らむ茶の独り言

ロックとノンアルコールビールと田舎暮らしを愛するガーディニング野郎の勝手な独り言。

この街に住む資格

2016年12月08日 10時45分35秒 | 日記
 
この町に住むための条件
 勝手にしやがれ 冬囲い寒くなって元気なのはアホウどもばかり。ようやく冬囲いが終わった。明日ぐらいから本格的な雪になる様子。ギリギリ間に合った。まあ去年も終わったの......
 

そろそろまた厄介な季節になってきました。冬の寒さはまあ暖をとるなり防寒着を着込めばなんとかしのげるわけですが、それでも寒いことは寒いけれども、問題は雪。 
これは北国には切実な問題になってきてますからねえ。

温暖化が言われて久しいわけですが、10年前は確かに雪が少なくなる傾向もあったりして、これはもしかしたらと期待させてくれました。
しかし、近年は完全に冬は以前よりも長く気温も低く降雪量も多いという状況。雪のないクリスマスなど以前は確率半々ぐらいだった気がするんだけれど、
この10年あまりは記録的豪雪が目白押し。2年前の戦後最高の豪雪では屋根に亀裂が。雪の重みで屋根に亀裂など今まで聞いたことがない、とオフクロ。
戦後最高だから当たり前なわけだが、温暖化が深刻なこの現在に(オレはデタラメだと思ってるが)80年以上前の気象条件が発現するとはどういうことなんだ?

高齢化が深刻化するこの街。温暖化と違ってこれは本当だろう。街に住む多くの高齢者にとって冬の除雪作業が大きな負担になってきている。
ところが行政は相も変わらず道路の雪を歩道に寄せるだけの除雪だ。毎回腰の高さほどもあるその道の両脇の残雪を各家庭が片付けろときたもんだよ。どこに?
これが国道あたりだと管轄が変わって対応も変わってくる。ロータリー車とトラックがセットになって除雪と排雪を同時に行う。これなら分かる。
ところが県道や市道の除雪は除雪車が道路の雪を脇に退けるだけの除雪だ。朝起きて家の前に土手が出来てる。それも毎日だからもういい加減にしろよ、と言いたくなる。
まあ実際にしの窓口に怒鳴り込んでる人もいるようだが。

雪はいつ降るか不定期だし降雪量もバラバラだ。こちらの予定もなにもあったもんじゃない。雪が降るともう最優先で雪かきをしないといけない。それも24時間体制で。
夜中に置いていった山のような道路の残雪。すぐに片付けないと氷点下の気温であっという間に凍りついてスコップの歯も通らなくなる。
それが冬の間いつ起きるかわからない。天気予報通りに降るわけでもないし、とにかく雪は雨と違って降った分全部そこに残るから実に厄介だ。
圧雪は新雪の6倍の重さがある。玄関先の土石流の跡のような残雪は高齢者には片付けられる代物ではない。 
そこで行政はボランティアを言い出す。都合の良い時だけご近所同士の助け合いを言い出す。

よくもまあこんなリアル感のない浮世離れも度を越したらもう笑うしかないことを言い出すよなあ。
冬の雪かきでボランティアだのご近所同士協力してだの一人では屋根に上るな、声を掛け合って、とかいうテレビの向こう側と新聞の記事を見ると殺意を覚える。
オマエらなあ、雪かきを知らない東京の連中が言うんならまだしも、延々と雪かきに悩まされ続けてる北国の、それも対策を講じる側の連中が臆面もなく毎年同じことをよく言えるもんだな。
つまり能無し行政は全くの無策だということだ。今までもこれからも無策のままで同じことの繰り返しを続けるだけだ。
それは状況が変わらなければそれもよかろう。去年と全く同じ前提ならば同じ事をやっていても良いかも知れんが、この街の状況は毎年違うんだよ。 
毎年確実に住民が歳を重ねる。つまり、去年出来た事が出来なくなる高齢世帯が増えることがあっても減ることはない。

自宅の前の除雪が出来ない家庭はどうするのだ?そういう世帯は確実に増えているのだからね。
山のように残雪を置いていかれて片付けられない高齢者の家庭はそれをどうしろと?お隣さんに頼めということか?
そのお隣さんも毎年同じように年を重ねていく。気がつくと早いものでこの街に来てもうじき20年になる。 つまりご近所の皆さんも20歳を重ねたということだ。
二十歳が40歳になったというような話じゃないからね。自分がこの街に来た時に周囲の皆さんはもう今の自分よりも高齢だった。
60歳の方は80歳に。亡くなられた方も多い。しかし新たに越してくる若い世代は皆無だ。
気の良いオヤジさんももうみんな昔のようには雪かきができない。屋根に上がって人の家の分まで雪下ろしはできないのだ。

そんな状況知ってんのか?ご近所同士協力して屋根の雪下ろししろだのよく言えるな。屋根に上がれる人がもう毎年毎年少なくなっていくんだからね。
それでも上がらないわけにはいかない。一昨年の様に屋根が雪の重みで押しつぶされそうになる程雪が降るのだ。温暖化らしいが。いや温暖化だから降るとかぬかしやがってるみたいだな、最近は。
だったらそういう対策を打てよ。それが行政の仕事だろう。予算がねえ、って800億の無料高速道路作る金はあるのに雪かきの予算はないのだな。
その道路の雪かきは出来ても住民が暮らす生活道路の除雪は手抜きか?バカやろうが。逆だろうが。誰も走ってない高速道路よりも住民が暮らす生活道路の方が優先、じゃないんだよ。
誰も走ってねえ高速道路の雪かきは万全だが、市民の生活環境を脅かす生活道路の除雪は各家庭が負担してください、だと。 なんだそりゃ。

せめて除雪機に補助金出すとか、住宅地に排雪溝を設置するとかなんとかしようがあるだろう。
相も変わらずボランティア頼みって何だそりゃ。毎年1,000人人口が減るこの街にボランティア活動する余力のある人がどれだけいるんだ?
ボランティアが集まらなくて困ってる、だと。笑う所なのか?それ。

いかん、だんだんと腹が立ってきた。雪かきのことを書くといつも感情的になる。それだけ切実で深刻な問題だということだ。
これはこの街に住む住民すべてにとっての問題だからね。オレの家の周りだけ雪が降らないなんてことはないから。
除雪機を使うにはその雪を捨てるスペースがないといけない。しかし、だんだんと街はコンパクト化してくる。
青森市などは行政が雪かきに悲鳴をあげて、中心市街地にだけ住んでくれと言い出したことがある。周辺の道路の雪かきに手が回らないから、という理由だが、正気か?
雪国で雪かきが大変だなどと行政が言い出したら、もうこの街に住むなと言ってるようなものだろうに。 

郊外の過疎化した地域は雪かきは楽だろうが、住むには不便だ。一方、住環境の整った住宅地は雪が捨てる場所がなくて深刻な問題になってきている。 
長年、というかこの一帯が分譲された時から使われていたからもう60年ぐらいだろうか、雪捨てに使われていた空き地が使えなくなった。 
だんだんと住宅が建ってきて空き地が減ってきていたが、ついに唯一のその空き地も使えなくなった。
開発が進むのは便利になる反面、こういう住環境が悪化するケースも多い。この街では雪だ。雪の片付けが住民の生活を脅かそうとしている。

今年はまた大きな降雪はないが、雪は一晩でもっさり降るからね。近年は12月からガンガン降っていたから、去年今年は穏やかな年の瀬ではあるが、
こういう年は1月になってから鬼のように降りやがることが多い。 
温暖化で雪が降らなくなるということはなかったが、行政の対応がここまでズサンなのにはこの温暖化信仰が大きく影響している。
やがて温暖化で雪など降らなくなると思っていたのだ。いや、オレも本気でそう思っていたから。この街に来た頃には。
それから幾星霜、一向に温暖化は掛け声だけで現実にならない。ならないどころか逆に寒くなってきた始末。笑い話だよ、まったく。
そのホラを真に受けて行政は何の対応もして来なかった。除雪車を買うことすら躊躇っていたのだ。温暖化で雪が降らなくなったら無駄になる、とか言ってね。

除雪車すら用意して来なかったのだからインフラ整備など夢のまた夢。行政はまだ温暖化に望みをつないでるみたいだが、この雪がこの街の将来に大きな影を落とす。
以前にも書いたが、この街で暮らすには雪かきが出来ることが必須だ

年老いて氷の塊になった玄関前の山のような残雪を毎朝片付けられない人はこの街に住む資格がない


雪かきが出来ない人はこの街に住めないのだ。これは冗談でもなんでもなく事実だ。自力で雪かきや屋根の雪下ろしができない人は有償で業者に依頼することになる。
そしてここでも弱者を狙うボッタクリ業者が幅を利かす。そんな街に誰が帰って来るんだよ。誰が住みたいんだよ。何が移住だ。
オレも余裕があったら雪の降らない土地に移りたいと思うようになった。

まあ、そんなことを考えるのはそれだけ年を重ねたってことなんだろうなあ。オレでもそう考えるのだからもっと高齢のご近所の皆さんの心中は如何ばかりか。
もうすぐ本格的な冬になる。雪かきを考えると本当に憂鬱だ。まだ憂鬱で済む間はいい。体力的に雪かきができなくなったらオレはこの街に住めなくなるのだからね。

 

 

コメント
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