晴れたり曇ったり

夫のステージⅣ 切除不能進行食道癌の闘病記録と旅立ちからの日々

お気に入りの鶏そぼろ弁当。

2016年06月30日 | 食道癌と診断されてから2ヶ月目の経緯
今日も札幌は、ほどよい風とお日様がにっこり~♪

夫は今朝7:30に仕事に出かけ11:00には
コンビニの鶏そぼろ弁当持参で帰ってきて
30分以上かけ、よく噛んで味わって食べてましたわ。

細かい具と、しっかり味付けされた鶏そぼろ弁当は
今の夫にとって、面倒さを排除できて
肉の味も堪能できる、素敵な食べ物らしい。

たれに付けて食べる焼肉だとか醤油に付けて食べる刺身なんかは
口の中でよく噛んでいるうちに味が無くなり
肉なんだか魚なんだか、わからなくなって
美味しいと感激するものが無い様子。

夫の食生活がどんどん変化していきます。
私が作るとどうしても野菜中心で野菜嫌いの夫は
チラッと見ては、顔をしかめます。

それでも午後からの仕事に行く直前
ミニトマトを口に放り込むと、すっぱぃ・・と言いながらも
きっとこれが身体にいいんだろうなと食べてくれます。

末期癌ならもう今更、健康に気を使う必要なく
好きなことして、好きなものだけ食べて過ごさせたいと
思う気持ちも多少は、あるけどね・・

でもねぇ
もしブロッコリーの一片で1分長生きするかもしれないなら
ミニトマト1個で10秒長生きするかもしれないなら・・と
我慢して食べてほしいと思うのも家族だからなのですよ。

2回目の抗がん剤投与終わって5日目
今日は、午前と午後のお仕事。
無事、何事もなく帰ってきますように。


そうそう!
一昨日の夜から私があんまり腰や足が痛そうにしてるのを見かねて
夫が20分ほどマッサージをしてくれています。
お陰でかなり腰痛もなくなり、足も軽くなったよ。
しばらく続けたほうがいいな~とマッサージが日課になりそうです♪

J病院の整形外科からは薬を出してもらってるんですけどね。
気休め・・のような気がしています。
整体とか治療院みたいなところに行けばいいのでしょうけど
ちょっと今は、出費を控えたいかな~
私は、仕事してないので我慢すれば何とかね!と
命に関わるようなものじゃないから後回し。

夫のマッサージ効果に更なる期待です

北海道と言えばジンギスカン!少しでも食べれたよ。

2016年06月30日 | 食道癌と診断されてから2ヶ月目の経緯
ガツッと肉が食べたいなぁ~と言っていたので
夕食はジンギスカンにしようと思うけど食べれそう?と聞くと
全然、問題ないね~と言っていました。

最近は、味付けジンギスカンが主流になっていたので
久々に味付けじゃない、冷凍スライスしたマトン。
もやしを置いて、その上に肉をのせて焼くんですよ。
そして定番のベルのたれに付けて食べる。

旦那は、焼きすぎると硬くなるからと少々、赤くても食べちゃいます。
順調にお肉が減って半分位になった頃、突然、ゲフッと聞こえてきました。
それから嗚咽・・洗面所に走る旦那。

良く噛んでいるつもりでも、たまにちょっと大き目の塊を
吞み込んでしまい痞えてしまう。
異物が詰まったことを察した身体は、異物を流そうと必死に唾液を出すのです。
唾液が口の中いっぱいに溜まるので吐き出すのを繰り返し
何とか詰まったものを出そうと、15分ほど格闘の末、無事通過。

テーブルに座り直して
「やっぱりちょっと硬かったなぁ、肉は諦めて、肉汁の付いたもやしで我慢するかぁ」と
悔しそうでもあるけど、結構食べれたからね!

先生には、「凸凹は減っても通り道が狭いのに変わりないから
肉とか引っかからないように注意して下さいね。
詰まると内視鏡で取らないとならなくなるんで・・」と言われていたのに
あぶない・・あぶない・・

詰まることを考えたら、ミキサー食のようにするか
何でも刻んでしまうのがいいんだろけど
本人は、形あるものを噛んで食べたいらしくてね。

もしかすると私の手間のこと考えてもいるのかなぁ?
まぁ、どうしても通らなくなったら嫌でもミキサー食になるしね。
それまでは、好きに食べてもらうのがよろしかろう。



仕事日和。

2016年06月29日 | 食道癌と診断されてから2ヶ月目の経緯
昨日の退院後、職場に連絡した夫は
短時間の仕事なら、すぐにでも出来そうだと伝え
今日は、午前中3時間だけの仕事に行き、帰ってきて早速、缶ビール1本。

その1本の為のお仕事だったのですね

副作用の不安もある中、無理はしてほしくないところだけど
このいいお天気~家に居るのは、もったいない。
今週は、ずっと晴れマーク!仕事日和だね。

昨夜は、極細そーめんを食べてたら
スルッと吞み込んでしまい、詰まらせて吐く。。
あぁ・・肉のように堅いものは、警戒して良く噛むけど
そーめんのようなものは、逆に舐めてしまって駄目だね~と言うと
つい、今までみたいに食べてしまった。
気をつけるからもう大丈夫だ!とそのあとは、スムーズに食べ終わり
一安心しました。

ちょっとだけ口内炎が出てきたり、脱け毛が増えたり、便秘っぽかったり、下痢をしたりと
油断ならない状態ですが、元気そのもの。


昨日からブログ村へ登録してみたら
他の方の闘病ブログがたくさんあって、次々読ませて頂きました。

やはり病院選び、医師選びに苦労なさってる人が多いですね。

食道癌と言っても、出来た部位、転移、持病など一人一人違いますから
病院探しは大変です。
私も夫が食道癌と告知されて、あちこち病院行ったり来たりして
最終的に最初に診察を受けたJ病院で抗がん剤投与開始するまでが一番、しんどかったですねぇ。
開始しちゃったらもうあとは、私にできることは無いので
K先生に全てお任せしちゃって楽になりました。

どの治療が正しいのか、良かったか、悪かったかの答えって無い気がしますわ。
ただ、今、出来る最善の治療を一緒に模索してくれるお医者さんと
めぐり合ってタッグ組めたらいいなって思います。

同じように食道癌で苦しんでいる方々が
いつか、あのころは治療で大変だったねと、笑って言える日が来ますように。

放射線は最後の砦?

2016年06月28日 | 食道癌と診断されてから2ヶ月目の経緯
風が強いけど良い天気の札幌です。

無事、2回目の抗がん剤投与が6日間終わって退院してきました。
普通食に戻してと伝えたにも関わらず
ミキサー食からキザミ食になっただけの食事に不満気な夫でしたが
退院できる嬉しさのほうが勝った様子。

昨日、病室で待ちくたびれてたら、19時過ぎにやっと呼ばれてK先生と面談。
1回目と同様に採血の結果良好。
ちょっとだけ腎臓の数値が気になる程度。
内視鏡検査結果で、通り道は変わらず狭い状態ながら
1回目投与前と見比べて、明らかに凹凸が減り、滑らかな状態になっていて
抗がん剤の効果ありと判断できるとのこと。

今後の治療としては、抗がん剤の効果もあり、食事も取れてきて
副作用も少ないので引き続き、抗がん剤投与を続け
放射線治療は、いつでもできるので、あとにとっておいたらどうでしょうという先生の意見。

根治を目指す治療であれば、ここで抗がん剤と放射線を同時にやって
癌を叩くという選択になるのでしょうが
肺の複数転移とリンパ転移がある為、緩和治療の方向で
出来るだけ口から摂取することを最優先に考えると
放射線治療は、抗がん剤の効果も無く、嚥下機能が低下した時の奥の手にする。

治る見込みの無い癌なら、苦しい治療するのじゃなく
できるだけ普通に食べて生活して、少しでも長く生きられるようにが夫の希望。
なので夫も私も先生の意見に同意しました。


退院時の会計を済ませていると夫がK先生に挨拶してくると言い
売店でお茶を買って、2Fの外来診察室前に待機。
次の患者さんが呼ばれる隙を見て、診察室へ突撃!
「これから退院します。お茶どうぞ」とだけ告げて頭を下げていた。
診察室の中の先生も笑って頭を下げていました。

うちのどうしようもない、わがままでやんちゃな亭主の為に
あれこれ知恵を絞り、最良の方向を考えて下さり、本当に有難うございます。


また食べられます!

2016年06月27日 | 食道癌と診断されてから2ヶ月目の経緯
夫は、昨日も朝から外出許可もらって途中にコンビニに寄り
食べられると思ったらしくバターロールと牛乳持参で帰宅。
バターロールを小さくちぎりながら4個全部食べたわ~

昼は、スーパーに散歩がてら出かけてカルビー丼を買ってきてペロリと完食。
ミキサー食の準備をしてた私は、ポカーンとするばかり。

今日からの病院食もお粥以外は、普通食に戻してもらったそうです。
恐るべし抗がん剤効果!!!

下痢や多少のふらつき、倦怠感はあるものの
辛いと感じるほどの副作用も出てない。

他臓器の抗がん剤効果は、目に見えてわかるものが無いけど
食道癌の嚥下障害に関してだけは、検査せずとも効果がはっきりわかりますね

また薬の効果が切れる頃には、食べられなくなり
3回目の抗がん剤投与に頼ることになるのでしょうが
それでも今、食べられるってことが幸せで感謝、感謝です。

ちょっと気になる点は
我が強くなったり、自分の目の前のことしか見えてないような
以前より私の言うことも聞かなくなった気がします。

お昼のカルビー丼にしても、息子も休みで家に居たのに
自分のお昼だけ、さっさと買ってきて食べだす。

きっと食べたさ一心から、と気にしないようにしよっと。

今日は、夕食時間近くに病院に行き、K先生と面談してきます。