まだ暑いのかよ
暑さはお盆までだった連続真夏日が12日を記録した後、秋になってしまった。突然に季節は入れ替わるのだな、と改めて感じる今日この頃。結局、振り返ったら冷夏なのか?今夏......
どうやら夏も本当に終わりを迎えてきた様子。日中は夏日の暑さだったが、日が暮れるや気温が急に下がってもう上着なしでは寒いぐらいだ。
来週は最低気温が10℃ぐらいまで下がる予想。夏が始まる前の、ようやく冬の寒さが終わった頃の気温に近づいてくるのだな。
9月になるともう季節はどんどんと冬に向かって進んでいく。温暖化など本当に虚しい響きだ。
NHKニュースでは相も変わらず温暖化を言い訳にして金を使う話ばっかりしていたが、その金を他に使う発想は今はもう皆無なのだな。
今夏も大雨で川が氾濫する災害が頻発した。それに対する対策はというと、皆無だ。何もしていない。
なぜか。公共事業に金を使うことがまるで悪なような風潮のせいだろう。温暖化対策にならいくら金を使ってもいいが、公共事業には全く予算を回さないというのはどういう了見だ?
逆だろう。温暖化などというありもしない与太話に一体何の対策を打つというのだ?
最近のネットニュースでは温暖化防止のためにガソリン車を駆逐するという記事が散見される。正気とは思えん。
だいたい電気自動車の電源はどこから調達するのだ?発電所だろう?世界中の火力発電所を電発に変えるのか?
あるいは太陽光発電や風力発電に変えるつもりなのか?まあ混乱の治らないアラブの地域の原油に振り回されるのはもう懲り懲りだというのは分からん事も無いが。
街を走る自動車はほとんどが軽自動車になった。 ナンバープレートが黄色いからよく目立って分かる。本当に8割以上は軽みたいな印象だ。
車のユーザーはほとんどが自宅の周辺しか走らない。越境して隣の町や隣の県にまで車で移動する人はほとんどいない。
そういうことを考えると軽は理にかなっている。とにかく税金が安い。 維持費が異常に高い車にあって軽の税金の安さは公共交通機関の劣化した地方都市には本当に助かる。
ただ、維持費が安い分、安全面では大きなリスクを負うわけだけれどね。事故にあったら無事で済まないことは覚悟しておいた方が良い。
相手の車も軽ならばまだしも、普通車なら軽はもうアウトだ。
もっとも日常的には行動範囲がほとんど周辺なので、大きな事故に遭う確率は低いかもしれない。
僕が毎日散歩するコースでも、よく道路に車のバンパーの残骸らしきものが散乱していたりする。衝突か追突事故があったのだろう。
近所の狭い横道でもよく衝突事故が起きている。事故現場の横を通ることもそんなに珍しいことではない。
しかし、死亡事故ほどの重大なものは年に数度あるかどうか。一年間の管内の死亡事故が1件という年は珍しくない。
ガラガラの高速道路では事故も起きようがないし、市街地ではスピードもそれほど出さないから衝突事故でも死者は出ないのだな。
それでも熱心にフルスペックの自動車保険を勧誘するディーラーにはうんざりだが。こう言ってはなんだが、
宝くじよりもはるかに確率が低い死亡事故の当事者に自分がなるかもしれない、などと考えたらそれこそもう免許を返納するしかないと思うね。
しかし、地方都市では返納どころかますます自動車は必須アイテムになりつつある。
今日の地元紙に、中心市街地の老舗のスーパーの店舗が来月いっぱいで閉まるという記事が一面で載っていた。
地元にとってはこれはもうものすごい大事件なわけ。中心市街地のスーパーだからね。
最近、近隣の市営住宅を建て替えたばかりだというのに、スーパーもなかなかにやるもんだね。行政の思惑など我関せずといった所か。
この店舗は開店してほぼ50年。 この町では最古の店舗なのだとか。老朽化が原因と書いていたが、このスーパーでは先日、同じ系列の店舗で耐震補強の工事をやっていた。
おそらく「老朽化など」の原因の「など」の中には耐震化も入っていたに違いない。築50年近くだからね。
建て替えたらいいじゃないか、という意見は当然あっただろう。しかし、スーパー側では採算が合わないと却下。
ご迷惑をかけますがお近くの店で買い物をしてください、とニベもない。 実はすぐ近くに新しい大型の店舗を数年前に作っているのだ。
ただ、近くとはいえ徒歩では辛い。車なら5分ぐらいでも徒歩ならどうだろう、結構あるなあ。
そのお店を利用していたのはほとんどが近隣住民。 駐車場もほとんどなく、駐車場がそれほど重要ではなかった時代の店舗なので、今でいうコンビニみたいな商圏なのだろう。
今時はコンビニでもそれなりの駐車場が必要な時代。建て替えが無茶な要求なのは誰にでも判る。何より売り上げがなかったのだろうなあ。
古いし売れないしじゃ閉店は止むを得ない。いや、車を持ってる人なら全然困らない。というか、そもそも車を持っていたら、その近くの新しくて大きな店舗の方へ行ってるだろうしね。
かように、車を失ってはこの地方都市では生活がままならないのだ。免許を返納して買い物のたびにタクシーを使うという手もあるだろうが、タクシーって待たせておいたらエラい金かかるんでしょ?
まあ用が済んだらタクシー呼べば済む話だが。買い物って何軒か回ることも多いからね。その都度いちいちタクシー呼部、というのもあまり現実的じゃない気がする。
とはいえ、やがて自分もその現実的じゃない生活を送らねばならない日がやってくるのだろう。自分で運転出来なくなる日は必ずやってくる。
それまでに自動運転者が実用化されるとも思えず、そうなると毎回タクシーを呼んで買い物か。でもそんな面倒な事を高齢者がマメに出きるはずもなく、、、
憂鬱だな。考えるほどに憂鬱になる。将来の事を考えると憂鬱にしかならない。これからは地方都市で暮らすには健康でいることが必須条件だ。
冬にもし体調を崩して雪かきが出来なければ暮らせない街に誰が住みたいと思うのだろう。
毎朝雪かきができる健康なお年寄りでなければ暮らせない街、というキャッチフレーズで移住者を募ったらどんな反応があるのだろうねえ。しかし、それが現実だ。
誰しもが必ず老いて体の自由が効かなくなる時が来る。車の運転が出来なくなる時が来る。雪かきが出来なくなる時が来る。そういう時にこの街の生活環境の劣悪さに気づいても遅い。
遅いが、もっとも僕のように早く気づいてもどうにもならないけれどね。今はまだこんなことを書いていられる余裕があるが、その日は必ずやってくる。
見ないように考えないように暮らすしかないのかなあ。その閉店するスーパーの利用者にはまさに青天の霹靂。死活問題だ。
しかし行政も町内会も商店街も何も出来ない。手をこまねいて見てるだけだ。我が身に同じ事がいつ起きるかと思うと対岸の火事じゃないが、かといってどんな対策ができるのか。
これからこういう問題が次々に起きてくるのだろなあ。これから冬になるという時になんとも残念な話だ。