で温暖化の終焉を予言 (クロップサイエンス)
2010-12-03 04:04:23
議論を行う上で、上記の程度の長さのコメントが短すぎるとは思えません。懐疑派の論点を批判するために出た本でも、「炭酸ガスによる赤外放射の吸収の飽和」などのある論点に対する反論は1ページ前後です。その他の多くのQ&Aでも要点がコンパクトに書かれています。長くなければ説明できないというものではありません。
HPを持つのが理想的ではありますが、議論のためにはHPを持たなければならないということもないと思います。

炭酸ガスが倍増した時の温度上昇は温暖化炭酸ガス原因説では炭酸ガス単独の効果では1.2度前後とされています。これは炭酸ガスによる温室効果が飽和していることが考慮されない場合の数字で、他の光学的厚みの増加などのいくつかの方法から算出した数字はいずれも0.4度です。0.01~0.03度とする説もあります。
http://ziddy.japan.zdnet.com/qa3071085.html
http://feliscatus.blog77.fc2.com/blog-category-10.html
衛星による観測で水蒸気の正のフィードバックは思い込みで、実際には雲の効果も加わって強い負のフィードバックがあることが確定しましたから、実際の炭酸ガス倍増時の温度上昇は0.4度未満ということになります。観測結果が導いた結論を無視してはいけません。

負のフィードバック効果を見出したロイ・スペンサー教授は温暖化の終焉をアメリカ議会で予言しています。
http://www.youtube.com/watch?v=BXbPzy9lSBk
もともとラジオゾンデによる対流圏の温度は過去30年で上がっていません。
ということで、真鍋氏の説の炭酸ガス濃度が上がると、上空も地上も温度勾配を保つように両方上がるという筋書きは成り立っていません。
http://www.junkscience.com/Greenhouse/Radiosonde.gif
衛星観測の気温と地上観測の気温の差は1980年頃はほとんどありませんでしたが、最近は地上観測の方が0.4度高くなっていて、観測点を大幅に減らして都市部の割合を高めたことによる都市化の影響で、気温の過大評価が目立っています。
http://file.akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/satellite.jpg
http://akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/Category/12/
近藤純正先生の厳密な検討では、日本の過去100年の気温上昇は0.67度です。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke46.html 近藤純正先生のHP
気象庁が平均気温を出している17の中小都市の観測点の過去100年の気温上昇は1.1度ですから、そのうち0.4度は都市化や日だまり効果による過大評価分ということになります。
衛星観測による下層大気の温度は1980年~1997年の間で上がっていません。急激な温度上昇があったとするIPCCの話とずいぶん違っています。1998年と2009年後半~2010年はエルニーニョによる一時的な上昇ですから除外して考える必要があります。
1997年と2002年の間で0.2度上がった後は気温が横ばいになっています。
http://www.drroyspencer.com/latest-global-temperatures/
2002年から世界の気温上昇は止まって横ばいになり、IPCCの一方的な右上がりの予測からどんどんずれています。PDO(太平洋十年規模振動)指数のプラスまたはマイナスの期間は25~30年続きます。2000年頃にプラスからマイナスに転じましたから、あと低温傾向は15~20年続くはずです。
1900年代後半の8000年ぶりの活発な太陽活動は終わり、昨年、一昨年は100年ぶりの無黒点日数となりました。現在の前の黒点周期の23期の期間は2年長くなり、24期に入っても太陽風速度が遅いままで、太陽活動は予想よりも不活発です。太陽活動が不活発となることによる極小期はおよそ200年ごとに来ますから、1600年代のマウンダー極小期、1800年代のダルトン極小期の次の極小期が2000年代に来て低温となる可能性は大いにあります。
海水温の上昇も2002年から止まっています。
http://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/shindan/a_1/glb_warm/glb_warm.html
海面の上昇スピードも2005年からかなり鈍化しています。
http://sealevel.colorado.edu/
炭酸ガスによる地表からの地球放射の吸収の飽和の有無に関する議論の総括 (クロップサイエンス)
2010-12-03 21:34:06
論点:炭酸ガスによる地球放射の吸収は飽和しているから、炭酸ガス濃度が増加しても温室効果は増大しない。

反論1:炭酸ガス濃度が高まると、15μmの吸収波長の隣接部分の波長の吸収が多くなるため、温室効果は増大する。

反論1は誤り:それは空気中に水蒸気が全くない架空の世界の話である。炭酸ガスの吸収波長の15μmに隣接して、両側に水蒸気の吸収波長域があり、水蒸気は炭酸ガスよりも桁違いに多いため、隣接部分の波長の地球放射は水蒸気に吸収されている。従って、炭酸ガス濃度が高まっても、温室効果は増大しない。

反論2:地球放射は一度炭酸ガスに吸収された後、上向き放射と下向き放射に別れ、上向き分の放射は炭酸ガスによる吸収と放射を繰り返しながら、大気上端に達して宇宙空間に出て行く。炭酸ガス濃度が高まると、吸収と放射の回数が多くなるため、温室効果は高まる。(多層大気モデル)

反論2は誤り: 15μmの地表からの地球放射と下向きの大気放射は観測では同じ値となっている。ということは、上向き放射は全て、炭酸ガスによる吸収と放射の繰り返しの結果、全て下向き放射として地表に向かっていることになる。地表からの地球放射と下向き大気放射の差はゼロであるから、地球放射の半分が次々に上の層に吸収と放射の繰り返しにより伝達されて行くという放射伝達による排熱のルートはもともと存在しない。多層大気モデルの考え方自体が存立し得ない。

反論3:高空からの放射が大事で、高空は飽和していないから、炭酸ガス濃度が高まると温室効果が高まる。

反論3は誤り:1mの空気柱で比較すると、低圧低温の成層圏の条件では地表よりも15μmでの炭酸ガスによる吸収のピークが低く、幅も狭いが、実際の成層圏の空気柱は相当な厚みがある。100m、1000mの空気柱では成層圏でも炭酸ガスによる15μmの赤外線の吸収は飽和していて、炭酸ガス濃度が高くなっても、さらに赤外線の吸収が増える余地はない。

このように炭酸ガスによる赤外線の吸収の飽和に対する反論はどれも誤りで、成り立ちません。
もともと、炭酸ガスが増えると赤外線の吸収が増え、温室効果が増大して、温度がどんどん上がって行くという温暖化炭酸ガス原因説は、赤外線の吸収の飽和のことがきちんと考慮されていません。炭酸ガスが吸収できる波長15μmの地表からの地球放射の赤外線は吸収力が非常に強い炭酸ガスに吸収されてしまうために、10mの高さよりも先に進めません。
10mの高さから大気上端までの間に地表から来た波長15μmの地球放射の赤外線は存在しませんから、炭酸ガス濃度を高めても地球放射の赤外線を吸収できず、温室効果の増大もあり得ません。
温暖化の原因を炭酸ガス濃度の上昇のせいにするのは明らかに誤りです。

大気の窓領域の波長に吸収波長がある対流圏のオゾンの濃度が高くなった場合は、温室効果が高まります。炭酸ガスと水蒸気は吸収可能波長での地球放射を吸収し尽くしています(下図の右側の地球からの熱放射で、全ての吸収と散乱の合計について、大気の窓領域以外の波長では吸収・散乱率が100%になっている)から、現時点で濃度上昇が温暖化に結びつく可能性がある気体は対流圏のオゾンだけです。
メタンと一酸化二窒素は圧倒的に大量に存在する水蒸気と吸収波長が重なっていて、当該波長では水蒸気単独で地球放射を吸収し尽くしているため、温室効果ガスですが、実際には濃度が高くなっても温室効果を発揮することはありません。
温暖化を避けるためにメタンの排出を減らそうとする試みは、実は見当違いなことで不必要です。
もちろん、炭酸ガスの排出を温暖化対策のために無理に減らそうとすることも見当違いなことです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Atmospheric_Transmission_JA.png
温暖化論争に参加するようになった理由 (クロップサイエンス)
2010-12-04 16:19:40
1年ほど前までは温暖化炭酸ガス原因説に対しては中立の立場でした。
ある時、たまたま懐疑派と温暖化脅威派のHPを見る機会があり、両方の主張を読み比べました。興味がわいたので、さらにIPCC報告の要約や温暖化防止キャンペーンの環境庁関係のパンフレットも一通り読んでみました。

その結果、温暖化炭酸ガス原因説の資料やHPには、専門外の私が読んでも、すぐにわかるような誤りや誇張、誤解を招く誘導が多数含まれていることに気付きました。
ほとんど、戦時中の大本営発表、風車(炭酸ガス)に向かって、「悪者め!」と、突撃するドンキホーテのようです。
あまりにも非科学的な話がまかり通っていることに大変驚きました。

そして、正しい主張をしている懐疑派の先生がネット上でトンデモ学者呼ばわりされ、バカにされ、環境保護や人類の未来の災難の予防を妨害する悪者のような言い方をしている人がかなりいることもわかりました。まるで、戦時中の反戦論者が「非国民」、「国賊」呼ばわりされたような雰囲気でした。その辺の感じは、このトピックスの上の方を読んでいただくと、いくらかわかると思います。
非難しているご本人は正義感からそのような言い方になってしまっていると思うのですが、彼らの誤解を解き、正しい事実を理解してもらうのが、自然科学の発展の一翼を担う私の使命であると感じました。
事なかれ主義で現状を放置するのは簡単ですが、温暖化脅威派に囲まれて孤軍奮闘している丸山先生や赤祖父先生のような現代のコペルニクス、ガリレオ・ガリレイを微力ながら支えなければならないと思ったのです。

ということで、当HPにお邪魔してコメントしたり、議論したりするようになりました。
自分の意見と合わない書き込みを即刻削除したり、嫌みを言って意見の合わない人を来させないように持っていくHPの管理人がいる中で、懐が深く、寛大な当HPの管理人さんには感謝しています。

温暖化炭酸ガス原因説のような誤った説が主流の扱いを受け、国の政策の中に組み込まれて1兆円もの貴重な国費が見当違いな使われ方をしていることは、こけだけ科学が進んだ現代としては驚くべきことです。全く信じられないことです。
欧米では既に流れは変わってきています。
http://www.youtube.com/watch?v=zROM1fnsnLo&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=e2V3B0U6VD8&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=ZRSAFm5zQHE&NR=1
http://www.youtube.com/watch?v=L5nLqP1oh38&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=W5aq5LfPUCo&NR=1
http://www.youtube.com/watch?v=WOQ5w_cEqFc&feature=related

温暖化炭酸ガス原因説の崩壊は間近いと確信しています。
温暖化炭酸ガス原因説は天動説、創造説、ルイセンコの獲得形質の遺伝などと並ぶ歴史的な誤説として、将来の科学史の中で語り継がれて行くことでしょう。
いずれの人も脱石油は合意しているのですよね。 (通りすがりの電気自動車開発者)
2010-12-05 23:21:48
管理人様、関様、クロップサイエンス様masudako様、いろいろな議論 勉強になります。

ところで、皆さんは 自説が正しい、相手の説は間違っている、と主張しあい、どちらかが正しいということを説き伏せることが目的で 地球温暖化、寒冷化、CO2犯人説、Co2以外の要因説などを展開されているのでしょうか?

私は 
①20世紀以降、とくにこの10年程度 地球環境は大幅に変わっているという事実に憂慮している
②石油というエネルギーによって成立している現在の社会は持続可能ではないので、脱石油の社会確立が必要。

そのためには、 地球環境を悪化させている可能性のあるものは全部「予防」するべきだと思います。

最近体調がよくない。となれば、 食生活の改善、運動、禁煙、十分な睡眠、ストレスの少ない仕事など 予防に走りますよね。 

CO2が犯人かどうか確証はなくとも、CO2も被疑者なのであれば CO2削減に取り組むのが人類たるものではないでしょうか? 結果関係なくとも、 少なくとも脱石油社会には寄与できると思います。

同時に 森林伐採の防止になれるような活動、淡水化技術の発展による砂漠などの緑地化、食料生産性の向上、輸送量の削減(地産地消推進)など 各々、取り組む必要がある思います。

皆さんの学説がどれが正しいか、それは地球が証明します。 皆さんがおいくつかわかりませんが、死ぬときに あってた、間違っていた、結局わからなかった どれかわかります。 ただ そのときに 地球が非常に住みにくい星になっていたら、私は悲しいので、出来ることをします。 ここのページをご覧になる人は ある程度関心を持っている方だと思います。 

僭越ながら、どちらが正しい、間違っている ではなく、 丸山先生も、関さんも 人口増加と石油枯渇が問題、(あと日本としてはエネルギー、食料のセキュリティが問題)と同意している点があるのであれば、それに邁進するような活動をいただければと思います。
炭酸ガスが温暖化の原因である可能性はゼロ (クロップサイエンス)
2010-12-09 19:57:45
通りすがりの電気自動車開発者さんへ

相手を説き伏せることを目的として、炭酸ガス以外の要因説を主張しているわけではありません。
温暖化炭酸ガス原因説は原理的に全く成り立たないという、科学的真実を多くの皆さんに知っていただいて、温暖化炭酸ガス原因説一色のマスコミ報道によって誤った方向に誘導された世論を正しい事実に基づいた方向に導きたいと考えています。
ドンキホーテのように無実の風車(炭酸ガス)に向かって突撃(炭酸ガスの無理な排出削減)するようなバカなことは、もうやめにしましょうということです。

「①20世紀以降、とくにこの10年程度、地球環境は大幅に変わっているという事実に憂慮」ということですが、地球は太古の昔から海の波のように暖かくなったり、寒くなったりを延々と繰り返しています。太陽系が銀河の腕を通過するかどうかや、ミランコビッチサイクル、太陽活動の活発さ(太陽風速度)、PDO(太平洋十年規模振動)指数によって温度は変わります。
太陽の活動の11年周期は広く知られていますが、他にも約200年の周期があり、気温に大きな影響を与えています。現在の100年で0.7度という気温の上昇トレンドは、寒かった1800年代のダルトン極小期(小氷期の最後の方)からの回復過程と、8000年ぶりの活発な太陽活動だった1950~2000年の現代極大期によって生じたものです。

太陽活動による気温への影響は14~20年のタイムラグ(時間的遅れ)がありますから、2016年前後から気温は下降トレンドに入り、2000年代に生じる予定のダルトン極小期並の極小期に向かって下がっていく可能性が高いのです。
http://www.teglet.co.jp/blog/?cat=45

このような自然変動は昔から繰り返していることで、憂慮するほどのものではありません。憂慮はIPCCの誤った報告を鵜呑みにしたマスコミ報道によって誘導された「思いこみ」によるものです。
特に最近10年ほどは気温と海面温度は横ばいになっており、海面上昇のスピードも2003年から落ちてきています。PDO(太平洋十年規模振動)指数が2000年頃からプラスよりマイナスに転じていることも影響しているのですが、そろそろ気温も海面上昇もピークを迎えて下降局面に入ることを連想させる動きです。
http://f.hatena.ne.jp/nytola/20100709102914
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/monitor/2009/pdf/ccmr2009_chap2.pdf
http://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/shindan/sougou/html/1.2.html
http://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/db/climate/pdo/pdo_month.html

「②脱石油社会の確立」は、今から20~30年後までの期間を考えると、その通りです。
有限な石油を大切に使い、節減する技術開発や工夫を進めることが大事なことは言うまでもないことです。
新マルサス主義の流れを組むローマクラブの悲観的な予想の「成長の限界」が1972年に発表され、大きなインパクトを与えた(私も本を買って読みました)当時から、ピークオイル(石油を掘り尽くして枯渇)の問題はずっと言われてきたことですが、実際には価格の上昇に刺激された石油開発が進み、今日に至るまで石油不足は生じていませんし、確認埋蔵量はどんどん増えて、むしろ増産傾向になっています。少年は「オオカミが来る」と何度も言い続けましたが、「オオカミ」は来なかったのです。
現実的な予測では2030年頃に石油生産はピークを迎え、その後の生産減とともに価格が上昇する見込みとなっています。
http://www.iae.or.jp/publish/kihou/28-2/09.html
その時になってはじめて、極めて高コストの電気自動車や燃料電池車が補助金なしで勝負できる時が来ますが、現時点で無理にガソリン車、ディーゼル車から転換させるのは経済的合理性がありません。

「炭酸ガスも被疑者」ということですが、マスコミ報道による洗脳状態からまだ目覚めていらっしゃらないようです。炭酸ガスが温暖化の原因である可能性は全くなく、濡れ衣です。
上記の炭酸ガスによる赤外線吸収飽和論の総括の所を良くお読みいただいたら、現時点で炭酸ガスは温室効果を既に100%発揮済みであるために、炭酸ガス濃度が上昇しても、問題となるような温度上昇は全く起こらないことを確認できるはずです。
よくある意見ですが (盲亀浮木)
2010-12-10 01:41:18
単に脱石油を目指し、新エネルギーの開発に力を入れる程度なら名目はオイルピークで十分で、温暖化対策をもってくる必要は無いはずです。
温暖化対策と言うと、そこには排出権取引だの環境税だの二酸化炭素貯留技術だのの有象無象が引っ付いてくるワケで。
これらに、途轍もない額の税金を投入することを正当化してしまうのが、人為温暖化ですから。
従って、どうせ脱石油目指すんだから良いじゃないかという通りすがりの電気自動車開発車さんの意見はには到底乗れない次第でございます。
科学者 (エンジン屋)
2010-12-10 15:33:54
通りすがりの電気自動車開発者さんへ

丸山先生は科学者ですので真理(仮説だとしても)を主張するのはあたりまえのことだと思います。うそも方便という政治家なら別ですが。もはや温暖化問題はうそでかためられた政治問題です。とてつもない税金をつぎ込み、いまさら戻れないと思っている科学者、政治家そしてマスコミにいいたい、もう一度原点に戻って考えて欲しい、今本当にやらなければいけないことは何か。CO2が原因か、そうでないかでまったくやることは違う。温暖化が科学ならきっちり原因を追究して欲しいと思います。対策はそれからです。体調がよくないとき医者にもいかずあてずっぽうな食生活の改善、運動、禁煙、十分な睡眠を行うことは予防になりませんよ。なんで体調が悪いのか先に調べるのが普通ではないですか。代替エネルギーはまったく別の問題で、重要ですが現状では温暖化問題と切り離して議論されるべきです。
温暖化問題は「成長の限界」問題の一部です (masudako)
2010-12-11 12:38:56
人間活動が環境を改変することが人類自身の持続的生存をあやうくしています。20世紀の初めの人たちが想像できなかったほど人口がふえ、ひとりあたりの資源消費量もふえているのです。

気候改変は、この人間活動による環境改変の一面です。わたしは一方で、温暖化問題を地球環境問題のすべてであるように言う議論はまちがっていると主張します。他方で、温暖化問題は無視できるという議論もまちがっていると主張します。

気候変化は空間・時間について不均一に起こります。ただし、便宜上全球平均温度に注目して話を進めます。人間活動による気候改変のおもなものは、硫酸などのエーロゾルによる寒冷化と、二酸化炭素などの温室効果物質増加による温暖化です。そして、相対的に後者のほうが大きいのです。

気候は外部要因が変わらなくても変動しますし、太陽や火山などの自然要因によっても変動します。しかし、人間活動起源の大気成分変化による21世紀に予想される温暖化を打ち消すほどの寒冷化が起こるためには、太陽が17世紀よりもさらに弱まるか、19世紀のタンボラよりも大量よりのエーロゾルを出す火山噴火が続くかが必要でしょう。どちらもありえないことではありません。(その意味では、温暖化が必ず起こるとは言えません。) しかし、どちらも予測されていません。したがって、21世紀の気候は寒冷化すると科学的根拠を持って予測できる人はいないと思います。(丸山さんはそう言っているようですが、理屈が飛躍しています。)
(訂正) (masudako)
2010-12-11 12:41:57
直前のわたしのコメント中、「大量よりの」とあるのは編集作業の失敗で、正しくは「大量の」です。
新マルサス主義、温暖化炭酸ガス原因説はどちらも誤り (クロップサイエンス)
2010-12-12 10:43:42
masudakoさんへ

「人間活動が環境を改変することが人類自身の持続的生存をあやうくしています。」というのはオーバーな表現で現実に起こっていることとかい離しています。「成長の限界」の思想、新マルサス主義にとらわれすぎています。

下水道を普及させたり、水質規制を強化したことで、ドブ川のようだった多摩川と神田川はきれいになり、大量のアユが遡上するようになりました。光化学スモッグも東京では昔ほどは起こらなくなりました。現代の科学力と資金を適切に行使すれば、人口増や産業の発展による環境汚染は克服できるのです。
私は19世紀後半的科学万能主義に近い考え方です。環境汚染対策はやればできることで、後は政治の問題、税金の使途の問題です。持続的生存があやうくなることはありません。
「成長の限界」の予想は人口増加以外はことごとくはずれていて、予測されたような悲惨な事態にはなっていません。緑の革命のような食糧の大増産、石油埋蔵量の大幅な増加、環境対策技術の進展、各国政府の環境汚染防止策などの38年前のコンピューターシミュレーションが計算に入れていなかった事態が次々に起こり、悲観的な予想は丸はずれです。

炭酸ガス濃度の増加が温暖化の原因の90%以上と決め付けたIPCC報告のもとになったコンピューターシミュレーションも上記と似た誤りを犯しているように感じます。
まず、思い込みで十分な根拠がないのに炭酸ガスが原因で気温が上昇する図式を先に作ってしまい、その他の要因を極端に小さく見積もっているか、全く計算に入れていないのです。

上記の赤外線吸収飽和論の議論の結果のように、炭酸ガスが増加しても気温は上がらないということがわかってしまうと、莫大な経費をかけた超高速コンピューターによるシミュレーションもIPCC報告もCOP16も25%炭酸ガス排出削減も無意味なものです。

今後の寒冷化の予想ですが、断定はできないものの太陽の活動周期200年からすると、2000年代前半に1800年代前半(井伊直弼が雪の桜田門外で切られた頃)のダルトン極小期並のやや寒冷な時期に入る可能性は高いと思います。
2025年頃にPDO(太平洋十年規模振動)指数がプラスに転じて気温が上がる方向に働きますが、それ以上に太陽活動の低下による要因の方が大きく働きます。
200年周期の太陽活動の大トレンドの波に25~30年周期のPDO指数の波が乗っているのです。

ミランコビッチサイクルのピークに伴う気温のピークは8000年前の縄文時代に生じ、以後は中世温暖期、現代極大期などの波はあるものの一貫して気温は低下傾向です。
ミランコビッチサイクルの波はすでに谷付近に来ています。これまでの気温への影響のタイムラグは2000~8000年ですから、5000年後は間氷期が終了して氷期に向かって大幅な気温低下が続いているはずです。
クロップサイエンスさんの基礎的間違い (水鏡仁(酔狂人あらため))
2010-12-12 17:44:06
クロップサイエンスさんの発言には基礎的なレベルで間違いがあるように見受けられます。

>論点:炭酸ガスによる地球放射の吸収は飽和しているから、炭酸ガス濃度が増加しても温室効果は増大しない。

エネルギーの観点から見れば、大気による地球放射の吸収は実質ゼロ。太陽から地球に放射されるエネルギーと地球から宇宙に放射するエネルギーが等しいから、地球の気候が定常性を保つことができる。エネルギー保存則を無視して、「吸収」を議論しても意味はない。
光学的な吸収とエネルギーとしての吸収は別。

>15μmの地表からの地球放射と下向きの大気放射は観測では同じ値となっている。ということは、上向き放射は全て、炭酸ガスによる吸収と放射の繰り返しの結果、全て下向き放射として地表に向かっていることになる。地表からの地球放射と下向き大気放射の差はゼロであるから、地球放射の半分が次々に上の層に吸収と放射の繰り返しにより伝達されて行くという放射伝達による排熱のルートはもともと存在しない。多層大気モデルの考え方自体が存立し得ない。

上向き、下向きに関して、よくやる間違い。「気圧は大気の面積あたりの重さだから、下向きにはゼロになる」と主張するようなもの。同じ場所で計測した気圧が上向きか下向きか関係ないのと同様、大気中で充分に吸収と再放射が繰り返される場合、上向き放射と下向き放射は、同じ場所で計測すればほぼ一致する。
水鏡仁(酔狂人あらため)さんの誤り (クロップサイエンス)
2010-12-12 21:52:26
水鏡仁さんへ

「エネルギーの観点から見れば、大気による地球放射の吸収は実質ゼロ。太陽から地球に放射されるエネルギーと地球から宇宙に放射するエネルギーが等しいから、地球の気候が定常性を保つことができる。」
の部分は全く同じ認識ですが、当方の議論の流れと直接の関係はありません。

「エネルギー保存則を無視して、「吸収」を議論しても意味はない。」の部分は完全に違います。
エネルギー保存則の無視はありません。波長15μmの地表からの地球放射は炭酸ガスに吸収され、同じ大きさの大気放射として炭酸ガスから放射され、地表に戻ります。従って、炭酸ガス自体は地球放射によって温度は上がりません。
水蒸気の赤外線吸収波長域でも炭酸ガスと同様に吸収の飽和が生じていて、地球放射と同じ大きさの下向き大気放射が生じています。炭酸ガスと水蒸気による下向き大気放射が熱収支図の324で、温室効果に相当する部分です。既に目いっぱい温室効果を発揮済みです。炭酸ガスと水蒸気による地球放射の吸収の飽和は熱収支図とも合っていて、エネルギー収支上でも矛盾はありません。
http://www.junkscience.com/Greenhouse/Kiehl_Trenberth-1997_Fig7.jpg
むしろ、温暖化炭酸ガス原因説側の多層大気モデルの一度炭酸ガスが地球放射を吸収した後、半分が上向き放射になり、上の層に吸収されて、次々に吸収と放射が繰り返されて宇宙空間まで放射が出て行くというストーリーは熱収支図とも大気放射の観測値とも合いませんし、エネルギー収支でもつじつまが合いません。

「同じ場所で計測した気圧が上向きか下向きか関係ないのと同様、大気中で充分に吸収と再放射が繰り返される場合、上向き放射と下向き放射は、同じ場所で計測すればほぼ一致する。」の部分は地球放射、大気放射に温室効果ガスが赤外線を吸収できない波長域の大気の窓領域が存在するのをご存じないようです。大気の窓領域では上向きの地球放射と下向き大気放射が大きく異なっていて、差の分が宇宙空間まで出て行きます。これが熱収支図の40の部分です。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke03.html 近藤純正先生のHPの大気放射スペクトル図参照
全波長域で上向き地球放射(地表温度での黒体放射)と大気放射が同じだというのは誤りです。

大気のもっと上の方の高さ別の下向き放射、上向き放射の観測例でも両者は同じ値ではありません。
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jmsj/82/2/82_623/_article
クロップサイエンスさんの基礎的間違い(2) (水鏡仁(酔狂人あらため))
2010-12-21 23:26:34
>エネルギー保存則の無視はありません。波長15μmの地表からの地球放射は炭酸ガスに吸収され、同じ大きさの大気放射として炭酸ガスから放射され、地表に戻ります。従って、炭酸ガス自体は地球放射によって温度は上がりません。
水蒸気の赤外線吸収波長域でも炭酸ガスと同様に吸収の飽和が生じていて、地球放射と同じ大きさの下向き大気放射が生じています。炭酸ガスと水蒸気による下向き大気放射が熱収支図の324で、温室効果に相当する部分です。既に目いっぱい温室効果を発揮済みです。炭酸ガスと水蒸気による地球放射の吸収の飽和は熱収支図とも合っていて、エネルギー収支上でも矛盾はありません。

地表が太陽で暖められていることが忘れられています。「同じ大きさの大気放射として地表に戻る」というのは、際限なく地表の温度が上がるということになります。

>「同じ場所で計測した気圧が上向きか下向きか関係ないのと同様、大気中で充分に吸収と再放射が繰り返される場合、上向き放射と下向き放射は、同じ場所で計測すればほぼ一致する。」の部分は地球放射、大気放射に温室効果ガスが赤外線を吸収できない波長域の大気の窓領域が存在するのをご存じないようです。大気の窓領域では上向きの地球放射と下向き大気放射が大きく異なっていて、差の分が宇宙空間まで出て行きます。これが熱収支図の40の部分です。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke03.html 近藤純正先生のHPの大気放射スペクトル図参照
全波長域で上向き地球放射(地表温度での黒体放射)と大気放射が同じだというのは誤りです。

「全波長域で」上向き放射と下向き放射が同じだなんて言っていません。「大気中で充分に吸収と再放射が繰り返される場合」と限定しています。大気中でほとんど吸収されない波長では、当然吸収と再放射の繰り返しが起きないので上向き放射と下向き放射が同じにはなりません。
上向き放射と下向き放射に関する条件がぬけていたので補足しておきます。温度が一様であるということです。放射から吸収までに赤外線が到達する範囲の空間の温度が一様である必要はあります。

そもそも、炭酸ガスによる地球放射の吸収が飽和しているという言葉がでてくることがおかしいです。「吸収が飽和している」ということは、地球放射が相対的に強すぎることになりますから、地球放射が吸収されきれずに大気圏外へ放射されることになります。地球放射は、日周期、年周期の変動がありますから、地球放射が吸収されきれないケースが発生するはずです。ところが、クロップサイエンスさん自身が言及しているように、波長15μmの地表から大気圏外への放射はほぼゼロです。
宇宙に15μmの地球放射が出て来ないのは炭酸ガスによる吸収が飽和しているため(温室効果は既に100%発揮済) (クロップサイエンス)
2010-12-23 14:52:39
水鏡仁さんへ
「同じ大きさの大気放射として地表に戻る」は上記の文章をきちんと読んでいただいたらわかることです。
「波長15μmの地表からの地球放射は」と前段で書いていますので、炭酸ガスが吸収することができる15μmの波長のみをさしていて、全波長をさしたものでないことは明らかです。
排熱の第1のルート(地球放射のうち、水蒸気と炭酸ガスが吸収できない大気の窓領域の波長での放射冷却による宇宙への排熱)と、排熱の第2のルート(潜熱、けん熱、大気・雲による太陽放射の吸収分が高空へ移動して宇宙へ放射)を否定するものではありませんから、地表温度が際限なく上がることはありません。
http://www.junkscience.com/Greenhouse/Kiehl_Trenberth-1997_Fig7.jpg

「「吸収が飽和している」ということは、地球放射が相対的に強すぎることになります」は意味不明です。炭酸ガスによる15μmの地球放射の吸収の飽和は、地表温度での黒体放射の値となる地球放射の強弱と直接の関係はありません。
また、温室効果を発揮する下向き大気放射は地表が冷えるのを抑制する効果はありますが、積極的に暖めて温度を上げる効果はありません。
現在の地表温度は水蒸気と炭酸ガスによる温室効果が既に織り込み済みの温度です。
地表温度がかなり高くなったことにより、地球放射が大きくなって、その結果、炭酸ガスが吸収しきれなくなった分が大気圏外に出てくるということはあり得ません。
炭酸ガスによる15μmの吸収はものすごく強いので、地表からの15μmの地球放射はわずか1mで90%以上吸収されてしまい、10mも進めません。
http://www.sundogpublishing.com/fig9-13.pdf

水蒸気の吸収波長域でも100mの高さまでにほとんど地球放射は吸収されてしまい、200mの高さになるとほとんどゼロになります。水蒸気も吸収が飽和していますから、正のフィードバックによる温度上昇は起こりません。
このように炭酸ガスと水蒸気による地球放射の吸収は非常に強いので、日周期、年周期の変動で吸収しきれないケースが出る可能性は全くありませんし、これまでの観測でもそのようなことは起きていません。

水鏡仁さんが、「波長15μmの地表から大気圏外への放射はほぼゼロです」と認めていることは、「炭酸ガスによる地球放射の吸収の飽和」と同じ意味です。実はご自分でも炭酸ガスによる吸収の飽和を認めているのです。大気圏外に15μmの地球放射が出てくるのは炭酸ガスによる吸収が未飽和の場合だけです。
これで、炭酸ガスが今以上に増えても、地球の温度が上がらないことをわかっていただけたと思います。
クロップサイエンスさんの基礎的間違い(3) (水鏡仁(酔狂人あらため))
2010-12-29 23:03:11
クロップサイエンスさんの間違いは、大きくは以下の2点に起因するようです。

・大気がその温度に応じて赤外線を放射することを考慮していない
・飽和という言葉の意味を誤解している

大気は、その温度に応じて(二酸化炭素などの分子が)赤外線を放射します。大気の赤外線放射は、大気が赤外線を吸収することと直接の関係は無いと言ってもいいです。赤外線を吸収して大気の温度が上がることによる間接的な関係にすぎません。「吸収と再放射の繰り返し」というのは、大気圏外へ到達することを説明するモデルに過ぎず、大気圏内に留まる放射においては無視しても差し支えありません。二酸化炭素などの分子は、窒素分子や酸素分子と衝突してエネルギーのやりとりをするため、赤外線を吸収した高エネルギーの分子がそのまま再放射する確率はごく低いです。

波長15μmの赤外線の地表からの上向きの地球放射と下向きの大気放射がほぼ同じなのは、地表と地表付近の大気がほぼ同じ温度で、かつ、波長15μmの赤外線に関しては地表も大気も黒体と見なせるからにすぎません。

そして、地表と地表付近の大気がほぼ同じ温度なのは、地表が大気を暖めるだけでなく、大気も地表を暖める働きをするからです。

>また、温室効果を発揮する下向き大気放射は地表が冷えるのを抑制する効果はありますが、積極的に暖めて温度を上げる効果はありません。

間違いです。大気が地表より温度が高い場合は大気が地表を暖めます。放射冷却により、明け方は地表の方が大気より冷えている場合が多いので、毎日のように大気が地表を暖めるケースが生じています。北極や南極のような高緯度地方では、循環のある大気の方が多くの場合温度が高いので、大気が地表を暖めるのはごく普通のことです。特に冬は、夜が続くので大気が地表を暖めるだけになります。

このように、赤外線吸収と直接関係無く、大気がその温度に応じて赤外線を放射することを、クロップサイエンスさんは考慮していないように見えます。

飽和という言葉は、一般に、ある要素を受け入れる上限に達していることを意味します。飽和という言葉が使われる例としては、以下のようなものがあります。

・飽和水蒸気量
・飽和食塩水
・市場の飽和
・飽和攻撃

飽和水蒸気量は、空気中に存在できる水蒸気量です。飽和水蒸気量は温度に大きく依存するので、空気が冷えることにより飽和水蒸気量を超えた水分が凝結して、霧が生じたりします。
飽和食塩水は、これ以上食塩が溶けなくなった食塩水です。飽和食塩水に食塩を加えても溶けずに沈殿します。
市場の飽和とは、これ以上供給量を増やしても売れ残りになり、売り上げが増えない状態です。
飽和攻撃とは、軍事において迎撃側の処理能力を上回る攻撃をかけることです。

このような飽和という言葉の意味からすると、「炭酸ガスによる地球放射の吸収が飽和している」というのは、「地球放射が強すぎて、炭酸ガスは地球放射をこれ以上吸収できない」としか解釈できません。だから、「そもそも、炭酸ガスによる地球放射の吸収が飽和しているという言葉がでてくることがおかしいです」と書いたのです。
温室効果は飽和していません(9) (masudako)
2010-12-30 12:01:58
この記事にコメントすることはひかえていたのですが、用語の整理という意味で少し述べます。

大気の温室効果に関する水鏡仁さんとわたしの認識はほぼ同じだと思いますが、「飽和」という用語の意味づけだけ違っているようです。使いかたを変えてほしいというわけではないのですが、他の人は違う意味で使っているかもしれないと考える必要があります。

わたしは「CO2による赤外線吸収は飽和しているが、温室効果は飽和していない」と言います。

この場合の「赤外線吸収の飽和」というのは、あらかじめ決めた厚さの空気の層に赤外線がはいってきたとき、それが100%吸収されてしまうとすれば、その空気中のCO2の濃度をふやしても吸収される赤外線エネルギーの量はふえない、ということです。地球大気全層について見ると、波長15μm付近の赤外線については、この意味で吸収が飽和しています。しかし飽和していない波長域もあります。(ここまでについて、クロップサイエンスさんのこの用語の使いかたはわたしのものと共通だと思います。)

ところが、層の厚さを変えて考えると、CO2濃度が高いほうが、より薄い(鉛直間隔の狭い)層で、吸収が飽和することになります。大気全層で考えると、CO2濃度が高いほうが、吸収が飽和した層の数が多いことになります。

もし大気中からの射出がなければ、吸収が飽和した層がふえることは、放射によるエネルギー収支に影響しないでしょう。しかし実際には射出があるので、層の数がふえればいわゆる温室効果が強まることになります。

ただし、現実の大気についての定量的計算は、飽和していないところも含めたすべての波長域を合わせてする必要があるので、層の数をかぞえるような簡単な手続きではできません。
水鏡仁さんの誤解 (クロップサイエンス)
2011-01-01 07:17:00
水鏡仁さんへ
「大気は、その温度に応じて(二酸化炭素などの分子が)赤外線を放射します。」
という記載は合っています。考慮していないわけではありません。人工衛星ニンバスからの観測では、炭酸ガスの吸収波長である15μmの波長に注目すると、成層圏下部の-53度の大気中の炭酸ガスからの放射がとらえられています。
http://www.warwickhughes.com/papers/barrett_ee05.pdf
その放射の熱源は排熱の第2のルートである太陽放射の吸収分、けん熱、潜熱です。地表からの地球放射に由来するものではありません。炭酸ガスによる大きな吸収の谷の底にごく小さな上向きピークがあります。これがQ枝で、成層圏下部よりも温度が高い成層圏上部(オゾン層)の炭酸ガスによる放射をとらえたものです。成層圏上部の温度が高くなるのはオゾンが太陽放射の紫外線を吸収しているためで、それが炭酸ガスからの放射の熱源になっています。

「大気の赤外線放射は、大気が赤外線を吸収することと直接の関係は無いと言ってもいいです。赤外線を吸収して大気の温度が上がることによる間接的な関係にすぎません。」は誤りです。
「二酸化炭素などの分子は、窒素分子や酸素分子と衝突してエネルギーのやりとりをするため、赤外線を吸収した高エネルギーの分子がそのまま再放射する確率はごく低いです。」も誤りです。そのように書いている本(Ex.大気放射学の基礎)がありますし、懐疑派の一部の方もそのように主張していますが、もしそれが正しいと仮定するとつじつまの合わないことが起こります。
すなわち、地表からの地球放射が炭酸ガスに吸収されて、再放射せずに窒素分子や酸素分子と衝突して暖めるとすると、窒素分子と酸素分子は放射をしませんから、15μmの大気放射はゼロになり、15μmの地表からの上向き地球放射と同じ大きさの下向き大気放射が地表で観測されているという事実と合いません。
従って、上記の仮定は成り立たず、再放射する確率はごく低いという話は間違いであることがわかります。
最近、懐疑派の一人のTheorySurgery氏も下記の「お詫びと訂正:大気からの再放射の解釈について」の記事の中で従来の考えを改めて、再放射すると述べています。
http://feliscatus.blog77.fc2.com/blog-entry-82.html#more

「大気も黒体と見なせるからにすぎません。」の部分も誤りです。黒体は赤外線の全波長域を吸収し、全波長域で放射するものです。温室効果ガスの炭酸ガスと水蒸気は、それぞれ吸収可能な波長域でのみ赤外線を吸収し、吸収と同じ波長域で放射しますし、窒素、酸素は吸収も放射もしませんから、大気を黒体と見なせないのは明らかです。

「温室効果を発揮する下向き大気放射は地表が冷えるのを抑制する効果はありますが、積極的に暖めて温度を上げる効果はありません。」という私の主張を間違いであるとして、地表温度と気温が逆転している例を述べていますが、けん熱による熱の移動と放射を混同した話をしていて見当違いです。
通常は地表が大気を温め、その大気は上昇して上空で放射します。これが排熱の第2のルートです。晴天日は大気の窓領域の波長の地球放射が宇宙へと出て行く放射冷却が大きいため、地表の方が大気よりも低温になります。そこで霜が降りてお茶の新芽に被害が出るのを防ぐために防霜ファンを回して地表を温めます。このようなけん熱の移動はもともと否定していません。

近藤純正先生は大気放射の値は地球放射の値を越えないと述べています。大気放射のエネルギーは同じ波長の地球放射に由来するものですから越えないのは当然のことです。もし「大気放射(温室効果)で地表を温めている。」と表現するならば、大気放射が地球放射を上回ることになり、物理的にありえないことです。炭酸ガスと水蒸気は放射冷却によって地表が冷える程度を、それらの温室効果によって軽くしているのです。熱収支図でみると、本来は放射冷却により390冷えるはずの地表は水蒸気と炭酸ガスの大きい温室効果(大気放射)324のために、大気の窓領域分のわずか40冷えるだけで済んでいるのです。
http://www.junkscience.com/Greenhouse/Kiehl_Trenberth-1997_Fig7.jpg

炭酸ガスによる15μmの地球放射の吸収の飽和は明らかです。吸収が飽和していないのは、下図で青色で示される大気の窓領域の波長の地球放射で、今後、対流圏オゾン濃度の上昇による温室効果の増大の余地が残っているのはこの部分だけです。炭酸ガスが吸収できる15μmの地球放射は既に吸収済みで残っていませんから、今以上に炭酸ガス濃度が増えても温室効果が増す可能性は全くありません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A9%E5%AE%A4%E5%8A%B9%E6%9E%9C
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke03.html 近藤純正先生のHP
大気放射のスペクトルの例の図。
点線の地球放射と大気放射に差がない波長域は炭酸ガスと水蒸気による地球放射の吸収が飽和していて、これ以上に濃度を上げても大気放射(温室効果)を今以上に大きくすることはできません。吸収の飽和に関する理解はmasudakoさんと同じです。
地球放射が大きすぎて炭酸ガスが吸収し切れないなどということは単なる空想で、炭酸ガスによる15μmの赤外線の吸収が非常に強い事実を無視した話であり、あり得ません。平均吸収距離はわずか数十cm先であり、15μmの地表からの地球放射は絶対に宇宙空間まで出て行けません。
宇宙から観測した赤外線スペクトル (クロップサイエンス)
2011-01-01 08:32:54
上記の人工衛星ニンバスからの観測結果を紹介しているバレットの報告がリンク切れになっていましたので、こちらの宇宙から観測した赤外線スペクトル図をご覧ください。
http://isukeya.iza.ne.jp/blog/entry/630742/

4番目の炭酸ガスによる赤外線の吸収の飽和に関するリンクも温室効果のページからさらにもう一度放射スペクトルの図をクリックしないと大きい図を見られません。こちらのリンクは直接、大気通過後の放射スペクトルと各温室効果ガスの吸収波長および吸収率の大きい図を見ることができます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Atmospheric_Transmission_JA.png
多層大気モデルは熱収支のつじつまが合いません (クロップサイエンス)
2011-01-01 13:14:40
masudakoさんへ

masudakoさんは多層大気モデルの考え方を持ち出して、炭酸ガス濃度が高くなると飽和に必要な層の厚さが薄くなって、層の数が増えるから温室効果が高まるという主張をしています。

これに関連して、masudakoさんのHP「気候変動・千夜一話」の「CO2がふえる~」の記事で議論していますので紹介します。

まず、masudakoさんのご主張を引用します。
「15μm帯に限ってみると、地表面に達する地球放射を出しているのは、おもに地表面から数十メートル程度のところの大気層であるはずです。この大気層は上にも熱放射を出しています。この薄い大気層が定常状態にあるとしてエネルギー収支を考えてみます。薄い層ですから上向き・下向きに出す地球放射量は同じと見てよいでしょう。またこの層は地表面からだけでなく上の大気からも放射を受けとります。上に出す放射の量と、上から受け取る放射の量には、観測にかかるほどの違いがないかもしれません。しかし、このような層が百層くらい重なったところから上に出て行く放射の量は明らかに地表から出る放射より小さいです。そこから理屈で各層に分けてみると、各層それぞれは、上から受け取る量よりもわずかに多い量の放射を上向きに出しているはずです。この差は、各層ごとに見ると無視できそうですが、多数の層の合計は無視できないのです。」

それに対する私の意見は以下の通りです。

「「15μm帯に限ってみると、地表面に達する地球放射を出しているのは、おもに地表面から数十メートル程度のところの大気層」
という所から、現在の大気中の炭酸ガスによる15μmの地球放射の吸収がものすごく強いことを十分に理解していないことが明らかです。

Pettyの図によると、わずか1mで90%以上吸収されます。計算値では5mで98.4%、実測値では10mで100%吸収されます。
ということは、平均吸収距離は1m以内であり、数十mではありません。
http://www.sundogpublishing.com/fig9-13.pdf

地表から来た地球放射を炭酸ガスが吸収し、上と下に半分ずつ放射するとすると、下向き大気放射は地球放射の50%となり、100%となる大気放射の観測値と合いません。

地表には地表からの地球放射と同じ大きさの下向き大気放射が届いていますから、炭酸ガスの吸収波長の15μmについて、多層の間で次々と吸収と放射を繰り返すことにより、地表から宇宙へと放射が出て行く排熱のルートは熱収支上ありえません。

「層が百層くらい重なったところから上に出て行く放射の量は明らかに地表から出る放射より小さいです。」
について、それが15μmの話とすると、それは地表近くで地球放射が炭酸ガスにより全部吸収されてしまって上空に届かないためです。

また、標高が高くなると気圧の低下とともに断熱膨張の効果により(温室効果の差によるものではない)、温度が下がりますから、炭酸ガスによる15μmの放射は小さくなってきます。
この放射のもとになったエネルギーは排熱の第1のルートの地球放射由来ではなくて、排熱の第2のルートのけん熱・対流、潜熱に由来しています。

「多数の層の合計は無視できないのです。」というのは合計すること自体が論理的に誤っています。10tの荷物を配送した時に、途中の区間を100区間に分けて1000t運びましたと主張していることに相当します。

排熱の第2のルートでは最上位の層からの宇宙への放射こそが本来、問題とすべき部分ですが、そこも宇宙からの観測では炭酸ガスの吸収による大きな赤外線スペクトルの谷があり、-53度の大気中の炭酸ガスによる放射と、成層圏上部の炭酸ガスの放射によるごく小さな上向きピークのQ枝がとらえられていています。

上記のPettyの図はわずか1mの空気柱での数字であり、-53度の低圧低温の大気中でも炭酸ガスによる吸収は飽和していますから、高空の炭酸ガス濃度の上昇によるさらなる放射の吸収はありません。」
ここまでが私の意見の引用です。

地表からみた最初の層から次の層への15μmの放射は届きませんし、層間の逆向き放射も届かなくて、それぞれの層で放射に関しては炭酸ガスによる非常に強い赤外線の吸収のために閉じた状態になっていると思います。15μmの地表からの地球放射は同じ大きさの大気放射として地表に戻っていることが観測されていますから、上の層への放射によるエネルギーの移動はなく、層が増えても温室効果の大きさは変わりません。

多層大気モデルで炭酸ガス濃度が上昇して温室効果が増したとする時、上記の熱収支図のどの数字が変わるとお考えでしょうか。温室効果は増さないので、該当する数字はないはずですが。

masudakoさんは上空5500mの放射平衡温度の-18度と地表温度15度の温度差の33度を温室効果ガスによる温室効果であると思いこんでいますが、これはほとんどの温暖化炭酸ガス原因説の方にみられる誤りです。
このような瞬間的に誤りとわかる非科学的な話が温暖化関係の本や気象関係の本に堂々と書かれているのは、これだけ科学が進んだ現代としては信じられないことです。

標高が高くなると気圧が低くなり、断熱膨張のために、100m上昇するごとに0.6度ずつ気温が低下するのは常識です。5500mの標高では33度下がります。33度差は全部気圧の差、断熱膨張、湿潤断熱減率で説明できます。温室効果ガスが関係する温室効果による部分はありません。

温暖化が心配さん (環境たろう)
2011-10-12 18:27:01

大変興味深い内容、ありがとうございます。

さて、驚いたのですが、今年2011年になって太陽活動の低下が
国の天文台やJAXAやら内外の宇宙関連研究機関で発表されていますね。

もしそれら報告が正しいとすると2013年くらいまで一時的に
活発になったあと、太陽活動は低下に向かうと思われます。

その後の展開はどうなりそうでしょうか(気温、大気中のCO2濃度について)。
雲の生成についての最近の研究動向も気になります。

場合によっては「CO2排出は温暖化の原因の1つではあるが、
主要な要因ではない」とならないか心配です。

そうすると、化石燃料の使用を減らすのは大切ですが
それ以外の以下活動につき

 1.CO2削減としての原発建設推進
 2.CO2地中化プロジェクト
 3.排出権取引市場
 4.国による温暖化研究者への支援

どういった見通しになりそうでしょうか。
最近は例年より寒いので気になってしまいます(笑)。
環境太郎さま (関(管理人))
2011-10-14 14:42:25
 このコメント、誰に対するものなのか不明なのですが、かなり失礼なコメントですね。とりあえず管理人として返信します。

 1.CO2削減としての原発建設推進
 2.CO2地中化プロジェクト
 3.排出権取引市場

 私はこれら三つは始めから反対の立場です。当サイトで訴えてきたのは、自然エネルギーの振興や森林保全というオーソドックスな手法のみです。
 当サイトで排出権取引を批判した記事として、以下のものを参照ください。
http://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/d72c54628d159c08dabd1b9314f3986f

 また、以下の記事もご参照ください。
http://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/5b6014523d1f504b313e53b9faa25a4e

>最近は例年より寒いので気になってしまいます(笑)。

 本当にこうお考えなのですか? 今年のアメリカの熱波や異常な竜巻被害はなんだったのでしょう? 日本の台風被害も異常でした。

 太陽活動が不活発な割に、たいして気温は下がっていません。こんな状況では、太陽活動が再び活発化した後にはどうなってしまうのだろうと考えると背筋が寒くなります。
Unknown (ぽろ)
2012-04-22 16:31:23
丸山さんの言ってたことは正しかったな
お前は大嘘つきだ


太陽観測衛星「ひので」、太陽極域磁場の反転を捉えた
http://hinode.nao.ac.jp/news/120419PressRelease/#siryou
寒冷化 (YS)
2012-05-28 19:24:52
予防原則なら寒冷化にもそなえるべきでは?
丸山先生にみんな本当に謝るのかな。最近みんなだんまりのようですね。
二酸化炭素増加で地球の緑化が促進されている証拠 (松田卓也)
2013-07-14 10:48:53
次の記事によれば、二酸化炭素増加の為に地球の緑化が促進されているという観測結果とシミュレーションの比較をした研究があります。
Elevated carbon dioxide making arid regions greener

http://www.spacedaily.com/reports/Elevated_carbon_dioxide_making_arid_regions_greener_999.html

1982年以降の衛星観測によれば、地球の砂漠地帯などの荒地の部分の緑が増えている。その原因として温度上昇などさまざまな原因が考えられるが、二酸化炭素の増加による部分が大きいことをオーストラリアのCSIROの研究は示した。

Scientists have long suspected that a flourishing of green foliage around the globe, observed since the early 1980s in satellite data, springs at least in part from the increasing concentration of carbon dioxide in Earth's atmosphere.

Now, a study of arid regions around the globe finds that a carbon dioxide "fertilization effect" has, indeed, caused a gradual greening from 1982 to 2010.

Focusing on the southwestern corner of North America, Australia's outback, the Middle East, and some parts of Africa, Randall Donohue of the Commonwealth Scientific and Industrial Research Organization (CSIRO) in Canberra, Australia and his colleagues developed and applied a mathematical model to predict the extent of the carbon-dioxide (CO2) fertilization effect.

They then tested this prediction by studying satellite imagery and teasing out the influence of carbon dioxide on greening from other factors such as precipitation, air temperature, the amount of light, and land-use changes.

The team's model predicted that foliage would increase by some 5 to 10 percent given the 14 percent increase in atmospheric CO2 concentration during the study period. The satellite data agreed, showing an 11 percent increase in foliage after adjusting the data for precipitation, yielding "strong support for our hypothesis," the team reports.

太陽活動と気候の関係 (松田卓也)
2013-07-14 11:32:53
太陽活動と気候の関係

この問題は現在、天文学界でひとつの大きなテーマになっています。黒点数が少なかったマウンダー極小期と小氷期が一致したので、太陽活動が気候に影響するのではないかと疑われているからです。最近アメリカでこのテーマの研究会が行われました。

Solar Variability and Terrestrial Climate
http://science.nasa.gov/science-news/science-at-nasa/2013/08jan_sunclimate/

日本でも研究会が盛んに行われています。スベンスマークの説では銀河宇宙線がカギを握るとされていますが、確立していません。可視光の周期的な変化は少なく、これが短い時間スパンで気候に影響を与える可能性は少ないですが、紫外線の影響が大きいと言う説も有力です。この線で多くの研究が行われています。

2008年に始まった現在の太陽周期24では、黒点数が非常に少なく、ダルトン極小期の再来ではないかと言われています。Solar scismologyの観測から2019年に始まるであろう周期25が存在しないのではないかいう論文が出て、衝撃を与えました。太陽内部にはジェット気流があり、それが次の周期を準備しているのですが、それが存在しないと言うのです。太陽学者の間でも意見の一致は見ていません。

Is the Sunspot Cycle About to Stop?
http://www.skyandtelescope.com/news/123844859.html

Among the 320 solar physicists who have gathered for a conference in Las Cruces, New Mexico, word is buzzing about a claim that the 11-year solar-activity cycle, which some of them have spent their lives studying, may be on the verge of a drastic change.

At the meeting of the American Astronomical Society's Solar Physics Division, four scientists affiliated with the National Solar Observatory have posted three papers showing separate evidence that the solar cycle may be about to flatten right out.
In a press conference Tuesday morning (June 14th) they predicted that the current solar Cycle 24, which began about three years ago, will produce only half as many spots as the previous one. And, said Frank Hill of the National Solar Observatory, Cycle 25 "may not actually happen."

「成長の限界」の予測は観測によく合っている (松田卓也)
2013-07-14 11:59:51
「成長の限界」の予測は人口増加以外ことごとく外れていると言う主張がクロップサイエンスさんからなされていました(10/12/12)。

以下にそれが30年間の実績とよく合っていると言うオーストラリアの研究者の論文を貼付けます。

A comparison of the limits to growth with thirty years of reality, by Graham Turner

http://www.csiro.au/files/files/plje.pdf


松田卓也様 (関(管理人))
2013-07-19 15:09:57
 返信遅れて申し訳ございませんでした。数々の貴重な情報をお知らせくださりありがとうございました。

>二酸化炭素増加の為に地球の緑化が促進されている

 ある場所では緑化の促進、局地的には乾燥化による森林衰退、また山火事の増加・・・といくつかの作用が同時進行しているように思われます。長期的にどうなるか注意深い観察が必要かと存じます。

 ローマクラブの予想が合致しているという論文も大変に興味深かったです。最近、ローマクラブのメンバーの一人ヨルゲン・ランダース氏が『2052 ~今後40年のグローバル予測』という本を出版しましたが、これも幾多出ている同種の予測本の中では、きわだって精緻な分析で的を得ていると思いました。
不都合な真実 (グリーントライボロジー)
2013-10-17 22:18:08
IPCCが温暖化の見解を6年ぶりにしましたが、温暖化が確実なものになっているといった結論でした。時空を超えた比喩などで論法をすり替えてもダメだし、そもそも子孫への負担を考えないと本当によくない。自分が死んでもです。とにかく樹脂業界はなんとかならんのか?
丸山論に賛成 (大阪の通行人01)
2016-01-11 18:51:12
長州レジームからの脱却=官僚とジャパン・ハンドラーの支配から日本を取り戻す。

と、自己紹介欄に書いてありましたが、

そのような人が、
長州の田布施一味の使い走りや
ジャパン・ハンドラーの
親方の手先の1部門が提唱している
地球温暖化を信じているとは、
気の毒な人だ!

さらに、
どんな弁証法で記述があるのかと
寄り道して、読んでみたが、
あんたはどこの学校を出た人なのかな?
国公立理科系ではない!
と、可哀想になるぐらいの記述。
★悔しければ、
プロフィールに
丸山さんのように
卒業大学ぐらい記述しろよね!
アホ大学なら、
弁証法で記述なんて書いても、
誰も読まないがね!
しかし、
東大理科系なら
読み直すよ!
これが、ホンマに東大卒の弁証法的記述か?
と、思いながらね!
でも、
東大じゃないよね~~!

丸山を論破できるどころか、
自分のアホを
曝け出した内容だね!

どうせ、
この大阪人の投稿も、
ブログに反映させる勇気も正義感もないと
考察したが、
如何ですか?

勇気があるなら
このコメントを 曝して
その後に続く、賛否のコメントを
載せてみてよね!

念のため、
この投稿の写しは保存しておきます。
んじゃ、
賛否待ってます!

・・・独り言、
こいつは絶対に東大卒ではない!

曝させていただきます (関)
2016-01-13 14:43:16
丸山説に賛成さま

 丸山説に賛成なら、地球寒冷化の証拠をデータで提示してください。データ出さずに、人を罵倒する書き込みをしたところでまったくの反論になってません。

>東大じゃないよね~~!

 出身大学でその人の学説の真偽が決まるわけないでしょう。水俣病でも原発でもダムでも、東大卒がこれまでどれだけウソついてきましたか? 学説の真偽の判断基準は、実験結果や観測データなど事実関係のみです。
 あなたの書き込みのあまりの愚劣さに、回答する気力も失せます。
 あなたのコメント読んだ人は、やっぱり温暖化懐疑論者ってまともな科学的思考ができない陰謀論者なんだ、と思うでしょう。あなたの書き込みそのものが温暖化懐疑論を擁護するどころか、丸山さんを含め温暖化懐疑論者総体を貶めるだけです。

 丸山さんは、2008年に出した『「地球温暖化」論に騙されるな』で、あと10年でどちらが正しいか明らかになると書きました。あと2年で10年経ちます。
 磁場が減少し、太陽活動が停滞しているわりには、毎年のように猛暑日の日数は増えていき、海水温の上昇による珊瑚の白化は拡大し、台風やハリケーンの強度は統計的に疑う余地なく増大し、豪雨による水害の発生頻度の増大もまともな学者は誰も否定できない明らかな事実です。すべてIPCCの予測どおりです。データがすべてを物語っています。

>長州の田布施一味の使い走りやジャパン・ハンドラーの親方の手先の1部門が提唱

 陰謀論を持ち出したところで事実関係を否定できるわけないでしょう。ジャパン・ハンドラーはむしろ温暖化懐疑論に肩入れする側でしたよ。さんざん温暖化懐疑論を煽ったジョージ・ブッシュがそうでしょう。
  

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