晴れたり曇ったり

夫のステージⅣ 切除不能進行食道癌の闘病記録と旅立ちからの日々

元気をもらった1枚のはがき

2017年03月03日 | 食道癌と診断されてから11ヶ月目の経緯
3月に入り気温もプラスになり、春っぽくなったねぇ~と話したのも束の間
今日は、風が強くて雪もちらつき冬に逆戻り。
まるで旦那の病状と同じような天気に苦笑いしちゃいました。

月曜の外来受診後、解熱剤(ロキソプロフェン)を1日3回まで飲んでいいと許しをもらってからは
熱が上がってなくても身体が辛いと飲むようになり
それでも最低8時間を置くように自分なりに体温を1・2時間置きにメモして
解熱剤を飲んだ時間も書き込み、時計を見ながらリズムを作っている様子。

解熱剤を飲むと幾分、楽になるらしく身体が辛くなると解熱剤に手を伸ばしては、時計を見て我慢する。
痰がなかなか出なくて咳のような嗚咽のような・・を繰り返す。

食事は、美味しいと思ったり、お腹が空いたと思って食べているんじゃなく
摂れないと「点滴=入院」と思っているようで義務的に口に入れている気がします。
時々、食べすぎじゃない?と思うほど食べて、吐いたりするので
無理に全部食べなくてもいいんだからね、食べたい分だけ食べたらいいんだよ、残ったら私が食べるしねと促す。

放射線治療の効果で詰まりも減り、ある程度のものは良く噛めば食べられるようになったのに
今まで好きだったおかずを食べても「美味しいだろうと思って食べたわりに大したことなかった」と言い出す。
味覚障害っぽい?と思わずにいられない。

この数日は、トイレに行くにもコタツに手を置いてやっと立ち不安定な足取りになってきています。
ベットやコタツから出る時は、トイレか朝と夜、歯磨きと洗顔で洗面所に立つ以外なくなりました。
大好きな競馬新聞を買いに行くのも億劫になり、私が行くよと言うと「助かる」とポツリと言う旦那。

我が家のベットは、私の体格も考えてワイドダブルというダブルベットより大きいもので
寝相の良くない私は、大きなベットを自由に動き回って
旦那が布団をはがされることもしょっちゅうなので先月から私は、毎日コタツで寝ています。
今になってみると、こんな大きなベット要らなかったなぁと実感。

このところはベットに寝ていても辛くなった旦那が何度も起きてきて
横で咳き込むので目が覚め、背中を擦ったりしています。

眠っている間も旦那は、苦しそうに呻き声をあげ
時折、すすり泣くようにも聞こえるような、うなされ方をします。

それが聞こえる時が一番、どうにもできないもどかしさと悲しみで胸が締め付けられ
寝ている旦那の顔を見ては、涙がこぼれてしまいます。


「そういえば今日は、ひなまつりだったんだな」
「母さんにケーキでも買ってやろうと思ってたのに忘れてしまってた」と言う旦那。

記憶力が良かった旦那も最近は、メモを取らないと覚えてられないようで
やろうと思ってたことを忘れてしまう。

メモを取るのは
病院へ行く日時。
体温と解熱剤を飲んだ時間。
予定にしてる食事の内容と食べる時間。

以前は、ゴミを捨てることや買いに行く物もメモっていたけど
外に出ることもしんどくなってきてるせいか、書かなくなった。
お風呂に入ることも億劫になってきているようで入りたがらない。

これが「がん悪液質」と言われるものが進行してる状態なんだと痛感する。


そんな中、昨日1通のハガキが届いた。
私が先日、献血した血液センターからの検査結果のお知らせだった。
結果は、どれも正常値!

ここ数年、血液検査などしたこともなく、太ったせいもあり献血の際、血圧が高いと言われ
深呼吸してもう1回計りますと言われて何とか上が150台になって献血できたこともあって
たぶんコレステロールとか・・引っかかるんだろうなぁと思っていたら正常値内だったのでビックリ。

よし、これでひとまず私自身が心配なのは、血圧くらいなので
塩分控えめ、水分補給を多めにしながら旦那のことに専念しよう。と検査結果で元気をもらった。

単純~なんて笑わないで下さいね(笑)