ガンバレ！山陽電車

３月２３日から全国で使えるようになったＩＣ乗車カードの続編です・・

東京滞在中は、私鉄利用のためにＰＡＳＭＯカードを持っていることはお話しました。
次回東京で使えばいい・・と思っていたのですが、馬鹿ですね～・・この日から全国で使えるじゃないですか！！
そこで残金が２０００円ほどあったので、大阪難波からこのＰＡＳＭＯで近鉄、阪神、山陽を通るルートで帰ることにしました。

金額的に一番安いルートは、阪神三宮でＪＲ神戸線に乗り換えることです。
その理由は、阪神、阪急電車から山陽電車や神戸電鉄路線を利用する時は、鉄道会社を一つまたぎ、この料金が加算されることがないからです。
この鉄道会社が非常に珍しいのは、車両を１台も持っていないという事です。
要するに通行料だけで経営を行っている有り得ない営業システムで、神戸市ならではの頭脳会社です。
これがある限り、神戸より西の乗客が直通で大阪まで行くには、この負担が大きく、スピードも料金もＪＲには死んでもかなわない仕組みを作っています。

神戸市はこの路線を私鉄会社に買い取れ・・と求めているようですが、この話は今回は触れないでおきます。

最近乗り換えをせず、最寄りの山陽電鉄「舞子公園」まで行くことが多くなりました。随分快適になったからです・・・
この日も直通特急姫路行でこの舞子公園に着きました。
買い物でもして帰ろうかと考えながら、ＰＡＳＵＭＯを改札機にかざしたところ嫌な音とともに改札機の扉が閉まりました。
どこがダメなのかな・・と、何度も挑戦・・同じでした。

この駅は、淡路島に向かう玄関口でありＪＲ線との乗り換え口です。
しかも特急が停車する駅なのですが無人駅なのです。
交通の要所で、しかも淡路島への玄関口で特急が停まる無人駅も珍しいと思います。
ＪＲ舞子駅と比べると確かに比較にならない乗客数で無人の意味がわかります。
これも善良な乗客に支えられている良き日本の姿でしょうか・・
いかに監視カメラがあるとはいえ、ときどき見かける跳躍力のある若者には対応できないようです。

戸惑いながら付近を探し回り改札口にあるインターホンを見つけボタンを押しました。
なんだかエレベーターに閉じ込められ係員と連絡するみたいな光景です。

実はうちの家族も犠牲者です・・・
ある日改札機にカードをあてるとゲートが閉まりました。
急ぎの用があったようですが、仕方なくインターホンで連絡すると
「すぐに行くので待ってください・・・」
直ぐというのは二つ向こうの駅から駅員が電車に乗って来るのですが、とてもすぐ・・とは言えないものだったそうです。
その原因が、不正乗車をした乗客のすぐ後を通過したためだったそうで、これこそ無人駅の悲劇ですね・・。
不正乗車は見逃すが、その犠牲者は保護されず大きな迷惑を被る！

私の場合、係り員の指示とおり操作をすると
「確認が取れました・・ＰＡＳＵＭＯにはまだ対応していません・・あとひと月ほどかかります・・」
でした。
「入場を取り消しますので、清算は現金で・・・」
との事でした。
もし財布を持たず９１０円の現金が無いときはどうなった事でしょう。
また「すぐに行きます・・」を信じこの駅で待ち続けることになるのでしょね！

という訳で、全国のＩＣ乗車券が使えるというの正確ではなく、恐らく全国で同じことが起こっているのでしょう。
全国で使えるというニュースに一部例外が加えられていましたが、この例外の報道はなかったようです。
あと１か月とか・・・ガンバレ山陽電車！！