他人の夢の話ぐらい退屈なものはない。10分ほどは眠れたのだろうか。

2005-10-13 01:48:37 | ■だらだら。
Hがいたのは古い木造二階建ての2階で
案の定、以前は考えられない寡黙さだ。

触ると粉が落ちてきそうな木枠の硝子戸をあけると
池のようなものがあって
部屋に上がるための石の上に
小亀が3匹こちらを見上げるのを

Hが覗き込み
上から私が覗き込み
その上から家人が覗き込み
いつあわられたかと困惑する。

部屋の外に家人をいざなうのをHが目で追い
私は慌てるような気分でHに手を振る

急いで戻ると部屋はもぬけの殻
あちこちの襖障子を開け閉てするたびに2階は迷路となり
ときに部屋を外界から俯瞰するようなせかい

反対側のガラス戸の外に
Hが着そうもないHの服がハンガーで2枚干されている

暗くて広くて短い階段を下りて
カウンターで2階の住人のことを聞こうとすると

随分と高い薄暗い中2階にHの髪形をしたパックをする顔がある
1階ロビーに向かって椅子が並んでいる

人口密度が増しているなか
中2階に向かってくちぱくで白い顔に叫ぶふりをするが応えはない
別人か

階段を上ると別の中2階に入り込み
棚も台も埃だらけやらぴかぴかやらの硝子器が埋める
向こうに1階ロビーが見える

簡易な階段があり中2階の中の中2階で
Hの部屋に抜けられそうだから上る

ところがなにものかに頭がつかえ
わからないがとにかく先に進めないことを悟り

おりようとしたら階段の踏み板がむしろになっていて
足を滑らせかけ危うく
大騒ぎを起こしてHに迷惑をかけるところであった。
細い鉄の棒でできた階段は1段が高かったが
慎重に下りて事なきを得る

Hに言い訳をしたかった
言い訳こそが刃物となったことについて。

相変わらずもぬけの殻の部屋では
クリムトのような重いカーテンが風になびいている 

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